「県央外傷セミナー(JPTECコース)」を受講しました。

藤井です。今年度より入職し、初投稿となります。
623日土曜日、当前橋赤十字病院にて県央外傷セミナー(JPTEC)を受講しましたので報告します。なお、受講前日に丸一日外出して休日を満喫した結果、露骨に日焼けして眠そうに登場してすみませんでした。

外傷といえば、JATEC(Japan Advanced Trauma Evaluation and Care)が日常の外傷診療としてなじみが深く、コースを受講したことのある救急医や研修医も多いのではないでしょうか。
JPTECJapan Prehospital Trauma Evaluation and Careの略で、普段救急隊が行っている病院前救護に関するセミナーです。そのため受講者は救急隊の方が多めでしたが、医師も数名おりました。
やはり普段現場で活躍されている方は知識も多く、動きもテキパキとしていて、同じ班の救急隊の方からも多くを学ばせていただきました。


JPTECでは、preventable trauma deathを防ぐべく、いかに短時間で必要な評価と処置を行い、決定的な治療を行うことができる病院に搬送するかということを目的としています。救命センターではある程度情報が集まった中で、超音波、画像診断、検体検査、高度な処置等を安全に行うことができますが、病院前では通報者による曖昧な情報しかなく、現場の安全も保障されていません。必要な人材や資源の程度や、安全確認等、傷病者に接触する前の状況評価から必要となります。
また、現場で行える処置は限られていますし、傷病者の初期評価次第で観察項目や手順も臨機応変に変えていかなければなりません。改めて、医師が病院で医療行為に集中することができるのは、救急隊の方が患者を安全に、適切に搬送してくださっているからなのだと実感できました。

また、ドクターヘリ・ドクターカーを行っている施設では救急隊の方同様、医師や看護師も現場活動を行います。当前橋赤十字病院ではそれらを活発に行っており、毎日出動指令が出ています。
現場活動を行うためには、消防の方々との連携や、地域の医療体制の理解も必要となります。JPTECではそれら内容もガイドブックに記載されており、現場活動に対する理解が深まると思います。

病院前救護活動に興味のある方はJPTECを受講をおすすめしますし、前橋赤十字病院に是非見学に来て下さい。お待ちしております。

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