精神科救急医療に関する意見交換会。

町田です。

精神科救急医療は様々な問題を抱えています。

当院救命救急センターにおいても多くのこころの病を抱えた救急患者が搬送されてきます。
こころの病を抱えた患者さんの救急外来での対応では、まずは『身体科』といわれる救急科を中心に初診が行われ、身体的疾患が除外されたりその治療が落ち着いたところで、『精神科』に一緒に診療に加わっていただきます。
当院にも2名の精神科医師が常勤しており、ほぼ毎日当科からの依頼にこたえていただいております。本当に多忙の中いつもありがとうございます。

しかしながら群馬県では総合病院に精神科病棟が併設している施設がありません。当院も入院べ度がないのが現実です。
休日や夜間などの時間外においては、当科で受けた精神科救急の患者さんの『精神科』への引継ぎについて2次輪番病院や3次病院との連携がなかなかうまくいっていませんでした。
そのために、いわゆる『身体科』vs『精神科』という本当はあってはいけない構図が見え隠れしていました。

そのような中、本日当院にて『精神科救急医療に関する意見交換会』が開催されました。
参加したメンバーは、群馬県立精神医療センター、こころの健康センター、群馬県障害政策課精神保健室、そして当科救急科・精神科・看護部・社会課の総勢32名でした。

まずはお互いの現状を知ることから始まりました。精神科救急医療に関する当院救命救急センターの現状、次に精神科救急の仕組みや心の健康センターの役割についてそれぞれから説明がありました。
その後はディスカッション・・・最初は殺伐とした空気が張りつめていた会場も、なんとかしていかないといけないという共通の気持ちで盛り上がり、3時間もの長時間の話し合いの結果、今後の明るい展望への第1歩が開けてきました。

それぞれが協力していきながら解決しなければいけない大きな問題・・・これからはさらに2次輪番病院や警察なども含めてこの会も発展させていきたいです。

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