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この時期がきてしまいました…。

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おはようございます。ブログ担当の永山です。 満開の桜が美しく咲き誇る一方、花粉が吹き荒れる季節となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 個人的には鼻水と涙がとまりません!! さて、春は別れと出会いの季節です。 この時期になりますと、他院のブログやSNSなどでも、送別される先生方の姿を目にすることが多くなります。そして、当院でもまた、苦楽を共にしてきた大切な仲間たちとの別れのときがやってまいりました。 研修医の頃から13年にわたり当院に勤務され、病院前診療の体制強化や消防との連携推進に尽力くださった 小橋先生 をはじめ、 ICU診療に真摯に取り組んでくださった 高橋先生 、 後進の指導に熱心に取り組まれ、学術面で多くの貢献をしてくださった 河内先生 、 外科領域において当院の診療を力強く支えてくださった 土屋先生 、 そして群馬大学から当院の診療を学びに来られ、共に切磋琢磨してくださった 山田先生 が、 この3月をもって当院を旅立たれることとなりました。 さらに、長年にわたり当科でご活躍いただいた増田先生も、4月からは当院の麻酔科へ異動となり、新たなステージでのご活躍が始まります。 それぞれの先生方が築いてくださったもの、残してくださった思いは、これからも私たちの診療の中にしっかりと生き続けていくことと思います。 皆さまの新天地でのご活躍を、心よりお祈り申し上げます。 ……とはいえ、やはりわかれというものは寂しいものですね。 一方で、4月からは新たな先生方も当院に加わり、新しい風が吹き込まれます。 新体制となる前橋赤十字病院 救急科・集中治療科の様子も、今後このブログでどんどん紹介していきますので、引き続きご覧いただけますと幸いです。 それでは、また次回の更新をお楽しみに!

第52回日本集中治療医学会学術集会 in 福岡

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ブログ担当・永山です。 3月14日~16日に福岡で開催された 「第52回日本集中治療医学会学術集会」に参加してきました。 当科からは3演題を発表させていただきました。 会場が複数に分かれていたため、移動に時間を要しましたが、 初日は快晴だったこともあり、口演やポスターセッション、シンポジウム、 パネルディスカッションなどをいくつも回り、最新の知見を得ることができました。 残念ながら二日目は大雨でしたが・・・。 ECMO関連や、脳波・鎮静・移植などのセッションはどれも人気が高く、 教室に入りきれないほどの盛況ぶり。 数年前の学会というと、参加したいセッションが多いと、抄録集を片手に 綿密なスケジュールを立てないと効率よく回れず、 同時刻に気になる口演が重なることもあり、もどかしさを感じました。 しかし令和の時代らしく、ネット環境の普及によって オンデマンド配信があるセッションもいくつかあり、 現地に参加できなかったり、1日しか参加できなかった場合でも 後日視聴できるのはありがたいと感じました。 とはいえ、実際の発表となると会場で行わなければならず、まだまだ緊張しながらの登壇です。 今回の学会では他施設の活発な活動には大いに刺激を受けましたので、 これからは当科からの情報発信をさらに充実させられるよう、今後も精進していきたいと思います。 残念ながらバタバタで集合写真とれませんでした。

CBURNシミュレーション@ER

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こんにちは、ブログ担当の永山です。 今回は、救急外来で実施した「CBRN(シーバーン)シミュレーション」についてご紹介します。 まず「CBRN」とは、化学(Chemical)、生物(Biological)、放射性物質(Radiological)、核(Nuclear)の頭文字を取った言葉です。こういった災害やテロが発生した場合、現場付近の方々だけでなく、対応にあたる消防・警察・医療従事者も被害に巻き込まれる可能性があります。もし最初から原因物質がはっきりしていれば対策を立てやすいのですが、実際には情報がないまま患者を受け入れて診療せざるを得ないこともしばしばです。そのため、自分たちを守るための防護具の着用はもちろん、除染スペースを含めた動線を事前にシミュレーションし、チームで訓練しておく必要があります。 今回の訓練は、水野先生を中心にERスタッフの皆さんの協力を得て行いました。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。また事前に、萩尾先生からCBRNに関するレクチャーを受けていたおかげで、知識を共有した状態でスムーズに訓練を進めることができました。 訓練では、救急隊が搬送してきた際の対応や、患者さんの脱衣場所、搬入口から除染スペースまでの動線確認など、搬入前にもやることが多いと実感しました。事前のブリーフィングの大切さを改めて感じるとともに、状況に応じて方針を切り替える際のスタッフ間の情報共有がいかに重要かも再認識できました。 特に、患者さんの状態が急変して除染スペースでは対応が難しくなった場合、広い処置室に移動するなど、計画がめまぐるしく変わる可能性があります。さらに災害時には、軽症から重症まで多くの患者さんが同時に搬送されるため、トリアージを行いながら全体を把握する力も必要です。 もちろん、こうした災害が起こらないことが一番ですが、万が一に備えて混乱を最小限に抑えられるよう、今回の訓練を通じて見えてきた課題(装備・物品の配置など)を見直しつつ、今後も継続的に訓練を実施していきたいと思います。 それではまた次回のブログでお会いしましょう。

第30回日本災害医学会総会・学術集会 記念大会 in  名古屋

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おはようございます。ブログ担当の永山です。 今回は3月6日~3月8日に開催(ブログ更新時には絶賛開催中です)された第30回日本災害医学会総会・学術集会 記念大会に関しての記事です。 今年は名古屋のポートメッセなごやが会場でした。自分も今回参加させてもらいましたが、恥ずかしながら事前に場所の下調べをせずにいたのですが、レゴランドの真横なんですね。港からの風がとても心地よい(コート必須)会場でした。 当科からは中村センター長、藤塚、永山が参加させていただきました。 自分は令和6年能登半島地震における搬送調整班での活動の報告を、口演発表させてもらいました。 今年は能登半島地震の活動の振り返りや、DMAT創立20周年、大阪万博のマスギャザリングなどが講演として組まれており、搬送関連、ロジスティック等の各施設での取り組み、工夫をこらしたポスター発表が数多くされており、会場は満員状態でした。 他学会の発表とくらべて、自衛隊、消防の方の話が聞けたり、セミナーでは通信会社からの講義があったりと毛色が違う話が多く聞けて大変貴重な経験でした。参加させていただきありがとうございました。

令和6年関東ブロックDMAT訓練 in 群馬

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おはようございます。ブログ担当の永山です。 今回は、「令和6年関東ブロックDMAT訓練」が10年ぶりに群馬県で開催されたため、その様子をご紹介します。 この訓練は関東ブロックDMAT(1都6県)内で持ち回りで毎年開催されており、群馬県では2014年以来の開催でした。 群馬県庁および当院の災害事業課の皆様が1年がかりで調整を重ね、県全体で行う大規模な訓練となりましたが、無事に終了することができました。 訓練の想定としては、2月28日夜に群馬県南部で震度7の地震が発生し、3月1日に関東圏のDMATが集合。県庁をはじめ、災害拠点病院(各医療圏の要となる病院)を中心に、被害を受けた病院や施設、避難所を評価し、支援を行うという内容でした。 机上訓練のみならず、実際に病院へ移動し活動する隊もあり、今回は赤城SAや太田SAに参集し、群馬県内の各地に展開していったチームも多く見られました。 関東7都県に新潟県と長野県も加わり、災害拠点病院をはじめ保健所や福祉施設などから総勢、約1200人が参加いただいた訓練になります。 当院は、群馬県庁の保健医療福祉調整本部(DMAT活動拠点)を始め以下のような重要な活動に関わりました。 ・前橋南・伊勢崎医療圏の活動拠点本部の運営 ・SCU(ステージング・ケア・ユニット)での活動(被災地外の病院へ傷病者を搬送するための臨時医療施設) ・ドクターヘリ本部の調整 ・県全体の航空搬送調整を行うヘリ調整本部の運営 ・前橋赤十字病院内の災害対策本部との連携 これらの活動を通じ、群馬県全体の災害医療体制の確立に向けた貴重な経験を得ることができました。 本訓練の開催にあたり、ご尽力いただいた群馬県庁医務課の皆様、DMAT事務局および全国DMATの皆様、そして当院の災害事業課の皆様に、心より感謝申し上げます。 今後も、災害医療の強化に向けた取り組みを継続し、さらなる発展を目指してまいります。 群馬県知事のブログ でも記事を取り上げていただきました。そちらもぜひ御覧ください。 活動の様子(群馬テレビ youtube)

ACP(Advance Care Planning)講義 @ER

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ブログ担当永山です。 今回は当科の高橋先生にACP(Advance Care Planning)に関して救急外来で講義いただいたのでそれの記事になります。 ACPとは、患者様ご自身が今後の医療に関する希望や価値観を事前に明確にし、医療チームやご家族と共有するプロセスです。救急現場では、意識がはっきりしない患者様が多く、その意思を事前に確認できることは、適切な治療方針を決定する上で非常に有用です。 ACPという概念は医療現場で注目されておりますが、救急科、集中治療科に所属する医師として、急変時における迅速な意思決定の必要性を痛感しており、ACPが果たす役割は極めて大きいと考えています。 高橋先生の、具体的な症例を交えながら、救急外来で勤務される看護師、医師に向け、どのように患者様との対話を通じてACPを実践していくか、その具体的手法を丁寧に解説していただきました。 講義では、患者様との信頼関係の構築や、緊迫した状況下での冷静な判断力の向上、多職種連携の重要性についても触れ、実際の現場で即戦力となる知識と技術を学ぶ貴重な機会となりました。 今回の講義で得た知見を活かし、日々の診療に反映させることで、より質の高い医療提供に繋げてまいります。

医療ソーシャルワーカー(MSW)との朝カンファレンス

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こんばんは、ブログ担当の永山です。 これまで研修に関する記事が続いておりましたが、今回は診療現場の日常についてお伝えいたします。 当科では、救急外来を経由して入院された患者様について、毎日カンファレンスを実施しております。 チーム内で情報を共有し、その日の治療方針について協議しています。 その中で、医療のみならず、社会的サポートが必要な患者様も多くいらっしゃいます。 医療ソーシャルワーカー(MSW)は、こうした患者様やご家族のご相談に応じ、社会福祉の視点から問題解決を支援する専門職です。 日々MSWの皆様には大変お世話になっており、週に一度、朝のカンファレンスにご参加いただくことで、より円滑な情報共有が図られています。 今年度から始まったこの取り組みは、以前と比較して社会的サービスの介入が一層スムーズになったと実感しております。 今後も当科における他職種連携の成果や新たな取り組みについて、積極的にご報告してまいります。 どうぞご期待ください。