災害時の病院での受入れ体制

町田です。
 
昼前からものすごい強風が吹き荒れています。春の嵐でしょうか!?
もともと風が強い土地に寒冷前線の通過が加わり、屋上ヘリポートの風速は60knotを超えています。いつも病院の北に雄大な姿を見せている赤城山も、砂煙とともに黄砂の影響でまったく見えていません。
もちろん安全のためドクターヘリは運休となっています。高速道路の速度制限や電車の運休も見られています。皆さん、事故やけがに十分気を付けてください。
 

 
 

明日で東日本大震災から2年を迎えます。この大震災やその後の災害救護活動において、多くの病院支援の活動が行われました。

特に津波で孤立し機能を失った病院や原発事故に伴う避難区域内の病院に対して、いままでの活動ではほとんどなかった入院中の患者さんを全員避難させるミッションが数多く行われました。
『入院患者さんの状態の評価 』、『安全な移動手段の確保 』、『避難先の受入病床(病院)の確保』など、多くの患者さんを移動させるには様々な面で調整が必要になってきます。各病院においても災害時に多くの患者を受け入れるための体制作りが必要です。

今週末、群馬県の共催により当院教育研修推進センターで、大事故災害への医療対応~病院における実践的アプローチ~について学ぶ『Hospital-MIMMS』コースが開催されています。
今年で4回目の開催となりますが、今回も群馬県内災害拠点病院のうち7病院から受講生が参加し、机上訓練やWorkshopで活発なディスカッションが行われています。

☆前橋赤十字病院 集中治療科・救急科ホームページに本コースの詳細を掲載中
Hospital-MIMMS ⇒ http://www.gunma-redcross-icuqq.com/seminar/mimms2day.html

先日も群馬県でも近隣災害に伴う約90名近い入院患者の避難活動があり、その際も県内の多くの病院に分散搬送となりました。
新幹線や高速道路など交通網が発達していてここのところ近隣災害が多く、また首都直下地震や東海・東南海地震などが発生した際は、間違いなく当県は多くの患者を引き受けることになります。その時に各病院で多くの患者さんを受け入れることができるように、これからはさらに『オール群馬』の体制で進めていかなくてはいけませんね。

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