2016年2月29日月曜日

『第43回日本集中治療医学会学術集会』に参加しました。

こんにちは、白戸です。
2/12-14に神戸で開催された第43回日本集中治療医学会に出席してきました。


初めて出席しましたが、医師だけでなく、看護師、MEなど多数の参加がありました。

<当科からの参加>
中野院長(前センター長)
・評議員会
・座長(ポスター:教育・専門医・医療経済)
宮崎部長
・評議員会
・座長(ポスター:重症度・予後評価)
・座長(ポスター:中毒・体温異常・悪性症候群)
鈴木先生
・デジタルポスター:気道・呼吸・呼吸管理
『長期ECMO管理中の肺生検によりECMO継続か撤退かを判断した重症呼吸不全の2例』
堀口先生
・ポスター:感染・感染対策
『重症呼吸不全に対するV-V ECMO管理後に重症サイトメガロウイルス腸炎を発症した一症例』
藤塚先生
・口演:多臓器不全、敗血症
『重症敗血症治療におけるICU専従医の意義』
・ポスター:心臓・循環・体液管理
ECMO脱血不良時の右房内構造物の存在とエコー評価の有用性』
劉先生
・ガイドライン:J-PADガイドライン
『前橋日赤早期離床プロトコール導入により安全に早期離床を推進できる』
白戸
・ポスター
ECMO管理中に筋肉内血腫を認めた一例』


参加人数が多すぎて学会場の手続きにやたら時間がかかり、出たかったランチョンセミナーのチケットを逃しました。

とはいえ人工呼吸器設定、新しい脳波測定など勉強になる発表がたくさんありました。私も発表を終え、気が抜けたところでみんなで神戸BEEFを食べに行きました。大変おいしゅうございました。

また来年参加しようと思います。ランチョンセミナーのチケットを先にもらいに行こうと思います。

2016年2月28日日曜日

“ICUでの早期リハビリテーション”~東京女子医科大学 小谷透先生ご講演~

 こんにちは、堀口です。
 225日に、当院博愛館で第89回地域連携学術講演会を開催いたしました。東京女子医科大学麻酔科学教室の小谷 透先生をお招きしてご講演いただきました。
東京女子医科大学 麻酔科学教室 准教授 小谷 透 先生

 小谷先生のお話の前に一般講演として、当科の劉啓文先生から「敗血症性ショックにおけるリコモジュリンと早期離床の役割」と題して、当院のICUにおける早期離床の取り組みを報告いたしました。
 当科では昨年より「前橋早期離床プロトコール」と名付け、原則的にICUに入室した全症例で患者状態に応じて医師主導のリハビリテーションを進めております。早期に離床することで、単に生存して退院するのではなく、日常生活を自立しておくれるQOLの高い生存退院を目指しております。発表では実例を交えて、その実際を紹介してもらいました。

 続いて小谷先生に、「ICUでの早期リハビリテーションについて~日本におけるEarly Mobilization (EM)の夜明け」と題して特別講演をしていただきました。
 早期離床(EM)しない時代の問題点として、ICU治療を要するような患者は生き延びても、体重が減っていたり復職できていないという問題がありました。このようなlCU-Acquired Weakness (ICU-AW)と呼ばれる状態になってしまう要因には、長期人工呼吸、多臓器不全、栄養状態などいろんな要素がありますが、その中でも不動状態にすることの影響は大きく、筋力が11~1.5%低下することからもその重大さが伺えます。

 
 小谷先生の病院では看護師、理学療法士など多職種からなるMobilization Team (MT)10年近く前から導入され、この問題に取り組んできておられます。退院後のQOLを改善するために、先生は浅鎮静の励行せん妄の予防早期リハビリテーション(EM)の実施をポイントとして挙げられました。

 ①②については、PADガイドラインに基づいた患者状態の評価と治療が勧められます。当院ICUでも導入していますが、痛み、興奮、せん妄を評価して、投薬をコントロールするものです。鎮静やせん妄を単に数値化するだけでは治療に繋がらないこともありますので、小谷先生はスケールとプロトコールを使用して鎮静のコントロールを行うEarly Goal-Directed Sedation (EGDS)の導入を提唱されていました。RASSで鎮静具合を評価し、最低限のデクスメデトミジンとプロポフォールで浅鎮静に保つ方法です。深鎮静を避けて浅鎮静とするためには分かりやすくて有用な方法だと思いました。

 についてはその壁として、安全性への懸念など教育に関する問題からくる知識の欠如、量的質的なスタッフの不足などが挙げられます。このようなバリアを取り除くためには、離床チームの編成と教育、目標の明確化、EMをやっても事故抜管などの有害事象はほとんどなく安全に行えるということの啓蒙、全スタッフがEMは有益であると心から信じること、成功体験の共有などが重要であるというお話でした。
質問をするリハビリテーション科部長 大竹先生!

 このような取り組みは、それまでの文化を変えること=Changing Cultureですので大変な苦労を伴うことだったと思います。実際に、東京女子医大で離床チームへのリハビリテーション依頼件数は当初の2年間はほとんど増えなかったそうです。Change Cultureするには5年くらいは腰を落ち着けて取り組む必要がありそうです。

 劉先生は今月、日米両国の集中治療学会に参加されました。日本の学会では離床の有益性に関する演題が増えてきており、特別講演の副題通り「夜明け」状態のようです。一方アメリカでは今や早期離床するのは当たり前で、むしろどうやったら上手く離床できるかに重点が移ってきているそうです。この夏には、日本国内の複数の病院が連携して、早期離床に関するデータを共有する試みも動き出しそうです。これからの発展に注目していきたいと思います。

2016年2月27日土曜日

群馬県消防防災ヘリ「はるな」が戻ってきました!

町田です。

ヘリコプターも車の車検のように定期的に入院が必要な検査が必要です。群馬県消防防災ヘリ「はるな」が昨年12/1から航空法に基づいた耐空証明検査に入っていました。
そして一昨日2/25に予定夜少し早く群馬ヘリポートに戻ってきました!

ただ検査を行っただけではなく、無線がアナログからデジタル化されており、また実はヘリのテールの部分の形が変わっています!


久しぶりに群馬県の空の仲間がそろいました。
緑の消防防災ヘリ「はるな」、青の警察ヘリ「あかぎ」、そして赤のドクターヘリと、実は“光の三原色”の組み合わせです。
ドクターヘリと防災ヘリ「はるな」
ドクターヘリと県警ヘリ「あかぎ」

 今回はいつもより長期の検査であったため約3か月にわたる運休となり、防災ヘリとのコラボやドクターヘリ的運用を数多く行っている我々にとってこの3か月は本当に長く感じました。いつも頼りにしている証拠です。
これからもともに群馬を空から守っていきましょう!

2016年2月25日木曜日

『45th SCCM Annual Critical Care Congress in Orland』に参加しました!

こんにちは。集中治療科救急科の劉です。
今回は第45回アメリカ集中治療医学会(Society of Crtical Care Medicine:SCCM)Annual Congressに参加してきましたので報告いたします。


DisneyUniversal studioSea Worldやケネディ宇宙センターなどを有する観光地の印象が強いオーランドですが、実はいわゆるCongressも数多く開催しておりそういった会場も数多く存在しています。今回のOrange County Convention Centerは特に大きく多くのイベントが開催されている会場で有名です。AHACongressも確かこの会場だったはず。

 
学会の印象を一言でいうと正にEntertainmentであったということです。音響といい照明といい、演者のPresentationといい大統領選の演説を聞いているかのようでした。これぞPresentationというのを垣間見た気がしました。

 
学会の内容自体は非常にシンプルでいくつかのシンポジウムの他は、Expertによる重症疾患のLectureとシミュレーション講義(要予約)、そしてパネルディスカッションが少しとあとはすべて1000近くのPoster sessionです。6000人の参加者はどれかひとつを集中して聞くことができるように演題が絞られているのでしょう。Posterと言えば日本では主演題などから一線を置かれていますが、こちらでは時間が被らないような配慮がされておりセッションブースが多いわりに人は良く集まっていました。
 
自身はPoster sessionでのOral Presentationでしたが、よく来たな日本人!みたいな感じで握手してもらいました。とりあえず歓迎はされたらしい。所々英語がくっついているわ速いわでわからずChairmanに助けてもらったりもしましたが無難に終了。英語…やはり大事ですね。
 
 
今回は2日間しか参加できないという弾丸ツアーでした。しかし、現時点での自分のレベルを痛感しこれ以上いても完全に矢沢状態(スラムダンク参照)になっていたでしょう。
アメリカの空気を吸っただけで高くとべると思ったら大間違いです。基礎的な知識、そしてそれを使いこなすための知識、そしてそれを表にだすための表現力がその人の知性であると痛感しました。
 
短い時間ではありましたが非常に勉強になりました。アメリカ行きを快諾していただいたセンター長はじめ、不在中迷惑をかけてしまった科内の人たちに感謝したいです。次こそはHa Ha Ha…と高みから返答できるようになろうと心に誓いました。

2016年2月23日火曜日

県境問題の解決の糸口は顔合わせから!~『第124回信州ドクターヘリ事後検証会議(症例検討会)』参加報告~

町田です。
2月22日は「猫の日」「忍者の日」「ぐんまちゃん誕生日」と何かとにぎやかな日でしたが、何よりも残念なニュースとしては「各行政市庁舎を狙った爆弾騒ぎ」でした。このことでどれだけ多くの人々が迷惑をこうむったか・・・ネット時代のおそろしさを感じるとともに、ブログ管理者として発信する情報により責任を持たないといけないと改めて感じました。


群馬県の西の隣は長野県です。
残念ながら両県をつなぐ碓氷峠ではここの所、多数傷病者が発生する事故が続いています。その事故に長野県、群馬県が対応することが多いのですが、平時の救急医療では県境を気にせずに対応していても、災害モードに入ると急に県境の壁が気になる状態が続いています。
消防のように迅速な応援協定、情報共有ができるようになりたいとずっと思っています。そしてその思いは隣県で一番直近の基地病院同士である佐久総合病院佐久医療センターの方々と共通であり、より緊密な関係強化と情報交換を行うためにお互いのドクターヘリ症例検討会に参加しています。

ということで2月22日にJA長野厚生連 篠ノ井総合病院で開催された『第124回信州ドクターヘリ事後検証会議』に社会課 内林主任とともに参加してきました。
ドクターヘリ症例検討会は、群馬県の3か月に1度の開催(通算26回)
に対して、長野県は毎月開催しており今回で第124回目です!
現在新病院建設中の篠ノ井総合病院。屋上にヘリポートができます!
(*病院ホームページより)
症例検討会では、現場活動した救急隊、フライトドクター・ナース、運航会社、搬送先病院すべてから経過報告があり、1つの事案の病院前から最終転帰まですべての職種の方がわかるようになっていました。これは群馬県の同じ会でも見習わないといけないと感じました(群馬は開催数が少ない分を1回の会での事案数を増やしているため、発表者は救急隊、フライトドクターのみ)。
また座長の佐久医療センター 渡部先生の事案の解説や信州大学 高山先生の貴重なご発言をお聞かせいただき、ドクターヘリを2機保有(*)する県の多数傷病者事案対応の考え方から様々なヒントを頂きました。
(*)長野県ドクターヘリの配置
 ・信州ドクターヘリ佐久(長野県東部ドクターヘリ)・・・佐久総合病院佐久医療センター
 ・信州ドクターヘリ松本(長野県西部ドクターヘリ)・・・信州大学医学部附属病院


県境の事案について、群馬県で初期対応した事案でも、当県は長野県東部の病院にかなり搬送させていただいています。今回とりあげた事案の詳細は本ブログでは掲載しませんが、長野県で初期対応した事案でも群馬県の各病院を長野県西部の各病院と同じくらい後方支援として使っていただけるようにお願いしました。傷病者にとっては長野県、群馬県のどちらの関係ありません。速やかに現場から多くの患者さんが適切な病院に搬送できるような仕組みを作っていきたいです。

またメールではなかなか伝わりにくい県のルールが違うことで生じるちょっとしたトラブルの解決に関しても、このような機会に実務者レベルで直接話をすることで速やかに解決することはできます。
あらためて顔を合わせて話すことの大切さを感じました。これからも積極的に参加させて頂こうと思います。

当直明けで会に参加し、会終了後はすぐに次の出張先に向かいました。
長野市に来たせめてもの証として会の前に『信州そば』を頂きました!

2016年2月21日日曜日

消防と医療チームが共通の戦略で事案対応するために。~平成27年度第4回群馬県ドクターヘリ症例検討会報告~

今日もものすごい風が吹き付けていました。群馬は強風で有名ですが、実は当院のある場所が一番強い気がしています。
ドクターヘリで強風の前橋を出動してランデブーポイントのある違う場所に行くと意外と風が穏やかに感じます。ただし群馬県ドクターヘリになれると穏やかのレベルも怪しいですが・・・
今日も強風の中で6件の要請に対して5件出動しました。しかし未出動になった1件はやはり強風のためでした。機長にお話を伺うと「風の判断はとても難しい」とのことです。群馬のように難しい風の条件のなか、いつも的確な判断で運航可否を判断していただいている朝日航洋のクルーの皆様に感謝です。

先日の群馬県ドクターヘリの誕生日(2月18日)に『群馬県ドクターヘリ症例検討会』が開催されました。今回も100名を超える関係者の皆様にお集まりいただき、いつも以上に熱いディスカッションが行われました。


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『平成27年度第4回(通算26回目)群馬県ドクターヘリ症例検討会』
・日時:平成28年2月18日(木)   14-17時
・場所:前橋赤十字病院博愛館(東館2F)

1.活動実績報告
  
2.症例検討
☆事案1
脳血管疾患:救急隊から血管内治療までの連携
・脳梗塞の治療の幅は広がっています!
・脳血管疾患を疑った際は1秒でも早い要請を!
☆事案2
心大血管疾患:ゴルフ場でのVfに対して現場直近に着陸した症例
・社会復帰を目指したCPA対応を!
・心大血管疾患を疑った際は1秒でも早い要請を!
☆事案3
多数傷病者事案:消防職員以外のRP安全確保でヘリ着陸した事案』
・早期医療介入のために早期着陸できる体制を拡げていきましょう!
☆事案4

『転院搬送:転院搬送の際の流れの確認』
・転院搬送は実は緊急度、重症度ともに高いので要注意!
☆事案5
『高崎ドクターカーコラボ事案:カーとヘリの連携がうまく取れなかった事案』
・積極的な連携を図って現場に着くまでにCSCA確立を目指せ!

3.群馬県ヘリコプター合同勉強会報告
『ヘリコプター墜落事故:傷病者をいかに早く医療に引き継ぐか?』
・現場に医療チームがいない時は、現場指揮本部の作戦に合わせた傷病者受入体制の確立を!
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今回は久しぶりに内因性疾患にテーマを当てて、早期医療接触の重要性、病院での実際の治療について情報を共有し、覚知から決定的治療までがより迅速かつ効率的に進むようにディスカッションしました。
また群馬県ドクターヘリに関わる新しい取り組みや毎回恒例ですが他機関とのコラボに関する話題でも、なかなか良い意見のぶつかり合いがありました。7年もドクターヘリに関わってきて医療の思いを消防の方々に伝えてきましたが、あらためて消防の方々が何を考えて活動方針や現場活動を行っているかを、もっともっと医療側が勉強しなくてはいけないことを痛感する会となりました。

8年目を迎えた群馬県ドクターヘリですが、まだまだ発展途上です。もっともっと消防と医療、そして他機関とシームレスな連携ができるように努力していきたいと思います。


明日(2月22日)は『信州ドクターヘリ事後検証会議(症例検討会)』に当院のドクターヘリ事務担当者とともに参加させていただく予定です!佐久医療センターの方々にも群馬県の症例検討会にお越しいただいており、このような関係も隣県とシームレスな活動をするために重要な活動です。

2016年2月19日金曜日

“全身性炎症の病態と管理 2016”~名古屋大学 松田直之先生ご講演~

集中治療科・救急科の劉です。

1月に雪の影響で順延となった「第85回地域連携学術講演会」が2月18日に当院博愛館で行われました。名古屋大学より松田直之先生をお招きしてご講演いただきました。
名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学講座教授 松田 直之 先生

 
当科からは劉がβ遮断薬についての当科の取り組みを発表させていただきました。
・一般口演
『集中治療におけるβ遮断薬の役割』
 集中治療科・救急科 劉 啓文

つづいて松田先生から全身炎症の管理についてご講演を拝聴しました。
・特別講演
『全身性炎症の病態と管理 2016』
 名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学講座 教授 松田 直之 先生


全身管理ということをいかにマクロのレベルから想像力を働かせて患者に起きていることの病態をとことん突き詰めることが非常に大切であると感じました。
一言一言に重みがある一方で、軽快に進む松田先生の言葉に聞き入っていまい、気づいた時には1時間20分が経過しておりました。分子レベル、細胞レベルで患者のことを考える。世界レベルの炎症管理につき非常に考えさせられました。
当院集中治療科部長 宮崎先生より質問中・・・

 
講演後は食事会を設けさせていただき、松田先生の小学校から現在にいたるまでの様々な話を聞くことができました。色々な施設の救急の立ち上げに関わり、そして薬理の教師もされていたなどの経歴を伺うことができました。もっと世界の最先端に立つお方に色々なお話しを聞きたかったのですが、時間がたつのは早く、先生を見送りしまいとなりました。

翌日にはMedical Control関連の会議が朝早くからある中遅くまでお付き合いしていただき大変ありがとうございました。
松田教授および関係者の方々には重ね重ね感謝の意を伝えたいと思います。

2016年2月18日木曜日

群馬県ドクターヘリが7周年を迎えました!

2月18日は群馬県ドクターヘリが運航開始となった日で、本日7才の誕生日を迎えました。

 
 
昨日までに4,790回の出動を行っていますが、いままで大きな事故なくここまで迎えたことは運航会社である朝日航洋、群馬県内・近隣県消防の皆様の日々の活動の賜物であり、また医療機関の連携強化のために県庁、各病院関係者にご尽力いただきました。
関係各機関の皆様に心より感謝いたします。

また一般市民の皆様のヘリ活動へのご理解がどんどん高まっていることを実感しており、皆様からの声援や激励のメッセージに大きな勇気をいただいております。


群馬県ドクターヘリがさらに皆様の希望の翼でありつづけるよう、我々スタッフ一同これからも安全最優先を忘れずに、『1人でも多くの救命、1人でも多くの社会復帰』を目指してさらなるレベルアップを目指して邁進していきますので、これからも叱咤激励のほどよろしくお願いいたします。
 

2016年2月17日水曜日

『医療安全研修アドバンスコース』を受講しました。

町田です。
救急の仕事をしていると時々いま何曜日なのかわからなくなることがあります。2月11日(木)も勤務表に『研修会』の予定が入っており、「平日に研修か~」と思っていたらなんと『建国記念日』で祝日だったのですね!
「祝日をまるまる研修か~」とちょっとがっかりでしたが、受けてみるとかなり考えさせていただける貴重な研修会であり、良い機会を頂いたことに心から感謝しています。

ちなみに受講した研修は『第10回医療安全研修アドバンスコース』でした。
当院では毎年かならず医療安全研修が行われています。1泊2日で泊まり込みで行う「ベーシックコース」を受講していて、今回はベーシックコース受講者対象の「アドバンスコース」でした。

<研修目的>
医療安全推進者(医療安全推進のためのリーダー)を育成する。

<研修目標>
1.「ImSAFER」を用いた事例分析を実施し、事故の構造を理解できる。
2.事故に対する見方、考え方を理解し、安全の視点から改善活動に取り組むための意識改革ができる。

講師は自治医科大学医学部 メディカルシミュレーションセンター長・医療安全学教授の河野龍太郎先生をお招きして、貴重なご講演を拝聴させていただきました。特に今回は平成27年10月からスタートした「医療事故調査制度」について詳細な説明を頂き、アドバンスコースながらも基礎的なところもしっかり復習させていただきました。
またグループワークでは、いつもは制服、白衣、スクラブの格好で会っている人たちとお互い私服で本音でいろいろお話しすることができました。


「医療事故は2名の犠牲者を生む・・・」患者さんはもちろんですが医療従事者もその先の人生に影を落とす可能性があります。それを防ぐために何を考えないといけないのかとても学ぶことが多かった研修でした。

最後に44名の院内受講者のうち医師が4名しかいなかったのは残念でした。

2016年2月15日月曜日

「事故が起こらない環境を作ることが一番望ましい・・・」~碓氷バイパス大型バス事故から1か月~

長野県軽井沢町の碓氷峠で起こった大型バス事故から1か月がたちました。
この事故では15名の尊い命が失われまた26名の方が重軽傷を負いました。特に若い命が多く失われたことはとても悲しいことであり、心よりご冥福お祈りいたします。またけがされた方々が1日も早く心身ともに回復することを願っています。


このバス事故対応においては長野県の消防、医療機関の方々の迅速な災害救護活動がありました。夜中にもかかわらず迅速な初動、情報提供、そして多くの患者さんの受入れたことは、本当に頭が下がる思いです。
そして隣県の群馬からも消防、医療チームが現場に出動しお手伝いをさせていただきました。


関越道のバス事故の時に続いて今回も現場に出動した藤塚先生がTBSニュースの取材を受けました。

☆藤塚先生のインタビューはこちら☆
 

現場活動の壮絶さ、悲しさとともに、「事故が起こらない環境を作ることが一番望ましい・・・」という言葉がすべてを表していると感じました。

命より大切なものはありません・・・

2016年2月14日日曜日

救急救命士教育に積極的にかかわっています!

前橋赤十字病院 集中治療科・救急科 原澤です。12月と、救急救命士教育に関わるイベントに参加してきたので、その報告をさせていただきます。
(写真はイメージです)
当院では救急救命士の院内研修を積極的に行っています。

129日、雪の降る中、渋川市で行われた「症例検討会」に参加してきました。
もともとは昨年の9月に行われる予定だったのですが、ちょうどその時期に栃木県での豪雨・河川氾濫への対応が重なってしまい、順延となりましたが、この度無事に開催されました。

実際にどのようなものだったかというと、救急隊の方に、実際に対応した症例についての発表をしてもらい、それについての意見を交換する、というものでした。こういったところで検討する症例は、ほとんどが心肺停止かそれに近いような重症の患者さんのことになるのが通例で、今回も3症例中2症例が心肺停止の患者さんについてのものでした。内容は非常に難しいものでしたが、こういった議論の積み重ねや、消防・救急・医療の連携が取れる関係づくりは、地域の医療をより良くしていくために大切なのだと感じました。


続いて23日、同じく渋川市の消防学校で行われた「第3回ビデオ硬性挿管用喉頭鏡講習」に参加しました。群馬大学より門井教授(麻酔科)、神山先生(麻酔科)、大嶋教授(救急科)、当院より中村センター長、町田副部長が講師として参加されていました。

救急救命士は、様々な処置を患者さんに対して行えるよう訓練をしていますが、その中でも実地訓練を病院などで行い、認定を得なければならない処置が幾つかあります。その一つが、気管挿管という処置です。文字通りなのですが、気管(空気の通り道)に管を挿し入れ、気道を確保し、確実な人工呼吸ができる状態を作る、という処置で、一般的には全身麻酔の時や、呼吸状態が悪く人工呼吸器を用いた治療が必要な状態になった患者さんに対して、医師が行うものです。見よう見まねでいきなりできる処置とは言い難く、現場において一人で実施できるようになるには十分な訓練が必要です。その認定を受けた救急救命士が受ける、「ビデオ硬性喉頭鏡」というものを取り扱えるようになるための講習でした。

通常は肉眼で(直視下で)気管への入り口(声門)を確認しながら管を入れるのですが、その操作に際しては首を大きく後方へ反らす(後屈する)ことが必要になります。それ故に、首の外傷がある(疑わしい)患者さんや、首を後ろへ反れない(頸椎症など)患者さんには、管を入れることが難しいことがあります。こういった状況に対応するために、カメラ付きもしくはレンズ付きの器具で覗き込み、声門をモニターもしくはレンズ越しに確認して管を入れる、という操作を可能にした器具が「ビデオ硬性喉頭鏡」です。

講習は講義、グループワーク、器具を実際に使った訓練、症例を用いた試験という流れで行われました。器具の利点や欠点を正しく理解し、適応となる状況をしっかり判断してもらえるよう、講師の先生方がそれぞれ工夫して教えておられました。


こういった活動の中で、誰かに教育する、ということの面白さを感じ、また難しさを思い知らされます。また、救急救命士の皆さんが、地域の医療のことをこんなにも真剣に考えているのだなぁ、と思い、頼もしく感じました。これからもお互いに協力しあって、地域の医療を支えていきましょう!

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