2016年7月31日日曜日

次の一手で気道緊急を回避するために。~「第88回DAM実践セミナー」参加報告~

橋本です。
前日のSED実践セミナーに続いて、7月3日に第88回DAM実践セミナー(DAM:difficult airway management)を大阪医科大学にて受講してきました。
参加していたのは、救急科、呼吸器内科、麻酔科の医師が10名程でした。


ASA(アメリカ麻酔科学会)のdifficult airwayのアルゴリズムの紹介、ラリンギアルマスク、i-gelの扱い方、それらを使った挿管方法、エアウェイスコープ、マックグラスを使った挿管のスキル練習を行いました。
これらのデバイスが練習し放題で、何度も気が済むまで練習できました。

最後にシミュレーターを使ったシナリオトレーニングを行いました。
シナリオは肺炎、熱傷患者のdifficult airway対処をする内容でした。事前に患者情報が与えられ、チームで作戦会議をして、シミュレーションを行いました。ここで大事なのは、うまくいかないときの次の一手も考えておく、ということです。
挿管困難、気道緊急時に備えてDAMセットを配備。
セットはあるだけではなく、その中身を適切に
選択し正しく使用できないと意味がありません!

 
シミュレーションではいろいろな想像を膨らませ、ディスカッションを行い、いろいろなパターンに強くなってみるのもよいのではないでしょうか。

 


2016年7月30日土曜日

適切な鎮静・鎮痛管理のために。~「第63回SED実践セミナー」参加報告~

橋本です。
7月2日、第63回SED実践セミナー(セデーショントレーニングコース)を大阪医科大学にて受講してきました。
非麻酔科医を対象としたコースで、今回参加していたのは、救急科、呼吸器内科、神経内科、手術室ナース、歯科口腔外科の医師が20名ほど参加していました。呼吸器内科の先生は気管支鏡中の鎮静を、神経内科の先生はALSなどの慢性疾患患者さんの呼吸管理中の鎮痛鎮静管理を、手術室ナースは手術中の麻酔管理を、歯科口腔外科の先生は歯科処置中の鎮痛管理を各々勉強しにいらしていたようです。


アメリカ麻酔科学会ASAの「非麻酔科医による鎮静・鎮痛に関するガイドライン」を参考にしながら、緊急時気道確保の訓練、鎮痛鎮静患者の評価、シミュレーターを用いたシナリオトレーニングを行いました。

今回、鎮静評価はRASS、鎮痛評価はBPSで行いました。
*RASS:Richmond Agitation-Sedation Scale
*BPS:Behavioral Pain Scale
シミュレーションでは、シミュレーターを使って、RASSBPSやバイタルで評価し、受講生は鎮静・鎮痛を追加。その結果、呼吸停止しマスク換気、気管挿管させるといった流れでした。
ICUでは鎮静管理されている患者さんがいます。
ICUの看護師・医師記録の両方に
鎮静の程度を評価する項目があります。

このような鎮静中の気道トラブルは非常に致命的です。備えあれば、憂いなしです。時々、このようなセミナーを受講したり、または自分の病院で勉強会を開催するなどして、繰り返しスキルアップしていくことが重要と思いました。

2016年7月29日金曜日

大学での講義も担当しています。~群馬大学教養教育科目『地域社会実践論』~

町田です。
関東は梅雨明けしたようです。しかしまだ夏の青空はすっきり顔を見せてくれていません。例年のこの時期より暑くないのは助かりますが、湿度が半端なく例年同様に熱中症対策が必要です。
梅雨明けしたとは言いにくいような空模様・・・
(写真のど真ん中が新病院建設現場です。)

当院は大学病院ではありませんが、年に数回ほど大学での講義を担当しています。
群馬大学教養教育委科目『地域社会実践論』もその一つで、5年ほど前から行っている中野院長から引き継いで現在は町田と藤塚先生でその講座のうち3コマを担当しています。
夕方4時30分から1時間半という遅くて長い講義にもかかわらず、100名近い出席者がいることに「最近の大学生は真面目だな~!」と20年以上前の自分の比較して感激してしまいました。



講義の内容は、町田が「ドクターヘリ」「災害医療」の2コマ、藤塚先生が「救急医療」の1コマです。
対象は大学1年生で全学部の学生さん対象のため、いかにわかりやすくそして大学生対象とのことで専門性を加えながら・・・なによりも学生さんが飽きずに1時間半すごしてちょっとでもためになることを話すための準備が結構大変でした。教員の皆様の苦労をひしひしと感じて、大学時代に講義をかなりサボっていた自分にかなり反省しました。

「ドクターヘリ」については、テーマはずばり『ドクターヘリを知ってもらう!』『早期医療介入の重要性!』です。
ドクターヘリは、“患者さんを早く病院に運ぶことはもちろんだけど、医療チームを運んで現場近くからすぐに治療を開始するシステム”、“早期医療開始により救命率、社会復帰率の向上に貢献”、“県民一人あたりの負担は全然高くない”ということを皆様ご理解を頂けたことが一番の収穫です。



『災害医療』については、『自助・共助の大切さ!』『東日本大震災・熊本地震の災害救護から学んだこと~思いやりの心~』をテーマに話をしました。
災害医療は、“平時の救急医療とは異なった医療”、“自分たちでできることもある~自助・共助、クラッシュ症候群の存在~”ということを、過去の大きな災害における報告や自らの災害対応の経験を加えながら、学生さんにはQ&A形式で質問しながら進めていきました。



 今回の内容が、これから進む道や人生のちょっとでもお役にたてていただければ嬉し限りです。

2016年7月27日水曜日

「日本DMAT隊員養成研修」に参加しました!

堀口です。
群馬Local-DMAT研修に引き続き、711日から13日まで東京都立川市の国立病院機構災害医療センターで行われた「日本DMAT隊員養成研修(2.5日研修)」に参加してきました。

通常のDMAT隊員養成研修は4日間コースですが、都道府県で行われているLocal-DMAT研修を受講している場合はこの2.5日研修を受講することが出来ます。4日コースか2.5日コースいずれかを修了し、評価をパスすれば日本DMAT隊員として認定されます。


今回の研修には12の都府県から61名が参加していました。群馬県からは前橋赤十字病院、伊勢崎佐波医師会病院、館林厚生病院からの5名の混成チームで参加しました。
みなさん、各自治体での局地DMAT研修を受けているので、この研修では広域災害におけるDMATの活動について学ぶことが目標となります。主な内容は以下のようなものでした。
 
  • 広域災害におけるDMATの活動、クラッシュ症候群、広域/地域医療搬送、中型小型ヘリコプター搭乗時の注意点、航空機内での医療活動、メンタルヘルスケアなどについての講義。
  • 広域災害救急医療情報システム(EMIS)入力訓練。(繰り返し何度も行いました。)
  • 広域災害発生時の病院支援の受入について②DMATとして派遣される時の準備と移動について被災地域内での活動について、の机上シミュレーション。
  • 救護所内での診療およびStaging Care Unit(SCU)運営の実習。
 
最終日に行ったSCU運営の訓練では、模擬患者さんの診療、安定化、搬出を訓練しました。
限られた医療資源、限られたスペースでいかに効率的に活動するかを身をもって体験できました。診療リーダーの下、6隊のDMATで活動し、搬入された14名の患者のうち6名を搬出できました。割と頑張れたのではないかと思います。写真は患者情報を集約したホワイトボードです。


今回の研修を終え、日本DMATに登録されることになりました。
ここからが始まりと捉え、今後起こる災害時に出動する際にはしっかりと活動できるように、日々準備しておきたいと考えています。
 
 

 

2016年7月26日火曜日

「群馬Local-DMAT研修」に参加しました!

堀口です。
79,10日に群馬県Local-DMAT研修に参加しました。


DMATDisaster Medical Assistance Teamの頭文字を取ったものです。日本語では災害派遣医療チームと呼ばれ、「災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム」と定義されています。
先日の熊本地震のような大規模災害時に都道府県が出動要請する「日本DMAT」の他に、都道府県単位で認定されている「都道府県DMAT」があります。
今回の研修は群馬県での近隣局地災害への対処を学び、群馬DMATの隊員を養成する為の研修会でした。


受講者は県内16医療機関と6消防から医師、看護師、業務調整員、救急救命士など36名が参加していました。2日間の主な研修内容としては以下のようなものがありました。
「災害」と「事故」の違い、CSCATTTなど、災害医療一般に関する講義
群馬県の災害対応システムについての解説
広域災害救急医療情報システム(EMIS)および群馬県統合型医療情報システムの入力の練習
災害現場の配置・救護所の配置などの机上グループワーク
無線機の使用、模擬患者を使ったトリアージ・現場救護所運営の実習

最後の救護所運営訓練では、限られたスペースに次々に運び込まれてくる重症患者さんについて、評価、安定化させながら搬送手段の確保、搬出を行っていきました。大勢いる患者さんの情報をうまく救護所リーダーに集約し、かつそれを上位の現場指揮本部にうまく伝えられないと、患者さんの搬出がスムーズに行うことが出来ないということが体感できました。

また、局地DMAT研修として群馬県の地理的条件からどのような災害が予想されるかということも学びました。山岳地帯が多いため、土砂災害や山火事が考えられる他、3つの活断層による地震、高速道路での事故、河川の氾濫も予想されます。また、県内に活火山が5つもあるということに少々衝撃を受けました。


今回の研修で学んだことを元に、県内の近隣局地災害の際には円滑に活動できるよう、普段から備えていきたいと考えています。


 

 

2016年7月24日日曜日

自らチャンスをつかみ取る!~11人目のフライトドクターの誕生~

子供たちにとって待ちに待った夏休みが始まりました。大人はこの時期まだすぐに夏休みとは言えませんが、週末は子供の休みに合わせてあちこちにお出かけしていることと思います。
しかし休みの時期は事故やけがが増えるという残念な傾向があります。まだまだ梅雨が明けない群馬では、落ち着かない天候の中でドクターヘリだけではお応えしきれない要請について防災ヘリに協力していただき、傷病者のもとへ1人でも多く医療スタッフが手を差し伸べられるよう頑張っています。


先日ご報告した小橋先生に引き続き新たなフライトドクターの誕生です。
白戸先生がER,ICUでのステップアップ経て同乗研修を開始し、カーの独り立ちでさらに現場経験を積み重ねて、最終的に中村センター長の試験に合格しフライトドクターとして認定されました。

白戸先生はいつも誰よりもはやく病院にきて病棟回診や様々な業務を行い、ドクターカー要請があるときにできる限り出動できるように自らそのチャンスをつかむ努力を続けてきました。救急医療、とくに病院前診療に関しては、そのような姿勢や気持ちが傷病者に手を差し伸べるために最も大切な要素となります。

自らチャンスをつかむことは、そのこと自体が患者さんにより早く医療を提供する機会を作ることになります!
次は独り立ちに向けて一層の努力と強い気持ちをもってこれからも臨んでいきましょう!

2016年7月22日金曜日

『第38回日本呼吸療法医学会学術集会』に参加しました。

劉です。
38回日本呼吸療法医学会学術集会に参加してきました。場所は名古屋国際会議場です。
前橋赤十字病院からは医師は鈴木裕之、小倉崇以、劉啓文、看護師は阿部さん、臨床工学技士の関さんの5人で乗り込んできました。
何と医師3人は全員シンポジストとなることができ、前橋赤十字病院の名を広くアピールできたのではないでしょうか。

 
演題の内容は以下のようになっております。

<鈴木裕之> 
・シンポジウム【awake ECMO
「重症呼吸不全患者に対するawake ECMO管理の現況と見えてきた問題点」
・パネルディスカッション【緊急報告:H1N1インフルエンザと急性呼吸不全】
25例を超えるrespiratory ECMOの経験を経て臨んだインフルエンザ2015による重症呼吸不全2例」
<小倉崇以>
Best Presentation Award候補演題
Awake ECMO:呼吸ECMOにおける予後改善効果と医療費削減の可能性」
・ワークショップ【文献レビュー:急性呼吸不全管理-人工呼吸療法の周辺-】
「成人呼吸ECMOの最新の動向」
劉啓文>
・シンポジウム【早期リハビリテーションにおける多職種連携の課題と解決策~人工呼吸器患者の離床から~】
「前橋早期離床プロトコール~多職種で推進するICUでの早期離床~」

演題がややECMOに偏っている気はしますが…それでもECMOと早期離床という呼吸療法医学会の極めて重要な項目に前橋赤十字病院は積極的に切り込んでおります。


自身の発表は早期離床に関する報告をさせていただきました。
20156月から当院ICUで前橋早期離床プロトコールを導入した1年のデータ蓄積を報告しました。中には講演終了後に自身の院内の離床の相談をしてくださり、前橋の名が少しずつ広まっていることが感じれました。
もし、院内ICUでの早期離床にお悩みの人がいたら是非ご相談ください。

ようやくデータも集まりこれからが始まりです。論文の作成、多機関との協働など色々なことがこれから待っています。
少しでもより良く患者様が治って社会に帰れるように、これからも当院は全力を出します!!

2016年7月20日水曜日

独り立ちにむけて修行中!~新制度のもとで新たなフライトドクターの誕生~

梅雨空と猛暑&夕立がかわるがわるやってきており、なかなか体調を整えるのが難しい群馬の気候になっています。ジメジメ、ギラギラ、ザーザーと空模様も忙しい毎日です。ドクターヘリも天候とにらめっこしながら、ドクターカーは土砂降りの中での出動も続いており、なかなか心も体も落ち着かないですね。
こんなにきれいな榛名山の燃えるような緑と榛名湖の深い青ですが、この数時間後にはこの場所から夕立を引き起こす積乱雲が湧き上がっていました・・・


報告が遅くなってしまいましたが、先月に小橋先生が10人目(通算20人目)のフライトドクターとしてデビューしました。
ICU,ERでの診療、チーム医療、メディカルコントロールの基準をクリアして、実際に指導医とともにドクターヘリ・カーで現場出動し修行を重ねてきました。
そのなかで特に病院前診療に関わる他機関との連携、ヘリ安全運航への取り組みがとくに評価され、フライトドクターとして認定されました。

ところで全国にドクターヘリが46機まで配備されている現状で、17機目と比較的早期に運航を開始した群馬県ドクターヘリでは、さらに診療の質を担保する責務があると考えています。
ドクターヘリ・カーによる病院前診療を行う機会が増えれば増えるほど、若手スタッフが重症患者を救急外来でFirst touchする機会が減ってきています。病院前診療はまさにそのFirst touchの場面であり、質の担保のためにはフライトドクターデビュー後もしばらく指導医が一緒にのったなかでさらにレベルを上げていく体制としました。

当科はスタッフの増員に合わせて数年前よりメンター制度をくんでおり、最終的に独り立ちして群馬の空を駆け回るにはメンター長の許可が必要です。そしてそのメンター長をさらにカー・ヘリ主担当、センター長が評価してさらにレベルアップを図る仕組みをとっています。(ちなみに主担当、センター長に対しても後輩から容赦ない突き上げがあります・・・笑)


病院前診療は厳しい戦いの場です。病院のようにすぐに応援が来るわけではなく、その場に駆けつけたドクターの実力で生死がわかれる場面もあります。
群馬県ドクターヘリはとことんその部分にこだわります。「ドクターヘリが来て本当に良かった」と思っていただけるような活動が求められます。
患者をただ早く運ぶだけならそれはドクターヘリではありません。早期医療開始により一人でも多くの患者さんの救命、社会復帰に貢献することが最大の目的であることを忘れずに、さらにスタッフ一同厳しく修行の道を進んでいきます!

小橋先生デビュー日のメンバー・・・
運航開始当初からの機長、整備士、そして鬼教官に囲まれて!
鬼教官が一緒にのらなくてよい日を目指して第2ステージ突入です。

2016年7月19日火曜日

高度救命救急センターホームページをモバイル対応にしました。

Web担当の伊藤です。

ブログのアクセス統計で、下記の表のごとくモバイルからのアクセスが圧倒的に多くなってます。


 この統計を見る限り、ホームページも早急なモバイル対応が必要と判断しました。

ドクターヘリのホームページは、もうだいぶ前からモバイル対応していましたが、メインの高度救命救急センター のホームページはトップページのみモバイル対応でした。
デザインにも統一性がなく、メニューの位置もバラバラでした。
これはなんとかしなければ、と思い、昨日、モバイル対応のホームページにリニューアルいたしました。
(教育・研修コースのページはまだモバイル対応していませんが、近日、リニューアル予定です。)

http://www.gunma-redcross-icuqq.com/index.html

 最近では、素人でもここまでのホームページが作成できる様々な開発がなされています。筆者も、趣味の範囲でホームページ作りをしている素人ですが、今や、プロが開発したフリーウェアを利用して、あたかもプロが作ったようなホームページを作成することができます。
このボリュームのWebサイトをなんとたった2日間で作成できてしまうのです。

便利でありがたい時代になったものです。

というわけで、当ホームページをスマホでチェックできるようになりました。
今後ともよろしくお願いいたします。

2016年7月18日月曜日

差別と偏見をなくすために・・・~小学校6年生への特別授業~

町田です。
3年連続でみどり市立笠懸小学校において特別授業を行いました。昨年に続いて小学校6年生が対象です。児童169名と教職員に加えて桐生市消防本部から救急救命士2名も来ていました。

50分という限られた時間でしたが学校側から「理科」「キャリア教育」「人権教育」のリクエストを頂き、どのような構成にするか悩みながら当日を迎えました。


学校の理科で「呼吸」「循環」について学んでいるということで、救急医として行っている初期診療のABC(A:気道、B:呼吸、C:循環)とリンクさせて解説したり、その話の中で救急医の仕事についてお話しさせていただきました。

また「命は平等です!」というキーワードを掲げて、医療でも病気などを理由に命に差をつけられていた時代があったことを病気の具体例を挙げてお話しし、「偏見は誤った知識から生まれる」こと、「正しい知識をもって行動すれば差別は生まれない」ことをお話しさせていただきました。
命はその人のものだけではなく、その人を取り囲むあらゆる人にとって大切な存在です。僕が6年前に栃木県の小学校5年生から教わった「命を守ることはみんなの笑顔を守ること」という言葉を、これからも小学生に伝えていきたいと思います。


短い時間でまた年に数回しか小学生の前で話すことがないので、どれだけ小学生の心に残ったかわかりません。しかし困っている人が目の前に現れた時にそっと手を差し伸べてあげられるように、今回の話がちょっとでもお役にたてればそれで十分です。


ちなみに特別授業の前に校長室で給食を頂いたり、授業後に校長先生、副校長先生、教頭先生、そして今回の特別授業を用意していただいた同校板倉先生と医療、教育、スタッフ育成についてものすごく話が盛り上がりました。大人になっても学校の先生から学ぶことは多いですね!

2016年7月16日土曜日

新人看護師対象のBLS&AEDコース開催中!

町田です。
当院では年13回(月1回、4月のみ2回)の「高度救命救急センターBLS&AEDコース」を開催しています。僕はそのコースディレクターをしているのですが、4月の新人研修医対象のコースに続いて、7月から新人看護師対象のコースが始まりました。

今年度は約60名の新人看護師が当院に採用され、3か月のローテーション研修が修了し7月からは各病棟に配属されています。1回のコースあたり約20名の受講で9月まで計3回開催されます。

7月のコースでは、20名の受講生に対して他の病院から駆けつけてくれた看護師、救急救命士を含めて15名のインストラクター(大部分が先輩看護師!)で対応しました。

僕が本コースのディレクターになる前からコース指導でご活躍されている新人にとってみれば超大先輩のデモンストレーションから始まり、講義と実技を織り交ぜながら実習を進めていき、最後は筆記試験・実技試験を乗り越えて無事に修了証とオリジナルピンバッチを全員に渡すことができました。


当科では、一般市民に「救急隊が着くまでに周りにいる人がBLSとAEDを行うことで“命のリレーの第一走者”になる」ことの重要性を様々な講習会を通じて教えてきていますが、実は医療スタッフでも最初にそのような場面に出くわした人の行動がとても重要になっていきます。
院内で(もちろん院外でも)でこのような場面には遭遇したくありませんが、もしそのような時でも落ち着いて正しい行動ができるよう、院内スタッフにもしっかり教育していきたいと思います。

2016年7月15日金曜日

医療活動に県境はいりません!~碓氷バイパス大型バス事故から半年~

軽井沢町の国道18号の碓氷バイパスで、スキーバスが崖下に転落し15人が死亡、26人が重軽傷を負っている大きな事故が発生してから半年がたちました。多くの若者の命が奪われた本当に悲しい事故でした。
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、心に大きな傷を負った方々の1日も早い回復を心より願っております。
http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/01/blog-post_15.html


事故現場は群馬・長野県の県境からわずか1.6Km長野県寄りでした。
長野県の医療チームは全力を尽くして傷病者の対応にあたっていましたが、すぐ隣の群馬県の医療機関にはなかなか連絡が届かず、関越道大型バス事故の時と同様に医療活動の出足が遅れてしまいました。

栃木県、埼玉県とはドクターヘリ広域連携を結んでおり、日中に県境付近で大きな事故があれば県境を超えて隣県ドクターヘリが迅速に駆けつけてくる時代です。「夜中だった」、「広域連携を結んでいない」など、もう言い訳は許されません。
これからも広域連携を結べていない長野県、広域連携に向けて動き始めた新潟県、そしてすでに広域連携を結んでいる埼玉県、栃木県などと、ドクターヘリ運航時間だけではなくあらゆる時間帯・手段において医療も隣県と迅速に協働できるようにさらに働きかけていきます。
さらに福島県とも道路がつながっていませんが、尾瀬で接している隣県同士です!尾瀬での多数傷病者事案にも医療が協働できるようにこちらもそろそろ動き始めたいですね。

2016年7月14日木曜日

群馬県ドクターヘリ6月度活動実績を更新しました。

Web担当の伊藤です。

今日のゲリラ雨は物凄かったですね。
筆者はクールに構えていましたが、20代のうら若き同僚たちが外に出て雨の強さを体感している姿には、さすがに自分の年の功を感じてしまいました。
無邪気なことは若さの特権ですね。

ところで、群馬県の館林市は日本一の暑さを誇っています。
さぞかし熱中症患者が多いだろうとずっと思っていましたが、先日の猛暑での熱中症患者救急搬送数が群馬県は下から2番目だったのに驚愕しました。
そんなこともあり、改めて総務省消防庁の昨年度の都道府県別熱中症による救急搬送云々というグラフを確認したところ、やはり全国的にも群馬県の熱中症救急搬送率は低いことに気づきます。

総務省消防庁統計より

東京は本当に多いです。
筆者も25年間、東京に住んでいましたが、熱中症が起こる原因って、みんな、物凄く歩く距離が多いってことじゃないかなって感じています。
例えば、次の駅まですごく距離が短いのが東京です。某私鉄ですと、当時120円出していく距離ですが、その120円を出すのが勿体なくて歩いてしまう。
万歩計をつけて歩くと著明なのですが、その歩数はあっという間に1万歩を越してしまいます。それを真夏にやった日には、おそらく熱中症必須になるのではないでしょうか。
また、都会に住むとやたら無防備になり、暑さ対策を全くしないで外に出ます。
そんな筆者も、実は都会で熱中症にかかった既往があるのです。
それに比べて、群馬県はどうでしょう。
完全なる冷暖房完備の車通勤。それどころか、歩いて10分のコンビニへも、目の前のゴミ捨て場にも車で移動する県民です。
そこからして行って、熱中症にかかる隙を与えません。
これは筆者の勝手な妄想ですが、群馬県の熱中症救急搬送が少ない背景には、車社会が影響しているのではないかと思う今日この頃です。

というわけで、 東京で車を持つのはなかなか大変な時勢ですが、皆さん、外出するときは、お水、扇子、タオル、日傘、そしてケチらず交通費を払って暑さ対策をしてくださいね。



群馬県ドクターヘリ6月度活動実績を更新しています!

2016年7月13日水曜日

夏のスポーツ少年少女を守るために!~クラブユースサッカーコーチへの講習会~

小橋です。
7/7に群馬県クラブユースサッカー連盟主催BLS&熱中症講習会に、インストラクターとして参加しました。



私たち医療従事者にとって、心肺蘇生法は必須の知識・手技ですが、一般市民の方にとってはほとんど馴染みのない分野です。しかし、実際に目の前で呼吸、脈が止まっている人に出会ったとき、何もしないで救急車を待っていてはたとえ病院についたとしても救命の可能性が大きく低下してしまいます。

特に子供の命を預かっている学校の先生、部活の指導者などでは、実際にそのような現場に出くわしてしまった際に、救急車を待つまでの約9分間(2014年、救急車要請から救急車が現場に到着するまでの平均時間は8.6分)、何もしないわけにはいきません。適切な心肺蘇生を行っていただき、その後の病院診療につなげていただきたいと思います。


今回、「命のリレーの第一走者」として、群馬県少年サッカーチームの指導者の方々にAEDの使用方法、専用の人形を使った人工呼吸や胸骨圧迫の方法を学んでいただき、これからの時期に向けて熱中症対策のお話もさせていただきました。

AED(自動体外式除細動器)の使い方講習では、実際に電気ショックをかけるまでの一連の流れを理解していただき、トレーナーを使って電気ショックをかけてもらいました。

人工呼吸、胸骨圧迫の練習では、実際に約8分間の間、人工呼吸と胸骨圧迫を行っていただき、救急車が来るまでに胸骨圧迫を続けるのがいかに大変か、実感してもらいました。

熱中症のレクチャーについては、熱中症の予防、サイン、初期対応についてお話をさせてもらいました。


3時間の講習会でしたが、参加者の方々は真剣に話を聞いていただき、また、熱心に実技に参加していただきました。ありがとうございました!

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