2011年2月7日月曜日

スキー場での事故が増えてます・・・

集中治療科・救急科&フライトドクターの町田です。

当院の救急外来は全次型ERで、特に夜間や土日祝日には独歩・自家用車で来院する方から救急車・ドクターヘリで搬送される重症患者まで、多くの患者さんが救急外来を受診します。
☆当院救急外来の詳細→http://www.gunma-redcross-icuqq.com/er/index.html

昨日の日曜日の日当直帯では、救急外来に80名をこす患者さんが来院しました。救急車の受入要請も25件ありました。新年始めから満床続きだった重症ベッドも昨日は若干の空床があり、救急要請25件とドクターヘリ搬送3件すべてに対応しましたが、日直帯は7名の医師と3名の研修医、当直帯は6名の医師と2名の研修医でこれらすべての患者さんの初期対応に当たるため、どの日当直医もずっとERから離れられない状況でした。また多くの各科オンコール医が、救急外来に呼び出しで登場していました。(ほぼ全科の医師とお会いした気がします・・・)


晴天の続く群馬の冬ですが、
昨日はあいにくの空模様・・・
(もちろん十分の気象調査、
安全確認のもと出動しました。)

週末の朝、群馬県内の主要道路にはスキーやスノーボードを積んだ群馬県以外のナンバーの車が多く走っており、またコンビニではスキーウェアを身にまとった人々を多く見かけました。昨日のドクターヘリの機長が、“怪我だけはしないように・・・”と願いながらコンビニを後にしたとのことでしたが、昨日はドクターヘリの要請4件のうち3件がスキー・スノーボードによる外傷でした。
あいにく昨日は山間部の視界が悪く、1件目の要請にはドクターヘリが出動することができませんでした。(この件はいつもお世話になってる佐久総合病院さんがフォローしてくださいました。ありがとうございました。)1件目の要請直後に再びスキー場での外傷の要請がありました。現場のスキー場まではやはり視界不良で行くことはできませんでしたが、ふもとの町まではドクターヘリがいけるためそこで救急車とドッキングとなりました。そして夕方になり1件目の要請で出動できなかった地域の病院からスキー場での重症外傷の転院搬送の依頼がありました。天候調査の結果その時間はその地域まで出動できることが判明し、無事に重症患者を当院まで搬送することができました。
スキー場の場合、ふもとの町の病院までも30分くらいかかったり、救命センターまでは2~3時間かかってしまいます。陸路で2~3時間のところをドクターヘリでは15~20分で行くことができ、傷病者接触までかなりの時間短縮が可能です。今年になって消防本部もスキー場の駐車場をランデブーポイントに設定していただいたり、スキー場関係者などに安全管理の講習会を行ったりと、冬のスキー場での事故に対するドクターヘリ対応の体制がどんどん整備されてきています。

群馬県で楽しい思い出を!
(写真のスキー場と本文は無関係です。)
群馬県は防災ヘリ、警察ヘリとともにドクターヘリも冬の山での事故に対して活動をしています。ちなみに昨日は雪山の事故で群馬県警察ヘリで救出された傷病者も当院に搬送されてきました。ドクターヘリでスキー場での事故で搬送された2名とともに、3名すべてが群馬県外の方々でした。
怪我の原因としては、スキーではスピードの出しすぎやスノーボードではジャンプによる転倒によるが多い傾向にありますが、スキー場に着くまでの長距離ドライブによる疲労も一因にあるように思えます。自分の体調や技量に応じて決して無理をせず、群馬の素晴らしいスキー場や温泉などのいい思い出をもって帰っていただきたいと願っています。

2 件のコメント :

  1. 今日は!
    先日は大変お世話になりました!支部のブースの事まで書いていただいて嬉しビックリです。ありがとうございました!⊂((・x・))⊃
    楽しいスキーシーズンもERさん達にとってはまた一段と大変なんですね。本当にドクターヘリを必要とする患者さんのために、レジャーでの要請が少しでも減るよう、安全管理の周知や啓発に健康安全思想を通じて少しでも寄与できればと思います。その一環ではないですが、来る11.12.13日に支部で県民対象としたスキー安全教室を丸沼高原スキー場で行います。(すみません宣伝のつもりは全くありません(>人<;)先生の記事を見て丸沼高原を検索したら群馬県だったので。)
    よもやよもやドクヘリにお世話になる様な事態はないとは思いますが、もし雪山から要請が入って、赤いマークがうろたえてたら、大人な(見ないふ…)対応をお願いします( *`ω´) ☆

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  2. nakaさん、コメントありがとうございます。
    先日の震災対策技術展ではいろいろお世話になりました。
    個人的にはまだ日赤歴が浅く、DMATでの出動経験はあるものの日赤救護所での活動はしたことがありません。実際の救護所のテントの中や資器材を実際に見ることができ、非常に勉強になりました。
    ドクターヘリで1秒でも早く傷病者に治療を開始することはとても大事だと思っていますが、本当は事故やけがが起きないようにする予防がもっともっと大切ですよね。神奈川県支部のスキー安全教室などを通じた活動に期待しているとともに、私たちも何かしらの啓蒙活動を行っていかなければいけないですね。

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