いま災害救護における赤十字の役割とは?(日赤救護班研修を受講して…)

町田です。
災害救護に関しては日本DMAT隊員養成研修を受講し、実際に各種災害にDMATとして出動したこともありますが、実は前橋赤十字病院に勤務して5年を過ぎたにもかかわらず、いままで「赤十字救護班」の研修を受けたことがありませんでした。

赤十字救護班は亜急性期から慢性期にかけて活動し、超急性期はDMATが担当するというイメージがありますが、最近は日本赤十字社でも「太く長い災害救護」だけではなく、超急性期から「迅速な活動開始」をする方針のもと日本DMATと協働して活動する機会が増えています。
実は当院のDMATは赤十字救護班であり、DMATと協働して活動する「日赤DMAT」として出動しています。
全国から64名の赤十字病院スタッフ、各県支部職員の方が参加しました。
写真は3日間ともに同じグループで活動した仲間です。

赤十字救護班である以上は赤十字の災害救護の歴史や災害対応時の赤十字の組織の動きもきちんと理解していなくてはいけません。今回は日本赤十字社兵庫県支部、神戸赤十字病院、兵庫県災害医療センターを会場に開催された研修会に参加させていただきました。

研修では超急性期の活動を知るためにDMAT活動のことを知るための講義や実習がありましたが、それ以外にも赤十字として考えなくてはいけないこともたくさんありました。

いまや災害といえば赤十字のみならずDMAT、JMAT、国立病院機構、大学病院、NPO団体など多くの災害救護チームが集まってくる時代です。このような各チームといかに協働して、全員が「被災者のために」という同じ目的で活動できるかが大切になります。
しかしながら赤十字は災害救護に関する豊富な知識、資器材、マンパワーがあります。それを多機関と協働するときに有効に活用することができれば、被災者にとって最善な支援をできる可能性ができます。

これからは常に『オールジャパン』で立ち向かうという気持ちをもって、その中で赤十字救護班がどのようにその特徴を生かしながら活動するか考えて行こうと思います。
まずは群馬県内で『オールぐんま』で活動できるように、連携を強化していく必要がありますね!

ともに学び、ともに動くことで、仲間が増えた実感を持てます!
このようなつながりは必ず将来役立つでしょう!!
それにしても災害救護関連では久しぶりの受講生であったためとても緊張しましたが、インストラクターの皆さんのおかげでとても充実した研修となりました。当科からも中野センター長、高寺救急外来師長を始め5名がスタッフとして参加していました。ご指導ありがとうございました。

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