日本DMATインストラクター研修に参加しました。~ふくしまからはじめよう。~

町田です。

この週末は日本DMATインストラクター研修に参加しました。
全国32都道府県から97名の日本DMATインストラクターが参加し、津波被害や原発問題でいまだ復興への取り組みに追われているいわき市のスパリゾートハワイアンズで2日間の日程で開催されました。

最初に福島県立医大の田勢教授より「福島の復興の象徴であるフラガールの聖地で行ったことに大きな意味がある』という挨拶から始まりました。
特に東日本大震災で課題となったロジスティックス(後方支援)の充実に向けて、講義、机上演習などでかなり活発なディスカッションが行われました。
 
2日目にはDIGというDisaster Imagination Game”を行いました。
東南海・南海地震が発生した想定で、付与された被害状況からチーム毎に神奈川~宮崎県までの各県の県庁内調整本部として地図を使いながら作戦を立てる参加型地域版図上演習です。
ちなみに僕は今回三重県を担当しましたが、ドクターヘリ基地病院である三重大、伊勢日赤ともに水没、その他のヘリポート、駐屯地も水没とのことで、県庁対策本部の移動、奈良県、滋賀県への早期応援要請などの手配をしたり、あまりに甚大な被害で広域医療搬送困難となり現場で戦うために各機関と交渉が必要になるなど、図上訓練でありながらもその地域のリスクや必要な連携が見えてきてとても有効な訓練である実感が持てました。
 
そして『ふくしまからはじめよう。~Future from Fukushima~』というテーマのもと、地元病院の先生(いわき市立総合磐城共立病院の活動)、保健師さん(行政保健師の活動と今後の展開)、介護施設長さん(老人福祉施設の現状と今後の展開)、DMAT事務局(震災関連死と生活不活発病)、県庁の担当の方(福島県の対応と復興に向けた取組について)から震災により起こった現状とその背景を教えていただき、これからのために何ができるかとても心のこもった意見を聞くことができました。

今回の研修において、福島県立医大、福島県庁の皆様の温かいホスティタリティマインドに心より感謝いたします。多くの方々が地元のために尽力してきたことが心に真っ直ぐ届き、これからももっと応援していこうと感じました。

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