2011年8月1日月曜日

呼吸療法へのこだわり。(群馬県ドクターヘリ7月実績速報付)

こんにちは。
専攻医の岡森と申します。

私たち集中治療科・救急科の医師にとって、集中治療室(ICU)での患者さんへの医療は、とても重要な活動の一つです。
今日はその中の「呼吸療法」について、紹介させて頂きます。

ICUに入室される患者さんの多くは呼吸や意識の状態が悪く,人工呼吸を余儀なくされています.
一言で人工呼吸と言っても、どのような機器を用いるのか、あるいはどのような設定をするのかは、患者さんそれぞれによって違います。
もちろん、患者さんの呼吸状態は刻一刻と変化していきますので、それこそ1時間ごとに呼吸器の設定を変更していかなければならないときもあります。
患者さんの胸の動きや呼吸音、採血結果、血圧や脈拍、レントゲン写真・・・
あらゆる情報を整理して考察し、ベストな設定を導き出していきます。

また、呼吸は決して肺だけの問題ではなく、全身の状態と密接に関連しています。
ですので、医師だけが奮闘しても患者さんの呼吸状態は良くなりません。
看護師によるきめ細やかなケアや、理学療法士による積極的なリハビリなど、各職種が一丸となって、まさにチーム医療で取り組んでいます。

少し前のことになりますが、去る6月10日、11日の2日間にわたり、横浜で行われた第33回日本呼吸療法医学会学術総会に参加しました。
呼吸療法に関わるあらゆる職種の人々が、日本中の施設から集まって議論を交わし、活気に満ちあふれた2日間でした。
当院からも2演題を発表しました。
・鈴木 「APRVのPhigh変更による動脈血PaO2の変化」
・岡森 「APRVで呼吸管理中に多発した「PEEP上昇」アラームの検討」
二人ともこの日のために準備を重ね、また他施設の先生方との議論も盛り上がり、とても有意義な発表になりました。

「APRV」とは人工呼吸器の呼吸モードの一つであり、特に呼吸状態が悪い患者さんに対して効果があると、近年注目されているものです。
私たちは、こういった学会や学術雑誌への報告から、常に最新の情報を入手するように心がけています。
今回参加した日本呼吸療法医学会の評議員でもある中野センター長のもと、全国にも誇れるような呼吸療法を展開していると、私たちは自負しています。

人体のあらゆる機能の中で、呼吸は最も重要なものの一つといえます。
呼吸療法を工夫していくことで、何とか患者さんの命を救いたい、少しでも患者さんの役に立ちたい。それが私たちの願いです。



☆群馬県ドクターヘリ7月実績速報☆

要請:76件、未出動:18件(重複要請 7件、離陸前キャンセル 5件)
出動:58件
・現場出動 43件(うち北関東3県広域連携 1件)
・施設間搬送 8件
・出動後キャンセル 7件(キャンセル率 12%)
・その他 0件

<要請消防本部>
要請:群馬県全11消防+栃木県1消防(最大 15要請/1消防)
出動:群馬県10消防+栃木県1消防(最大 12出動/1消防)

<搬送先病院>
前橋赤十字病院:28名
その他の14病院(群馬県12病院+栃木県2病院):23名

詳細な実績につきましては、近日中に群馬県ドクターヘリホームページに掲載予定です。

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