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3月, 2017の投稿を表示しています

2016年度もご指導いただきありがとうございました。

2016年度が終わりました。 いつもこの時期は人の入れ替わりが激しく、「旧来のスタッフを送別したと思った翌日に新しいスタッフを迎える」ような感じでしたが、今年は4月1,2日が病院休業日のためなんとなく落ち着いている感じです。 2016年度もあっという間の1年でした。 新年度の入り新しいスタッフをむかいいれてすぐに平成28年熊本地震が発生し、特に新しいスタッフは災害対応をしつつ病院業務に慣れてもらう必要がありました。 いろいろあった2016年度でしたが、毎年ほぼ恒例になっているブログでこの1年を振り返ってみましょう。(取り上げる内容は本ブログ管理者の独断で決めました!) <4月> ・新スタッフ6人加入 http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/04/62016.html ・平成28年熊本地震対応 http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/04/dmat_16.html ・ECTES 2016(Vienna)発表 http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/05/17th-ectes-2016-in-vienna.html <5月> ・群馬県ドクターヘリ5000件出動達成 http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/05/5000.html <6月> ・Euro-ELSO 2016(Glasgow)発表 http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/06/5th-euro-elso-2016-in-glasgow.html <8月> ・政府大規模地震時医療活動訓練参加 http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/08/28.html <9月> ・Annual Conference on Early Mobilization and Rehabilitation in ICU(Seoul)参加 http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/09/2nd-annual-conference-on-early.html <11月> ・AHA ReSS 2016(New Orleans)参加 http://drhel

初期研修医の旅立ち!~医師臨床研修修了式&祝賀会~

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「時が経つのはあっという間」とはよく言ったもので、2年前にまだ緊張した顔立ちで当院初期研修医として入職した12名が、無事に当院での初期臨床研修を修了しました。 3月29日に「平成28年度医師臨床研修修了式」が行われ、12名の2年目初期研修医に中野院長より修了書が手渡されました。 当院の初期研修の中では、各専門科の知識や技術の習得のみならず、高度救命救急センター、基幹災害拠点病院として、様々な救急患者の対応や災害医療にも参加していもらいました。 受け身ではなく自分から多くのことを学び、そして積極的に体を動かすことをみっちり2年間続けてくれたおかげで、本当に頼もしくなりました。 夜には研修修了祝賀会が行われ、当院のみならず県内各病院から駆けつけた指導医の先生方、研修医の先輩、そしてメンターの面々から研修医へのはなむけの言葉を送りました。2年間の成長に思わず胸が熱くなりました。 2年間で成長したとはいえ4月からはそれぞれの分野でまた新たなスタートになります。 2年前と同様につらいこと、苦しいことがいろいろあると思いますが、当院で鍛えた2年間のことを忘れずに自信をもってさらに大きく羽ばたいてください。 そしてまたいつかどこかで一緒に働いたときに、さらに大きく成長していることを楽しみにしています! 尚、今年度当院の初期研修を修了したメンバーの中で、丸山潤先生が4月から当院集中治療科・救急科の仲間になります。 関係者の皆様におかれましてはこれからもさらにご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします! 「ぐんまレジデントグランプリ2015」優勝のメンバー! 一番右が丸山潤先生。

新潟県に2機目のドクターヘリが導入されました!

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今年度は10月に宮城県、12月に鹿児島県(2機目;奄美)、2月に愛媛県、そして今月初旬に奈良県でドクターヘリが導入されました。 そして本日より新潟県に2機目のドクターヘリが導入されました。基地病院は長岡赤十字病院です。長岡赤十字病院とはずっと前から災害医療など様々な分野で積極的な交流を行っており、今回のドクターヘリ導入にあたっても当院も医師、看護師の同乗研修で協力させていただきました。 (長岡赤十字病院ホームページより) これで今年度末までに41道府県51機のドクターヘリが日本に配備されることとなりました。 日本のドクターヘリの配備状況 (HEM-Netホームページより) 群馬県は北部に山々がそびえたっていますが、その山の向こう側は新潟県です。 県北部の山々の向こうは新潟県です! 新潟に2機目のドクターヘリが配備されることを前提に、すでに群馬県と北隣の新潟県、南隣の埼玉県の3県でドクターヘリ広域連携に関わる協議が始まっています。すでに新潟県と群馬県を結ぶ関越自動車道のトンネルにおける事故については県境を挟んだ消防本部とドクターヘリで件を超えた活動ができるようになっており、今回のヘリ導入によってさらに話し合いが加速する予定です。 この円の重なりを見て広域連携を組まない理由が見当たりません! (点線円が新潟県ドクターヘリ2機目のおおよそ20分圏内) 3県の知事同士がすでに手を組んでいます! 新潟大学を基地病院として運航している1機目と同様に、2機目のドクターヘリも新潟県や近隣県の希望の翼として活躍することを心より願っております。

白戸先生、伊藤先生、土肥先生、錦見先生、神徳先生、近藤先生ありがとうございました!~

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3月ももう終わりになります。この時期になると新年度に向けて人の入れ替えが多くなる時であります。 集中治療科・救急科でも6名のスタッフとお別れすることとなりました。ささやかではありましたが3/24に群馬らしく焼肉屋で送別会を行い、当科での研修の労をねぎらうとともに新たなる旅立ちの門出をお祝いさせていただきました。 白戸先生は3年間の後期研修の間にERリーダー、ICUリーダーからフライトドクターまで到達し、また熊本地震の際は熊本赤十字病院の支援にも出動しました。 伊藤先生も2年間にわたって当科のER,ICU、そして病棟の患者の入院管理まで、患者やスタッフとのコミュニケーションを大切に取り組んでくれました。 土肥先生、錦見先生は1年間、神徳先生、近藤先生は半年間でしたが、それぞれが持ち前の知識・技術と個性を発揮して当科や当院のみならず、群馬県の救急医療のレベルアップのために貢献していただきました。 元の病院に戻る人、新天地に向かう人、それぞれが新年度から別々の道を歩むこととなりますが、当科で学んだことを生かしてさらなる活躍を心から願っております。 そしてまたいつかどこかでご一緒できることを楽しみにしております。いつでもまた遊びに来てください!

自然の力の恐ろしさ・・・~栃木県雪崩事故~

本日朝8時半頃に栃木県の那須温泉ファミリースキー場で発生した雪崩事故において、夜になって7名の生徒と1名の教員の尊い命が失われたというとても残念なニュースが入りました。 8名の方々のお悔やみを申し上げるとともに、けがをされた方々の1日も早い回復を心より願っております。 昨日から今日にかけて群馬県境近くの山々に多くの雪が積もりました。 明日からまた気温が上がるとのことで雪崩発生の危険が高まるようです。 自然の力は偉大であり、人の力では到底かなうものではありません。 だからこそ明日以降も特に山間部にお出かけする方は、十分気を付けてください。

『第21回エンドトキシン血症救命治療研究会』に参加しました。

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小橋です。 遅くなりましたが、 2/10-/11 にかけて、「第 21 回エンドトキシン血症救命治療研究会」に参加してきました。 「エンドトキシン」は細菌の壁を構成する糖の一種ですが、体内に存在することで発熱など様々な生体反応(免疫系の賦活化)を引き起こします。 当院でも重症敗血症(特に下部消化管穿孔)の患者さんに対してはエンドトキシン吸着療法を行うことがあります。最近では、敗血症に限らず、間質性肺疾患に対しエンドトキシン吸着療法を行うこともあります。まだ、病態の解明が進んでおらず、エンドトキシン血症をどのようにコントロールするか様々な研究が行われています。 当科からは私のみが発表を行ってまいりました。 『関節リウマチ関連間質性肺炎急性増悪に対して PMX-DHP および VV-ECMO を導入し救命しえた一例』 かなりマニアックな研究会ですが、エンドトキシンの世界(?)では有名な先生方が数多くおられ、また、救急分野の先生も多数参加しておりました。 エンドトキシンとバイオマーカーについて、エンドトキシンと免疫についての発表など、臨床ばかりの自分にとっては???。勉強不足ですみません、といった基礎医学の発表も多かったのですが、全体的にはとても勉強になりました。

「日本赤十字社 原子力対応基礎研修会」に参加しました。

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小橋です。 2 月 22 日に「日本赤十字社 原子力対応基礎研修会」に参加してきました。 放射線災害は原子力発電所の近くでしか起こらないと思いがちですが、実はテロ事件などに放射性物質が使用される可能性はゼロではありません(詳しくは、「 dirty bomb 」で検索してみるとよいと思います)。 本研修会は「救護班要員等が、放射線環境下での救護活動に安全かつ安心して従事できるよう放射線や緊急被ばく医療体制等にかかる基本的知識及び放射線防護資器材の使用方法を習得する」という目的で、年 1 回程度、新宿の日本赤十字社東京支部で開催されています。 日本赤十字社東京都支部 災害時に救護班として活動する医師・看護師・事務員は放射線に対する知識はほとんど持っていません(もちろん、放射線技師は専門知識を持っています)。福島第一原発事故のような放射線災害時でも救護員が安全に救護活動を行い、被災者に支援活動を行えるようにするため、 2014 年からこのような研修会が行われるようになりました。 今回、当院からは私以外に看護師 2 名、事務員 1 名、放射線技師 1 名が参加しました。 講義では「日本赤十字社の原子力災害への取り組み」「災害救護活動における放射線防護の基礎知識」「原子力災害時の救護班活動と緊急被ばく医療アドバイザーとの協働」について、また、放射線防護資器材、サーベイメータ・個人被ばく線量計の使用方法などについての実習を通し、原子力災害への理解を深める、とった内容でした。 福島第一原発事故のときは、救護員が線量計を持ち、 20km 圏内での救護活動を行っていたそうです。当時も救護活動前に救護班にレクチャーを行い、放射線に対する正しい知識を身につけてから現場に行ったそうです。 現在、日本赤十字社では「原子力災害における救護活動ガイドライン」を定めており、また有事の際は「緊急被ばく医療アドバイザー」を配置することで、様々な助言を受けながら救護班が安全に活動できるようにしているとのことでした。 これからもこのような研修会に積極的に参加し、災害に対する知識を身につけていければと思います。

「1day-MIMMS群馬コース」に参加しました!

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皆さんお疲れ様です。暖かくなってきた今日このごろ。。。 絶賛花粉症と格闘中の前橋赤十字病院救急科内海です。 平成 29 年 3 月 3 日に当院で開催された 1 - dayMIMMS に参加してきました。 MIMMS とは Major Incident Medical Management and Support の略なんですが。。。と長すぎて僕もネットでコピペするくらいの正式名称。。。。 MIMMS日本委員会ホームページより http://www.mimms-jp.net/index2.html なので。。大災害時の医療にかかわる警察や消防・救急・医療機関などによる対応を座学、机上訓練などで学ぶコースと認識してもらえばいーかなーと思います。 参加者はコースの目的通り医療関係者だけでなく、警察・消防の方も多数参加してました。 コースの流れとしては、まずは座学、その後実際に起きた現場を想定した机上訓練を行うものでした。 コースに参加した感想は、やはり大事なことは『CSCATTT』を実行することで、事故発生から患者を病院へ搬送するまでスムースに行うことができるのでいつでも『CSCATTT』を忘れないことだなと思いました。 個人的におもしろかったのは、災害が起きた時に警察と消防のどちらが指揮を執るのかを机上訓練の時に牽制?しあっているところで実際の現場でもこのようなことがおこるのかなーという印象でした。 またインストのある先生から家庭においても『CSCATTT』が非常に大事だというありがたいお話があり、今後これについても実践していければと思いました。 今回 1-dayMIMMS に参加して、大規模災害はいつでも起こる可能性があり、常にこうしたことをトレーニングしていくことが大切だと思いました。 以上 内海からでした。 ~~~~~ 毎年3月第1週に開催されている「MIMMS群馬コース」は、初日に1day-MIMMSコース、2,3日目にHospital-MIMMSコースで構成されています。 Hospital-MIMMSコースについては、3/13の本ブログで劉先生から報告させていただいています。 → http://drheli-gunma.blogspot.jp/2017/03/hospi

「AONEURO Course-Neurotrauma in Akihabara」を受講しました。

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どーも前橋赤十字病院の救急科内海です。 今回は平成 29 年 3 月 11,12 日に頭部外傷セミナーに参加してきたので、その報告をさせていただきます。 このコースは“ AONEURO” という世界で脳神経外科領域の見聞を広めようとする団体によりヨーロッパや南米などでも行われているコースで、今回は頭部外傷についてのコースを日本は秋葉原で、海外の先生の招いて開催されました。 このセミナーは頭部外傷についての歴史から始まり、内科的な管理・外科手技を学びつつ 1 日目の夜に飲み会という 2 日間にわたる内容盛りだくさんのコースでした。 参加者は日本全国からきており、脳神経外科や救急科医師およびその領域にかかわるコメディカルが参加しており、いくつかのグループに分かれてディスカッションも交えて座学を進めていくものでお互いの病院や環境などの情報交換もでき、非常に面白かったです。 授業も 5 割以上は英語で行われており、なまった英語感を取り戻すにはいい機会でした。 2 日通して面白かったのは日本とアメリカでの治療方針や患者のフォローの仕方の違いでした。 2 つほど書きますが、一つはアメリカでは髄液漏を伴う、頭蓋底骨折の患者を日本では 2 週間安静にしておくところを初日から 90 度ギャッジし、 2 日目にルンバールドレナージを改善なければ行う方針としていること。 もう一点は軽傷頭部外傷でも高次機能障害がある患者は 2 年間はフォローし続けて、職場復帰など元のQOLに戻るまではサポートをソーシャルワーカーなど含めて行うというものでした。 また実技の時間はICPモニターの留置や穿頭、開頭を行うことができ、特にICPモニターについては今後機会があればおこなっていきたいとおもいました。二日間にわたり非常に有意義な講習で今後の慎重に生かしていきたいと思いました。 ちなみに海外から招いた先生がドコモの外人にとても似ていたのには、参加者みな思っていたようでした。 また最後までなぜ秋葉原なのかは疑問でした(笑) 以上 内海から報告でした。

他院からのフライトナースの研修が続きました!

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町田です。 3連休がまもなく終了します。ここ数日は春の陽気で暖かい日が続きましたが、群馬の山間部ではまだまだスキー場が空いていて、関東の広い範囲から多くのスキー・スノーボーダーの方々がきていたようです。ただしスキー場でけがをする方も多かったようで、ドクターヘリもスキー場で発生した事案に何度も出動しました。連休で家に帰るまでぜひお気を付け下さい。 今年に入って長岡赤十字病院と旭川医科大学病院から看護師が1名ずつフライトナースの研修で当院にやってきました。 研修病院として選んでいただけることは本当に光栄なことです。 ある程度の実績、そして研修する価値がある活動を平時から行っていないと、研修病院の対象にはなりません。そういう意味では、当院フライトナースについてはドクターヘリが運航開始した当時から救急医療や災害医療に関する知識や技術、そして平時の活動の様子は本当にレベルが高いと感じていて、研修病院として申し分ないといってもよいでしょう。 いままで様々な病院から何名もフライトナースの研修を受け入れてきましたが、実際に研修を受けた看護師の方々からも満足度の高い研修であったと感想をいつもいただいております。 われわれフライトドクターは平時より高いレベルのフライトナースの支えに甘えているところがあるかもしれません。 フライトドクターもさらに高いレベルの活動ができるように個々で自分の活動レベルを見直して、フライトドクターの研修病院としてもその対象としてご指名頂けるよう、さらに研鑽を積んでいきます。

「接遇研修会」に参加しました。

佐々木です 。 2 月 17 日、当科を対象に接遇研修会が行われました。     病院は、いろんな人が出入りするところです。 軽症な方から重篤な方、そしてその重症度に関係なく、患者さんご本人、ご家族が不安を抱えていらっしゃるところです。不安で敏感になっている精神状態の時に、何気なく言った言葉、態度に傷ついたり、気に障ったりする方もいます。   もう十年以上前から「医療はサービス業」と言われ、病院によっては接遇のインストラクターを外部から招き、新人研修の一環として行うこともあるようです。 患者さんやご家族の精神状態を考えると、医療関係者は飲食業など他のサービス業以上に接遇には配慮が必要だと思います。   このような研修会を通し、どんな時に、どんなことでトラブルが起きやすいのか、実際の事例を検討し、同じ失敗を繰り返さないよう努力しなければなりません。     研修会に参加していたセンター長は、私達が不眠不休で仕事環境が悪く、余裕がないことも原因のひとつと考えていらっしゃるようでしたので、今後の勤務体制にこの研修が生きるといいなぁと期待しております。

『第44回日本集中治療医学会学術集会』に参加しました。

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こんにちは、劉です。 札幌で行われた「第 44 回日本集中治療医学会学術集会」に参加してきたのでご報告いたします。 当科からはなんと9 人 もの参加・演題発表がありました。前橋赤十字病院の名を全国にひろめられたのではないでしょうか。 今年は1万人規模の学会になり会場は4か所に分かれているわ、演題も数が多すぎて正直どこに行っていいのかわからなくなってしまいました。一方で、以前に前橋赤十字病院に勤務されていた仲村先生、菊川先生、土方先生にお会いすることもできちょっとした同窓会気分も味わうことができ楽しかったです。 <当科からの発表> 宮崎先生 ・口演:中毒・体温異常・悪性症候群  座長 ・デジタルポスター:外傷・熱傷  座長 藤塚先生 ・デジタルポスター:重症度・予後評価・全身管理 「強酸性温泉水の溺水によるARDSに対するECMO治療の有効性」 小倉先生 ・口演:高齢者 「高齢者へのrespiratory ECMO」 小橋先生 ・デジタルポスター 「当院における,早期経腸栄養開始プロトコールの適応について」 白戸先生 ・デジタルポスター:外傷・熱傷 「前橋赤十字病院での重傷熱傷管理の4年間の成績」 錦見先生 ・パネルディスカッション:集中治療におけるPCAS:今一度考える 「心肺停止における体温管理療法前の神経学的転帰の予測:CAST,cCAST scoreの確立に向けて」 佐々木先生 ・口演:中毒・体温異常・悪性症候群 「集学的治療を要したトラベルミンR過量服用の一例」 劉 ・シンポジウム:人工呼吸器患者の早期離床について 「早期離床プロトコール導入下で人工呼吸器が患者予後に与える影響の検討」 ・パネルディスカッション:ICUでのリハビリテーション:「リスク」と「ベネフィット」 「Closed ICUで行う医師主導のリハビリテーションは安全であり,かつ早期の離床を達成できる」 ・デジタルポスター:鎮静・鎮痛・せん妄・早期離床 「人工呼吸器は早期離床のRisk Factorであるが,医師主導の離床を行うことで安全は保たれる」 中野院長 ・デジタルポスター:教育・専門医・医療経済  座長 栗原看護師(ICU) ・デジタルポスター:気道・呼吸・呼吸管理 「非挿管下でのEC

「第12回高崎ドクターカー症例検討会」に参加しました。

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町田です。 群馬県内には医療スタッフが平時の救急医療の中で病院前診療に出動できる手段は4つ存在しています。 運航開始の順番から、 ・群馬県消防防災ヘリドクターヘリ的運用(群馬県防災航空隊&前橋赤十字病院 (*) )  (*前橋赤十字病院以外に群馬大学医学部附属病院、高崎総合医療センター、群馬県立心臓血管センターも契約) ・群馬県ドクターヘリ(群馬県&前橋赤十字病院) ・前橋ドクターカー(前橋市消防局&前橋赤十字病院) ・高崎ドクターカー(高崎総合医療センター) です。   防災ヘリドクターヘリ的運用、ドクターヘリ、そして前橋ドクターカーに関しては医療チームが同じ病院のため、重複要請や多数傷病者事案等での同時出動のMedical Controlは比較的容易にできます。しかし高崎ドクターカーについては基地病院が異なるため、高崎総合医療センターのうまく協働して有効な病院前活動を展開していく必要があります。   高崎ドクターカーには毎週月曜日に当科スタッフも搭乗させていただき同院スタッフとの連携強化を図っていますが、要請する消防側にとっても要請する相手によって活動方針やお作法が異なると混乱の原因になります。 当県で最初に病院前診療を開始した当院がこの問題に対して解決する責務があると考えていて、ここ数年にわたって他機関ヘリ・カーが病院前活動で協働するときの共通認識について様々な場面でお話をさせていただいてきました。     ということで先月に高崎総合医療センターで開催された「第12回高崎ドクターカー症例検討会」に町田と小橋先生で参加してきました。 2例の症例検討では、高崎ドクターカーを要請するたかさき消防共同通信指令センター、出動範囲にあてはまる高崎市等広域消防局、多野藤岡広域消防本部の方々から活発な意見が出ており、とても勉強になったとともに、このような小規模な勉強会の有効性を強く感じました。 症例検討に続いて「ドクターヘリ・ドクターカーの運用方法の共通化が、効果的な病院前旬量の運用に重要である。」というタイトルで、どの機関のヘリ・カーを要請しても同じような活動ができるようにお話をさせていただきました。 

群馬県ドクターヘリ2月度活動実績更新しました。

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Web担当の伊藤です。 今日は、公立中学の卒業式だったようですね。 我が家では初孫ともなる妹の長男が、卒業証書を持って挨拶に来ました。 初めての(両親にとっては久しぶりの)赤ちゃんだった甥っ子が、今や筆者の身長を追い越して、立派に中学を卒業した姿には感無量でした。 病院も、年度末となり、駆け込み寺のように、年度末締め切りの仕事が、後から後から湧き上がっています。 さすがの筆者もすでに猫の手も借りたい状態です。 仕事達成計画を立て、なるべく無駄なく仕事をこなしていかなければなりません。 というわけで、毎日が慌ただしく過ぎていますが、群馬県ドクターヘリ2月度の活動実績をホームページに更新しました。 どうぞ、よろしくお願いします。

「Hospital-MIMMS群馬コース」に参加しました!

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劉です。 3月3-6日に毎年この時期恒例のMIMMSコースが当院で開催されました。初日は1day-MIMMSコース、2,3日目はHospital-MIMMSコースが行われますが、僕は3月4,5日で Hospital-MIMMS コースを受けてきました。 *MIMMSコースとは・・・ http://www.mimms-jp.net/course/ Hospital-MIMMSコースは、大規模災害が起こった時に院内にいる目線で対応を準備するというコースです。 プレホスピタル期、受入期、根本治療期、回復期をそれぞれ講義→机上訓練という形で行い最後にテストを受けるという流れでした。 医師は自分を含めて4人程度しかおらず、看護師、事務、検査技師などの職種が大半をしめていました。ちょうど 2016 年 12 月に当院の災害対策マニュアルが更新されたばかりであり災害対応熱は高まりつつあることを感じます。 何の因果か前橋赤十字病院では毎年数回院内災害対策本部が立ち上がります。すぐに解散することもありますが、中にはあの軽井沢バス事故や熊本地震もありました。 災害は必ず起こります(起こってほしくはありませんが)。いつ起こるかはわかりません。もしかしたら、自分が一番上の立場として当直しており、部長達は出張中かもしれません。いつなんどき、なにが起こっても前橋赤十字病院の集中治療科救急科として恥じぬ自分でありたいと思いました。

私たちは、忘れない。~東日本大震災から6年~

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平成23年3月11日14時46分、日本周辺における観測史上最大の地震である「東日本大震災」が発生してから6年がたちました。 平成28年12月9日の警視庁の発表では、この地震において15,893名の尊い命が失われ、いまだ2,556名の方の行方が分かっていません。震災後もこの震災に関連して亡くなられた方が3000名を超えています。 この震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、1日でも早くすべての方々がご家族のもとに、そして元の生活に戻れる日が来ることを願っています。     http://www.wasurenai.jrc.or.jp/         町田です。 東日本大震災の災害救護活動では、延べ7日だけですが被災地で活動させていただきました。 うち3日は発災から数日後に石巻市に、残りの4日は半年後に南相馬市で、ともに拠点は福島市でした。   その後は直接なにもできない自分に歯がゆさを覚えながらに、石巻で活動した病院スタッフの方々との約束を果たすために毎年3月に石巻を訪れています。今年は勤務の都合で3月の訪問は難しそうだったので、2月末に1泊2日で石巻、女川、南三陸をぐるっと回りました。 今回は群馬県内の小学校でも何年も「命の授業」を協働して行っている小学校の先生をお誘いして、「子供たちに新たに伝えられることがないか?」を探しながらの旅となりました。   旅の詳細はここでは書きませんが、2日間回って感じたことは「現地に来て実際に見て聞いて感じてみないとやっぱりわからない」ということでした。 まだまだ復興が進んでいないところ、忘れ去られそうになっているところがありさびしい気持ちになる一方で、確実に未来に向けて歩み続けているところもありこちらが元気をもらうことがありました。     旅のスタートはここから・・・ 東日本大震災で一番多くの命が失われた場所です。 日和山から見た景色。 海沿いは何も変わっていませんが、山際には新しい道と建物が完成しています。 石巻市立雄勝病院の跡地・・・ ここで起きたことは医療者として忘れてはいけません。 石巻市立大川小学校の跡地・・・ 今回小学校の先生と最も一緒に来たかった場所です。 南三陸町

台湾で群馬県の救急医療を紹介していただきました!(群馬県ドクターヘリ2月活動実績速報付)

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先日群馬県に観光に来られていた台湾の方が、旅行中に重症な病気となりましたが、群馬県の救急医療をフルに活用して健康を取り戻し、無事に帰国することができました。 その患者さんからは入院中にもたくさんのお礼の言葉を頂きましたが、帰国後に地元台湾の「民報 Taiwan People News」という新聞にその時のことを記事にして掲載したとのことです。その記事には「群馬県にはすばらしい救急医療のシステムがある」という内容も書かれていました。 ☆記事はこちらです!(すいません、日本語でも英語でもありません・・・) http://www.peoplenews.tw/news/9a989599-7933-44e8-a81c-072fd51b2d92 たしかにこの患者さんは山間部の観光地で発症し、「1.地域の拠点病院で迅速な初期診療」「2.ドクターヘリによる早期の救急医の接触」「3.ドクターヘリによる迅速な救命センターへの搬送」「3.ECMOプロジェクトによる集中治療管理」と、絶え間ない命のリレーが提供できた患者さんでした。 主治医であった小橋先生とドクターヘリの写真ものっていました。患者さんが元気になることはスタッフにとって何よりもうれしいことです。これからも国内・海外問わず観光客の方にとって安心できる救急医療体制をオール群馬でさらに強化していきたいと思います。 ☆群馬県ドクターヘリ 2月活動実績☆ 上段:月別要請数、下段:月別出動数 上段:消防別出動区分、中段:搬送先病院、下段:搬送先病院 <訂正>(3/10 23時) 上記表に誤りがありました。 ~消防別出動区分の現場出動数~ ・桐生市消防:0→4件 ・太田市消防:4→0件