“母体救命時の初期対応”を学ぶ!~「J-MELSコース」受講報告~

藤塚です。

最近、あるドラマで産科医療がとりあげられています。
出産は、医療の現場で唯一、おめでとうと言われる場面であります。しかし、妊娠・出産は実は色々な危険と隣り合わせであり、何事もない妊娠・出産というものが如何にすばらしいことなのか、なかなか気がつかないものです….

近年のデータでは、6年間で300人程度の妊産婦が死亡しており、毎年50人以上がなくなっている現状にあります。予期せぬ出血、脳出血、羊水塞栓が主な原因ではあります。
その中で、もしかしたら初期対応がうまくいっていれば… 高次医療機関への搬送システムがしっかりしていれば… ということもあるようです。


救急医も妊娠・出産に関わる医療と密接にかかわることが多くあります。救急医のみならず妊娠・出産に関わる医療スタッフが、母体救命時の初期対応をまなぶ機会として「J-MELSコース」があります。
このコースは、産婦人科や麻酔・救急など6団体が『日本母体救命システム普及協議会』を設置し、妊産婦死亡の低下を目指すため、産婦人科医師のみではなく、救急医・麻酔科・メディカルスタッフと一緒に母体救命法を普及するために作られたものです。


今回は、12/24 クリスマスイブに多くの産婦人科の先生、助産師さん、看護師さんが集まり、このコースを運営・受講されました。
 
 
我々救急・集中治療医は、このような産科医療の取り組みに対し、できることを協力していきたいと思います。今後もこのようなコースを通じて、少しでも急変した患者さんを救えればいいなと思います。




 
 

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