「RIFCR研修」に参加しました。

中林です。群馬県虐待防止医療ネットワークが主催し、チャイルドファーストジャパンという団体が行っている児童虐待に関する研修を受講してきました。
*RIFCR研修についてはこちら → https://cfj.childfirst.or.jp/rifcr/
RIFCRとは、「Rapport(信頼関係)、Issue identification(問題点の確認)、Facts(事実)、Closure(終結)、Reporting(報告)」から構成される、性的虐待が疑われている子供から児童相談所などへ通報に必要な情報を聞き出す面接技法。

 

コースは1日掛けて開催されました。内容は性虐待を受けたお子さんの対応を軸に、お子さんが虐待を受けた事実を打ち明けるプロセス、日本の児童保護制度やそういったお子さんに遭遇し、最初に話を聞くときの手法を学び、実際にロールプレイを用いて体験する、といったもので非常に内容の濃いものでした。

救急外来で診療を行っていて性虐待に遭遇することはかなり稀なことです。しかし、虐待、もしくはそのリスクがあるお子さんを診察の場で目にする場面には遭遇することはあります。
研修では一番心理的にインパクトの大きい性虐待での対応が理解できれば、他の種類の虐待であっても対応ができるだろうというコンセプトの元で一日学ばせて頂きましたが、まさにそのとおりでした。


「チャイルドファースト」、お子さんを中心に目の前にあるケガや病気だけでなく、その背景にも目を向けて、適切な支援に繋げられる(医療現場で大切なことは、虐待の有無を探り当てることではなく、その危険にさらされているお子さんを安全な場所に保護したり、背景にある家庭環境について情報収集を行ったりすることと考えられています)ように、研修内容を広めていけたらと思います。

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