最初の2年間が勝負・・・“がんばれ、初期研修医!”

町田です。

初期研修医制度が新しくなってすでに10年以上たっています。今は大学医学部を卒業した医師国家試験を合格すると、最初の2年間の初期研修期間は『スーパーローテート』という制度に従って様々な科で研修を行い、医師3年目から自分の選択した専門科に進む流れが主流となっています。
それ以前は1年目から専門科にはいり、その科の中で関連の科を2年間の研修医時代に回らせていただいたことが多かったです。


当科では僕から年上の世代が旧体制、他は新体制で研修医時代を過ごしています。
また当科に所属する前の歴史も、救急をずっとの人から外科系出身、内科系出身、そして当院の初期研修医あがりとバリエーションが豊富です。もちろん出身地や出身大学も!

当科には他院からのたすきがけ研修も含めて常に2~4人の初期研修医がローテーションで回ってきています。1ヶ月半から6ヵ月まで期間は様々ですが、いずれにしてもローテーターという立場です。そして当科スタッフは前述したとおりに様々な背景を持った人たちなので、研修医への接し方、指導法も正直まったく一緒ではありません。情熱的、知性的、体育会系などなど・・・

ときどき『人によっていうことが違う』とか、『人によって教え方が違う』という声を耳にします。もちろんあまりにも違うのは問題かもしれませんが、さまざまな過去を持った先輩がいるわけだからちょっとの違いがあるのは当たり前です。(本質がぶれていたらそれは問題ですが・・・)
また何か手技をするにも『これはできない』とか、『あれをやらせてもらえなかった』などを聞きます。“医師免許があることで患者さんに侵襲的な手技を行うことができる”というその重責を感じて行動をとれば、おのずともっと手技をできるチャンスがみつかるはずです。


今の当院の初期研修医のみんなは本当に日々熱心に頑張っています。さすが当院に飛び込んできただけのことはありますが、まだまだ満足してはいけません!
大学病院時代に人手が少なく病院にいつづけた日々・・・今の時代そのような勤務体系は決してすすめられませんが、その分患者さん、看護師、メディカルスタッフから多くのことを学び、そしていろいろなことをできるようになるために様々なテクニックを先輩医師から盗みました。教えてもらうことだけではなく、自分から学ぶ、さらに自分で責任をもって行うこと!いまは医療安全が重視されていて逆に研修医への縛りが強すぎるという可哀そうな面も・・・でも『君がやらないでだれがやるんだ』という状態で戦える医師にならなくてはいけません。

いま当科を回っている研修医は、ICUでは重症患者さんのプレゼンテーション、ERでは初診患者さんの1から診察を毎日行っています。手技はまだぎこちなく、プレゼンテーションは下手、ルーチンワークもままならない状態の時もありますが、患者さんには言い訳はできません。患者さんにとって『新人でもベテランでも医師は医師』です。


初期研修医時代はつらいことが多いかもしれませんが、この2年間にどれだけ頑張ったかは必ずこの先に影響をします!だから僕たちも初期研修医にとことん付き合って行きます。

がんばれ、初期研修医!なにごともあきらめず、責任感を持って患者さんのために向き合ってください。たった数ヵ月ですが当科でのローテーションが、将来どの道に進んでも大きな支えになるように僕たち指導医も熱~く行きますよ!

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