防災ヘリによるドクターヘリ的運用

町田です。
当科スタッフは、ドクターヘリ、救急外来、集中治療室、入院当番をローテーションしています。
今僕は入院当番、つまり救急科で入院している患者さんの主治医となっています。入院当番は2名で行っていて、休日や夜間は完全に分業です(どちらかがオンコールの時はもう一方は休み!)。この連休の前半は僕がオンコールのため、朝から病院に来て病棟をラウンドしています。救急科の病棟がないため、今日は6病棟に患者さんを入院させていただいておりますが、どの病棟でも温かく受け入れられて頂き感謝しております。各病棟の前の飾りも楽しみにしています。

今日はドクターヘリが遠距離で出動中に重複要請がありました。時間的にドクターヘリが連続出動するのが厳しかったため、群馬県防災ヘリで当院屋上にて救急医をピックアップしていただき、現場に出動する『防災ヘリによるドクターヘリ的運用』を行いました。現場で防災ヘリとコラボすることは結構多いですが、今回の出動様式は久しぶりです。
僕は病棟ラウンドをほぼ終えてちょうどCS室でコーヒーを飲んでいたところの要請で、ER、ICUのリーダーも快く背中を押してくださったので、群馬ヘリポートを離陸した防災ヘリに病院屋上ヘリポートでピックアップしていただき現場活動を行ってきました。しかも早期医療介入がとても有効な症例でした。

屋上ヘリポートでピックアップしていただきました。
屋上滞在時間は1分です!

群馬の冬の天気の特徴・・・
今日も平野部は晴れ、北部の山間部は雪です。

頼りになる隊員のみなさんと・・・

有効な現場活動を行うことができました!

ありがとうございました!

上がドクターヘリの名札
下が防災ヘリのエンブレム
この2つのコラボです。
防災ヘリとは普段から交流が多いこともあり、知っている顔の隊員に囲まれて行う安心感がありました。またドクターヘリが運航開始する前にも何回かこの運用を行ったこともあり、防災ヘリの機長ともいろいろ相談しながら活動することができました。
ドクターヘリのようにすぐに出動というわけではありませんが、防災ヘリはたとえ救助仕様になっていてもすぐに救急仕様に変更し、今では要請からかなり早い時間で群馬ヘリポートを離陸できることができるようになっています。この運用が重複要請に対する未出動を減らすための1つの大きな方法であることを改めて実感しました。









今日はフライトドクター1名のみのピックアップでした。防災ヘリが来る前から、ルートの準備、絶対使用する薬剤のピックアップ、挿管セットの準備、ごみ箱の用意、出動中は出動記録の記載、現場では家族対応も・・・普段フライトナースにまかせっきりの仕事を自分で行いましたが、本当に本当に大変でした。あらためてフライトナースの仕事の多さに驚きました。いつもありがとうございます。
フライトドクターもどこに何が入っているか
わかっていないとだめですね!

実はこの後、日没時間が近いところでドクターヘリの要請があり、同じランデブーポイントに向かいました。しかし現場はさらに雪深い山の方面・・・本日のフライトドクター、ナースはそこからさらに山の方に支援車で向かっていきました。病院へは20時過ぎに帰還!本当にお疲れ様でした。

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