「北海道ITLS Advanced Course」を受講してきました!

お久しぶりです。西村です。
92日~3日に北海道釧路市でおこなわれた「北海道ITLS Advanced course」を受講してきました。

ITLSとは、“International Trauma Life Support”の略で、病院搬入前の外傷処置教育訓練コースです。
もともとはアメリカで始まったコースであるので、基本はJPTECと同じですが、病院前でも救急救命士が挿管やルート確保、緊急脱気といった手技が行え、そういった内容も訓練に含まれています。
当院からは毎年インストラクターとして参加している町田先生と、受講生として佐々木先生、西村の3人で参加してきました。


コースは2日間あり、座学のほか、交通事故、転落(墜落)、喧嘩で刺されたなど様々な外傷を想定して実技訓練をします。実際に車を使って患者を救出したり、階段に倒れている、瓦礫に下半身が埋まっているなどの設定もありました。
チームは31組で順番に隊長をやりますが、ITLSの特徴としてチームワークをとても重視しており、隊長が酸素投与、頸椎カラー装着を忘れていたとしても、隊員から「やりますか?」と声をかけてくれるという点が面白く、いかにチームとして効率よく、迅速に患者を搬送するか、ということを学びました。
また毎回の設定で患者が急変するのですが、今後起こりうることは何なのかということを常に意識しながら患者の観察を行うということの大切さも学んできました。


今回のコースを通じて、今後ドクターカー・ヘリで現場へ出ていく予定の僕としては、病院前でのよりリアルな活動を訓練として学ぶことができ、大変有意義なものでありました。
また、参加者は医師より看護師・救命士のほうが多く、2日間を共にし、様々な話ができ、たくさんの刺激を受けました。同じチームだった2人とは、たった2日間ですが、一緒に活動したいと思えるくらい信頼できる関係になれたと思っています。

もちろんせっかく北海道に行ったので懇親会ではおいしい海鮮料理をいただき、”偶然にも”その日は釧路で花火大会があったので、夜空を見上げながら全国から集まった救急科医・看護師・救命士と熱い話をしてきました。
そこが一番の想い出かもしれません笑。


余談ですが、一応最終試験には僕も佐々木先生も合格し、またその中でも特に成績が良かった人に与えられるIPInstructor Performance)というインストラクターコースの受験資格を2人ともいただいてきました。
北海道まで行くことを許してくださったセンター長とインストラクターの町田先生の顔に泥を塗らずにすんでよかったです笑。

 
今回得た知識・技術を現場に活かし、また今後はインストラクターとしてITLSに参加したいと思います。

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