今年も群馬県警・群馬大学・当院の連携を深めました!~「平成29年花見会」開催~

町田です。
ここ数日で群馬の平野部は一気に桜が咲きました。昨日は小学校の入学式がありましたが、この日に合わせたかのように桜が校庭に咲き誇り、本当に印象深い光景が繰り広げられたように思います。

ところで花見の歴史にはいろいろな言い伝えがありますが、その中の一つで昔の偉い国主が桜の時期に領民から無礼講で意見を聞く機会があったようです。
警察と医療もそれぞれの立場でときとして意見が対立することがありますが、桜の時期にお互いの思いを腹を割って話して顔の見える関係を作っていこうという機会が、この群馬県ではもう10年近く続いています。

今年も4月6日に群馬県警(検視・交通鑑識・科捜研)、群馬大学(法医学)、そして当院(救命センター)が集まって「平成29年花見会」が開催されました。
 
 

救命医として「命を助ける」ことを目的に日々働いていますが、時としてその思いがかなわず患者の死と対峙しなくてはいけない時があります。残念ながら亡くなった方をご家族のもとにお帰りになるときに、我々は正しい診断名が書かれた診断書をお渡しします。
どうしても病院の診療だけでは診断に違和感がある所見があるときに、警察の方が詳細に現場の様子を見ていただいたことで原因が究明されることがあったり、また大学病院の司法解剖に臨床医として立ちあうことで原因がいろいろわかるときがあります。

医師として「生」と同じくらい「死」に対して真剣に向き合うことが絶対に必要です。そしてそのことによって「生」につなげていくことが大切になってきます。
警察と医療は物事の解決のアプローチが異なっていても、「市民の命のために」というゴールは全く同じです。
この会を通じて僕も警察の方をお名前で呼び合うことができるようになりました。これから先もさらに顔の見える関係を深めていきたいと思います。

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