「日本DMAT隊員養成研修@兵庫」に参加しました。

お久しぶりです、吉野です。
神戸の兵庫県災害医療センターにて、DMAT隊員養成研修を受けてきました。期間は8/22-25、ちょうど台風20号が西日本を直撃し、研修の裏でリアル災害モードとなっていました

群馬県の参加者は、当院より吉野と入澤看護師、済生会前橋病院より看護師1名、伊勢崎市民病院より臨床検査技師1名、渋川医療センターより臨床工学技士1名と混成チームでした。群馬県内のインストラクターは桐生厚生総合病院より高良先生がいらっしゃっていました。



研修は基本的には午前9時〜午後7時過ぎまでみっちり講義とグループディスカッションの繰返し・詰込みで、中々に疲労の溜まるものでした。
研修期間は変わらないけれど、災害が起こるたび(直近では東日本大震災や熊本地震)、講義内容が増えていくシステムです。予習をしてても情報量過多でしんどかった。

群馬県の2018年は、年始より火山の噴火、スーパーに車が突っ込む事故、ヘリの墜落など、全国ニュースになるレベルの度重なる自然・人的災害に見舞われています。そして災害拠点病院でもある当院は、災害対策本部を立ち上げ、それら対応に当たっていました。
当ブログ管理者の町田先生が常々仰っている言葉に「災害は普段の診療の延長上である」というのがあります。講義やディスカッションをこなしながら、まだ隊員でないながらも、内容に変に引っ掛かりを覚えずにスムーズに受講できたのは、平時からの救急対応、災害対応の備えを自然に病院単位で行えていたからなのかな、などと思えました。

最終日にはSCUStaging Care Unit:広域医療搬送拠点)の診療リーダーを拝命し、他の受講生に多大なるご迷惑をかけながらCommand & Controlを行っていましたが。
いざ振り返ってみれば『場所』『規模』や『一緒に働いてくれるスタッフ』は違うものの、平時に切り盛りしているER+プレホスピタルのMedical controlと同じ部分はいつくもあり、尚の事、普段の診療から意識的に立ち回らなければなという気持ちも強くなりました。


これで自分は、前橋赤十字病院に所属する15人目の医師DMAT隊員となりました。1つの医療機関で、救急科医師のみでこれだけの隊員を擁する施設はそうそうないと思われます。
逆に、有事の際にはそれだけ当院の活動が影響力を持つという事にもなります。その事を自覚し、発災時には自身の持ちうる医療を提供していければと思います。

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