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『関越道大型バス事故』から1年がたちました・・・

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町田です。 ゴールデンウィークも3日目で救急外来は相変わらず大忙しですがすが、群馬県内では今のところ大きな事故などなく時間が過ぎているようです。ここ2日間吹き付けていた強風も今日はやみ、穏やかな『昭和の日』を迎えています。 ちょうど1年目の朝4時40分に関越道で大型バス事故が起こりました。県内の消防、警察、病院がその時のできる限りを尽くして対応しましたが、7名の尊い命が失われてしまいました。   その後、様々なメディアや機関から当院や県の対応について、特に『DMAT派遣に時間がかかった』と厳しいご意見をいただきました。この1年間、早期現場派遣ための連絡の簡素化、高速道路へのドクターヘリの着陸についての話し合いが行われ、局地災害への対応が確実に前に進んでいます。   しかし、忘れてはいけません。群馬県全体で局地災害に対する日頃からの準備がかけていたことを・・・このような痛みを経験してから動くのでは遅いのです。7名の失われた方々へ少しでも報いるためにも、常に先手を打って活動できるように考えなくてはいけません。   DMAT出動に関しては、その後の局地災害への対応も確実に早くなっています。 次は、現場に出ることだけではなく受入側病院の準備です。実は当院の災害対応マニュアルは完全に形骸化してしまっています。災害対応を周知しているスタッフが多くいるため、いつもなんとかなっているのが事実です。病院全体できちんと動けるようにあらためて『アクションカードを含めたマニュアルつくり』を始めています。実は昨年からWorking groupを立ち上げておきながら、僕の怠慢でほとんど活動を行うことができませんでした。 昨日、ようやくマニュアルの草案ができこれからさらに議論を続けて今年度中の完成を目指しているところです。   昨夕、ドクターヘリで帰還中に現場上空付近を通過しました。 亡くなった7名のご冥福を心よりお祈りいたします。    

他の病院での救急処置室にて・・・~“オール群馬”を目指して~

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町田です。 今年度も大型連休のGWが始まりました。昨年のGWは高速道路での大きな事故から始まりましたが、今年は大きな事故がなく楽しい連休になることを心より願っております。 ちなみに大型連休は急患を受け入れる病院が極端に少なるなるためなのか、毎年恒例で救命救急センターがとても忙しくなります。GW、お盆、年末年始の救急外来日当直の先生方は、食事も睡眠もほとんど取れずに頑張っています。これから10日間の長丁場です。(ちなみに前橋赤十字病院は4月30日、5月1,2日は通常通りの診療を行っています。) この2日間は雨が降ったり晴れたり風が吹き付けたりと大忙しの天気です・・・ 群馬県ドクターヘリでは約8割近くが現場への出動ですが、月に何回か施設間搬送のミッションがあります。何らかの都合で現場からドクターヘリを呼べなかったヘリがすぐに行けない場合に、まず直近の病院が傷病者の初療を行い、その後さらに高度の治療ができる施設への転送を行うことがあります。 各病院ともに搬送までに必要な処置を行っており、さらに傷病者や家族にヘリ搬送の必要性を説明していただいているので、とてもスムーズに搬送を行うことができています。 しかしヘリが迎えに行く間に容体が急変したり、ヘリのスタッフや資器材が行くことでさらに高度の治療ができる場合あります。 時々搬送元病院の処置室で緊急処置を追加することがあります。いままで一緒に働いたことのない医師、看護師と目の前の重症傷病者(実は現場出動より施設間搬送の方が重症率が高いのです)の治療にあたります。時にはフライトドクターと搬送元医師がどちらがリーダーなのか迷うこともあるようですが、病院がその対応に慣れてくると自然のチームワークでできるようになります。 つい最近でも、僕が経口挿管をする介助を搬送元病院の看護師にしていただいたり、使用する薬剤や資器材も“あうん”の呼吸で出していただいたりしました。そしてヘリで搬送するための点滴ルートの整理や説明用紙も準備されていたりなど、本当に大助かりでした。 有効にドクターヘリを活用していただいている病院です。 当院研修医もここで地域医療を学ばせていただいています。 いつも離陸時にスタッフの皆さんが手を振って送ってくださいます。 へき地の最前線で傷病者を守っている病院をサポートすることもドク

『2nd EURO-ELSO conference』(Stockholm/Sweden)にも続けて参加します!

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小倉です。 先日、EURO-ELSOから通知があり、2th EURO-ELSO Conferenceに演題が採択されました。     とは言っても、ELSO学会は5月9日から@スウェーデン!! ヨーロッパ外傷学会でフランスに行くのは5月2日!!! 完全にRejectされたものと思っておりましたが、まさか今頃になって採択通知がくるとは…。驚愕です。     『A case of acute leukemia with severe alveolar hemorrhage secondary to tumorlysis syndrome:Successful management with VV-ECMO』   フランスでの決勝戦のプレゼン準備もあるため、本当に時間がないのですがなんとか頑張ってスライドを仕上げ中です!

『14th European Conference of Trauma and Emergency Surgery』(Lyon/France)のお知らせ。

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こんばんは。レジデントの小倉です。 群馬 Local DMAT 研修の報告に引き続き、今回は学会活動のお知らせです。   私は今回、 European Conference of Trauma and Emergency Surgery (ECTES) に演題登録しました。 ECTES とは、日本語で言えばヨーロッパ外傷学会、または、ヨーロッパ Acute Care Surgery 学会と訳せばよいでしょうか?5月6日にフランス・リヨンで開催されますが、小倉はこの学会で口演発表してきます。     お題は「 Traumatic Bleeding Severity Score (TBSS): the most useful MT predictor for geriatric civilian trauma patients in the developed aging society. 」です。 今回は、昨年秋に AHA Resuscitation Science Symposium 2012 in L.A. で発表した、 ”Made in 前橋高度救命 ” の「 TBSS 」という外傷性出血重症度スコアを用いたスタディーの解析結果を報告します。本学会は5月4日から5月7日までの4日間で、医師だけでなく、ナースやコメディカルの方々も参加し、外傷診療や Acute Care Surgery に関して、議論します。この手の学会の中では、ヨーロッパでは最大級と言えるでしょう。 さて、今回の演題「 Traumatic Bleeding Severity Score (TBSS): the most useful MT predictor for geriatric civilian trauma patients in the developed aging society. 」ですが、つい先日 Conference 運営局から連絡がありました。何かと思えば、抄録による一次選考の結果、 ECTES 2013 のトップ 30 に選ばれ、 Best Oral Presentation Award の受賞候補になったというのです。驚愕しましたが、大変名誉なことです。まさに恐悦至極。恐れ多きことです。 小倉にとって国際学会発

群馬初登場の『JA117R』です!

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町田です。 群馬県ドクターヘリは4月21日よりBK117C-2の機種が戻ってきました。 今までは『JA69〇〇』という機番でしたが、今回は『JA117R』という機体が初登場です。 群馬初登場のJA117Rです。 実習中の群馬大学医学部生とともに・・・ ちなみに機種と機番について簡単に解説すると、機種は車の種類、機番はナンバープレートみたいなものです。群馬県消防防災ヘリの機番の『JA200G』は“(人口)200万人群馬”の意味が込められているとのことです。 今日は当直明けに昼ご飯を食べにいつもと違う道を車で走っていたところ、信号待ち中にちょうど頭上をドクターヘリが通過しました。少し進むとドクターヘリが止まっていました。 仕事がオフの時は思いっきりミーハー状態でランデブーポイントまで駆けつけてしまいました。近くで見学している方々にドクターヘリの解説をしながら、最終的には安全確保をしている支援隊と機長・整備士と言葉を交わしていました。近所の皆様のご理解、消防関係者の協力、そしてランデブーポイントに安全に離着陸をする運航クルーの皆さんにあらためて感謝です。 おなかが空いていたので医療クルーが戻ってくる前にさりげなく撤収させていただきました。 このようなシーンを見ると、ドクターヘリもようやく群馬の日常になじんできたように感じます。

『第1回群馬県Local DMAT研修』に参加しました!

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こんばんは。皆様、お久しぶりです。小倉です。 半年に一回ペースの登場でしょうか? 以前に学会報告等でブログを書かせていただきましたが、やはり数が少ないですね。。。 今年はもうちょっと話題提供できるように仕事せねばなりませんね(笑)。  当科からは小倉、菊谷先生が参加しました。 さて昨日のことですが、当院高度救命救急センターで第1回群馬県 Local DMAT 研修が開催されました。私も受講生として参加し、研修を受けました。今回はこちらの研修報告をさせていただきます。 Local   DMAT とは、近隣局地災害への対応能力の習得を目的として行われています。群馬県では昨年の「関越道高速バス居眠り事故」や、「北関東道トラック横転事故」等で DMAT の出動実績があります。私はいままで病院で患者を受け入れる側でしたが、今年からは現地に出向いき、災害現場で医療を提供できるよう、 DMAT 研修を受けることとなりました。 さて、研修では災害医療と救急医療の違いを理解するところから始まり、災害マネージメント、安全確認、通信手段の構築、情報共有技術の方法等について学び、最後に患者のマネージメント(トリアージ、トリートメント、トランスポート)について学びました。我々の通常の救急医療では、患者に接触し、即座に患者マネージメントからとりつきがちです。しかし災害現場では、その前に指揮命令系統の構築・確認、安全の確保、通信手段の隔離…といった災害マネージメントが必要となります。本講習は、その違いを頭で理解し体で覚えるものでした。 講義で知識を習得し、机上訓練でその知識を利用してイメージトレーニングし、総合実習訓練で実践してみる。 二日間、これを繰り返しました。無事に二日間終えた後は、体はボロボロでした。ひとまず、それだけ本気で臨んだということにしておきましょう。実際、得られたものは大きいです。 本研修では救急医療と災害医療は全く別の学問であるということを理解しました。私は普段、患者一個人に対して、いかにベストな医療を提供するかということを一番に考えていますが、災害は違います。限りある医療資源で最大多数の患者を救出してゆかねばなりません。私の頭の中に「災害医学」という学問の存在がインプットされました。あとはただ

電車でGo Home!

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町田です。 3月11日からBK117C-2の代替機で群馬県の空を飛んでいたMD902ですが、4月19日に代替の役目を終了しました。テールにローターがない普段とは違うドクターヘリが、この40日間で86回の出動で活躍していただきました。今日からまたBK117C-2が戻ってきますが、機体は群馬に初登場のJA117Rという機体です。これからよろしくお願いします。  向かって右の機体がJA117Rです。 ドクターヘリの大きな役割は、傷病者に早期医療介入するために医療スタッフ、医療資器材を現場に向けて搬送することです。 先日基地病院から遠い町の事案にドクターヘリ出動したところ、その隣りの町でさらに救助事案が発生しました。ちょうどフライトドクターとヘリ研修ドクターの2名で出動していたので、指揮隊長、消防本部と相談しフライトドクター1名が隣町の現場まで指揮車で向かいました。ヘリは最初の事案の搬送にそのまま利用して、もう1件については、現場の救急隊に同乗するドクターカー方式で最も近い救命救急センターに搬送となりました。 搬送先病院まで陸送で時間がかかったため、ヘリ研修ドクターのみで前事案を対応したヘリは基地病院に帰還し、基地病院ではフライトドクターを新たに1名たてて次の出動にすぐ備えました。 もう一つの事案に対応したフライトドクターは、搬送先病院から基地病院に戻らないといけません。当直が控えていましたがとにかく夕方の道路渋滞がひどかったため、電車を2本乗り継いで病院に戻ってきました。思った以上に電車は早く、太田駅から病院まで1時間で到着し、無事に当直業務を引き継ぐことができました。 日没ぎりぎりのドクターヘリ出動で帰りが電車になったことは今までにも何度かあります。でもドクターヘリの目的である早期医療介入が達成させられれば、スタッフが電車で帰ろうと全く問題ありません。もし電車でフライトスーツ姿を見かけたら「なんでこんな格好で電車に乗っているんだろう?」と疑問に思うかもしれませんが、ヘリに乗りそこなったわけではなく「ミッションを無事に終了した帰りなんだ!」と思っていただければ幸いです。

デビューにむけて最終段階の訓練が続きます!

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町田です。 新年度早々から院内の空床が全くなくなるなど相変わらず前途多難なスタートですが、ソフト面では新年度らしく将来へ向けての新たな動きが始まっています。 フライトドクターの育成が始まりました。 ER,ICUで十分すぎるほど経験を重ねている小倉先生、原澤先生も、同乗研修(OJT:on the job trainning)がフライトドクターデビューに向けての最終段階に入ってきました。同じ病院内での訓練の甘さがでないように、他基地病院の基準も参考にしながらフライトを重ねています。 医療行為以外にも、無線による運航クルー、消防とのコミュニケーション、現場に着くまでの準備、ついてからの行動を実際に行ってもらっていますが、教えることでまたフライトドクター自身も振り返りができ、さらにレベルの高い活動が目指して頑張っています。 消防無線の情報をもとに、着陸前に資器材の準備です。 現場でも落ち着いて行動していました。 先日ドクターヘリが群馬県消防学校を使用することがありました。医療スタッフが離れている間、運航クルーの方が消防学校の新人さんたちのヘリの見学&説明会を行ってくれました。 将来現場で一緒に働くことがある仲間なので、とても良い機会になったのではないかと思っています。 「目の前の命のために迷わずに全力を尽くす」というメッセージを残して帰還しました!これからどうぞよろしくお願いします。

栃木県ドクターヘリ飛来!(2012年度ICU実績追加あり)

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町田です。 高度救命救急センターの2012年度実績で、先日公表できなかったICUのデータがまとまりました。 ICUはここ数年ずっと右肩上がりで入室数が増えています。 ICUはここ数年ずっと右肩上がりで入室数が増えています。 2013年も1月から今日まで264名の入室があり、1年で900名を超すペースになっています。 正直ベッドコントロールに毎日追われていますが、1日でも早く患者さんの状態が安定し、1名でも多くの患者さんの受入ができるように頑張っています。 先日当院屋上ヘリポートではなかなか見かけない機種のドクターヘリが飛来しました。 BK117C-2でもMD902でもありません。 おとなり栃木県ドクターヘリのEC135です。 北関東広域連携で桐生市消防、太田市消防、館林地区消防管内には何度か応援で駆けつけていただきましたが、実は当院屋上ヘリポートには初めての飛来です。 群馬県ドクターヘリは今まで獨協医科大学病院(栃木県ドクターヘリ基地病院)に19回も搬送させていただいており、今回当院に飛来したのが初めてなのがなんだか申し訳ない限りです。 これからもいろいろな形で協力関係を強化していこうと考えておりますので、どうぞよろしくお願いします。 ~過去に当院に飛来した他県ドクターヘリ~  埼玉県ドクターヘリ (*写真の機体が、いま群馬県を飛んでいます。) 千葉県南部(君津)ドクターヘリ 千葉県北部(北総)ドクターヘリ (*東日本大震災の災害救護活動による搬送で飛来。) 当院に飛来した他県ドクターヘリはすべてMD902でした!  

2012年度の高度救命救急センター実績です。

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先日の2013年度スタッフ全員集合写真にかなり多くの励ましのコメントをいただきありがとうございました。今週末もほぼ平日と変わらないマンパワーをドクターヘリ、ER、ICUに当科スタッフを配置して診療を行っています。     2012年度の前橋赤十字病院高度救命救急センターの実績がまとまりました。 救急外来患者数、救急車&ヘリ搬送患者数、救急入院患者数は前年度と比較してほぼ横ばいでしたが、当科での入院患者数は約25%増でした。 ドクターヘリ、防災ヘリドクヘリ的出動も増えていますが、現場での初期診療による傷病者の状態態安定化により、多くの病院に傷病者を受け入れていただいております。  今年はスタッフが増えました。その分さらに多くの患者さんに対応できるようにがんばらなければいけません。 そのために常時ベッド満床問題や新病院の移転先の土地未買収の解決が必須です。現場サイドではかなり無理してまわしているところがありますので、なんとか関係者のご協力、ご理解で早期解決を心よりでのぞんでいます。

今年度も撮れました!~2013年度スタッフ集合写真~

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町田です。 気が付けば当院に来て6年目を迎えました。僕が入職した当時は11名だった集中治療科・救急科スタッフも今年度は19名まで増えて、毎朝のカンファレンスを行う部屋もだいぶ狭く感じるようになっています。 勤務のローテーションや様々なコースのインストラクター参加などでなかなか全員集まることができませんが、昨年度当科のおそろいのスクラブが完成したのを記念してスタッフ全員集合写真を撮りました。 ☆昨年度の様子 ⇒ http://drheli-gunma.blogspot.jp/2012/06/blog-post_27.html そして今年、この1年で全員集まることができる日がおそらくこの日しかないと思われる1日を狙って準備を進めてきました。心配なのはドクターヘリが夜間駐機している当院に戻ってこれるかどうかでした。早朝まで風がやや強く、「この日のドクターヘリ当番の雨宮先生は合成写真かな?」と思っていたのですが、次第に風が落ち着いてきて無事にドクターヘリは屋上ヘリポートに帰還。その音を聞いて朝のカンファレンスを中断し、全員そろって集合写真を撮ることができました。  藤塚 原澤 桜澤 菊川 小倉 宮崎 鈴木 高橋 町田 小林 中村 澤田 菊谷 雨宮(ヘリ当番) 矢野 星野 中野センター長 岡島 田中 山津(初期研修医)   スタッフが増えたのに伴い、仕事もきちんと増えています。この1年も今までと同様に応援のほどよろしくお願いします。  当科診療秘書さんも一緒に!今年度は3人体制です。 (左)手狭になってきた朝のカンファレンスルーム・・・ (右)今週実習に来ていた学生さんが写真を撮ってくれました。ありがとうございました! そして昨晩は当科新スタッフの歓迎会が行われました。 人数も増えて今まで以上ににぎやかで様々な話題が飛び交って大いに盛り上がりました。今年度も中野センター長のもと、さらに発展できるように頑張ります! 日中の初期研修医へのオリエンテーションに引き続き、夜の懇親会でも中野節は大炸裂! パワーが余っているのか、元気者たちは3次会まで流れました。 当直だった高橋先生、鈴木先生、矢野先生、留守番ありがとうございました。

生と死と・・・~新人初期研修医オリエンテーション~

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町田です。 今日は当科にとって一発勝負の日でした・・・ 勤務のローテーションの都合上、スタッフ19名が全員集合するのは難しい中、2年連続で『スタッフ全員集合写真』をとることができました。 今晩は新スタッフの歓迎会もあるので、その写真と合わせて明日のブログで公開予定です。お楽しみに! 屋上ヘリポートから降りてくる雨宮先生待ちです・・・ 4月1日から2013年度新人初期研修医のオリエンテーションが始まっています。 医療面接、採血や縫合などの実際に患者さんに対応する手技だけではなく、輸血のルール、様々な書類の書き方など、学生時代にはなかなか学ぶことのできない実務的なことをこの2週間で学んでいます。すでに医師免許を取得しているので、新人とはいえ現場に出れば医師としての活動をしなくてはいけません。 まだ白衣姿が初々しい感じです。 今日のオリエンテーションは当科の出番です。 医師になると人間の生死にかかわる機会ばかりです。特に当院は救命救急センターであり、患者さんの最期を看取らなければいけない場面が必ずあります。 その患者さんの人生の最期に関わるにあたって、その時の対応方法やその後に必要なことをきちんと理解し、また患者さんの家族にきちんと説明できることが必要になります。 また『死亡診断書(死体検案書)』を記載するにあたっても、公文書である以上はその記載の誤りで大きな問題になることもあります。 毎年新人研修医がロールプレイを交えながら中野センター長から直接指導を受けています。   中野劇場の開幕です! ちょっと覗きに行った僕もとても勉強になりました。   午後はBLS&AEDコースが行われました。 来週からさっそく各研修医ともに病棟デビューとなります。万が一目の前で患者さんが急変した時、医師である以上は『新人なので出来ません』では許してもらえません。 落ち着いてしっかり対応できるように今年は中村先生の指導の下で、急変時の対応についた学びました。“応援を呼ぶ、しっかりと胸骨圧迫をする、AEDをきちんと使用する”の基本を忘れずに、これから様々な場面で活躍してくれることを心より願っています。 心肺蘇生の基本である『胸骨圧迫』を体に叩き込んでくださいね!   

3000人に1件出動!~2012年度の北関東の翼たち~

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町田です。 新年度がはじまりすでに10日たちました。早いものです。 初期研修医1年目は連日のオリエンテーションが続いていますが、明日はいよいよ中野センター長からの直伝のBLS&AED研修が行われます。2年目研修医はすでに先輩の風格もちょっと漂ってきていて、朝のカンファレンスやICUでの業務、そして夜のER当直などテキパキと頑張っています。 群馬県は関東にありますが、特に茨城県、栃木県と合わせて北関東3県といわれています。 北関東3県はそれぞれドクターヘリを所有しており、さらに『北関東広域連携』で手を結んでいて、自県ヘリが出動中の重複要請については隣県ヘリが出動できるようになっています。よくテレビ番組では、「北関東3県はライバル関係(特に低いレベルで・・・(T_T))」と評されることが多いのですが、いえいえそんなことはありません。 2012年度北関東3県ドクターヘリの要請数は2884件、出動数は2325件でした。北関東3県の人口は約700万人いるので、単純計算で約3000人に1件の出動したことになります。1日当たりでは6.4件出動していたことになります。 また広域連携では、栃木県が茨城県に19件、群馬県に7件で応援出動し、栃木県には茨城県から9件、群馬県から8件の応援出動がありました。 なにかと存在感のうすい北関東ではありますが、ドクターヘリに関してはこれからも協力してもっともっと盛り上げていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。もちろん北関東にとどまらず、さらに周辺各県を巻き込んで発展できればうれしく思います。 2012年度 北関東3県ドクターヘリ要請・出動数  『2013年は北関東が熱い!』がキャッチフレーズです・・・勝手に考えました。 ちょっとばかり群馬県について考えてみましょう。 群馬県は6月に太田記念病院が救命救急センターとして開設していただいたおかげで、人口200万人に対して救命救急センターが3つになりました。しかし茨城県は300万人に対して5つ、栃木県は200万人に対して5つあり、まだまだ救命救急センターの数が少ないです。また大学病院を合わせても人口比に対する3次救命施設の数が少ないのが群馬県の現実です。 その不足を補完すべく「空とぶ救急治療室」ともいえるドクターヘリがあります。群馬県

春の嵐!

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週末は日本列島を爆弾低気圧が通過し、全国的に大雨や強風が吹き荒れました。 群馬も土曜日の午後から日曜日の朝方にかけて雨が降りつづけました。また昨日は午後になってものすごい強風が吹き付けました。 そのような天気の週末でしたが、ドクターヘリは土曜日は雨が降る前に3件出動、日曜日も2件出動することができました。(もちろん、天候が崩れる前にヘリはきちんと群馬ヘリポートの格納庫に退避しています。)天候の変化に最大限の注意を払って運航していただいた航空スタッフ、そしてスイッチを押してくれた消防の方に感謝します。 週末の強風で満開だった桜の花はだいぶ散ってしまいましたが、今週は多くの学校で入学式が行われます。新入生もたくさん誕生し、初めての学校生活でドキドキの日々が続くかもしれませんね。また慣れない通学路で危険なことがもしかしたらあるかもしれません。 なにかと新年度はいろいろ起こってしまうのも現実・・・大切な子どもたちの笑顔を守るために今まで以上に周囲の大人が注意しないといけないですね。もちろん僕たち病院もいかなる事案にも対応できるよう、新メンバーとともにスタンバイできています。 皆さんにとって明るくて安全な新年度を送れますように!

ホームページ更新情報(ブログ40万アクセス達成しました)

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おはようございます。Web担当の伊藤です。 新年度を迎え、当院にもたくさんの新人さんが入ってきました。 筆者も平成24年度から引き続き、整形外科チームの一員として気持ちも新たにスタートしています。 現在、24年度院内年報用の術式別整形外科手術件数をまとめる毎日です。 平成24年度は900件を超える手術件数を記録しました。大学からの実習希望者も増えているようで、現在も1名の実習生が整形外科に研修に来ています。  これからもより多くの学生さんに、当院の外傷に対する取り組みを知って頂ければ、と願っています。 気がついてみれば、ブログのアクセスも40万ヒットを達成していました。 末永く応援して下さっている皆様に支えられ、未熟な当ブログも日々成長しています。 まだまだ未熟ではありますが、今後も末永くご愛顧のほどよろしくお願い致します。 その他、群馬県ドクターヘリ月別・年度別活動実績、高度救命救急センターのホームページの細々したところを更新しました。 4月から新たにメンバーに加わったスタッフの情報を掲載しています。 いくつか更新しなければならない実績が残っていますが、今後時間を見つけて更新して行く予定です。 高度救命救急センターホームページはこちら 群馬県ドクターヘリ月別・年度別活動実績はこちら