違った環境から良い刺激を頂く!~川西赤十字病院支援~

伊藤です。
去る2/6~2/105日間、長野県佐久市の川西赤十字病院に行ってきました。生まれも育ちも長野県の私ですが、今まで縁遠かった土地です。

川西日赤は、佐久平駅(いちおう新幹線も停まります)から、田んぼと山を越え車で30分ほどの、一般・療養あわせて100床ほどのこじんまりした病院です。わずか2人の常勤医と、非常勤医、そして我々のように全国の赤十字病院から支援に訪れる医師の、合わせて5人ほどで入院・外来診療を行っています。

普段働いている前橋日赤とは、患者さんの数も、疾患・入院患者層も、可能な検査・処置も全く違います。日々の救急外来対応で磨り減った(?)精神には、違った環境は良い刺激でした。


まず山! 雪をかぶった浅間山が、佐久市街に借りていたアパートの正面に見えるのが朝から気分があがります。

川西日赤では主に入院患者さんの診療が我々の業務です。感染症やら腰痛やら、はたまた施設入所待ちやレスパイト入院の患者さんまで様々です。今回改めて感じたことは、各診療科が揃っていて、検査が(自分でまたは技師さんで)すぐに出来ることのありがたさです。診療のスピードとでも言うのでしょうか普段は律速段階をあまり感じず勤務しているわけですが、川西日赤は先ほど述べたようにまず医者が少ない。専門医に見てもらおうとなると転院や他院の外来へ行かないといけない転院にするのか?通院でいいのか?そんな調整に半日かかっちゃうわけです。
恵まれた環境にいるのに、救急を専攻して依頼(…)だんだん短気になっている自分をも省みるよい機会でした。

そして、我々普段はいろいろな病院へ転院をお願いする側なのですが、受ける側、これを体験できたのはよい経験でした。
先ほど述べたように、限られた人材と資材機材の中、紹介状から患者の状態を把握し、受け入れられるかどうか決めなければいけません。紹介状に落ち着いていると書かれていても、CRP11でまだピークアウトしてないとね!?、落ち着いているかわからんのです。この辺りが実際診療している医者と、紹介状しか情報がない医者との認識の差になる訳ですが、軽く引き受けて急変しても対応できるかわからないので、シビアに検討が必要です。
こういうやりとりを経て転院が決まっていくのです。自分の物差しだけで物事測っちゃいけませんね。


川西日赤の院長の田村先生は、私が初期研修1年目のときに同じ病院でお世話になった先生です。ぺーぺーで何にも分からなかったあの頃よりは、少しでも役に立てたでしょうか?いろいろな人との繋がりが、こうやってふとしたときに顔を覗かせるのはとても嬉しいものです!

前橋に帰ってきて、はや1ヶ月が経とうとしています。前橋はもうじき春ですが、まだ冬の気配残る長野へ帰る日ももうすぐ、残り少ない前橋日赤での毎日を過ごしていきます。

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