第34回九都県市合同防災訓練に参加しました。

今日9月1日は防災の日です。その前日の8月31日に全国で様々な防災訓練が行われ、当科スタッフも2つの大規模訓練に参加しました。

・平成25年度内閣府広域医療搬送実動訓練
 ⇒中野センター長(ドクターヘリ)、高橋医師(愛知)、中村医師(和歌山)、宮崎医師(三重)
・第34回九都県市合同防災訓練
 ⇒藤塚医師(埼玉)


 
集中治療科・救急科の藤塚です。


 
“防災の日”前日の8/31に、九都県市合同防災訓練のなかの『埼玉県・白岡市総合防災訓練(広域医療搬送訓練)』に群馬DMATとして参加しました。

☆第34回九都県市合同防災訓練
☆埼玉県・白岡市総合防災訓練

 

DMATとは、『Disaster Medical Assistance Team』 の略であり、簡潔に言うと『災害発生時、急性期に現場での救急治療や病院支援、患者さんの搬送などが迅速にできるようトレーニングを受けた医療チーム』のことを言います。

その活動の一つに、『広域医療搬送』 があり、被災地外へ患者さんを搬送する調節をします。
SCUStaging Care Unit)という、臨時医療施設を開設し、救急車などで運び込まれてきた患者さんを長時間搬送できるよう治療・安定化させて搬送の調節をします。 

今回はそのSCUの運営がメインの訓練でありました。

私は、診療部門の統括役として活動しました。
診療している現場の統括であり、本部と連携をとりながら、医師・看護師・業務調整員・自衛隊の方たちと協力し治療活動・搬送などを指示する立場です。
患者さんは、マネキンではなく患者役のひとであり、病状などリアルに設定されています。
クラッシュ症候群からの不整脈で心肺停止、徐々に症状が増悪する気胸・フレイルチェスト、ショックが改善しない頭部・骨盤外傷などなどです。

限られた人・資源で活動せなばならず、色々考えさせられました。

群馬DMAT・埼玉DMAT、消防・自衛隊のみなさまのおかげでうまく患者さんを治療・搬送することができ、訓練は終了となりました。

 
当院には、災害診療・教育に長けた先輩医師やスタッフが多数おり、いつも勉強になります。
災害時には、普段の診療とは異なる考えや活動をしなくてはいけません。
本来は災害などなく、災害訓練も必要のない世の中になってほしいものですが、それは困難です
災害時に備え、一人でも多くの人を救命できるように、このような訓練をはじめ、スキルアップをしていく毎日です。

さて、またがんばりますか!

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