2011年11月24日木曜日

ベッドサイドでつきっきり・・・

ICUでの勤務の話です。

朝のカンファレンスが終了後、ICU入院中の患者さんの状態状態を早めに把握して、その日のうちにいろいろ対策ができるように治療方針を立てます。気管切開やカテーテル留置などの処置も日中に多く行われます。日勤帯は研修医合わせてICU専従医5-6名体制とスタッフをつぎ込んでいます。そして夕方に主治医を交えてのカンファレンスを行い日勤のルーチン業務は終了です。

ここから先は当直帯・・・
大きな手術や緊急入室が多いのは実は準夜帯といわれる夕方から日付が変わるまでの間です。その間は1-2名の当直医に加えて、もう1名遅番というのがつきます。予定手術の入室や緊急手術の入室の準備などが終了し落ち着いたところで、遅番当番も業務が終了します。

夜間に関しては日勤帯でしっかり治療方針がたっているのであまり処置などをすることはありません。しかし、大手術後や緊急入室の患者さんの管理が始まります。
ある晩は予定された大手術と緊急手術、そしてERからの重症患者の入室が夜間に3件ありました。もちろん夜間に入室したので、そこからICUでの治療方針の決定及び管理が始まります。特に循環・呼吸管理がデリケートな術後や重症のため呼吸・循環が安定しないこともあり、ずっとベッドサイドに朝までつきっきりでいました。ずっとそばにいると患者さんのちょっとした変化にもすぐ気づくことができます。モニター類もたくさんついていますが、患者さんの皮膚の温度、尿量の変化などの方がより正確に患者さんの状態を物語っています。看護師さんがすぐに状態の変化に気が付くのは、いつもベッドサイドで患者さんのそばにいるからなのですね。五感をフルに使って患者さんのことを感じて看護していることがわかります。
またこの日の晩は手術した科の医師もずっとベッドサイドにいました。その先生とディスカッションしながら何時間もベッドサイドで患者さんを診ていましたが、その科特有の疾患やその管理方法など、教科書には載っていないいわゆる数多く経験した者にしかわからない『感覚』についても教えていただきました。

医学は確実に進歩していて、新たな情報もどんどん取り入れるアンテナが必要とされています。でもやはりそれだけではいけません。自分の五感をフルに活用して、患者さんのそばにつきっきりでいること・・・研修医だった10数年前に大学の教授からいわれた『患者さんが一番いろいろなことを教えてくれる』の言葉をあらためてかみしめたその日の当直でした。

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