2016年6月30日木曜日

師弟関係!~初期研修医のメンター制~

町田です。
昨年も同じような内容の記事を書きましたが、今回も懲りずに書かせていただきます。

皆さん、「メンター」という言葉を知っていますか?
メンターとは「仕事上の指導者、助言者」のことで、メンター制度とは「企業において新入社員などの精神的なサポートをするために専任者をもうける制度」とのことです。
平成28年度初期研修医メンターの面々・・・

前橋赤十字病院初期研修では、昨年度よりこのメンター制度を導入しています。
臨床研修管理員会の委員長より選抜(?)された7人の医師でスタートし、今年度は10人の医師が1人当たり3~4人の初期研修医のメンターとして活動しています。
ちなみに集中治療科・救急科では昨年度から町田が、今年度からさらに小倉先生がメンターとなっていますが、メンターは自分の科のことだけではなく病院生活における「技術面」「知識面」「精神面」など多岐にわたってフォローする役割を担っています。

ちなみにメンターによってチームの個性もあります。
しっかり面談を繰り返すチーム、勉強会などを行うチーム・・・などなどありますが、町田チームは「とにかくみんなでごはん!」がモットーです。昨年度も前半・後半チームそれぞれで2回ずつ食事会を決行しましたが、今年度ももちろん食事会を行いました。
緊急の手術や患者さんの急変などでなかなか全員が一同に集まれないこともあるのですが、先日は全員そろうことができて、ほとんど仕事の話題に触れることなく学生時代のこと、恋愛のこと、親子関係のことなどかなり盛り上がることができました。
そのようなところからまた「病院生活で困ったことはないかどうか」を見抜くのもメンター長の大切な仕事です。ただしメンター長が酔っぱらっていなければの話ですが・・・(笑)

 
 
 
ちなみに、このメンター制度・・・集中治療科・救急科が先行してはじめていたのですよ。
今年度のメンターは鈴木先生、藤塚先生、雨宮先生、小倉先生!後輩たちとともに当科をぐいぐい引っ張って行ってくれています!!

2016年6月28日火曜日

より親密な“ご近所さん”を目指して!~信州ドクターヘリ事後検証会議に参加しました。~

町田です。
晴の日と雨の日が繰り返される日々で、気温も暑かったり涼しかったり・・・意外と体調を崩す人が多いのでお気を付け下さい。実は僕も先日風邪を引いていましたが、いつもの気合で吹き飛ばしました。


昨日は佐久総合病院佐久医療センターで開催された「信州ドクターヘリ事後検証会議(症例検討会)」に参加させていただきました。参加者は130名!そして今回でなんと第128回目!!信州(長野県)ドクターヘリでは2機の基地病院(佐久医療センター、信州大学)で持ち回りで毎月この会を開催しています(ちなみに群馬は3か月に1回です)。

群馬県の北西部の重症患者さんを佐久医療センターにヘリ搬送(前橋・高崎より近く、もともと佐久に通院している方が多い地域のため)することがあります。搬送後の帰りのヘリで日赤まで約15分と隣県ですがとても近くに感じています。ちなみに昨日は高速道路を使って約1時間半のドライブで、やはりそんなに遠く感じませんでした!

症例検討会では、重症患者の対応について各ステップ(要請まで、現場活動、病院)での対応について検証されていたり、現場活動時のリスクについて参加者で共有するなど、とても有意義な時間を過ごさせていただきました。
また「さらに実りある検討会のするためにどうしたらよいか?」というご意見なども出ており、参加者全員、そして各機関でさらなるレベルアップを目指している姿勢がひしひしと伝わってきました。


往復で上信越道を使用しましたが、ちょうど群馬県・長野県の県境である碓氷峠を抜ける時はとてもカーブも勾配もきつく、ここで今まで何度も大規模の事故が発生している理由もわかった気がします。そしてこの場所で事故が起こったときに、医療に関しては発生した側の県のみの初期対応となり、隣の県への応援は遅くなっているのが現実です。
事故発生と同時に両県が動きだし、そしてドクターヘリも同時出動ができるような仕組みを早く完成さえなくてはいけません。そのためにもこのような会にお互い積極的に参加して、より親密なご近所付き合いをしていこうと思います。現場サイドはいつでも準備OKですよ!

症例検討会の前は信州名物「そば」で腹ごしらえ!

2016年6月26日日曜日

「JATECインストラクターコース」を受講しました。

劉です。
JATECインストラクターコース」に参加してきました。
ドクターヘリ・カー勤務後に終電で大阪に行き、終電で帰ってくるという弾丸ツアーでした。場所はあのノーベル生理学医学賞を受賞した山中教授の卒業校である大阪市立大学キャンパスでした。キャンパスライフっていいんだろうなぁ…と本気で羨ましかったです。部活で走るたびに吐き、飲まされる度に吐き、怪我に悩まされ手術までした大学生活を思い返し少し涙が出てきそうでした。
大阪市立大学杉本町キャンパス

JATECインストラクターコースは年に4-5回しか開催予定がなく、さらに前回のインストコースは人が集まらなかったため中止になるなど確実に参加するためにはコマメなチェックが必要かもしれません。
JATECプロバイダーコースは外傷初期診療のお作法を勉強する会でしたが、インストラクターコースはお作法を教えるお作法を学ぶ会でした。成人教育って難しいと切に思いました。


JATECは今後救急指導医の更新や外科専門医取得の際のポイントになるなどますますその取得熱は高まるだろうと予想されます。車の安全性が増し、重症外傷が減る中、それでも軽症~中等症の外傷は後を絶ちません。外傷という分野は広く、来る患者来る患者ごとに教科書を開いていたのでは追いつきません。体系的に勉強できるコースはJATECだけです。
交通事故を起こし不安そうな目の前の患者に安心してもらうために、皆さまもJATECコースいかがでしょうか?

2016年6月24日金曜日

『第6回日本早期離床研究会全国研修会・学術大会』に参加しました。

こんにちは、前橋赤十字病院 集中治療科救急科専攻医の劉です。
618日に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された「日本早期離床研究会主催の全国学術集会」に参加してきました。
 
当学会は、理学療法士、看護師を中心に急性期病院だけではなく、慢性期病院、回復リハビリテーション病院、そして在宅での離床をどのようにしたら推進できるのかということに焦点をあてて様々なディスカッションをしている学会です。
 
 
当院からは、「前橋早期離床プロトコール」の紹介と1年のデータ蓄積による安全性の検討報告を行いました。
 
結論だけ述べさせていただきます。「医師主導の前橋早期離床プロトコールは人工呼吸器、ECMOなどの高度医療機器を扱うClosed general ICUで安全に早期離床を推進できた。安全に。。」

 
これは常日頃から考えていることですが、やはり目的がぶれると早期離床は進みません。

私の目的は『患者さんの社会復帰』です。

重症患者が機能的後遺症なく社会に復帰し、財を成し、そして財を消費していただくためにこのようなことを推進しています。救命できたのに、患者の笑顔は戻らず、家族は疲弊する。そのような現状を打破したい。そういったことを胸にこれからも早期離床を推進するため、患者の社会復帰を達成するために邁進したいと思います。

2016年6月23日木曜日

「第11回ABLSプロバイダーコース」に参加しました。

こんにちは、前橋赤十字病院 集中治療科救急科の劉です。
6月4日に開催された『ABLSプロバイダーコース』を受講しましたので報告させていただきます。
☆第42回日本熱傷学会総会・学術集会(6月2,3日)
 ⇒ http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/06/42.html
☆第25回日本熱傷学会講習会(6月1日)
 ⇒ http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/06/25.html

今回は朝が早いため前日入りしました。会場の順天堂大学医療看護学部浦安キャンパスが新浦安だったので念願の大江戸温泉にいってきました。これは自分のようなIndoor派には天国でした。温泉あるわ、漫画コーナーあるわ、焼き肉ラーメンあるわ、マッサージあるわで多分1週間ぐらいずっといれそうでした。
 
 
ABLS(Advanced Burn Life Support)プロバイダーコースはABA(American Burn Association)公認のコースであり、テキストやテストなどすべて英語で行われます。ただし、コミュニケーションは日本語でOKとのことでした。
基本的なコンセプトは、重症熱傷の受傷後24時間のケアをマスターしましょう、です。日本の現状と違うのは、アメリカは熱傷センター化が進んでいるため、どのような患者をTransportするかといった議論が数多くなされました。
ABAホームページよりABLSに関するページです。
http://www.ameriburn.org/ablscoursedescriptions.php


熱傷患者は年々少なくなっているように思います、家の新築に際し、家の構造が進歩しているせいでしょうか?火事がおき、重症熱傷で運ばれてくる方は、灯油をつかったヒーターなど昔ながらのものを使っている方が多いように思います。

火事は一瞬ですべてを奪い去ります。皆様、是非家の火元には注意をしていただきたいと思います。

2016年6月21日火曜日

夏のような夕立が・・・~土砂災害にお気を付け下さい。~

昨日も朝から良い天気で「梅雨なのに晴れの日がつづくなんて珍しいね~」と話をしていました。
しかし一昨日の夜も局地的に大雨が降っており、そして昨日も午後になって急に県北部の山に積乱雲がわき始め、夕方に土砂降りの雨が襲いました。
お天気レーダーで榛名山付近に雨雲が発生!
青空が一気に黒い雲に覆われ・・・
土砂降りです。
屋上に待機していたドクターヘリも急いで群馬ヘリポートに退避となりました。
前橋市内の要請は雨の中ドクターカーで対応しましたが、土砂降りもあっという間に通り過ぎ、待機時間終了ギリギリにドクターヘリは県北部に出動していきました。
土砂降りの中、ドクターカー出動です!
まさに夏の夕立のような気象変化で、ここ数日の暑さも含めて「梅雨というより夏?」という気分です。

しかし全国的には活発化した梅雨前線による土砂災害の発生のニュースが飛び込んできています。特に地震で大きな被害があった熊本県で、大雨によるさらなる被害が発生しています。
当院もいつでも災害対応ができるように心構えしながら、梅雨の時期をすごしていきたいとおもいます。皆様も大雨による土砂災害に十分お気を付け下さい。

2016年6月19日日曜日

けがにも注意してください。~無理は禁物です・・・~

町田です。
昨日は上空から(ヘリ当番)の報告でしたが、今回は地上から(救急外来当番)の報告です。
比較的気候が穏やかな日は群馬県ドクターヘリは病院屋上ヘリポートで待機していますが、他機関ヘリが飛来するときは1機分の駐機スペースがないためにドクターヘリは群馬ヘリポートに退避します。
その日のヘリ当番は他機関ヘリの飛来を見ることはできませんが、待ち受ける救急外来スタッフは様々な機関のヘリを見ることができます。いままでに栃木県、長野県西部(佐久)、埼玉県、千葉県北部(北総)、千葉県南部(君津)のドクターヘリ、群馬県、栃木県の消防防災ヘリ、群馬県の警察ヘリが屋上に飛来しました。
今日は栃木県のドクターヘリが飛来しました。当院の屋上で同郷の先生とお会いするというドクターヘリがつないでくれている縁をあらためて感じました。「北関東の暑さに負けずにお互い頑張りましょう!」
いつもと違う機体がやってきました!
栃木県ドクターヘリ【EC135】
こちらはおなじみ【BK117C-2】

昨日と比べて暑さのやや和らいだためか、県内のあらゆるところでスポーツが盛んに行われていました。しかしながらスポーツによるけが、熱中症がたくさん発生していました。気温は昨日より下がっていても梅雨の時期の湿度の高さは熱中症の発生を高めます。また屋外スポーツより屋内スポーツで熱中症の発生が多いことをご存知ですか?また蒸し暑さ、脱水症状からくる集中力の低下、動作の緩慢化からなのか、ゲーム終盤でのけがも増えているような印象があります。
しっかりとした準備体操、そして体調と相談しながら楽しむゆとりをもって取り組んでください(群馬の暑さは本当に半端でありませんから!)

一昔前の部活と言えば「休憩なし、水分補給なし」というような時期がありましたね。今思うとよく倒れずに乗り越えていたと思います。しかしその当時より気候も厳しくなっていますので、「十分な休憩と水分補給」を行いこれからも続く梅雨、そしてその先に待っている夏を乗り越えていきましょう。(“若者の気合が昔と違う”という説もありますが、こういうことを言うと「古い人」と笑われるのでやめておきます・・・笑)

2016年6月18日土曜日

熱中症に注意してください。~梅雨の合間の晴れた日は・・・~

町田です。
梅雨の時期が続いていますが、梅雨の合間の晴れた日はものすごく暑くなります。
前橋は昨日30度を超えましたが、今日はすでに昼前に30度を超しています。晴れていても湿気も高く、熱中症にならないようにポケットに脱水補正用の飲み物を忍ばせて現場に出動しています。
ヘリ当番の日は視線の先に広がる景色の移り変わりを感じれる時でもあります。 


群馬県の平野部は田畑がものすごく多いです。さすが関東の胃袋を支える農業王国ですね!
秋から冬にかけて麦畑が広がっていますが(ちなみに群馬は「うどん」と「パスタ」をうりにしているようです)、梅雨のこの時期に畑には一斉に水が引かれ一気に水田に変身します。

今日は梅雨の合間の晴れた日・・・たくさんの水田で田植えが行われていました。
実は蒸し暑いこの時期の熱中症がとても多いのです。熱中症に十分注意して作業を行ってくださいね!
新病院建設地の周辺も一面水が張られました!

梅雨は嫌いですが関東の水がめである利根川水系の水不足も心配です・・・
 
 
週明けからまた梅雨空が続くようです。気温の変化により体調を崩さないようにおきを付け下さい。

2016年6月17日金曜日

『Euroanaesthesia 2016 in London』に参加しました!

こんにちは。救急科・集中治療科 専攻医の宮﨑です。
この度ロンドンで開催されたヨーロッパ麻酔科学会(ESA)に行ってきました。

☆2年前の土方先生の参加報告はこちら・・・
http://drheli-gunma.blogspot.jp/2014/06/euroanaesthesia-2014-in-stochholm.html
 
今回は直前(5/26)に、福岡での第63回日本麻酔科学会にて演題発表を終えたその足でイギリスに飛ぶという、ちょっと弾丸スケジュールでした。



イギリスといえば、ロイヤルファミリー、ビートルズ、ハリーポッターといった世界的に大人気な著名人(?)とか、日本でも流行っているガーデニングやアフタヌーンティーなどのおしゃれな文化の発祥の地で、何より料理が美味しくな…失礼、紳士の国で有名ですよね。実際に現地の方々はとても親切で、ちょうど花の季節という事もあって街並みだけでなく公園なども非常に美しくて素敵な国でした。
 


学会会場は中心街から外れたところにあるコンベンションセンターで、当日はたまたまコスプレのイベントと重なっていたため駅や会場はやや混乱。イギリスでも日本のアニメやゲームが人気のようです。

ESAでは、自分が昨年行った臨床研究について発表してきました。演題は『小児全身麻酔後の覚醒時せん妄を予測するスコアの構築』です。

子供は大人に比べ、全身麻酔から覚める時に暴れてしまう(せん妄)ことが多いのですが、これまでその発生を予測する指標がありませんでした。せん妄が起こるか否かは麻酔科医の経験に基づいて判断され、独自の予防法が行われているのが現状です。そこで今回、事前にせん妄が起こるリスクを予測する基準となるスコアリングシステムを作りましたよ、というのが私の演題発表内容です。今後の研究や臨床現場で点数(=リスク)が高い患者さんには適切な予防策を講じたり、点数が低い患者さんに不必要に予防薬を投与しなくて良くなったりできればと思っています。直前の日本麻酔科学会でも同じ内容で優秀演題として発表させていただきました。

 
ESAはヨーロッパだけでなく世界各国から人が集まります。そこで議論されていたことが必ずしも日本で同様にできるわけではありませんし、最新で正しく良い内容とは限りません。しかし、日本で普段当たり前のように行っていたことが違う場所では全く違う方法で行われていたり、ゴールや悩みは同じでも様々な視点からアプローチされたり、改めて目を開かされることがたくさんありました。初めての海外学会+英語発表で非常にプレッシャーがかかりましたが、本当に発見が多く貴重な経験でした。母国語でない英語が苦手なのは、日本人の私だけではないと分かったことも大きな収穫です()


今私はもともと所属していた麻酔科から少し離れて、この前橋赤十字病院の救急科で毎日新しい刺激を受けています。環境が変わると一つ一つ目標は同じでも、その視点の違いにはっとさせられることが多々あります。自分がこれまで学んできたことと合わせて成長につなげ、日々の業務と今後の医療に活かしていきたいです。明日も頑張ります。

2016年6月15日水曜日

“救急医を目指す君へ”~小倉先生が紹介されました!~

日本救急医学会が『救急医を目指す君へ』という“救急科専門医・専攻医のなり方など情報サイト”を立ち上げています。

そのサイトの中の「私のキャリアプラン」というページに小倉先生が登場しています。

 
是非ご覧ください!
 
 
そして当院集中治療科・救急科に興味がある方は見学にいらしてください。心よりお待ちしております。⇒ http://www.gunma-redcross-icuqq.com/recruit/index.html
 
ちなみに『群馬レジデントサポート協議会ホームページ』の「ぐんまの医師」というページで、町田副部長より医学部生向けにメッセージが発信されています。あわせてこちらもご覧ください。


2016年6月13日月曜日

『第42回日本熱傷学会総会・学術集会』に参加しました。

白戸です。
6/2,3に日本熱傷学会総会・学術集会に参加してきました。
場所は夢の国、舞浜です。舞浜駅に降り立つと、ディズニーに向かう大勢の人たちがいました。その中で、場違いなスーツを着て会場に行ってまいりました。



熱傷学会は比較的小さな学会で、形成外科、救急科の先生方がメインで参加します。あまり、慣れていない被覆材(熱傷部位に貼る素材)についての教育講座もあり、勉強になりました。

 
 
今回は私もポスター発表をしてきました。演題名は『壊死組織除去術施行時期と感染率の検討』です。
熱傷の手術時期と感染率に関しての検討で、多少注目されたようでたくさんの先生方にご意見をいただきありがたい限りです。
ただ統計学的なことや研究のデザインについて、いろいろと突っ込まれました。やはり大学にいる先生方はそのあたりに詳しいなーと感じました。しかし、前橋赤十字病院にも研究が得意な先生もいるので、白戸も頑張らねばと思った次第です。

当院形成・美容外科 林部長からは、『自家培養表皮に自家分層網状真皮移植を用いた熱傷治療経験』という口演発表がありました。
また中野院長がワークショップ「熱傷専門医を考える」においてコメンテーターをされていました。


来月も学会に参加します。おそらくブログも書くと思うのでよろしくお願いします。
では失礼します。

2016年6月12日日曜日

「第25回日本熱傷学会講習会」を受講しました。

堀口です。
先日、千葉県の舞浜にあるホテルで行われた日本熱傷学会講習会に参加してきました。梅雨入り前の晴れた平日で、隣にある夢の国へ楽しそうに向かう人たちを尻目に会場へと向かいました。
会場のホテルへのシャトルバス・・・


講習会では3つの講演を拝聴しました。

最初は八戸市立市民病院でフライトナースをされている和島由香子さんの「プレホスピタル熱傷看護とPBECでした。
八戸ではドクターヘリとドクターカーで年間合計約2,000件の出動要請があるそうですが、熱傷症例は全出動の1%とかなり少ないということです。遭遇する機会はすくないものの、福知山花火大会事故のように多数の傷病者が発生することも考えられ、安全確保、創部の冷却と被覆、ABCの評価と安定化、鎮痛、搬送先選定などに関する学習の機会が望まれます。そこで1年の試行の後、2015年から正規コースとしてPBECコースが実施されているということを紹介してくださいました。熱傷患者の観察・処置、医療機関選定と搬送ができることを目標に、座学、ケーススタディー、模擬患者診療などで構成されています。当院もプレホスピタル現場に出るスタッフが多く、興味深いコースだと感じました。

2つめは、石川県立中央病院の山元康徳先生から「小児熱傷の治療戦略」とのタイトルで、受傷から10年を超えて治療を続けられた患者さんの実例を交えて、治療の戦略を聞かせていただきました。
小児は防御行動が遅れやすいことや皮膚が薄いことから、容易に深達性熱傷を受傷しやすいです。治療においては救命を目的とするだけでなく、その後の成長も考えた戦略が必要だということでした。受傷直後は創閉鎖を目的として最小限の分層植皮を行います。その後、関節可動部はできるだけ早期に全層植皮を行って拘縮を解除してあげます。非可動部の醜状瘢痕に対しては、学童期終了までにTissue Expansionによって周囲の健常皮膚を伸ばし、瘢痕を除去して再建されていました。受傷するのは一瞬ですが、その後の治療は長く、繰り返しの手術も必要であり、患児自身やご家族に対する精神的サポートも重要だと考えさせられました。

最後は市立川崎病院の田熊清継先生の「熱傷感染ーJSBIによる熱傷ガイドラインと熱傷レジストリー」というご講演でした。
2015年に公表された改訂第2版ガイドラインの感染対策の項について、膨大な量をわかりやすくコンパクトに時間内に解説してくださいました。印象的だったのは、TBSA40%の熱傷治療中に突然ショック状態になった症例でした。上肢にごくわずかに発赤があった以外には感染を示す所見がなかったそうですが、MRSAによるToxic Shock Syndromeだったそうです。ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌など、小さな傷でも強い毒素を持つ病原体が感染している可能性があることを印象付けてくれる症例でした。また、ブドウ球菌や連鎖球菌の感染によって、生着した植皮片が溶けるように脱落するMelting Graft-Wound Syndromeの実例も印象的でした。


終了後は、夢の国に寄り道することなくまっすぐ前橋に帰りました。

2016年6月11日土曜日

群馬県ドクターヘリ5月度活動実績を更新しました。

Web担当の伊藤です。
本日、群馬県ドクターヘリ活動実績をホームページに更新しました。

http://www.gunma-redcross-icuqq.com/dr-heri/content05.html


今朝の前橋は、梅雨とは思えない真っ青な空が広がっています。最高気温も30度と予想されていますので、お出かけの時は熱中症対策を忘れずに。



私事ですが、本年度から、現役社会人でありながら、大学に入学しました。
もちろん、会社勤めをしながら大学の授業に通うのは不可能です。
そんな人たちのニーズに応えるために、大学によっては通信教育に力を入れています。
筆者は某名門校の通信教育にチャレンジしています。

通信教育とはいえ、最も楽しみにしているのが対面授業。
グループワークで学び合う心理学の授業に積極的な参加を予定しています。

病院は、病気の人の社会復帰に向け、最良の医療を提供する高度サービス業です。
また、多職種が集まって仕事をするチームワーク重視の職場です。
多くの人がより良きチームワークを結べるための知識を学び、組織に役立てていきたいと考えています。
とはいえ、通信大学での卒業率は年間10%前後です。
卒業への狭き門突破を目指して、勉強する毎日を送っています。

2016年6月9日木曜日

『第30回日本外傷学会総会・学術集会』に参加しました。

集中治療科・救急科 後期研修医3年目の増田です.
4月末にEuropean Congress of Trauma and Emergency SurgeryECTES)に参加し,今回は530日(月)~31日(火)に東京お茶の水で開かれた日本外傷学会学術集会に参加してきました.当院からは,小倉先生と増田が口頭発表で参加しました.


小倉先生は,おなじみTraumatic Bleeding Severity Score(TBSS:外傷患者の重症度評価・大量輸血開始基準となるスコア) のさらなる解析結果報告です.TBSSについては過去のブログにも掲載があるので,ぜひご覧ください.
 http://drheli-gunma.blogspot.jp/2014/07/28tbss.html

僕は1例ですが症例報告をさせていただきました.ECTESでは外傷の治療経過中に腹部コンパートメント症候群のため換気不良となりECMOが必要となった症例を報告しましたが,今回も外傷とECMOが関連した症例です.
“重症肺損傷に対しV-V ECMO導入し肺切除・経動脈的塞栓術を行い救命し得た1例”と題し,8日間にわたるECMO管理の末,救命できた青年の症例を報告しました.まさについ先日,外来を受診しに来た彼と数か月ぶりに会いましたが,スタスタと歩き回る普通の元気な青年になっておりました.ここまで回復した姿を見て,本当にうれしく思いました.止血が最大のポイントである外傷と,出血のリスクが常につきまとうECMO.この相対する事象をうまくコントロールできれば,胸部外傷・呼吸不全のために命を落とす患者をさらに減らすことができるはず.この経験を,同じような患者が搬送された際に活かしていきたいと思います.


会長講演では,“Preventable Trauma Deathを減らすための取り組みを始めてある程度期間が経ったが,未だ残る問題は何なのか,という話題がありました.
印象的だったのは,外傷患者が搬送される病院を集約するという内容です.重症外傷患者の搬入数が多い病院ほど,Preventable Trauma Deathの数は減るという研究結果を提示されました.常に重症患者を診療することで,診療の質が担保もしくは向上するからでしょうか.つまり重症外傷患者を集約化する=外傷センターに患者を集める,という方針が必要とのことでした.

外傷センター化政策が進んだ場合,おそらく当院も外傷センターと称されるようになるのではないでしょうか.今まで以上に重症患者が運ばれてくるでしょう.予測死亡率が低い患者を確実に助け,高い患者を一人でも多く救命する.この重大な役割を果たせるスタッフとなれるよう,一層研鑽を積まなければと思います.

2016年6月7日火曜日

『5th Euro-ELSO 2016 in Glasgow』に参加しました!

藤塚です。
/2~4とスコットランドのグラスゴーにて「Euro-ELSO 2016」が行われ、久しぶりに小倉・藤塚で学会発表・参加してきました。

海外学会なので、現地情報も少し…
スコットランドは今の時期、非常に穏やかで過ごしやすい。自然も多く、芝生で日光浴をしている人たちが多く見かけられ。。。日本と違って非常に余裕があるなと感じます。
ごはんもうまい。ハギスと言われる羊の内臓を胃袋につめて茹でた伝統料理。一般的にはポテトと合う!といわれていますが、我々の滞在中の半分以上食事で食べた結論は、「目玉焼きとよくあう!」でした。機会があればお試しを。。。

 

 
 
さて、ドラマ仕立てのopnengから始まり、ECMOについて多くの発表がありました。
 
当科からは以下の発表を行いました。
・小倉医師
『Should the VV ECMO patents be awake? single center retrospective study focused on the prognosis and cost effectiveness』
・藤塚
『An embryologic remnant caused drainage failure from the right atrium: A case report..』

驚きなのは、ECMO下での人工哺育!将来ドラマのような人工保育器で育つような世界が到来しそうです。
ほか、いろいろな管理方法、適応など学ぶことができました。
患者さんが登場しインタビューに答えています。

 
小倉先生がイギリス留学から帰ってきて、最新の知識やノウハウを当院へもってきております。さらに当院でのレベルをあげ、世界レベルの診療が実戦でき、医療の質向上につなげていきたいです。


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