2016年11月28日月曜日

「平成28年度第3回群馬県ドクターヘリ症例検討会」を開催しました。

町田です。
11月22日に今年度3回目の群馬県ドクターヘリ症例検討会を開催しました。

今回は消防や病院からの症例検討希望が多く、6症例について100名以上集まった関係者の皆様と意見交換を行いました。



今回の症例検討会での大きなポイントは2点でした。
外傷症例に関して、医療スタッフが救急隊の活動を知識や技術として習得するのと同様に、医療チームが現場で活動する内容を理解する。
早期接触は当然のことながら、さらにその先に待っている決定的治療を遅らせないことをあらためて考える。



次回は来年2月28日に開催します。
関係者の皆様、よろしくお願いします。

2016年11月25日金曜日

『第44回日本救急医学会総会・学術集会』に参加しました。vol.2~テーマは“挑戦”!~

みなさまこんにちは、堀口です。
1117日から19日まで、日本医科大学大学院医学研究科救急医学分野主催で行われました、『第44回日本救急医学会総会・学術集会』に出席してきました。会場は品川で、多くの方々が参加しておられました。
私は自分のポスターセッション発表の他、いくつかの講演、シンポジウム、セミナーに参加してまいりました。


1:専門医共通講習「現場で役立つ指導医に必要なスキルと考え方」

亀田ファミリークリニック館山で家庭医をされておられる岡田唯男先生の講演でした。教育法についてのいろいろなツールについてのお話しです。
冒頭に、「医師になってからの年数が長い指導医ほど指導者としての評価が低い」というデータを提示され、自分も我がふりを直さないといけないなと思わされました。
指導における具体的方法としては、病院ごとのスタンダード治療指針を作成しておいて研修の最初の段階でコアレクチャーとして伝えておいたり、最近よく聞くようになったSTEPPS(Team Strategies & Tools to Enhance Performance and Patient Safety)や反転授業という手法を取り入れたりということを紹介されておられました。
興味深いこととして、教育専属医師を確保することによる利点も触れられておられました。なかなかマンパワーとして難しいかもしれませんが、検討に値するものだなと思います。


2:小学校における心肺蘇生教育の普及

近畿大学医学部救急医学講座の平出敦先生と、国士舘大学大学院救急システム研究科の田中秀治先生の講演でした。
ウツタインのデータで学校における心肺停止例を解析したところ、子供たちよりも職員やビジターなど成人例の方が多いこと、目撃された心原性のものが多いことなどが分かり、バイスタンダーCPRや早期のAEDを用いた除細動が有効なケースが多いと考えられました。
学校におけるAEDの配備はずいぶん進んでいますが、その有効性を引き出すのにはいくつか改善できることがありそうでした。1つとして、一般の方には死線期呼吸を認識するのに時間がかかる、または分からないということがあります。この認識をどうやって一般の人に伝えるかというのはこれからの蘇生教育の課題と言えそうです。もう1つは、一般市民へのアンケートで自分はAEDを使えないと考えている方が半数以上いるという点です。特に高齢者に多い傾向が見られました。
イマドキの子供たちは、いつも通っている学校でAEDを見慣れているでしょうから、子供の頃から蘇生教育をやっていくことは効果があると見込めます。学校で心肺蘇生教育ができない理由としては教材や時間の不足があり、簡便な蘇生モデルの普及が1つの解決策ではないかと思われました。


3:航空自衛隊の機動衛生ユニット、ドクターカーの展示

会場のエントランスにずらりと並べられていました。機動衛星ユニットは全国に2ユニットしかないもので、中では普通のICU並みの装備がありました。また、全国各地のドクターカーが参集しており、壮観でしたよ。

2016年11月24日木曜日

『第44回日本救急医学会総会・学術集会』に参加しました。vol.1~当院からの演題発表一覧~

11月17-19日の3日間にわたって開催された第44回日本救急医学会総会・学術集会において、当科より9人(院長含む)のスタッフが参加し2座長+9演題発表をさせていただきました。

前橋赤十字病院 集中治療科・救急科の特徴を表しているかのように、災害医療、TBSS、ECMOなど多岐にわたる領域での演題登録となりましたが、全国から参加された皆様に貴重なご意見を頂く機会を得たことに心より感謝いたします。


当科からの参加状況は以下の通りです。
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中野 実 院長
・シンポジウム関連セッション「メディカルコントロールにおいて,救急医学会指導医,専門医,後期研修医が果たすべき役割は何か?~MCの未来への挑戦~」
座長

中村 光伸 センター長
・特別セッション「平成28年熊本地震」
『熊本地震では何ができたのか?-ヘリコプターの動態監視システム-』
・特別セッション「平成28年熊本地震」ポスター
座長

町田 浩志
・特別セッション「平成28年熊本地震」ポスター
『平成28年熊本地震における参集ドクターヘリ群の活動概略』

鈴木 裕之 
・シンポジウム関連セッション「本邦の重症呼吸不全に対するECMOを成功させるために何が必要か?」
『post-intensive care syndrome(PICS)回避,早期社会復帰を目指した重症呼吸不全に対するawake ECMO管理』

堀口 真仁
・ポスター「中毒」
『遅発性に重症化したクロルフェナピル中毒の一例』

小倉 崇以
・パネルディスカッション「大量輸血を再考する-Massive transfusion protocolは本当に使えるのか?」
『Traumatic Bleeding Severity Score(TBSS);外傷性出血重症度判定と大量輸血療法開始基準としての運用』
・パネルディスカッション「本邦の重症呼吸不全に対するECMOを成功させるために何が必要か?」
『ECMOセンター設立:地域連携と広域連携』

錦見 満暁
・パネルディスカッション「蘇生ガイドライン2020への挑戦」
『蘇生後低酸素脳症の低体温療法施行前の神経学的予後予測法の確立に向けて:CAST score』

橋本 慧美
・ポスター「中枢神経・画像診断」
『嘔吐・下痢に伴う意識障害を繰り返し,神経核内封入体病の診断に至った1例』

伊藤 鮎美
・ポスター「中枢神経・画像診断」
『重症軟部組織感染症に可逆性後頭葉白質脳症(PRES)を合併した一例』


(当院研修医からの発表)
丸山 潤
・ポスター:ER(中枢神経)
『経口避妊薬内服歴のある健常女性において静脈洞血栓症を呈した一例』
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また以前当科でともに働いていた仲村佳彦先生(福岡大学)がランチョンセミナーの講師を務めていらしたり、畠山淳司先生(横浜みなと赤十字病院)の発表しているお姿もお見かけしました。

さらに当科でたすき掛け研修を行った一色雄太先生(群馬大学)、西村朋也先生(旭川赤十字病院初期)、中野考英先生(群馬大学医学部附属病院)も発表されていました。


尚、本学会学術集会へのより詳細な参加報告は、堀口先生より明日アップする予定です。
乞うご期待!

2016年11月23日水曜日

地震発生後すぐに災害対策本部を立ち上げました。~福島沖地震への当院の対応~

町田です。
11月22日朝5時59分に発生した福島沖地震において大きな被害が出なかったことに胸をなでおろしていますが、けがをされた方々に心よりお見舞い申し上げます。
今回のこの地震およびそれに伴う津波に対して当院では災害対策本部を立ち上げて活動を行いましたので簡単に報告いたします。


あまり休めなかった当直帯でしたがそろそろ朝を迎えようとした時間に緊急地震速報が鳴り響き、救急事務室のテレビを見ると同時にいつもより長い地震の揺れを感じました。まもなく震度5弱のテロップが出て地震発生から1分後の6時00分に「情報収集チーム」を立ち上げましたが、さらに直後に“津波注意報”が出されたため6時01分に「院内災害対策本部設置およびDMAT隊員参集」を行いました。

まだ当直時間でありましたが幸い救急外来は落ち着いていたため、当直医長の自分と一緒に当直していた栗﨑先生とともに災害対策本部を立ち上げ活動を開始しました。
それと同時に当直師長は速やかに院内の被害状況の確認を行い、管理当直事務は速やかにDMAT招集メールの送信・関係者への連絡を行いました。


約40名近いスタッフが早朝の病院に駆けつけ、情報収集、出動メンバーの決定などを行いました。
また今後の活動を見越して早めに病棟の回診を行ったり、手薄になった救急外来をサポートしてくれたり、災害モードと同時に通常の病院業務も並行して行う体制がとられていました。

30分おきに定時ミーティングを行いながら情報の整理と把握、今後の方針を確認し、8時の段階で当直明けと一部の参集メンバーがそのまま本部要員として残り、あとは病院業務に支障をきたさないように通常日勤業務に就く方針としました。

仙台港の1m40cmを最高に各地点で津波が観測されたりその後も何度か余震はありましたが、大きな被害の報告はなく12時50分にすべての津波警報・注意報が解除されたため、当院災害対策本部も13時に撤収となりました。
引き続き情報収集チームを残して活動を継続し、最終的に17時50分にすべての活動を終了しました。尚、いまも当直医長や救急外来リーダー医師を中心にモニタリングを続けています。
仙台空港
石巻市日和大橋

今回の災害対応においては速やかな初動を行うことができましたが、災害対応と同時に通常の当直業務の維持のために救急外来で留守番をしていただいた当直医師・研修医、メディカルスタッフ、当直事務の方々、各病棟・部署の安全確認をしていただいた看護師の皆様、そして朝早く駆けつけて災害対応と日勤業務を平時と同じように始めるためにバランスを取りながらご協力いただいたすべてのスタッフの皆様に心より感謝いたします。

東北の皆様が安心して過ごせるよう、大地が静まってくれることをただただ祈るばかりです。

2016年11月21日月曜日

感染症の流行に注意して下さい。~手洗い、うがい、マスク着用を!~

町田です。
秋があっという間に過ぎていきそうです。通勤の街路樹も気が着けばすっかり葉が落ちていて、足元には落ち葉があふれていました。ちなみに「冬の空だな~」って上を見ていたら、落ち葉に滑って転びそうになりました・・・

朝晩の寒さが厳しくなってくるとともに、救急外来を受診する患者さんもインフルエンザや肺炎など感染症が激増しています。また、気温差も激しいこともあり、脳血管疾患や心疾患も増えてきています。

毎年感染症で多くの方が命を失っています。
特にこれからの時期はまずは手洗い、うがい、マスク着用で自らの感染を防いでください。
また病院に受診た面会の際も、病院には体の抵抗力が弱まっている方々も多くいらっしゃることから、不要不急の面会をできる限りご遠慮いただくとともに、ほかの人にうつさない配慮もお願いします。


2016年11月18日金曜日

LONDON LIFE ② 『ECMO研修はじまりました!』

藤塚です。
私が現在研修しているのは、イギリスの首都Londonにある『St Thomas Hospital』。
世界遺産である『Big Ben』は誰もがしっているでしょう。そのテムズ川の反対にある病院です。観光で1回来たことありましたが、正直この病院の存在に気が付きませんでした…
そんな場所にある病院です。


この病院のECMOセンターで研修をしています。

初日は1台のみVV-ECMOが回っておりましたが、気が付けば、transportも経験し、現在3台回っております。ECMOコンサルタントも、今回は適応がいつもと違うね、と話しておりました。
多発外傷・重症気管支喘息・massive PEPCAS)… 去年は、非常にH1N1インフルエンザが多かったと症例集を見せていただきました… なんと多い患者さんを救っているのでしょう。
 
 
この集約した管理があるからこそ、救命率向上につながっているのだと思います。経験・教育・質の向上… 
現在、この集約体制を整えるべく、当院は努力しております。
 
患者さんの集約という点では、『transport』が、欠かせません。これは次回お話しますね

 
まだ一週間ですが、感じたこと。
実際の医療レベルや患者さんに治療提供できているものは、我々の病院と大きく変わりません。むしろ繊細さは、うちの方がいいなと思います。が、効率や教育・環境などは全然違うなと。
 
みんな余裕があります。だからICUにいても、患者さんが笑顔を見せてくれます。
昨今『チーム医療』という言葉を耳にしますが、ここにきて、これがチーム医療なのかと思うことがあります。患者さんのため、他職種が同じ目標を持ち、行動し、大きなものを生み出しているなと。教育においても、しっかりしたものができあがっています。また教育面において、特に指導者は、非常に優秀であり、親切です。私も研修医や後輩たちに、きちんと教えてこれたのか… 
改めて今後の自分のスタイルを考えさせられました。
彼はRepublic of the Pilipinesから。一緒に色々学んでいます!

 
まだ一週間ですが、非常に多くのことを学べております。今回このような機会を作ってくれた皆様に、感謝とともに、帰国はこれを生かし、自分にとって、患者さんにとって、病院にとって、日本にとっていい方向にすすめるようにがんばっていきたいと思います! 英語があまり得意でない私にとっては、ストレスなこともありますが、負けずに上を目指してがんばります!

2016年11月16日水曜日

助っ人のMD902で運用中です。~BK117C-2とMD902の機体紹介~

町田です。
機体の都合により代替機として先週末より久しぶりにMD902が群馬の空を飛んでいます。

「いつもとドクターヘリの形が違う?」
「いつもとドクターヘリの音が違う?」
など、病院職員のみならず様々な方からご質問をいただきます。
群馬の空をドクターヘリが飛んでまもなく8年たちますが、群馬県民の方々もドクターヘリに詳しくなってきていますね!皆様に身近に感じていただけることはうれしいことです。

数日後にはいつものBK117C-2に戻る予定ですが、それまではいつもと違うサウンドに耳を傾けてみてください。もちろんドクターヘリが出動するような大きな病気やけがが発生しないことを願っていますが・・・


☆BK117C-2とMD902の機体の特徴はこちら☆
(協力:朝日航洋株式会社)
 
☆BK117C-2とMD902のサウンドの違いをお聞きください☆
MD902
video
 
BK117C-2
  video
 





2016年11月14日月曜日

「第2回 Point of Care Ultrasound 勉強会」に参加しました。

皆様お疲れ様です。レジデントの内海です。

今回は1029,30日の救急集中治療におけるエコー研修会に参加してきました。
参加者としてはおおよそ80人くらいいて、開業医、内科、外科、麻酔科、救急医など年齢や専門家もばらばらでした。
 
 
内容としては講義とハンズオンセミナーに分かれていました。
 
 
講義については心臓や肺、小児など様々な分野におけるエコーの手技に加えて、今まで日本ではどのようにエコーが発展してきたかや海外でのエコー教育などの講義もありとてもおもしろかったです。またハンズオンなどもブースごとに分かれてあり、座学、実学ともに学べていい研修だったと思いました。
 
興味深かった点としては2つほどあります。
 
一つはエコーのカラードプラーの色の由来は恋愛に基づいて規定されたとのこと。近づいてくる血流は情熱の赤で、離れていくものは寂しいなどの意味合いから青と規定されたようです。
 
二つ目は、アメリカでは初期研修医の時期にエコー研修が義務としてあるようで、撮影したものをしっかり動画として残して、所見を記載したものを放射線科のドクターが評価をするシステムとなっているようでした。最終的には試験をうけて、落第するとやり直しなようで、アメリカの各々のエコーレベルが高いのもうなづけ、日本でもこのような制度が時には必要なのかもなーという思いがありました。
 
 
またハンズオンに関しては、少人数に分かれてエコーを触りながら教えていく方針で、初期研修医や普段エコーを触らないような人にはちょうどいいのかなーという印象でした
 
 
 
2日間参加して、やはりエコーの有用性について実感でき、今後は自分の診療や自分が得たものを人に還元するために精進していこうと思いました。

2016年11月13日日曜日

「日本救急医療財団 医師救急業務合同研修」に行ってきました。

みなさま、こんにちは。堀口です。

神戸での施設研修に引き続き、標記の合同研修についての報告です。
1031日ハロウィンから112日の3日間、北は北海道から南は沖縄まで全国18病院で施設研修を終えたみなさまが東京に集まりました。勤務先は都市部だったり地方だったり、救命救急センターだったり二次救急病院だったりと、いろいろなタイプの先生が参加されていました。

研修は講義と小グループに分かれてのワークショップ形式とで行われました。
対象となったトピックは、救急医療の法的問題点、救急部門の管理運営に関すること、病院前救護体制と救急体制、小児患者の標準治療と最新治療、災害・テロ対策に関すること、地域において救急医療施設が果たすべき役割、救急医療と感染症情報など多岐に渡りました。印象に残ったことをいくつか挙げます。


まず、救急部門で働く私たちはあまり法的に守られていないかもしれないという点です。
ドクターカーやドクターヘリでプレホスピタル現場に出動して医療行為を行ったり、救急救命士の処置拡大に伴ってメディカルコントロールとして指示指導したりする機会が増えてきています。このような救急医療の特殊性を勘案した法整備は遅れているようで、医療者にとっては紛争リスクが増えている状態だといえます。

紛争を防ぐための解決策としては、接遇(出会い)とアフターケア(別れ)を大切にすることが挙げられます。救急は一期一会であることが多いからこそ、短時間で信頼関係を構築するように心がけることが肝要です。
もう1つとして、診療録を的確に正確に記録することが挙げられます。特に病状説明については、話した内容を記載するだけでなく、説明を聞いた患者さんやご家族からの反応など、具体的やりとりも記載したほうがしっかりした記録になります。診療の入り口から始まる、患者さんとの良好なコミュニケーション構築が重要だと改めて肝に銘じさせられました。


また、中東呼吸器症候群(MERS)の東アジアでの拡大と収束の事例を元に、新興感染症に対する対応、初動の重要性などについてのお話しも伺いました。
感染拡大の一因として、海外渡航歴の確認が不十分だったために、医療機関においてヒトヒト伝搬が増幅されたということが挙げられていました。「標準予防策」の重要性、疫学情報に基づいた初期診断の重要性、行政と医療の連携による感染拡大の防止などについて学ぶことが出来ました。


今回の約1週間にわたる救急業務実地修練で、多くの学びを得られたと思います。当科の医師に還元するだけでなく、当院での救急診療や群馬県での地域医療の改善につなげていければと思います。

2016年11月12日土曜日

「日本救急医療財団 医師救急業務実地修練」に行ってきました。

みなさま、こんにちは。堀口です。

10月末から11月初めにかけて、標記の研修に行ってきました。
この研修は日本救急医療財団が、「救急医療を行っている医療従事者に日常の救急業務能力の向上を目指すとともに、救急医療の連携及び普及に資することを目的として」行っている事業です。全部で5-60人の医師が参加していました。

研修は2つのパートに分けて行われます。
前半は「施設研修」として全国各地の救急施設に3-5人ずつのグループで2日間伺い、救急部門の管理運営に関することや地域において救急医療施設が果たすべき役割などについて、見学したり討論したりします。
後半は「合同研修」として東京の研修所に全員が集まり、施設研修でえられた問題点、改善点、アピールする点などを踏まえつつ、地域医療や病院前救急医療体制、災害医療や法的問題点などまで幅広く、講義とワークショップ形式でのディスカッションを行います。


私は施設研修では神戸ポートアイランドにあります「神戸市立医療センター中央市民病院」へ行ってまいりました。
神戸市立医療センター中央市民病院ホームページより
同院は2011年に新築して移転したのですがすでに増築工事を行っており、地域のニーズが高い病院のようでした。病床は708床、救急病床が救急ICU8床を含めて62床あります。救急関連のデータとしては救急受診者数年間3-4万人、救急車搬送年間8-9000台、ヘリコプターによる患者受入年間5-60件、ワークステーション方式のドクターカー出動年間2-300件あり、とても活動性の高い救命救急センターです。

まず驚いたのは救急外来部門のハード面です。
多くの患者さんを受け入れられるようにかなりのスペースを取ってあり、一次診察室10室、点滴・観察用ベッド9床、二次診察室6床、感染症診療室2、三次初療室5床あり、それぞれのエリアも十分な広さがありました。ここで日中は救急医2名研修医2名、夜間は救急医2名研修医3名で診療するのですが、広すぎて全体を一目で見渡せないという問題があります。これに対して電子カルテ上で、どこで、だれが、どの患者を診療していて、どこまで進捗しているか、を把握できるようなマップビューがあり、上級医はそれを見ながら研修医の診療補助をうまくやっておられました。
また、この夏から身体疾患を合併した精神疾患患者さん用の病床(MPU)を新たに8床作られており、うまく運用されておられるようでした。

ソフト面では、特に教育の面で充実していると感じました。
回診でのプレゼンでは、どのように考えてその結論に至ったのかという思考・判断プロセスを重視しており、各症例毎にしっかり時間をかけて討論しておられました。勉強会もしっかり行われており、疾患などの知識だけでなく、医学教育、医療倫理、チーム作り、医療経済から論理学に至るまで多岐にわたっていて、ここで研修していると相当な力がつくのではないかと思いました。



当院も2018年に新築移転を控えており、身体疾患合併の精神科病床も作る予定です。今回の神戸での研修で得られたことは、当院・当科での診療にも還元していければと考えております。

市立医療センター中央市民病院のみなさま、ありがとうございました。



ちなみに同院には以前当院で一緒に働いていた蓮池先生がいらっしゃって、総合内科で大活躍されています!

2016年11月10日木曜日

10月度群馬県ドクターヘリ活動実績を更新しました。

Web担当の伊藤です。
急に寒くなりましたが、皆様、インフルエンザなどに感染されてないでしょうか?
筆者は、秋になって早々に、何年かぶりくらいに大風邪を引いてしまいました。
皆様も、お体には気をつけて、暖かくしてお過ごしください。

本日、前橋赤十字病院でBLS&AEDコースが開催されていました。
ガイドラインも2010から2015に更新され、コースディレクターも町田先生に変わってから、たくさんの月日が経ちました。

デモンストレーションを見守る町田コースディレクター。
いつも受講生と一体になっています。

集中治療科・救急科からも劉先生、伊藤先生が受講されていました。

筆者がこのコースを受講したのがちょうど2010年。ガイドライン2010になったばかりの時でした。
コースディレクターはまだ中野院長先生(当時高度救命救急センター長)で、私自身も初めて習う心肺蘇生でした。
それから5年も経ってしまったのだと、月日の流れを感じています。

当時、筆者をインストしてくださった看護師さんも、今も健在でインストラクターを務めていらっしゃいました。


興味のある方は、ぜひ、受講してみてください。

 http://www.gunma-redcross-icuqq.com/seminar/bls_aed.html

http://www.gunma-redcross-icuqq.com/dr-heri/content05.html
群馬県ドクターヘリ活動実績も更新しています。

2016年11月9日水曜日

「高度救命救急センターホームページ」の“モバイル化”が完了しました!

当科で運営しているホームページとブログに関する情報です。

「前橋赤十字病院 高度救命救急センター ホームページ」について少しずつモバイル対応を行ってきていましたが、先日“教育・研修コース”のページのアップデートを行い、すべてのページのモバイル化が完了しました。
自宅や職場のパソコンとともに、移動中などでもスマホで見ることができます。これからもご愛読のほどよろしくお願いします。


また「前橋赤十字病院 高度救命救急センター Facebookファンページ」に対して、先月末の時点で1500件の“いいね!”を頂きました。
SNSに関してはいろいろな考え方もあると思いますので管理者側より皆様に“いいね!”のリクエストや宣伝などは行っていませんが、これだけ多くの方に立ち寄っていただけることに心より感謝いたします。


これからも救命救急センターで取り組んでいる活動、ちょっとした話題、そして集中治療科・救急科の紹介など様々な情報を提供していこうと思います。


「高度救命救急センタースタッフブログ」、「群馬県ドクターヘリホームページ(http://www.gunma-redcross-icuqq.com/dr-heri/index.html)」もすべてモバイル化されておりますので、これらも合わせてこれからもよろしくお願いします。

2016年11月8日火曜日

「劇的救命」の魂に触れる機会。~ようこそ、栗原先生!~

今週より八戸市立市民病院 救命救急センターから後期研修医の短期研修が始まりました。

八戸市立市民病院 救命救急センター 栗原 祐太朗 先生

医師4年目の栗原祐太朗先生が、約2か月にわたって前橋ERで多くのこと学んでいっていただきます。それと同時に我々も全国でも有数の高いレベルでの地域医療を提供している八戸ERのことを多く教えていただきたいと考えております。

八戸市立市民病院と言えば八戸市民にものすごく愛されている病院であること!そして「劇的救命」という合言葉のもとスタッフ1人1人が熱い魂で活動していること!
その魂に我々も接してさらに高いレベルを目指していけるように、短い期間ですが一緒に頑張っていきたいと思います。栗原先生、よろしくお願いします。

2016年11月7日月曜日

LONDON LIFE ① 『自炊生活はじめました。』

藤塚です
Londonに渡英してから1週間ちょっと経ちます。
旅行や学会で海外にはいく機会がありますが、今回は勝手が違い、環境も大きく変わるため、なかなか戸惑いがあります。

 
今回は時差ぼけが強く、最初はとてもつらいものでした… 
生活環境を整えるため、スーパーをめぐり歩き、自炊の準備などしてる間に研修開始です。

私は住んでいるwest acton 付近は、日本人学校や幼稚園があり、時にランドセルを背負った親子を見かけ、とても懐かしく思っています。そのため、駅周辺には日本食関係の店がありました。小倉先生に教えてもらった店は、今後週1回のご褒美として買いにいこうと思います。それ以外は、日々自炊でがんばります。



こちらに来てまず思ったこと。日本人って真面目だなと。こちらは、ある意味dry… 大人なんでしょうね、物事を割り切って色々しています。基本、週末や夜はfreeでもあります。そのため、時に「なんで?」とか、「連絡がいつまでたっても返ってこない」といったことはざらにあり。出会った日本人もそういっていました。。
小倉家お奨めの「Natural Natural」

いろいろ頑張りたいと思います。 次回は、実際の研修についてです。
 

2016年11月6日日曜日

「平成28年度日本赤十字社本社・第2ブロック災害救護訓練」に参加しました。

中村です.
113日(木),4日(金)に第2ブロック災害救護訓練にアドバイザーとして参加しました.

この訓練は,毎年,第2ブロックの各都県が持ち回りで主催を行います.今年は東京都でした.

 
当院からは,整形外科 坂根先生を班長とし,柴崎師長,薗田看護師,松本看護師,薬剤師の大澤さん,ロジとして臨床検査部の大崎さんと放射線技師の佐藤さんが救護班として参加しました.

 
訓練会場は,まさかの歌舞伎町,繁華街のど真ん中の大久保公園でした.

訓練内容は,東京湾北部を震源とする首都直下地震の発災を想定したものでしたが,現場救護所ではなく,被災地内の公園に日赤のリソースであるdERU(仮設診療所)を設置し,そこを拠点救護所として運用するというものでした.

首都直下地震のような甚大な被害を出すとされている地震では医療機関も被災しており,被災者の治療を行うことが出来ないかもしれません.後方搬送を行うにも,応援の医療班が近づけない場合もあることが予測されます.そのような場合には,拠点救護所を設置し,臨時医療施設として軽症から中等症の患者の処置,治療を行わなければならなくなる可能性があります.

このような想定は,今まで,私が経験したことの無いものであり非常に斬新的でありました.

 
2日目は,訓練の振り返りと今までの災害における経験を共有するため,複数の先生から講演をいただきました.

災害医療センター 近藤先生からは熊本地震の医療活動について,東京都医師会副会長 猪口先生からは「東京都の災害時医療救護活動ガイドライン」について説明頂きました.その後,水戸赤十字病院 鈴木先生からは関東・東北豪雨災害時のコーディネートについて,さいたま赤十字病院 田口先生からは熊本地震時のコーディネートについて説明を頂きました.

 
東日本大震災後,災害救護の発展は目覚ましいものがあります.過去の災害に学び,災害救護の形も時代に合わせて変革していく必要性を実感しました.

群馬県の担当は2019年です.すなわち新病院への移転後であります.今回の訓練のような,その後の救護活動に役立つ訓練を行えるように頑張ります.

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