体外循環の導入と離脱!

町田です。

この週末、週明けも様々なコースが開催されています。
週末はJPTECインストラクターコースが当院で開催されました。インストラクターコースとは、インストラクターになるためのコースで、コース運営やインストラクション、とくに『成人教育』について学びます。コースの受講だけではすぐに忘れてしまうことも、指導する立場になるとさらに学ぶことができます。
今日からは災害医療センターで日本DMAT隊員養成研修があり、当科からもインストラクター、受講生として参加しています。



先日鈴木先生のカロリンスカ大学でのECMO研修について報告しましたが、当院ERやICUでも重症患者さんに対してECMOはじめ体外循環が導入されることがたびたびあります。

どのような時にどのような体外循環が使われるかを簡単に説明すると、
・肺がかなり悪く人工呼吸管理でも呼吸が維持できない⇒ECMO(人工肺)
・心臓がかなり悪く強心剤などでも循環が維持できない⇒PCPS(人工心肺)
・腎臓がかなり悪く体内に毒物がたまってくる⇒HD,CHDF(透析)
(*かなりザクッとした説明です・・・専門科の皆様、お許しを)

これらの体外循環という機械を導入している間に患者さん自身の臓器の回復を図り、最終的にはこれらの機械から離脱することが治療の目標です。これらの体外循環を要するかなり重症の患者さんが、これらの機械から離脱した時は集中治療医として大きな喜びがあります。
いかに適切に迅速にこれらの体外循環を導入し、
いかにはやくこれらの機械から離脱するかが大切です。

さっそく鈴木先生の研修での経験を生かす機会があったり、また週末に行われた日本集中治療医学会でも当科スタッフが全国トップレベルの集中治療管理を学んできています。当科の集中治療管理がさらにレベルの高いものになるようにつねに勉強の毎日です。

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