2016年4月30日土曜日

新スタッフもトップギアで活躍中!~ホームページのスタッフ紹介リニューアル~

ゴールデンウィークが始まると思い出すことがあります。
4年前に関越道自動車道で発生した大型バス事故です。この事故で14名の尊い命が失われ、27名の方が大きなけがにあわれました。亡くなられた方のお悔やみを申し上げるとともに、心身に傷を負われた方々の1日でも早い回復を願っております。
この事故の対応においては、東日本大震災後に広域災害に対する災害救護医療の対応ばかりに目を向けて当院に、局地災害対応の難しさをまざまざと見せつけられました。そして今回の熊本地震ではこれらの経験を生かしながら、これからも被災者のために真摯に取り組んでいきます。
昨日帰還した日赤群馬県支部第4救護班(班長:雨宮医師)


もう今日で4月も終わります。
群馬県では穏やかな日が続いていたためか、救急搬送やドクターヘリ要請がいつもより少なかったように感じました。しかしながら3月からはじまったドクターヘリ・カー同時待機体制によりドクターカーのニーズが確実にひろがってきていることを強く感じます。
また新スタッフもすでにER,ICUでバリバリ働いており、当直などスタッフが少ない時間帯でもしっかりとその責務を果たしています。

指導医が災害対応やドクターカー・ヘリなどで病院外に出ているときに、病院をきちんと守れるかどうかこそその病院の実力が試されます。4月は本当にいろいろなことがありセンター長や副部長が病院にいない日々が続きましたが、新スタッフがすでにトップギアで活躍してくれています。
もちろんまだまだ勉強中ではありますが、新スタッフの頑張りがこれからの当院高度救命救急センターの発展にかかっています!

そんな新スタッフを新たに『前橋赤十字病院高度救命救急センター集中治療科・救急科ホームページ』に掲載しました。 今年度も全国各地から集まってきていますよ!
 http://www.gunma-redcross-icuqq.com/staff/index.html
今年度スタッフ出身地
3人:群馬、埼玉、茨城、東京
2人:長野、神奈川、愛知、秋田
1人:栃木、京都、大阪、岩手、北海道
今年度スタッフ出身大学
8人:東京
4人:群馬
2人:北海道
1人:栃木、茨城、長野、新潟、富山、神奈川、
京都、兵庫、沖縄、福島、秋田



いよいよゴールデンウィーク本番です。
お仕事ばかりで終わってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、病気や事故がないようにお気をつけてお過ごしください。

2016年4月29日金曜日

住民の力で早期医療開始が行えるようになります!~赤城山住民によるランデブーポイント安全確保講習~

町田です。
北海道ではこの時期にまた雪が降っているようです。また群馬では強い北風が吹きつけており、全国的に天候が大荒れのようです。熊本など九州地方も悪天候により救護活動が遅れないか心配です。また先ほど大分でも震度5強の地震があり、まだまだ予断を許さない日々が続いています。
それにしても気がつけば4月ももう終わりに近づきました。とにかく時間がたつのが早く感じる今日この頃です。


群馬県には上毛三山と呼ばれる有名な山々があります。赤城山、榛名山、妙義山の3つの山で、それぞれいくつかの山が集まってできています。群馬の小学校では運動会の時に紅組・白組ではなく『赤城団・榛名団・妙義団』と分けているところも多々あります。

この3つの山の一つである赤城山は、市町村合併により山頂付近まで前橋市となっています。山の上には湖(大沼、小沼)があり夏はドライブ・登山、冬はワカサギ釣りのメッカでにぎわっています。
しかしながらこの付近で救急事案が発生すると、直近の消防署から救急車が出動しても山道を上って到着まで30~40分程度かかります。ドクターヘリでは6分で到着することができますが、群馬県ドクターヘリ運航要領では【着陸には消防職員による安全確保】が必要であるため、支援隊が到着するまでの40分は着陸することができません。
前橋市内は大きな病院がたくさんありますが、この地域だけは救急医療の提供にとても時間がかかるところでした。


ドクターヘリ運航開始当初から「赤城山、榛名山の上を何とかしなければ・・・」とずっと悩み続けていましたが、このたび前橋市消防局のご尽力と前橋市長をはじめ市の関係各課の全面的協力を頂き、昨年末に赤城山住民の皆様にドクターヘリ活動の説明会を行ったところ、住民の皆様から「ランデブーポイント安全確保にぜひ協力したい!」という前向きなご回答を頂きました。
そして4月27日に『消防職員以外のものによるランデブーポイント安全確保講習』を開催しました。あいにくの天気で実機訓練はできませんでしたが、基地病院、運航会社、消防からの座学の後に、安全確保のシミュレーションを行いました。
山本龍前橋市長もわざわざ駆けつけてくださいました!
今回受講された住民の皆様にはこれから群馬県より講習修了証が発行され、これにより正式に住民による安全確保でドクターヘリが赤城山に着陸できるようになります。これにより医療開始時間が30分近く短縮され、さらにヘリ搬送で決定的治療開始が1時間近く早まることになります。
もちろん住民の皆様の負担にならないように、ドクターヘリは十分に安全を確認し、また消防も必ず支援隊を派遣することになっています。


群馬県北部は有名な温泉地やスキーリゾートが広がっており、いままでにすでに6団体8か所で消防職員以外のランデブーポイント安全確保を行うことができます。

今回ついに赤城山でしかも住民の力でこのようなことがかなったのは本当にうれしいことですね。さらにまだ医療接触に時間がかかる榛名山、片品・尾瀬方面について、消防、行政、そして住民の方々と協力して、県のどこでも早期に医療介入ができる救急医療体制を強化していきたいです!

2016年4月28日木曜日

【熊本地震活動報告①】熊本赤十字病院医療スタッフ支援

お久しぶりです。小倉です。
この度は熊本地震にて被災された方々、及びその関係者の方々におかれましては、大変な御苦労をされていると想像します。お亡くなりになった方も多数おります。心からお悔やみ申し上げるとともに、いまだ連絡が取れない方々の一人でも多くの無事を願っております。


小倉は熊本赤十字病院からの要請を受け、病院支援を目的とし、4月20日から26日までの日程で、熊本赤十字病院の救命救急センターのヘルプに行ってまいりました。今回は、医師16名、看護師25名、心のケア要員3名、事務3名の合計47名で熊本赤十字病院の病院業務の支援を行いました。
小倉はこの活動で隊長を仰せつかり、救急科専門医として、集中治療専門医として、熊本の被災者のために、懸命にお仕事をさせていただきました。


活動内容は、皆様の想像にお任せしますが、データとしては下記となりました。
420日 救急車52件 独歩受診276名 計326名 うち入院52
421日 救急車41件 独歩受診161名 計202名 うち入院57
422日 救急車30件 独歩受診168名 計198名 うち入院32
423日 救急車46件 独歩受診213名 計259名 うち入院31
424日 救急車30件 独歩受診224名 計254名 うち入院41
425日 データ未着
でした。
これだけの方が被災地で医療を必要としていました。

しかし、これだけの医療を提供する熊本日赤の職員も、被災地の皆様と一つも違わない同じ被災者であり、本来であれば彼らも出勤などしている場合ではないのかもしれませんが、それでも彼らは地域のために献身していました。そんな彼らの懸命な姿に、小倉は心打たれました。小倉はその姿に感銘を受け続けたまま、一週間を過ごしました。受診された方にどれだけのことができたか?小倉にはわかりませんが、最善を尽くすために努力させていただきました。


以下、病院支援第一班 帰還のご挨拶より
「大変な地震に遭遇し、甚大なる被害を被った熊本ではありますが、単なる復興に止まることなく発展し、地域の皆様の支えとなって輝き続ける熊本赤十字病院であらんことを祈念し、帰還の御挨拶といたします。」

2016年4月26日火曜日

1分でも早く傷病者のもとへ!~2015年度群馬県ドクターヘリ『Total Pre-Hospital Time』~

町田です。
昨晩に日赤災害医療コーディネートチーム(中村センター長、滝沢看護師、太田主事)、本夕に熊本赤十字病院支援スタッフ(小倉医師)が帰還しました。現地での活動お疲れ様でした。
昨日出発した日赤医療救護班のメンバーは本日より本格的に現地での活動を開始しています。また当院でもさらなる医療救護班、支援スタッフの調整を行っています。



毎年この時期は日本航空医療学会に提出するために、前年度の実績をまとめて細かく分析する作業が行われます。
要請・出動数、活動種別、搬送先、疾患分類などは1か月ごとに集計して、毎月ブログやホームページで公開しています。
この時期に最も大変な作業は時間経過のまとめです。「消防覚知~ヘリ要請」「ヘリ要請~離陸」「離陸~場外地着陸」「場外地着陸~場外地離陸(現場滞在時間)」「場外地離陸~病院着」の平均時間を算出し、最終的に群馬県ドクターヘリの『Total Pre-Hospital Time』がでます。

2015年度 群馬県ドクターヘリにおける『Total Pre-Hospital Time』は『59分』でした。
消防覚知~ヘリ要請:10分
・要請~ヘリ離陸:5分
・離陸~ヘリ場外地着陸:12分
着陸~場外地離陸(現場滞在時間):19分
・離陸~病院到着:13分

ドクターヘリにより群馬県はほぼ全域を離陸から20分以内でカバーすることができます。
そのために119番入電(消防覚知)からヘリ要請時間を迅速にすることで『消防覚知から傷病者接触まで30分以内』、さらに現場滞在時間を無駄に延長しないことで『消防覚知から病院到着まで60分以内』にする、それぞれ『30分ルール』『60分ルール』を努力目標として消防、病院が一丸となって取り組むように訴え続けています。
実際には30分ルール、60分ルールともに達成率は5割前後(目標は7割以上)とさびしい限りですが、今回活動時間の平均値では、ぎりぎり30分以内、60分以内に入っていました。

特に重症外傷患者において、覚知から傷病者接触、病院到着がこの目標時間に達成の有無で、成績に差が出ている事実があります。
消防はヘリ要請のさらなる迅速化(消防覚知から8分以内!)、病院は現場滞在時間のさらなる短縮(15分前後が目標!)を目指して、判断力、対応力をさらに磨いていきましょう!


ちなみに運航開始当初から市民の皆様に宣言している『ヘリ要請から離陸まで5分以内』の目標はぎりぎり今年も守ることができました。しかしながら個人差も出てきています。“たかが1分、されど1分”の気持ちを忘れず、傷病者へ「1分でも早い医療介入、1分でも早い決定的治療開始」を目指して関係者一丸となってさらなるレベルアップを目指していきましょう。
1分でも早く傷病者のもとへ!

2016年4月25日月曜日

日赤群馬県支部第4救護班が出発しました。

町田です。
朝晩はまだ涼しい風が吹いていますが、日中になると急に蒸し暑い日が続いています。皆様、体調はいかがでしょうか?熊本では天気があまり良くないようで、災害救護や救助活動に支障をきたしていないか心配になります。まずは被災地の皆様のご健康と活動中のすべての方々の安全を心より願っております。


今回の平成28年熊本地震の対応について、当院では今までにDMATを2チーム(立川、熊本地域)、日赤災害医療コーディネートチーム(熊本・阿蘇地域)、そして熊本赤十字病院医療スタッフ支援を派遣しています。

そして本日朝にDMAT 2チーム、災害医療コーディネートチームに続いて日赤群馬県支部第4救護班として医療救護班の派遣を行いました。

班長は雨宮医師、そして当科からさらに劉医師、研修医の丸山医師、牧口看護師長、土屋看護師、城田看護師、町田薬剤師が本日空路で九州に入ります。
また昨日より陸路で大崎検査技師、田村主事、そして日赤群馬県支部の富田主事が九州に向かっています。

現地の医療ニーズ、そして地元医療の回復具合を見計らいながら、より有効な活動をしていただくことを願っています。気を付けていってきてください。

2016年4月23日土曜日

前橋赤十字病院 高度救命救急センターの2015年度実績です(速報値)。

ただいま中村センター長、滝沢看護師、太田主事が阿蘇医療圏で、小倉医師が熊本赤十字病院で支援活動中です。医療救護班、小倉医師ともに来週初めまでの支援の予定ですが、当院では引き続き派遣チームの準備をしています。当院以外からも、当院OBの高橋先生がDMAT事務局の支援に入り、群馬県の医療派遣チームとして群馬大学医学部附属病院チーム、DMATロジスティックチームとして館林厚生病院の放射線技師さんが熊本で活動中です。オール群馬で熊本をサポートしていきます!
小倉医師からの報告では、ご自宅が被災されているにも関わらず患者さんのために病院スタッフの方々が働き続けているとのことです。少しでも病院スタッフの方々が休息できるように支援スタッフの皆様も安全に気を付けてガンバってください。


2016年度も早いもので3週間が過ぎました。
新しく来たスタッフに空き時間を使って「病院前外傷診療(救急隊が何を行ってくるか)」「重症外傷初期診療(救急外来で救急隊から引き継いだ患者を院内ルールにのっとりいかに迅速な診療を進めていくか)」などのシミュレーションを行いながら、ER,ICUですでにいちスタッフとして活動してもらっています。
3月からドクターヘリと同時待機可能となったドクターカーは、4月に入っても1日1件以上のペースで要請を頂き、今最も伸びていく領域だと感じています。また学生実習やたすき掛け初期研修など、積極的に未来の医療を担う若者との交流も盛んに行っています。
カー・ヘリドクター・ナースの育成も同時進行中!
実習・研修生のドクターヘリ見学!

2015年度の当院救命救急センターの実績報告です。(あくまで速報値でこれから病院ホームページや年報などで正式に発表されると思います。)

<高度救命救急センター実績>
(クリックすると大きく表示されます)
救急外来患者数、救急車搬送人数、救急入院患者数などは昨年度も増加していましたが、プレホスピタルの活動実績は減少しました。

<基幹災害医療センター実績>
①関東・東北豪雨:常総市水害対応
 ・日赤医療救護班 第1班 : 9/13-16
 ・日赤災害コーディネートチーム 第1班 : 9/13-16
 ・日赤災害コーディネートチーム 第2班 : 9/19-21
 ・日赤こころのケアチーム : 10/10-13
②上信越道多重衝突事故(2015年11月18日)
・DMAT 2チーム
 ドクターヘリ : 医師 3人
 ドクターカー : 医師 1人、1看護師 2人、業務調整員 1名
③軽井沢スキーバス事故(2016年1月15日)
・DMAT 2チーム
 ドクターカー1 : 医師 2人、看護師 1人
 ドクターカー2 : 看護師 1人、業務調整員 3人


実績に関しての細かいコメントについては、また落ち着いた時点でブログに報告する予定です。
2016年度はスタッフ数に恥じない実績を残せるように、関係各機関と協力しながら真面目に毎日を頑張ろうと思います。


<訂正>
4/16,18,19,21のブログにおいて、東日本大震災の際の日赤医療救護班の呼称に合わせて「前橋赤十字病院初動救護班(DMAT)」と記載していましたが、今回は日赤医療救護班とは別扱いとして「前橋赤十字病院DMAT」と記載することとなりました。
尚、このことによってり特に記載内容が変わることはありません。また、DMATと日赤医療救護班が全く別に活動するという意味ではありません。当院はつねに災害対応の超急性期から慢性期まであらゆる機関と協力しながら災害救護活動を続けます。

2016年4月21日木曜日

DMATに続いて災害救護チーム・スタッフを派遣しています。

町田です。
平成28年熊本地震において、当院では4月14日より災害対策本部を設置し、4月16日の本震後よりDMAT 2チームを派遣しました。

被災地の熊本においてドクターヘリ本部などで活動した第2班は4月18日夕方に当院に帰還し、DMAT事務局(立川)においてドクターヘリ統括本部で活動した第1班は4月19日夜中に帰還しました。
群馬は平時の救急体制が続いており、派遣中において勤務変更、業務増加などにもかかわらず病院をしっかり守っていただいたスタッフの皆様に感謝いたします。


初動救護班はもどって来ましたが、引き続き当院からは被災地に医療チーム・スタッフを派遣しています。

当科小倉医師は4月20日に熊本赤十字病院に入り、同院ER支援として21~24日まで従事する予定です。

また日赤群馬県支部第3救護班(日赤災害医療コーディネートチーム)として中村センター長、滝沢看護師、太田主事が、日本赤十字社熊本県支部を経由して阿蘇医療圏に向かっています。

☆詳細は病院ホームページをご覧ください。
 http://www.maebashi.jrc.or.jp/oshirase/details.php?eid=00080


余震に引き続いて被災地では雨が降っており、2次災害のリスクが高まっています。被災地の皆様の健康維持と被災地で活動中の皆様の安全を祈っております。



2016年4月19日火曜日

日赤群馬県支部第1救護班(DMAT)が帰還しました。

町田です。
まだまだ熊本県を中心に余震が続いており、被災地の皆様と災害救護活動中の救護班、自衛隊、警察、消防をはじめあらゆる機関の方々の安全を心から祈っています。また1日も早く皆様が元の生活に戻れる日が来ることを願っています。


4月16日未明に平成28年熊本地震の本震が発生しました。当院DMAT第1班は同日朝からドクターヘリ活動の統括に関わるミッションのために、災害医療センター(東京都立川)内の厚生労働省DMAT事務局で3日間「ドクターヘリ統括本部」、そして最終日は「DMAT事務局本部長のサポート」として活動し、本日23時に当院に帰還しました。

4日間の活動の間、各ドクターヘリスタッフ、運航会社、基地病院の方々、各県庁の担当者、各地域の統括DMATの先生方、そして厚生労働省専門官、DMAT事務局スタッフの多大なるサポートをいただき、熊本県、九州の枠を超えたドクターヘリ運用を行うことができました。
またドクターヘリ統括本部の指揮の下で、実際に現地で指揮を執っていただいた「ドクターヘリ調整本部」「ドクターヘリ本部」で活動された皆様に心より感謝いたします。

 DMAT事務局(立川)に設置された「ドクターヘリ統括本部」と動態監視システムによるモニタリング
 
 うまかな・よかなスタジアム(熊本)に設置された「ドクターヘリ(前線)本部」と参集したドクターヘリ


まだまだ被災地ではドクターヘリのみならず、様々な形で医療救護活動が続いています。
当院からも引き続き被災地にスタッフを派遣することになっており、熊本に向けて小倉医師が熊本赤十字病院のER支援として本日出発し、また日赤コーディネートチームとして中村センター長、滝沢看護師、太田業務調整員が明日出発します。

2016年4月18日月曜日

日赤群馬県支部第2救護班(DMAT)が帰還しました。

町田です。
平成28年熊本地震において、本日21時の時点で43名の尊い命が失われております。心からお悔やみ申し上げるとともに、いまだ連絡が取れない方々の一人でも多くの無事を願っております。


4月16日に当院からDMAT 2チームが、今回の災害対応におけるドクターヘリ活動の支援のため出動しました。

第1班(班長:町田)は災害医療センター(東京都立川)にむかい、厚生労働省DMAT事務局内のDMAT本部で同日朝から「ドクターヘリ統括本部」として活動を開始しました。熊本県内におかれた「ドクターヘリ調整本部(熊本県庁)」と「ドクターヘリ本部(熊本赤十字病院、うまかな・よかなスタジアム)」と協力しながら、熊本県に参集したドクターヘリ活動の統括を行いました。

また第2班(班長:藤塚医師)は、同日に飛行機で鹿児島経由で熊本に入り、17日朝からドクターヘリ本部として、実際に参集したドクターヘリの運航管理を行いました。
余震が続く中でのミッションだったようですが、後続チームにしっかり引継ぎを行い本日18時ころに前橋赤十字病院に帰還しました。現地での活動お疲れ様でした。


第1班は現地でのドクターヘリ活動の状況から、本日日没時間をもってドクターヘリ統括本部の権限を熊本県庁内のドクターヘリ調整本部に委譲しましたが、引き続きDMAT事務局においてDMAT本部での活動を継続します。

2016年4月16日土曜日

前橋赤十字病院DMATがドクターヘリ活動の支援で出動しました。

町田です。
一昨日の地震の後も余震が続いていましたが、残念ながら恐れていたさらなる大きな地震が起きてしまいました。
一昨日よりさらに大きな被害が発生し、尊い命もさらに奪われてしまいました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。また余震が続いており、被災地の皆様が安全を心より願っております。


本日未明1時25分に発生した地震に対して、当院は再び災害対策本部を設置しました。そして厚生労働省DMAT事務局からの要請で、ドクターヘリ活動の支援のためにDMAT2班の派遣を行っています。


第1班は町田、高寺師長、内林主事の3名で早朝に災害医療センター(東京都立川市)の厚生労働省DMAT事務局に入り、『ドクターヘリ統括本部』として活動しています。
本日は主に被災地へのドクターヘリの投入、ヘリ運航に関する各種調整を、各県と協力しながら行っております。

また、第2班は藤塚副部長、小林医師、志水師長、木村看護師、唐澤主事、佐藤主事、板倉主事が航空機を利用して熊本入りしています。
現地で発災直後から休みなく活動し続けている『ドクターヘリ(前線)本部』の引継ぎを行う予定です。


詳細につきましてはまだ活動中であるため、後日時期を見て報告する予定です。

2016年4月15日金曜日

大規模災害対応の第一歩を出遅れないようにするために・・・「DMAT自動待機基準」

町田です。
昨晩は発生した「平成28年熊本地震」において、本日21時の時点で9名の尊い命が失われました。心からご冥福をお祈り申し上げます。また多くの方々がけがをされ、また避難生活を送っています。1日も早いけがの回復と、元の生活に戻ることを願っています。
また発災直後より医療、警察、消防、自衛隊、行政をはじめ、あらゆる機関が現地に入り活動しています。医療チームに関してはDMATや赤十字救護班に関しては主に九州地区のチームを中心に活動しており、いまでも多くのチームが活動しています。余震もまだまだ続いているので安全最優先での活動で頑張ってください。


当院では災害情報が入ると、当直帯では当直医長(救急科医師)、当直看護師長、管理事務当直で「情報収集チーム」を立ち上げ、あらゆる手段で情報を入手しながら“10分以内”に「災害対策本部設置&DMAT隊員参集」の発動を決定します。
 

しかし、今回は情報収集チームの立ち上げは行わず、発災4分後には「院内災害対策本部設置&DMAT参集」を行いました。
当院は赤十字病院であり過去の多くの災害において赤十字救護班として活動を行っているとともに、超急性期にもすぐに対応できるようにDMATチームとしての活動も行っています。

そしてDMAT隊員が絶対に忘れてはいけないことの一つに『DMAT自動待機基準』があります。

<DMATの待機要請>
都道府県、厚生労働省等は、自然災害又は人為災害が発生し、被災地域外からの医療の支援が必要な可能性がある場合は、DMAT派遣のための待機を要請する。
・ 待機要請の手順は、派遣要請の手順に準じて行う。
・ 次の場合には、すべてのDMAT指定医療機関は、被災の状況にかかわらず、都道府県、厚生労働省等からの要請を待たずに、DMAT派遣のための待機を行う。

今回は「② その他の地域で震度6弱以上の地震が発生した場合」があてはまりました。ここでいう『自動待機』とは病院からいつでも出動できる準備そしていることであり、つまり病院からの参集指令がなくてもDMAT隊員は病院に集まって準備を始める必要があります。(もちろん病院からはすぐにDMAT隊員に参集依頼をかけ、同時に情報収集を開始しています。)


ちなみに当院の「情報収集チーム立ち上げ」「院内災害対策本部設置」の基準は以下の通りになっています。

1.院内対策本部設置および初動救護班(DMAT)参集を行う前に、『情報収集チーム』を立ち上げる基準
     群馬県内において、災害または事故により、多数傷病者発生または発生の恐れの情報を入手したとき
     群馬県内の消防・警察より、多数傷病者発生および発生の恐れの通報があったとき
     群馬県内に震度5弱の地震が発生したとき
     2ブロックおよび長野県に震度5強以上の地震が発生したとき
     2ブロック以外または長野県以外に震度6弱以上の地震が発生したとき
     上記以外で院内対策本部設置前情報収集チームの設置が必要と判断したとき
 2ブロック*=茨城県、栃木県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、新潟県

2.院内対策本部設置及び初動救護班(DMAT)参集する基準
   群馬県内において,災害または事故により,死傷者10名以上発生または発生の恐れがあるとき
   群馬県内に震度5強以上の地震が発生したとき
   群馬県より群馬DMATの出動要請があったとき
   群馬県内の消防・警察より群馬DMATの出動要請があったとき
   EMISによる日本DMATの待機要請または出動要請があったとき
   上記以外で院内対策本部設置前情報収集チームが必要と判断したとき


これらは「災害対応の最初の第一歩」を出遅れないようにするための大切な基準です。
あらためて振り返るために今回のブログで紹介させていただきました。

2016年4月14日木曜日

熊本を中心とした大地震への当院の対応

当直医長の町田です。

21時26分に熊本地方を震源として最大震度7の地震が発生しました。
時間がたつにつれて家屋崩壊やけが人発生の情報が入ってきています。また余震も続いています。
これ以上の大きな被害が出ないこと、現地の方々の安全を心より祈っております。


尚、当院では本地震が発生して3分後に救急事務の方より情報が入り、その1分後には災害対策本部の立ち上げ、DMAT隊員参集を行いました。また群馬県庁、日本赤十字社群馬県支部、厚生労働省DMAT事務局と連絡を取りながら、今後の対応について準備し始めました。



揺れのまったくない群馬県ではいつもと同じようにER,ICUで重症患者さんの対応が続いているさなかでしたが、早急にスタッフの参集をかけたことですぐに集まってきたスタッフに災対本部の活動を引き継ぎ、ER,ICUも通常通りの運用を継続することができました。


厚生労働省DMAT事務局からも全都道府県DMAT待機の指令(震度7はDMAT自動待機基準)がありましたが、先ほど一部地域を除き待機解除となりました。当院災害対策本部も一度解散となりますが、現地では災害救護活動が続いています。当院でも引き続き当直メンバーで情報収集を行っていき、不測の事態にいつでも対応できるようにしています。

2016年4月12日火曜日

女心と春の空・・・(群馬県ドクターヘリ事業3月度活動実績更新しました。)

Web担当の伊藤です。
先月、このブログで前橋の桜の開花予想日は3月26日と書きました。
実際には3月23日に開花宣言され、その後、初夏のように暖かい日もあったりして、4月1日には満開となり、現在は既にハラハラと花びらが散ってしまっています。

花びらが散りだすと、お天気が不安定になり、強風が吹いたり、雨が降ったり、真冬のように寒かったかと思えば、初夏のように暑くなったり・・・
女心のようにコロコロとお天気が変わって、全く予想がつきません。

明日も寒いようです。

先月、筆者がこうしてブログに桜のことを書いたためか、桜開花期間にヘリ当番だったM医師より、ヘリから撮影した桜並木の写真を提供いただきました。優しいですね。

おととい撮影した写真だそうです。桜よりも黄色い菜の花畑が鮮やかです。

また、空から撮影した新病院建設予定地の写真も提供いただきました。


実はこの変わりゆく建設現場の様子は、当院の病院建設室でブログを立ち上げており、そちらで不定期に更新されています。

興味のある方は是非訪問してみてください。

新病院建設ブログ→http://kensetsu-maebashi.blogspot.jp/ 

最後に、年度末年度始めと、2ヶ月連続で実績の更新が遅くなったことをお詫び申し上げます。

http://www.gunma-redcross-icuqq.com/dr-heri/content05.html

2016年4月11日月曜日

2016年3月&2015年度 群馬県ドクターヘリ活動実績

町田です。
昨日に続いて今日は「群馬県ドクターヘリ」の活動実績を報告します。

重複要請などに対してセカンドチームを出せない時期が続き、その影響もあってか秋頃に要請数が激減し要請タイミングも遅くなっていました。当院もいろいろ検討してセカンドチームを今までよりもスタンバイできる状態になり再び要請数が増えてきましたが、やはり秋頃の影響が大きく2015年度はドクターヘリが運航開始して以来はじめて前年度より要請・出動数が減少しました。
年度末の異動などもあり、今年度スタートはフライトドクター・ナースが若干減でスタートですが、ただいま若手スタッフの育成を行っており、週末を含めていつでも出動できるスタッフが待機しているように体制強化をしていきたいと思います。


ちなみに5000件出動まであと100件をきっています。これまでと同様に安全最優先で傷病者の救命・社会復帰のためにスタッフ一同頑張っていく次第です。


☆2016年3月&2015年度 群馬県ドクターヘリ活動実績☆
上から「要請・出動数」「搬送先病院」「疾患分類」(2016年3月分)
 
「年度別要請・出動数」
「月別要請・出動数」
「2015年度 消防別要請・出動数」
「2015年度 疾患分類」

2016年4月10日日曜日

2016年3月&2015年度 前橋ドクターカー活動実績

町田です。
4月に入りもう10日たちました。新年度もあっという間に時間が過ぎていきますね。
新人スタッフの皆さんには当院診療指針の勉強会や空き時間を使って重症患者搬入シミュレーションを行い、すでにER、ICUで当直を含めてフルパワーで働いています。ドクターヘリやドクターカーで運ばれてくる重症患者の初療にも積極的にかかわってもらっており、すっかりチームの一員として活躍してもらっています。



2016年3月の前橋ドクターカーの実績がまとまりました。
前橋ドクターカーはドクターヘリ補完事業でありますが、3月より基地病院である前橋赤十字病院がようやくドクターヘリ・カーの同時待機ができるスタッフ体制をとり、3月半ばになってようやく1日1件以上のペースで要請を頂けるようになりました。
しかし2月まではカースタッフの配備の遅れにより「要請を頂いても出動できない可能性が高かった」ため、消防からの要請もほとんどない状況が続き、2015年度としては前年度より出動数は減少しています。

基地病院としていつでも要請にこたえられる体制を保つことが、これからさらにドクターカー事業が発展するために必須です。
2016年度は最初の10日間で11件の出動・・・全国のドクターカー基地病院に比較してまだまだ物足りないところですが、ドクターヘリとともに実績、患者さんの成績をしっかりだしていって、市民の皆様に信頼される事業にしていきたいと思います。


☆2016年3月&2015年度 前橋ドクターカー 活動実績☆
上から「要請・出動数」「搬送先病院」「疾患分類」
「月別要請・出動数」
ヘリ・カー同時待機が始まった今年3月に激増しています!
「年度別要請・出動数」
最終的に2015年度は前年度より出動数が減りました。いつでも出動できる体制作りが必須です。

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