前橋赤十字病院初動救護班(日赤DMAT)活動報告

集中治療科・救急科の町田です。

ガソリンスタンドが大混雑しているため自転車で通勤する職員が増えています。また電車がとまっているので病院で寝泊りしている職員もいます。病院の9階にあるドクターヘリ運航待機室からきれいな前橋の夜景が見えますが、今はいつもと違って街の明かりが少ないです。しかし群馬ではいつもと同じ生活が行われています・・・今までどれだけ無駄にエネルギーを使っていたかを思うと心が痛みます。


3/19に引き続いて昨日も被災県である福島県の病院の患者さんの受け入れを行いました。
昨日は群馬県DMATの10チーム47名が集まり、群馬県立産業技術センターをSCUとして搬送されてきた患者さんの群馬県内各病院へ分散搬送する活動を行いました。県庁や群馬県内各消防本部など関係各機関のご協力もあり、20時半ころに患者さんが搬送先にすべて収容されたことを確認しました。


災害援助の救急車や自衛隊救急車で患者さんが搬送されてきました。
SCUでトリアージ、状態の安定化の確認、必要であれば治療を行いました。

2日間で124名の患者さんを群馬県内の各病院に搬送しました。

今回の東北関東大震災の急性期災害活動においては、初動救護班(DMAT)としてのべ7チームを派遣しました。
・花巻SCUにおけるドクターヘリ調整本部
・福島医大におけるドクターヘリ調整本部
・石巻市立病院における後方搬送調整業務
・ドクターヘリによる後方搬送
の現地活動に加えて、
・当院をSCUとした福島県大町病院の傷病者受入
・群馬県立産業技術センターをSCUとした福島県大町病院の傷病者受入
・群馬県DMAT調整本部活動
を行いました。

昨日の活動で当院のDMATの活動は終結となりました。この間、当科の若手医師や研修医のスタッフにはいつもの高度救命救急センターとしての病院の職務を維持すべく、本当に休む時間を惜しんで一生懸命働いていました。また他科医師の皆様や病院職員の皆様にも多大なるご負担をおかけしましたが、当科スタッフや職員の皆様の後方支援がなければこのような活動は決して行うことができませんでした。皆様のご協力に心より感謝いたします。


被災地への支援はまだまだ継続しています。当院からも初動救護班(DMAT)に引き続き、救護班が被災地で活動しております。現在は3班目が活動中です。病院に残っている職員も、これからも一人ひとりが何ができるかををしっかり考え、それを実行しながら支援を続けていきます。

現在活動中の日赤救護班です。
これから先も救護班の派遣は続きます。

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