「J-MELSコース」を受講しました。

どうもこんにちは。金畑です。
先日71日に群馬大学医学部附属病院で行われたJ-CIMELS主催の母体救命講習会に参加してきました。
内容としては、「有床産科医院で急変が発生した時にどのように対応するか」で、産科医院では限られた検査しか行えないこともあり、母体救命のためには、「少しでも状態が悪くなった時には、大きな病院に搬送し検査・治療を行いましょう、それまでは可能な範囲で酸素投与や点滴や薬剤投与はしましょう」という流れを学ぶものでした。
産婦人科医師、看護師、助産師、救急科医を対象とした講習です。全身管理医(救急科医や麻酔科医)は本来見学という形だったようですが、偶然にも欠席者が出たので受講者として参加することができました。


母体救命ですので、急変する疾患としては産科特有の疾患ばかりでしたが、疾患毎に特殊な治療は行わず(実際にも行えることはそれほど多くない)、病態に対して対応を行うという内容でした。
特殊な対応より、早期から異常であることに気付き、治療や搬送の手続きなどをチーム(医師、看護師、助産師)で協力して行うこと重視していました。産科的な知識が国家試験から更新されていない、金畑のような人でも参加に問題はありませんでした。むしろ、普段接しない開業医の助産師さんとチームを組むといった貴重な体験ができました。


我々救急科医、特に前橋赤十字病院の救急科のようなところで働いている限り、転院要請を受ける側であり、この講習で学ぶように妊婦さん、褥婦さんを転院させることはありません。しかし、どのような状態であれば転院を考えるのかを知っておくためにはいい勉強になりました。

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