ドクターヘリと災害医療(平成24年度政府広域医療搬送訓練に参加しました。)

町田です。

前回のブログで紹介した『ドクターヘリと災害医療』という小学生の自由研究について、相互リンクさせていただいているTECCMC's BLOG(但馬救命救急センターのブログ)で全編公開中です。昨年のドクターヘリの自由研究に引き続き同ブログにてぜひご覧ください。⇒http://teccmc.blogspot.jp/


9月1日防災の日は日本全国で防災訓練が行われていました。
四国では4県合同で『平成24年度政府広域医療搬送訓練』が開催され、当院からはDMAT 2チーム(医師2名、看護師3名、業務調整員2名)と検証担当で中野センター長が参加しました。

今回の当院の活動はドクターヘリ運航指令本部として、高松空港(中村Dr、高寺・城田Ns、友野Logi)と松山空港(町田、小池Ns、太田Logi)に分かれて活動しました。当院はここ2年間の同訓練でドクターヘリ運航調整にかかわる本部機能を担当し、東日本大震災の災害救護活動においてもいわて花巻空港で中村医師が実際にドクターヘリ運航指令本部長として活動しており、その経験を踏まえながら今回は高松空港では大阪大学と、松山空港では熊本赤十字病院とともに指令本部活動を行いました。

当日四国はあいにくの雨模様で、高松空港にはドクターヘリが参集できずドクターヘリの運航に案しては仮想での訓練で行われました。松山空港は比較的天候が持ちこたえてくれて、熊本県、宮崎県、山口県のドクターヘリ3機が参集しました。しかし患者搬送予定の高知県の天気がかなりひどく、実際に松山空港から高知県へのフライトができなかったためこちらも仮想での訓練となりました。
(訓練の内容などの記載については、検証がこれから行われることなので本ブログでは割愛させていただきます。)

 熊本県ドクターヘリが到着し当院とともにドクターヘリ指令本部を松山空港内に設置しました。
本部長は熊本赤十字病院奥本先生です。僕は副本部長を拝命しました。
 
  続いて宮崎県ドクターヘリ、山口県ドクターヘリも参集しました。
今回松山空港に参集した3機すべてBK117(群馬と同じ!)でした。
 
 参集したドクターヘリスタッフに今回の活動方針や注意点を説明する本部長。
また指令本部には中日本航空、西日本航空からCSを派遣していただき協働して活動しました。

*空港のセキュリティーの都合上、ドクターヘリにかかわる画像のみのアップをお許しください。


今回松山空港に参加したドクターヘリのスタッフの中には、東日本大震災での石巻市立病院におけるドクターヘリ活動でご一緒させていただいた先生方や整備士さんがいらっしゃっいました。その時の活動から感じていたのですが、特にドクターヘリに関しては普段から日本中共通言語・認識で活動しているので、今回も様々な基地病院、航空会社のスタッフが集まりましたがいつも一緒に働いているような雰囲気で活動することができました。また普段からいつでも出動できるような心構えでいるため、突然のミッションへの対応など臨機応変に動けやすく、災害時にドクターヘリは本当に必要なものであり、だからこそ指令本部がドクターヘリを効率よく最大限に活用してあげられるかが大切になると強く感じました。


今回の訓練にあたって四国各県の関係者をはじめ多くの皆様の準備やおもてなしの心に深く感謝いたします。

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