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一冊(ほぼ)まるまる前橋日赤ER!

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台風17号が猛威を振るっていて、沖縄では停電の被害が出ているようです。この後は日本列島を横断する可能性が高く、大きな被害が出ないことを祈るばかりです。皆さん、台風が近づいたら決して無理なお出かけはしないようにしてくださいね。 今月25日に発売された『別冊ERマガジン9巻3号』において、一冊(ほぼ)まるまる前橋赤十字病院高度救命救急センターのスタッフで原稿を書かせていただきました。 特集は『ERで役立つ全次型救急のオリジナルなプロトコール』という内容です。 内容は以下の通りです。  1) アナフィラキシーショックの対応 ~アドレナリンは持続静注がおすすめ~  2) ヘビ咬傷の対応 ~診療開始は「ヘビに咬まれた」の電話から~  3) 一酸化炭素中毒の対応 ~酸素投与が鍵~  4) CPAの対応 その1-脳低体温療法 ~病院前からER,ICUへ、そして社会復帰退院まで~  5) CPAの対応 その2-PCPS ~心肺“脳”蘇生を目指して~  ☆コラム① 緊急開胸術 ~スピーディーに!シンプルに!~  6) 小児の軽症頭部外傷の対応 ~頭部CTは必要か?~  7) 急性呼吸不全の対応-APRV ~肺保護戦略はERから始まっている~  8) 感染症への対応 ~グラム染色との付き合い方~  9) 困難気道の対応 ~事前準備と想定訓練が患者を救う~ 10)重症外傷の対応 その1-大量出血に対する治療戦略 ~大量輸血療法の判断はTBSSで!~ 11)重症外傷の対応 その2-骨盤骨折の治療戦略 ~TAEか創外固定か、それが問題だ~ 12)重症外傷の対応 その3-重症肝損傷の治療戦略 ~ER初期治療から集中治療へ~ 13)重症熱傷の対応 ~非熱傷専門施設のERでの初療~ 14)覚せい剤中毒の対応 ~警察へ通報すべきか、否か?~ 15)ERでの死亡症例への対応 ~トラブルに巻き込まれないために~ 16)自殺企図患者への対応 ~救急科と精神科の協力体制~  ☆コラム② 救急・集中治療勉強会 ~研修医育成の現場から   当科での最近のあらたな取組みから、ERで結構悩むような事案についてまで取り上げています。     地域の救急医療の形態は、地域の状況によってさまざまでありどの地域にも適合する普遍的なものはないと思

ドクターヘリ症例検討会開催~テーマは『多数傷病者事案』~

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本日当院でドクターヘリ症例検討会が開催されました。   毎回県内全域から関係各機関の皆様にお集まりいただいております。 現在4か月に1度の開催となっていて、その間に出動した約200件すべての検討は出来ませんが、毎回様々なテーマをもとに症例をピックアップしています。 今回のテーマは『多数傷病者事案』でした。 1.現場直近着陸かつ防災ヘリとのコラボにより有効な活動ができた4名傷病者事案 2.ともに重傷で搬送手段の選択に悩んだ2名傷病者事案 3.ドクターヘリ、防災ヘリ、多くの消防・医療スタッフを結集した9名傷病者事案 4.CSCAの確立の大切さを学んだ6名傷病者事案 消防およびドクターヘリ側からそれぞれ各自事案について報告を行い、また当科中村医師より『多数傷病者事案とトリアージ』というテーマで講演がありました。   時としてドクターヘリが基地病院を往復し人と物を現場に投入します! 多数傷病者事案対応の場合は、消防と医療の協力が必要です。もちろん警察などの各機関との協力も必要になることもあります。この際に、現場の統括・連携(C:Command & Control)、安全の確保(S:Safety)、通信手段の確立(C:Communication)、状況の評価(A:Assesment)ができて【『CSCA』の確立】、初めて傷病者の方々に確実なトリアージ(T:Triage)、治療(T:Treatment)、搬送(T:Transport)を行うことができます【『TTT』の実行】。 この『CSCATTT』が多数傷病者対応のキーワードになります。 まずは本部の設置。Commandの確立! 今日の検討会では、消防およびドクターヘリ側から何度もこのキーワードが出てきました。このような考えがだいぶ浸透してきましたが、実際の活動ではなかなかうまくいかないことが多々あり、もっともっとお互い訓練をはじめ努力が必要なようです。頑張りましょう! ところでこの会の最中にドクターヘリの出動がありました。日没が早くなってきており、ドクターヘリはぎりぎり日没時間ちょうどに帰還しました。 7,8月の雷避難も終わっていて、幸いまだ今日は強風も吹き付けていなかったこともあり、今晩は久しぶりに屋上ヘリポートで夜を超すことになりました。明日朝

済川先生、ありがとうございました!

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当科には2008年4月から板橋中央総合病院麻酔科より、6か月ごとに1名ずつの医師が派遣されています。同院では救急外来も担当するとのことで、当科で外傷診療や重症ICU管理などをみっちり研修していきます。 今年4月から派遣されてきた済川先生ですが、あっという間に約束の6か月が過ぎようとしていて、寂しいことに今週いっぱいで当科での研修が終了し都内に戻っていきます。 最初はなかなかなれない業務、対象疾患に戸惑っていたものの、気が付けば今はER当直のホットラインも握っているなど大活躍でした。ドクターヘリの同乗研修も行い、現場活動でも傷病者の社会復帰率向上のために奮闘していました。 昨日は僕たちが逆に済川先生にたくさん助けていただいた感謝の気持ちを込めて送別会を行いました。 別れることは寂しいですが、当科で学んだことをまた行った先で発揮していただければこんなうれしいことはありません。 これからのますますの活躍を期待しています。ありがとうございました!  

ドクターヘリ職員同乗研修が始まりました!

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町田です。 先日、山間部での事案にドクターヘリが出動しました。 周囲は森だらけでランデブーポイントまでも距離がかなりあるところで、傷病者の長距離の移動のリスクが高かったので現場直近の着陸を依頼したところ、現場で活動していた救急隊と警察の協力により直近の県道上に着陸させて頂きました。特に警察の方々の速やかな安全確保に驚きました。またこの活動で道路を約15分遮断してしまいましたが、ドライバーの皆様のご協力に心より感謝いたします。 関越道のバス事故の対応の教訓から、警察、消防、医療の 距離が確実にどんどん近くなってきています! 高速道路上への着陸にむけても話し合いが進んでいくことを期待します。 当院では9月から職員のドクターヘリ同乗研修を始めています。 当院の職員の皆様には普段よりドクターヘリの活動に多大なるご協力とご理解をいただいたおりますが、まだまだ実際にどのような活動が現場で行われているかなかなかわからない部分があると思います。また当院職員は様々な場面でドクターヘリについて聞かれることがあったりします。 実際にドクターヘリの活動を見て知っていただき、今後さらなる協力体制の確立と様々な場面でドクターヘリ活動を広報していただくために、まずは部長・副部長医師から同乗研修が始まりました。 もちろん同乗研修とはいえ実際の出動ですので、ただいきなり乗るのではなく事前にフライトドクターによる『勉強会』への参加と機長からの『安全講習』の受講をお願いしています。   スライドのごく一部です。 勉強会は45分間で、ドクターヘリについて、群馬での運航状況、実際の現場活動、 当日の動き、注意点についてしっかり説明させていただいています。 職員同乗研修の第1号は稲沢先生。ドクターヘリ導入時に副院長として様々な場面でご協力をいただいた先生です。また研修医教育にもとても力を入れており、まさに第1号にふさわしい大ベテランの稲沢先生に最も若いフライトドクターの雨宮先生というコンビでした。 あいにくの強風で群馬ヘリポートに待機となりましたが、3件の要請に速やかに出動していきました! シートベルト、ヘルメットのあご紐ともにばっちりです。 安全第一で研修を行います。 おそらく年の差最大のコンビ・・・ フライトドクターの方

コースの運営を学ぶ!

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町田です。 今日の本題に入る前に(いつも本題前に関係ない話が多いですが・・・)、いつも応援協定で助けていただいている栃木県ドクターヘリの群馬県内での画像をいただきました! 群馬県内(特に東毛地区)でこのヘリコプターを見かけたら、 『栃木県応援に駆けつけてきてくれている!』と思ってください。そして、 『群馬県ドクターヘリもどこかで活躍している!』と思ってください。よろしくお願いします。 当院教育研修推進センター(旧看護学校)では様々な教育・研修コースが開催されています。AHA-BLS,ACLS、ICLS、PSLS,ISLS、ITLS、JPTEC、JATECなどがあります。 そして、ほぼ毎月定期的に中野センター長や当院スタッフを中心に運営している当院の名物コースがあります。 ①前橋赤十字病院高度救命救急センター BLS&AEDコース ②群馬県基幹災害医療センター 急性期災害医療(レベルⅠ)コース *コースの詳細は当センターホームページの詳細が掲載しております。  ①→http://www.gunma-redcross-icuqq.com/seminar/bls_aed.html  ②→http://www.gunma-redcross-icuqq.com/seminar/ksic.html このようなコースを開催するに当たっては綿密な準備が必要です。 コースのプログラムや受講生、インストラクターの配分だけではなく、使用する教室の環境、スライドの不具合がないかのチェックなど、受講生にとって集中してコースに臨める環境を提供することが重要です。 またしっかり技術や知識を身に着けていただくことが大事ですが、より学びやすい雰囲気を醸し出すことも必要です。 個々のインストラクターに求められるレベルは高いですが、コース全体を取り仕切るディレクターの存在もとても重要になります。 ~BLS&AEDコースの準備風景~ 人形、AEDなどに不具合がないか全員で点検中です。 (僕は隣りの部屋でスライドの確認中・・・)   ~急性期災害医療コース準備風景~ 物が多い机上訓練の準備などでは、前回にいかにきれいに片づけてあるかも重要です。 すでに様々なコースのディレクターを行っているスタッフが当科には何人もいますが、これからディレ

空の日フェスタ 2012 ~今年は晴れました!~

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ドクターヘリが運航開始して3年7ヶ月がたちましたが、本日7件要請をいただきうち4件に出動して出動1900件目を迎えました。しかし出動回数よりもドクターヘリ活動を起動するスイッチである要請が間もなく2500件を迎えます。 群馬ではまだまだ重複要請に伴う未出動が多く、今日も午前中はほぼ3件同時に要請があり、また夕方も2件の重複要請がありました。重複要請に対して、午前も午後も2件ずつは群馬県ドクターヘリで対応可能でしたが、午前中の残り1件は栃木県ドクターヘリに応援に来ていただきました。いつもありがとうございます。あらためて近隣県との連携の大切さを身に染みて感じました。 それにしても天気が不安定のため、ちょっと変わった空模様が見られました。 ところで群馬ヘリポートで毎年開催される『空の日フェスタ』が、今年は先週末の15日に開催されました。ここ数年はあいにくの天気が続いていましたが、今年は青空が広がり県警ヘリ、防災ヘリにより様々なパフォーマンスが行われたり、ドクターヘリを含めて実際に内部まで見学していただきました。またドクターヘリは実際に要請があり、多くの皆さんの応援を背にうけて出動していきました。 空の日フェスタにはやはり青空が似合いますね!       ☆昨年の様子はこちら http://drheli-gunma.blogspot.jp/2011/10/1.html http://drheli-gunma.blogspot.jp/2011/10/2.html 

岐阜で感じた人とのつながり!

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町田です。 昨日超大型台風16号が沖縄を直撃したり、周囲の地域でも暴風雨で被害がでたり避難が必要であったりと大変な状況が続いておりますが、遠いところでも突然豪雨や強風が吹き荒れていたりしているようです。まだまだ台風の影響があるようなので、皆さん十分お気を付けください。 この連休中は、神奈川県でも海上自衛隊とDMATが協働した大規模訓練が行われ、当院からもDMATを派遣して自衛隊の艦艇で医療活動を行っています。 そして僕は岐阜大学医学部で開催されたHospital-MIMMSにインストラクターとして前日準備を含めて3日間参加させていただきました。  コース開催に当たっては事前準備がとても大切です。 教室のレイアウト、明るさ、空調など様々なことを考えて受講生により 良い 環境を 提供するのも インストラクターの大切な仕事です。 今回のコースでは別の災害コースで受講生として一緒に活動した先生や、群馬に開催された外傷コースでご指導していただいた先生にお会いすることができたり、ちょうど1年前に東日本大震災の災害救護活動でともに活動した大切な仲間と再会することもできました。 またコース開催場所となった岐阜大学医学部付属病院の先生方にはいろいろなご意見をいただいてコースを盛り上げて頂いたり、懇親会会場へのバス案内をしていただいたりなど、素敵なおもてなしの心に胸が熱くなりました。本当にありがとうございました。 救急災害関係のコースではいつもこのように多くのお世話になった方々との再会があり、またそのコースで初めて知り合った方と必ずどこかで一緒に活動することがあります。 これからもこのような人のつながりを大切にしていきながら、日々の活動を頑張っていこうと思います。  石巻の沿岸部から帰還するヘリで一緒だった4人です。 1年半ぶりにそろって再会することができました。

岐阜県ドクターヘリのご紹介!

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町田です。 今週末に岐阜大学医学部付属病院で開催されるHospital-MIMMSの準備で、前日にコース準備のため同院を訪問しました。その際に救急部の先生方の計らいで高度救命救命センターとドクターヘリの見学をさせて頂きました。 ドクターヘリに関しては群馬とそっくりなところがいっぱい! まずはヘリコプターがBK117-C2で、ヘリポートは屋上。 CS室は救急外来近くの1階にあり、機長・整備士の待機室は9階にあります。 今日はあいにくの天気の急変のため避難となりました。 昨年2月9日に運航開始となり、山間部の多い岐阜県の救急医療にとって欠かせない存在となっております。 先日の内閣府広域医療搬送実動訓練において、ドクターヘリなど様々なヘリのモニタリングにD-NETを試用しました。 http://www.jaxa.jp/press/2012/09/20120905_d-net_j.html すでに岐阜県ドクターヘリには搭載されています。

1年半がたちました・・・

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2001年9月11日にニューヨークで起きた同時多発テロから11年です。 その時はまだ自分は研修医2年目でした。眠い目をこすりながら朝まで緊急手術の助手に入っていて、さらに朝から定時手術とまたその夜に緊急手術があり、僕がそのニュースを知ったのは2日後でした。太平洋のはるか向こうの出来事ながら、テレビで報道されている内容が信じられなかったことと、救助隊や消防隊を含め多くの命が失われたことにただただ驚いてばかりでした。 そして2011年3月11日に東日本大震災が発災し、今日で1年半がたちました。 この日はドクターヘリ当番で群馬ヘリポートに待機していましたが、あまり地震で揺れることがない群馬であまりにも大きな揺れを感じたため、この時はすぐに『日本のどこかが大変なことになっている』とすぐに感じました。 実際に自分も宮城県、福島県の沿岸部に災害救護チーム(DMAT、日赤救護班)で派遣させていただきましたが、本当に目の前の光景が信じられない気持ちに押しつぶされそうになり、その時できることをただただ必死で行った記憶しかありません。 大震災の後に日本全国で様々な規模の防災訓練が行われています。当院のスタッフも多くの訓練に参加させていただいておりますが、あの時にもっと何かできなかったという思いを持ちながら、当院のスタッフも多くの訓練に参加させていただいております。 警視庁の発表では9月5日現在でまだ行方不明者が2846名、岩手、宮城、福島の3県警が収容した遺体1万5802体のうち226体の身元が判明していないとのことです。そしてまだ34万名の方々が避難生活を送っているとのことです。 家族のもと、故郷に戻ることがこんなに困難であるなんて・・・1日でもはやく故郷の地で家族がそろう日が来ることを心より願っております。 僕の日赤で作っていただいた名刺には『人間を救うのは人間だ!』という言葉が刻まれています。 医療のことでも違う分野のことでも、自分たちにできることをこれからもコツコツ続けていきます。 頑張ろう東北!つながろう日本!

第20回群馬県救急医療懇談会が開催されました。

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9月1日の「防災の日」につづいて、9月9日は「救急の日」です。 群馬県でも「救急の日」にちなんで様々な行事が行われましたが、毎年開催されている『群馬県救急医療懇談会』も本日開催されました。 今年は4月に群馬県内で大きな高速道路での事故があり、局地災害の対応について様々な課題が浮き彫りになったともに、素早くいろいろな新しいシステムもすでに作られてきています。 本会でも『関越道高速バス事故検証から考える群馬県の多数傷病者対応』についての緊急企画が開催されました。 現場対応した消防、医療のほかに警察関係者の発表もあり、警察、消防、医療の3者が現場で協働することの大切をあらためて認識しました。 また、当院トリアージナース、フライトナース、災害対応ナースによる『ナース養成講座』も開催されました。 その他、『群馬県活動基準 新プロトコール』について特別企画が開催されました。 当院からも多くの発表がありました。 ・宮崎瑞穂院長:実行委員長 ・中野実副院長:副実行委員長 【緊急企画】関越道高速バス事故検証から考える群馬県の多数傷病者対応 ・中村光伸医師(集中治療科・救急科):『現場出動出動初動医療救護班(群馬DMAT)の対応と今後の課題』 ・鈴木大輔医師(産婦人科):『黒タグ傷病者受入医療施設の対応と今後の課題』 【ナース養成講座】 ・前原幸雄看護師(ER):『ERトリアージナースになるには』 ・城田智之看護師(ER):『フライトナースになるには』 ・萩原ひろみ看護師(ER):『災害救護ナースになるには』 一般演題3 ER ・前原幸雄看護師(ER):『救急外来トリアージ導入後の検証』 一般演題4 災害医療 ・卯野祐治看護師(ICU):『関越道高速バス事故 ICUへの傷病者収容を経験して』 ・新井慎一郎看護師(ICU):『関越道高速バス事故におけるICUスタッフの心理的状況について』 一般演題5 症例 ・中村光伸医師:座長 一般演題6 循環 ・住谷由紀子看護師(7号病棟):『在宅での血圧・体重測定管理を指導した心不全患者に対するアンケートの実施で得られた現状と課題』 ・反町秀美医師(心臓血管内科): 『冠攣縮性狭心症に合併した心室細動の一例』 ・今井美智子医師(心臓血管内科):『搬送直後に心原

学会参加報告(日本呼吸療法医学会&日本中毒学会)

町田です。 プレホスピタル、ERからICUまで、また災害現場で今まで多くの患者さんやそのご家族・関係者の方々とかかわってきました。ER型救急では1人の患者さんの方とかかわる時間が短い場合の方が多いかもしれません。でもたった一度の出会いにもかかわらず様々な方から、励ましの言葉をいただいています。 救急の現場では、うれしいことばかりではなく悲しくて悔しいときもたくさんあります。でも命と向き合った一つ一つのことを大切にして、患者さんが僕たちに伝えたかったメッセージを思いながら、多くの命を助けるために進んでいかなければなりません。つらいときも苦しいときも、チームで支えあいながらつねに前へ・・・ 本ブログの画面右側にずっと掲載している『第20回群馬県救急医療懇談会』がいよいよ明日開催されます。9月9日9時から「前橋テルサ」で開催します。中野センター長が副実行委員長で、関越道バス事故対応に関する緊急企画で中村医師、鈴木大医師、ドクターヘリに関して町田が発表予定です。また脳神経外科、心臓血管内科の先生方の発表や、トリアージナース・災害ナース・フライトナースの特別講座、その他多くの当院ナースから発表があります。時間のある方は是非ご参加ください。 明日の懇談会の前に、いろいろな都合で遅れていた学会参加の報告をします。 ①第34回日本呼吸療法医学会学術集会  日時:7月14~15日  場所:沖縄コンベンションセンター  会長:久木田 一朗 先生(琉球大学大学院医学研究科 救急医学講座 教授) ・鈴木医師:一般演題(口演) チーム医療1  座長 ・鈴木医師:一般演題(口演) 換気モード  『APRVによるリクルートメント前後での血液ガス分析とCT画像の比較』 ・小倉医師:一般演題(ポスター) 症例  『人工呼吸器離脱に腹腔内圧コントロールが功を奏した重症胆石性膵炎の一例』 *昨年まで共に働いていた先生の発表もありました! ・岡森医師(現・天理よろず病院):一般演題(ポスター) 症例  『背側無気肺のリクルートメントには体内水分量の管理も重要である』 ・仲村先生(現・福岡大学病院)  『重症気管支喘息発作に伴う心肺停止と蘇生後ARDSに対しECMOを用い救命し得た一例』 ②第34回日本中毒学会総会・学術集会  日時:7月27~

前橋市立東中学校、群馬県立富岡東高校の生徒さんが訪問されました。

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Web担当の伊藤です。 今日の前橋は昼頃から雨模様になり、一時は雷と横殴りの雨で空が真っくらになりました。 水不足で取水制限が発令された地域も多いと思いますが、そんな最中に恵みの雨となればいいと思いました。 夕方には虹が出て、外気の温度もいっきに下がり、筆者も久しぶりに熱中症を気にせず徒歩で帰宅することができました。 そんな悪天候の中、本日は前橋市立東中学校と群馬県立富岡東高等学校の生徒さんが当院ドクターヘリの見学にいらっしゃいました。  前橋市立東中学校では、子供達が「自ら学び自ら考える力の育成」及び「学び方や調べ方を身につける力の育成」をねらい「総合的な学習の時間(AZUMAタイム)」の学習として、各自自分のテーマを決めて主体的に調べてレポートにまとめる学習があるとのことです。今回は2名の生徒さんが見学に来られました。 過去にも様々な業種を取材されている生徒さんの様子が掲載されていますのでご紹介致します。 http://aromastory.blog.so-net.ne.jp/2011-09-08 (AromaStory@アロマストーリー前橋さん) http://saposen.kazelog.jp/eco/2010/09/58-89e5.html (群馬県環境サポートセンターさん) 群馬県立富岡東高等学校では、2年生の「総合的な学習の時間」の学習として「課題研究」を実施していて、今回見学に来られた2名はドクターヘリを課題にして、これから調査・研究をしていくそうです。 あいにくの雨のためヘリは見れませんでしたが、院内に待機しているフライトドクター・ナースやCSからドクターヘリに関して説明をさせていただきました。ドクターヘリが出動するときは、何人のスタッフが乗るのか、フライトドクターやナースになるには、どんな訓練が必要かなど、生徒さんからの質問にもお答えしたそうです。 どんな 感想を持ったのか、ちょっと気になりますね。 群馬県ドクターヘリ8月度活動実績更新しました。 gunma-redcross-icuqq.com/dr-heri/conten… twitter.com/_icuqq/status/… — Team Nakanoさん (@_icuqq) 9月 5, 2012  

小学生の自由研究・・・第2弾

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町田です。 先日本ブログで栃木県の小学生の自由研究の紹介をさせて頂きました。その自由研究のことは本ブログとリンクしている但馬救命救急センターや高知医療センターのブログでも紹介されています。 そしてまた新たに但馬救命救急センターの8月31日付のブログで、鳥取の小学生のドクターヘリに関する自由研究が紹介されていました。  ⇒ http://teccmc.blogspot.jp/2012/08/8311.html 傷病者に早く医療を提供するための「早期要請の大切さ」や、多くの関係者が協力し合って「いのちのリレー」を行うことについて、小学生の真っ直ぐな思いがしっかりと書かれています。 同ブログの中で、 『いろいろな「大人の事情」は子供には通用しません.もちろん患者にも関係無いことです.この夏も我々大人が子供に大切なことを教わりました.』 という同センター長の感想が載っていました。 僕もこの自由研究を見せていただきながら全く同じ思いを抱きました。本当に命の大切さを子供たちから教えてもらっています。 今週は当院にランデブーポイントとして賜与させていただいている中学校の学生さんが、ドクターヘリの研究のために当院を訪れてくれます。大人の皆さん、小中学生の純粋な思いにこたえられる活動を今後もしっかり続けて行きましょうね! 先日、病院に傷病者を搬送後の帰りに ランデブーポイントの公園で小学生が いっぱい手を振って見送ってくれました。