空飛ぶ救急治療室~1分でも早い治療開始のために~

町田です。

今日は第8回日赤市民健康フォーラムが開催され、祝日にもかかわらず多くの方の来場をいただきました。その中の健康講座においてドクターヘリの講演を行いました。


群馬県でドクターヘリが運航を開始して約2年9か月がたち、出動件数も1300件が迫っているところです。しかしながら、“ドクターヘリって実際には何しているの?”という声がよく聞かれます。ドクターヘリはもちろん患者さんも搬送しますが、最も大切な役割は『1秒でも早く現場から治療を開始するために、救急科医と看護師と高度の医療機器を現場に搬送する』ことです。重症患者さんにとって治療開始時間の遅れは命取りになりますが、早期医療開始により救命率の上昇や後遺症の軽減を図れる可能性が高くなります。

20分という限られた時間でしたが、今日のブログと同じタイトルで講演させていただきました。最後には質問コーナーもあり、皆様の疑問に座長の中野先生とともにお答えさせていただきました。
今後もドクターヘリの役割について一般市民の皆さんにお伝えしていければと考えております。


以前このブログ内でドクターヘリの自由研究を行い、命の大切さを伝えようとしている栃木県の小学生のことを紹介しました。
http://drheli-gunma.blogspot.com/2011/09/blog-post_16.html

その小学生からまた素敵な贈り物が届きました。2枚のポスターです。



もうすでにドクターヘリの目的と重要性を理解しています。そしてランデブーポイントをもっと増やして、さらに治療がもっと早く始められることを願っています。
彼は「命が助かることで多くの人の笑顔が守ってほしい」という希望があります。そして夢は「ドクターヘリが全国に配備されて日本中で同じ救命医療が受けられるようにする」ということです。素晴らしい夢と希望にあふれています。それにこたえてあげるのが僕たちの役目・・・少年の願いをかなえてあげられるよう、大人はいろいろなしがらみや都合を振り払って頑張らなくてはいけません。
そしてドクターヘリスタッフもいつでも高度な医療が提供できるレベルを維持するよう日々努力します。

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