前橋市総合防災訓練を行いました。(群馬県ドクターヘリ10月度活動実績更新)


Web担当の伊藤です。


前橋赤十字病院が基幹災害拠点病院に指定されたのは1997年。
群馬県には災害拠点病院が17か所ありますが、当院は、大事故・災害が発生した際に、全県域を担当し、災害医療の中心となる役割を担います。
災害拠点病院であるための条件として

・施設は耐震構造を有すること
・EMISの端末を原則として有すること
・水、電気等のライフラインの維持機能を有すること
・原則として病院敷地内にヘリコプターの離着陸場を有すること

です。

当院については大規模災害が発生した時に、当院で被災地より重症患者を多数受け入れ、当院で治療を加えたうえで直接当院に入院したり、さらにヘリを使って県内各病院と連携していく役割を担うため、新病院ではドクターヘリ・防災ヘリが5機に加えて、大型の自衛隊ヘリ(CH-47)が着陸することのできる、広い地上ヘリポートを採用しました。

新病院が開院し、実際に見る地上ヘリポートは、確かに広いヘリポートです。
しかし、“大型自衛隊ヘリが着陸できる”とは、どのような面積を必要とするのか、また、実際に着陸するとどのようなことがおこるのか、まったく未知の世界でした。

それが実現したのが、11月11日(日)に行われた前橋市総合防災訓練でした。

筆者は特にスタッフではありませんでしたが、自衛隊ヘリが着陸するのを見てみたくて、見学に行きました。
普段はDMATなどで、被災地に救護活動に派遣される看護師さん、ドクターも見学に来ていて、彼らのアドバイスの元、耳栓(騒音で鼓膜損傷予防)、ゴーグル(離着陸時の砂塵で眼球損傷予防)完備で屋上でカメラを構えました。

自衛隊ヘリは着陸してエンジンを止めてしまうと、また離陸して飛行するまで30分くらいかかるのだそうです。そのため、着陸してもエンジンは止めず、2分か3分とどまっただけですぐに離陸してしまいました。
思ったような騒音もなく、砂塵が巻き上がったり、小石が飛んできたりというような被害にもあいませんでした。
自衛隊ヘリは、地上ヘリポートの約4分の1の土地も占領せず、停泊中に他病院のヘリが集まってきても十分着陸できるスペースが確保できそうでした。


着陸訓練の様子


なにより、上川渕いち住民として、このような心強い病院が近所にできたことが感動でした。

その他にも、各消防局のみなさまが訓練に参加されてました。
訓練後は速やかに退却され、午前中にぎわっていた北駐車場も、お昼前には何事もなかったかのように片づけられていて、ほんと、みなさん、プロなんだなー、と、つくづく思いました。

訓練の様子。



群馬県ドクターヘリ10月度活動実績も更新しています。



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