『第45回日本集中治療医学会学術集会』に参加しました。

こんにちは、劉です。
幕張で行われた日本集中治療医学会に参加しましたのでご報告します。

今年で45回目を数える集中治療医学会ですが、今年はSepsisをはじめ、早期離床や早期リハビリテーションの話が多かった印象です。
私はシンポジウムで「早期離床の経済的・臨床的効果」をいう内容の発表をさせていただき、また当院からは当科スタッフや薬剤師、理学療法士をはじめ多くのパネリストや口演者を送り出すことができました。前橋の名前がますます輝くことでしょう。


<当院からの発表>

・劉:シンポジウム
ICUで早期離床達成が与える経済的および臨床的効果の検討

・小倉先生:シンポジウム
PICSPIICS:生体侵襲制御と神経集中治療」


・藤塚先生:パネルディスカッション
「出血を伴う非抗凝固療法下でのECMO管理 密なモニタリングの必要性」

・小松先生:パネルディスカッション
「早期離床プロトコールの導入は、鎮静文化を変えられるか?」

・大崎仁さん(理学療法士):パネルディスカッション
ICUにおける離床プロトコールで克服できた早期離床の障壁と今後の課題」

・生塩先生:一般口演
central VA ECMOが導入されたMobile ECMO症例の経験と今後の課題:日本でのMobile ECMOシステムの展望」

・丸山先生:一般口演
「高濃度硫化水素暴露に対し亜硝酸ナトリウムを持続静注して救命し得た一例」

・佐藤千紘さん(ICU管理栄養士):一般口演
ICU専属管理栄養士の介入による栄養管理の効果」


 自分は初日から参加させていただき、当科シニアレジデント小松先生の「早期離床が鎮静文化に与える影響」や理学療法士の「早期離床プロトコール導入による障壁の克服と今後の課題」といった内容の発表の手伝いをしておりました。

初日は当院スタッフで集まり飲み会をし、すっかり偉くなった錦見先生(昨年勤務)とすっかりリフレッシュしていた白戸先生(昨年まで勤務)をお招きして行いましたが、QOLの差を痛感しただけでした。
2日目は当方が参加させていただいている「早期離床研究会」の会議に参加しました。早期離床のRegistryを作成しようとしている日本では稀有なグループであり、そこに参加させていただいることを感謝するとともに、やはりStudyを組むというのは非常に大きな労力と知恵が必要なのだなと痛感しました。
3日目は発表でした。今年の診療報酬改定で、ICUで行うリハビリテーションに加算が付くことが決まっています。おそらくどの施設もICUの早期離床に取り組むことになるでしょう。でも忘れてほしくないことは、何のためにリハビリテーションを行うのかということです。加算のためではありません。患者が日常生活を取り戻すための取り組みです。その目的さえブレなければ、各施設でやるべきことはおのずと見つかってくるように思います。
 

最後に、雪まで降り始めた幕張を歩いたら風邪をひきました。幕張の環境が厳しいのか、免疫が弱っているのか。きっと自分にはMobilizationが足りないのでしょう。 



コメント

このブログの人気の投稿

新年度集合写真

先日ブログでご紹介した新型コロナワクチン筋注方法について訂正があります

タカラトミーさんが当院を取材