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群馬県災害医療コーディネーター。(群馬県ドクターヘリ7月活動実績速報付)

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当科中野センター長が群馬県から大きな任務を託されました! 群馬県より、大規模な災害や事故の際に重症患者の搬送先や応援医師の派遣先などの調整を担う『災害医療コーディネーター』を、当院副院長&当救命センター長である中野実医師が委嘱されました。7月30日にその委嘱式が群馬県庁で行われました。 東日本大震災での災害救護活動において、福島県から患者さんの受入の際には、 中野センター長の統括の下、群馬県内9病院からDMAT10チーム47名で活動しました。 関越道高速バス事故の対応において記者会見をする、 当院災害対策本部長であった中野センター長。 『災害医療コーディネーター』の主な役割は、 ①災害発生時に、群馬DMATや医療救護班の派遣や、他県からの医療チームの受入時において、効果的な配置などについての助言。 ②平時から県の災害医療対策に対する助言や、県が主催する災害医療研修等の企画運営。 です。 *詳細は群馬県ホームページをご覧ください。⇒http://www.pref.gunma.jp/houdou/d1100016.html 群馬県内には災害医療派遣チーム「DMAT」を指揮統制・調整を担当する統括DMAT隊員が8人いますが、うち当院当科に6人在籍しています。中野センター長のもとさらに災害救護活動がより迅速かつ円滑にできるよう日常よりさらに努力していきます。 さっそくですが明日院内で4月末に群馬県内で発生した「関越道高速ツアーバス事故」の事故対応検証会が開催されます。今回の群馬県災害医療コーディネーターの設立への大きな要因の一つにもなったことであるとともに、当院の群馬県基幹災害医療センターとしての現状の理解と今後の貼ってのためにとても重要な会となるでしょう。 また昨日は全国ニュースになるくらいの高速道路での大きな事故が発生しました。いろいろな方から「ドクターヘリや病院はまた大変だったね・・・」という言葉をいただきましたが、ドクターヘリの要請もなく、ERやICU業務に忙殺されていた当科スタッフもニュースで初めて知ったという状況でした。まだまだ「高速道路」というキーワードが様々な障壁になっている現状が続いています。 まだまだ課題が山積みですが、様々な機関が一丸となって災害対応のさらなるレベルアップに向けて進んでいきましょう

親近感がある山梨県ドクターヘリです!

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『山梨県立中央病院と山梨県ドクターヘリ』 町田です。 JATEC山梨コースに参加するため、山梨県甲府市に来ていました。 コースの会場となった山梨県立中央病院は、今年4月から運航開始となった『山梨県ドクターヘリ』の基地病院です。コース終了後に同院救命救急センターの岩瀬センター長と牧先生に救命センターを見学させていただきました。お忙しいところ申し訳ありませんでした。 超多忙の岩瀬救命センター長(右から2人目)と牧先生(一番左)! 日本医大千葉北総病院の益子先生もご一緒です。お付き合いいただきありがとうございました。 写真上のイラストは、 あの『宮崎駿』氏の デザインとのことです! 同院は救急外来とレントゲン室、ICU、手術室の導線がとても良く整理されており、当院の新病院建設に向けて参考になるところがたくさんありました。また見学していた時にはドクターカーも出動しており、山梨県の救急医療の中心としての活躍を目の当たりにしました。 屋上ヘリポートにも案内していただき、山梨県ドクターヘリとも初対面することができました。 基地病院が県の中心にあること、屋上ヘリポートであること、山岳事案が多いことなど、群馬県の似ているところがたくさんあり、とても親しみを感じました。 ドクターカー、ドクターヘリともに、すでに山梨県民にとって欠かせない存在となっているようです。 屋上では約1時間近くにわたって、県境を越えた連携などドクターヘリ談義で盛り上がりました。 ますますのご活躍と安全な運航を心より願っております。これからもよろしくお願いします。

太田記念病院ヘリポートが開設しました!

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町田です。 まずはこちらから! http://drheli.blog55.fc2.com/blog-entry-367.html ぐんまちゃんが高知県ドクターヘリ『勇気の花』号に同乗させて頂きました。なかなか直接スタッフ同士が交流できる機会がないのですが、このような形で群馬のことを思っていただけるとうれしく思います。群馬もあのキャラクターを見ると高知のヘリを思っていますよ! 群馬も連日猛暑です。 夕立がなかった翌日は、朝の群馬ヘリポートでの準備の時点で外気温が30度を超えていて、汗が吹いても吹いても噴出している状態です。熱中症対策はスタッフにも必須です。昨日は昼の時点の外気温は37度ごえ・・・経口補水液を片手にヘリに乗り込みました。 学校は夏休みですが、暑いのでプールは大人気です。 砂が飛ばないよう、支援隊の方々に入念な水撒きをして頂きました。 6月より群馬県内で新たに救命救急センターとして開設した太田記念病院(旧・総合太田病院)ですが、病院に併設しているヘリポートが今月23日より使用可能となり、さっそく昨日傷病者搬送のために利用させていただきました。 群馬県は夏の落雷、冬の強風が名物にもかかわらず重症患者がよく搬送される高度救命救急センター、大学病院、県立病院はすべて屋上ヘリポート、またもう1つの救命救急センターはヘリポートが近くを流れる大きな川の反対側という欠点があります。このような中で地上ヘリポートを併設した救命救急センターが出来た事は、群馬県の救急医療にとって本当に大きなことです。 初めてのヘリポート使用ということもあり、多くのスタッフや患者さんに見守れての着陸となりました。多くのスタッフの皆さんに声をかけていただき、また離陸の際はご声援いただきありがとうございました。 ゆっくり申し送りをする予定でしたが、次の要請が 入りヘリポートで引継ぎ、すぐに離陸となりました。 臨機応変に対応していただきありがとうございました。 夜は地域住民への皆様への感謝の気持ちと職員の福利厚生で、 毎年恒例の『前橋日赤夏祭り』が開催されました。病院スタッフ自らが出店を開き、だんべい踊りなどの披露もありました。地域の皆さんや病院スタッフの家族の皆さんがたくさん訪れ大いに盛り上がりました。 地域住民の皆様と家族の協力に支えられ

統括DMAT登録者技能維持研修に参加しました。

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町田です。 先週末のHospital-MIMMSコースに続き、週明けの2日間は国立病院機構災害医療センターで開催された「統括DMAT登録者技能維持研修」に受講生として参加しました。ちなみに中野センター長、中村先生はインストラクターとして参加しており、3名の留守の間も病院業務を行っていただいたスタッフの皆さんに感謝しております。 *『統括DMAT登録者』とは・・・ 厚生労働省が実施する統括DMAT研修を修了し、厚生労働省に登録された隊員(医師)で、通常時はDMATの訓練、DMATに関する研修、都道府県の災害医療体制に関する助言等を行う。統括DMAT登録者は、災害時に、各DMAT本部の責任者として活動する資格を有する。(DMAT活動要領より抜粋) 災害時に多くのDMATが参集した時に、TTTを実行するためにはCSCAの確立が必要です。CSCAを確立しTTTを実行するためには、場を仕切る人・・・いわゆる統括が必要です! 当院には5名の統括DMAT登録者がいて、実際に様々な災害救護活動で本部機能を担うことがありました。良い指揮命令系統、コミュニケーションを確立することが良い活動につながります。 僕自身も約3年前に統括DMATに登録されましたが、やはり定期的なスキルの維持と更新が必要であるために、今回技能維持研修への参加となりました。この2日間、講義、机上訓練などにおいて全国の統括DMATの方々と様々なディスカッションを行いました。インストラクター、受講生ともにほとんどの方々が僕より経験豊富な先生方であり、一緒に時間を過ごすだけで多くのことを学ぶことができました。  実際に本部に入ったDMAT隊として訓練しました。 活動戦略を立ててそれを実行するために統括を行うために、傘下に入るDMATに十分な心遣いを忘れてはいけません。そのためには顔の見える関係だけではなく、相手の心も見える関係つくりが大切です。 今回の研修では本ブログと相互リンクしている『それいけ!ドクターヘリ』という高知医療センタードクターヘリブログを担当する齋坂先生とお会いすることができました。いろいろお話しする機会があり、情報交換をすることができました。これからもよろしくお願いします。 齋坂先生とともに。ぐんまちゃんが高知へお供します! ☆高知医療センタードクタ

大規模災害時の病院における体制作り。

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町田です。 先週末は地元札幌に久しぶりに帰省し、2日連続で札幌医科大学で開催された第1,2回北海道1day Hospital-MIMMSコースにインストラクターとして参加しました。  高度救命救急センターをもつ札幌医科大学附属病院。(会場は隣りの医学部。) 昨日は何回もヘリが飛来していました。 いまは様々な災害研修コースがあり、主に現場に出動する研修が多いですが、このコースは大規模災害時の『受け入れる病院側』の視点に立ったコースです。 また各病院でも様々な受入訓練を行っていると思いますが、傷病者を受け入れる忙しい時期(『受入期』)のことだけではなく、病院に傷病者がやってくるまで(『プレホスピタル期』)に何をしなくてはいけないのか、受け入れた後に治療を行う時期(『根本治療期』)やその後病院が機能を回復するまでの時期(『回復期』)のマネージメントや問題点を、講義だけではなく机上訓練やWorkshopを通じて受講生とともにdiscussionをしながら考えていきました。 院内災害対応マニュアルの改訂の話が出てすでに数年・・・遅ればせながら今年度になってようやく『院内災害対応マニュアルプロジェクトチーム』を立ち上げました。先日の関越道バス事故の対応における経験も踏まえながら、早急に病院における対応作りを急ぎたいと思います。 MIMMSコースについては、当院集中治療科・救急科ホームページに当院で3年前より開催されているコースの様子を掲載しています。 ⇒『 http://www.gunma-redcross-icuqq.com/seminar/index.html 』   *ホームページ上の記載について    ・1dayコース⇒「1day MIMMSコース」のことです    ・2dayコース⇒「Hospital MIMMSコース」のことです

感謝の気持ちを込めて・・・

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町田です。 先週初め何年かぶりに数日間にわたって集中治療室に空床がありましたが、先週末にはあっという間にいっぱいとなり、いつものベッドコントロールに追われる日が続いています。 『重症ベッドがない』ということは、救急隊にとっては重症患者の搬送先に難渋し、受け入れる側も入院先をどうするか悩みながらの受入となってしまいます。しかし、病態に待ったなしの重症患者さんや当院でしか対応できない疾患の患者さんの場合は、そんなことは全く関係なく受け入れます。時として初療や緊急手術を行って状態が安定したところで転院となる場合がありますが、なんとか重症ベッドを開ける努力をしています。日中よりスタッフが少ない夜中のベッド移動にはリスクが伴いますが、昨晩も2度にわたって救急外来の当直スタッフが全力で初療している間に、ICU当直医や各科主治医、そして病棟スタッフの皆さんの協力でベッド確保を行うことができました。 夜間の当直医師で力をあわせて病院と群馬県お救急医療を守るために努力していますが、そのためには各科主治医、オンコール医師、病棟看護師、事務当直の皆さんの協力が不可欠です。す。 今日はICU当直明けに引き続いて、富岡市に講演に出かけました。 富岡市には旧富岡製糸場という歴史建造物があり、先日 『富岡製糸場と絹産業遺産群」世界遺産への推薦決定!』 のニュースが入り大いに盛り上がっています。 その富岡市に工場を置いているとある医療機器メーカーの創立50周年記念式典の特別講演にご招待いただきました。 実はその工場の敷地内の芝生がドクターヘリのランデブーポイントとなっており、救急車とのドッキング場所や直近の総合病院への搬送のための場外地として、ドクターヘリが運航開始当初より何度も使用させていただいております。その地域を管轄する消防本部の中では最も使用されているランデブーポイントであり、防災ヘリとのコラボレーションの際にも使用させていただいております。 今回は『近未来の医療環境と医療機器』というテーマのもと、『ドクターヘリからの情報共有を目指して!』というタイトルでお話をさせて頂きました。 いまだにスマホが使えない機械音痴ならではの視点で、日頃から様々な医療機器でお世話になっていることの感謝の気持ちと、これからの医療機器への願いを込めての講演になりました。 な

世界の国からこんにちは!

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町田です。 たまには医療と全く関係のない話題を書きます。 ブログの管理者の特権として、どこの国の人がどれくらいこのブログを見ていただいているかを知ることができます。 『前橋赤十字病院 高度救命救急センター スタッフブログ』をはじめて約1年9か月、今までの352件の投稿をさせて頂きました。本日21時時点で233,466件のアクセスをいただいたおります。 アクセスの大部分は日本国内ですが、海外からも約1割ほどアクセスをいただいております。 日本に続いてアメリカ合衆国が多く、その次にはなんとフランスがきています。アクセス上位の国の中には意外な国もありとても驚いているとともに、世界中から本ブログにアクセスをしていただき本当にありがとうございます。 <2012年7月18日21時現在> ①日本       219,838 ②アメリカ合衆国  9,139 ③フランス       647・・・ヨーロッパはフランスがトップ! ④スウェーデン    449・・・長期休暇があれば行きたい北欧から。 ⑤ロシア        364 ⑥マレーシア       324・・・アジアはマレーシアがトップ! ⑦ドイツ         201 ⑧ウクライナ      180・・・先日EUROが開催されていました。 ⑨ラトビア         155・・・バルト3国の一つです。 ⑩イギリス        153・・・いよいよオリンピック開幕です! これからも様々な情報を提供しようと思っていますので、日本中そして世界中から応援のほどよろしくお願いいたします。 海外からのコメントも募集しております。尚、日本語でない場合は返事に時間がかかる可能性がありますが、がんばってコメントに返事させていただきます!? 僕はとても機械音痴ですが、なんとかここまでブログの管理人を務めさせていただいております。 明後日はドクターヘリのランデブーポイントとしてお世話になっているとあるメーカーの式典で講演を行う予定です。ずばりテーマは『近未来の医療環境と医療機器について』! 機械音痴ならではの視点で、“これからの医療機器に求めること”をお話させていただきます。もちろんドクターヘリのお話もさせて頂きます。この様子は後日ブログで報告する予定です。

猛暑日・・・ICUもホットです!

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町田です。 今日は群馬県館林市で全国最高の37.6度を記録しました。風邪を引いたときの体温だと思うと、本当にぞっとしてしまう暑さです。当院のある前橋市も35.6度と僕の平熱と同じ温度を記録しました。 この3連休はニュースでも多く報じられているように、全国で熱中症や水の事故による救急搬送が多かったようですが、群馬でも同じく熱中症による救急事案が多くERも点滴を受ける患者さんにあふれていました。 群馬県ドクターヘリも、この3連休で熱中症事案も含めて10件出動し17名の傷病者に対応しました。明日もさらに暑くなるとのことですので、皆さん体調管理に十分お気をつけください。 3日連続日没間際までの運航でした! ひとまるちゃんもクールダウンが必要そうです。 暑い外とは対称的にICUでは快適な室温で医療を提供していますが、業務内容はいつもホットです!この1週間で約20名の新入室患者さんがありましたが、次々当院に搬送される重症患者さんを受け入れるためには1日でも早い患者さんの回復をより強く求められます。 この3連休は特に研修医をはじめ若手の医師がICU専従医として頑張っていました。まだまだ悩むことが多い時期ですが、特にこの連休中はゆっくり考えている暇は全くありませんでした。 患者さんが発するサインを必死に感じ取ろうとする姿と、 そのサインに対して何ができるか必死に考える姿。  『患者さんにとっては、教授や院長でも研修医でも同じ医師。期待されることは同じなので、若いことは患者さんに対する言い訳にならない!』と10数年前に恩師に言われたことがあります。患者さんの回復のために自分が今できるベストを尽くし、そして足りないことは必死に学ぶ姿勢が求められます。  今年ICUで行われたグラム染色による検鏡回数は500回を超えています。 すべては早期診断、早期治療のために! 患者さんから得られた所見から、今起こっていることを考察し、そして治療の計画を立て、その治療結果に対する評価を行うこと・・・それはドクターヘリやERだけでなく、ICUでも連日行われています。このことを繰り返し行うことによって患者さんの早期回復と一般病棟への早期転棟に導いてくれます。   いろいろな新しい医療機器が登場しています。 緊急の検査や治療での移動に役立つ人工呼

群馬県を空から守る!

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町田です。 九州地方の大雨による被害が続いていて、ニュースなどで情報が入るたびにこころが痛む毎日です。各関係機関の必死の活動が続いていると思いますが、自らの身の安全も十分に気をつけてください。1日でも早い天候回復を願うばかりです。 昨日は群馬ヘリポートを運営する日本空港コンサルタンツの主催による、『群馬ヘリポート安全連絡協議会』が開催されました。いつも大変お世話になっている群馬ヘリポートの方々をはじめ、群馬県警察航空隊、群馬県防災航空隊、群馬県ドクターヘリのスタッフ、東邦航空(防災ヘリ担当)、朝日航洋(ドクターヘリ担当)、群馬自動車燃料販売など関係各機関、そして今年は赤十字飛行隊の皆様が参加し、例年にも増して盛況な会となりました。 群馬県は一つの事案にドクターヘリ、防災ヘリ、そして県警ヘリが合同で活動したり、災害時には赤十字飛行隊の方々のヘリが活躍したり、空から一般市民の皆さんを守る活動が盛んです。そしてその安全な運航は群馬ヘリポートのみなさんのサポートによって支えられています。 一度にこのような多くの機関が集まり、より顔の見える関係になれることは本当に素晴らしことです。 群馬県防災航空隊隊長、群馬県警察航空隊隊長とともに・・・ 医師になった10数年前には、このような方々と普段から 一緒に仕事をするようになるとは想像がつきませんでした。 会の前日に防災ヘリとの合同活動があったばかりで、会の終わりに 「またいつでもお互い助け合って合同に活動しましょう!」と声をかけあいましたが、さっそく翌日に防災ヘリとの合同活動がありました。 今日は群馬県で今年一番の暑さを記録しましたが、それが影響した多数傷病者事案があり、ドクターヘリはフライトドクター2名を追加派遣して4往復、防災ヘリはフライトナースを乗せて2往復でそれぞれ複数の傷病者を搬送しました。また他の傷病者も現場で処置を行ったとのちに救急車で病院に搬送となりました。 【左上】現地災害対策本部をしっかりと設置。 【右上】ファーストドクターは現場で指揮を担当(CACS+T)。 【左下】追加派遣のドクター2名は診療、搬送担当(TT)。 【右下】防災ヘリ、ドクターヘリの合同活動。 もう群馬では当たり前となっている防災ヘリとのコラボ・・・この1ヶ月ですでに4回目になります。 また防災

『HEM-Net』と『日本医大千葉北総病院』とリンクしました!

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町田です。 今年4月から半年間の予定で当科で研修している済川先生が、本日ドクターヘリにOJTでデビューしました。初日から6件要請がありうち4件に出動しました。(未出動の2件は、消防による早期要請かつ現場救急隊判断で離陸前にキャンセル・・・いいことです!) 最後の1件については、ちょうど要請受付終了時間に搬送先病院からヘリに戻ったところで同消防本部管轄内で救助事案があり、そのまま救急車に乗って救助現場山奥まで向かいました。医師を現場に派遣する重要性を理解している消防本部の素晴らしい判断です。 日没は19時3分・・・今日のヘリスタッフは20時半に病院に戻ってきました。本当にお疲れ様でした。 山奥から無事に帰還しました! 遅くまでお疲れ様でした。これから電子カルテ入力・・・ 当科では『高度救命救急センタースタッフブログ』、『集中治療科・救急科ホームページ』、『群馬県ドクターヘリホームページ』を運営しています。 昨日より『HEM-Net』と『日本医科大学千葉北総病院救命救急センター』と相互リンクさせていただくことになりました。 HEM-Netとは、認定NPO法人「救急ヘリ病院ネットワーク」(Emergency Medical Network of Helicopter and Hospital)の略称で、 非営利法人としてヘリコプターによる救急医療システムの普及促進を目的として活動しています。群馬県ドクターヘリ事業や前橋赤十字病院の基地病院としての活動に対して、様々な場面でご支援いただいております。 日本医科大学千葉北総病院救命救急センターは、日本でトップレベルの外傷をはじめとした様々な重症患者への診療やドクターヘリ活動で有名な救命センターです。 僕自身も4年前にドクターヘリのOJT研修をさせて頂き、そこでスタッフの皆様に 『ドクターヘリのあるべき姿』について本当に懇切丁寧に教えていただきました。群馬県のドクターヘリの立ち上げにおいて大いに参考にさせていただき、かつ今でも多くのことを参考にさせて頂いているドクターヘリ事業の偉大な大先輩です。 4年前のOJT研修の一コマ・・・ 『ドクターヘリで現場に医師が出ていく意味』を教えていただいた恩師です! ☆『HEM-Netホームページ』 http://www.hemnet.jp/

子供たちに『いのちの授業』を!

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町田です。 昨日は新人看護師就職説明会が開催されました。日曜日にもかかわらず看護部長、看護副部長が朝早くから会場の準備を行っていました。多くの方が見学に来られており、実際にドクターヘリやCS室、ERの見学も行っていました。一人でも多くの方が仲間になって頂けるとうれしく思います。 救急車の現着までの時間の全国平均が『8.1分』までのびてしまいました。救急車の適正利用をお願いしているところですが、今日は自家用車できてそのまま救急初療室に直接搬入されることが多かったです。トリアージナースの的確な判断ですぐに初療が開始されましたが、救急車を要請しないで無理している印象を受けました。とても難しい問題ですね。 8.1分をすぐに直接短くすることはできませんが、僕たちにできることは救急車の患者をすぐに受け入れたりドクターヘリですぐに現場に向かうことです。医師が治療を開始することを早めるためにためらっている時間はありません。 でも救急車が来るまではやはり一般市民の皆さんに頑張っていただかないとなりません。心肺停止であれば絶え間ない胸骨圧迫と早期のAEDなど出来ることはたくさんあるので、それを伝えることも大切な僕らの任務です。 先日とある小学校の小学2年生4名に、道徳の時間の『いのちの授業』にビデオでの参加でしたが特別授業をさせて頂きました。心臓の話から始まり、命の大切さ、多くの周りの人に支えられて生きていること、そして小学2年生の自分にできることについてお話させていただきました。 4名の子供たちとは直接お話しすることはありませんでしたが、先日うれしいことに4名のメッセージが書かれた色紙をいただきました。暖かいメッセージにうれしい気持ちでいっぱいになりました。 世間では命に関して悲しいニュースが続いています。一向になくならない「いじめ問題」などは本当に本当に耐えがたいです。 僕たち医療現場で命と常に向き合っている声を子供たちに伝え、保護者、教師と共有していく必要があるように思います。今回の授業がこれから先の人生で『いのちを大切にする』ことについて考えるちょっとした手助けになってくれればうれしく思います。

群馬県ドクターヘリ活動実績更新中

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Web担当の伊藤です。 群馬県ドクターヘリ総実績と、使用したランデブーポイントを更新させていただきました。 年度別実績は、諸事情で月曜以降とさせていただきたいと思います。 いつも、更新が遅れてしまい、申し訳ありません。 今日は七夕です。 七夕願掛けの根拠については、筆者はあまり考えたことがありませんでした。 七夕伝説を聞いたのは、恐らく幼稚園時代だったと思います。それから大人になり、この物語の大筋は忘れ去っていました。 たいていの大人が、そうなのではないでしょうか? そこで、改めて伝説のあらすじを調べてみました。 織姫は天帝の娘で、機織の上手なとても働き者の娘でした。夏彦もまた牛追いをするたいそうな働き者であり、天帝はそんな二人の結婚を認めました。二人はめでたく夫婦となりましたが、夫婦生活があまりにも楽しく、織姫は機を織らなくなり、夏彦は牛を追わなくなり、幸福に酔いしれるだけでした。このため天帝は怒り、二人を天の川を隔てて引き離してしまったのです。年に1度、7月7日だけ天帝は二人が会うことをゆるしました。しかし7月7日に雨が降ると天の川の水かさが増し、織姫は渡ることができず夏彦も彼女に会うことができませんでしたとさ。 という話です。 改めて伝説を読んでみると、どんなに幸せでも、日々の努力を怠るな、努力を怠ると、最も失いたくないものを失ってしまうことがある、という教訓のような話だと感じました。 願いが叶っても、叶わなかった時の苦労を忘れず、さらなる努力を続けてこそ、本当の幸福が訪れるものなのかもしれません。 みなさんは、どんな願いをかけたでしょうか?

日本DMAT隊員養成研修に参加して・・・

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町田です。 7月2日~5日の4日間、日本DMAT隊員要請研修のため東京都立川市に出かけていました。 チームユニフォームに着替え、個人装備をきっちりつけて、 蒸し暑い中で訓練が行われました。 今回講義を担当させて頂きました。うまく伝えられたでしょうか? 当科には日本DMATインストラクターが5名いますが、今回は僕が参加させていただきました。また僕以外にも当院から看護師1名、業務調整員2名、そして群馬県主担当のCS1名の計5名が、インストラクター・タスクとして参加しました。 群馬からは伊勢崎市民病院の業務調整員の受講生がいらっしゃいました。またドクターヘリ運航会社の朝日航洋、中日本航空の方の参加もありました。今回の研修でも、一人でも多くの方の命を守る目的をもって活動する多くの仲間ができました。 日本では今後いくつかの多くの災害が起こることが予想されています。起こらないことを強く願いながらも、高率で起こると言われている災害に対して常に心構えをしておくことを忘れてはいけません。もちろんDMATは出動するだけではなく、自分の病院の防災対策にかかわっていく大きな責任もあります。 当院でも今年度に入りいよいよ防災マニュアルの改訂作業に入りました。プロジェクトリーダーをさせて頂いていますが、ちょっとばかりスローペースで進めていたことを反省し、本格的に腰を据えて頑張ろうと思います。

覚知要請が増えた結果!~群馬県ドクターヘリ6月活動実績速報~

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町田です。 2012年もあっという間に半分が過ぎてしまいました。年々時間がたつのが早く感じり今日この頃です。 毎年のことですが新年度最初の2ヶ月はドクターヘリの要請が少ない時期が続きますが、6月になって各関係機関の体制が整ってきたようです。特に6月最後の1週間では29件の要請があり、現場からの要請27件のうち19件(約7割)が消防覚知同時要請でした。 覚知要請で得られた大きなメリットは、現着後要請より調整する時間があるためセカンドドクターの派遣で連続で対応するチャンスが増えた事でした。実際に最後の1週間ではセカンドクルーでの重複要請対応が3件あり、その週だけは重複要請による未出動はありませんでした。 セカンドドクターのせて、タッチ&ゴーで出動です。 戻ってきたセカンドドクターと入れ替わりで、 ファーストクルーが再び出動です! ちなみに今月9件あった重複要請による未出動のうち、2件は栃木県ドクターヘリ、1件は足利赤十字病院ドクターカーに出動していただきました。どうもありがとうございました。 ☆群馬県ドクターヘリ6月活動実績速報☆ 〇要請:88件(先月+31件) 〇出動:71件(先月+27件) ・現場出動 54件 ・施設間搬送 7件 ・出動後キャンセル 9件・・・キャンセル率 13% ・その他 1件(スタッフ病院支援 1件) 〇未出動:17件 ・重複要請 7件(栃木県ドクターヘリ対応 2件、足利赤十字病院ドクターカー対応 1件) ・救急隊現着後キャンセル 4件 ・天候不良 1件 ・運航時間外 4件 ・その他 1件(搬送困難 1件) <要請消防本部>要請/出動:88/71件 ・前橋市消防 25/22件 ・吾妻広域消防 11/9件 ・多野藤岡広域消防 9/9件 ・渋川広域消防 9/7件 ・伊勢崎市消防 8/6件 ・館林地区消防 6/3件 ・高崎市等広域消防 5/5件 ・利根沼田広域消防 5/3件 ・太田市消防 4/3件 ・桐生市消防 3/3件 ・富岡甘楽広域消防 3/1件 *北関東3県広域連携(栃木県) 0/0件 <搬送先病院>傷病者:65名 ・27名:前橋赤十字病院・・・U-turn率:41.5% ・5名:高崎総合医療センター、群馬大学医学部附属病院、群馬県立心臓血管センター ・4名:公立藤岡総合病院、済生会前