2016年10月22日土曜日

2つの災害対応について~上信越道事故と鳥取県中部地震~

昨日に発生した鳥取県中部地震で被害にあわれた方々におかれましては心よりお見舞い申し上げるとともに1日もはやい回復を願っております。また避難されている方々におかれましても、1日も早く平穏な日々に戻れることを心より願っています。


災害はいろいろなカテゴリーで分類されています。
災害の原因が自然災害による「自然災害」と人間の行為が原因となる「人為災害」、被災地が広い地域にわたる「広域災害」と限局された地域でおこった「局地災害」という分け方、派遣元から遠い地域で起こった「遠隔地災害」とすぐ近くで起こった「近隣災害」というように、様々な分け方があります。

当院では一昨日から今朝にかけて2つの災害に対して「院内災害対策本部」を設置して活動しました。

1つ目は、一昨日に発生した上信越道で発生した交通事故に対してです。これは「人為災害」「局地災害」「近隣災害」にあたります。
事故現場は長野県でしたが、高速道路ICの都合で群馬県の消防管轄エリアでした。管轄消防から情報提供を受けた佐久総合病院佐久総合医療センター(長野県)より当院救急外来に情報を頂き、その情報をもとに管轄消防本部と消防共同指令センターに状況を確認し、すぐに“情報収集チーム”を立ち上げました。
夜間であったためドクターヘリ・カーの出動はできず、現場も無線不感地域で詳細な情報が入ってこないことより、最悪の事態を考えてすぐに“院内災害対策本部(本部長:町田)”を立ち上げてDMAT派遣を決定しました。さらに群馬県統合型医療情報システムに情報を流して、県内全消防、全病院に事故情報を周知しました。その後は管轄消防から同システムで、傷病者情報、救助の経過、搬送先病院などを適宜アップしていただきました。
当院では災害対策本部を立ち上げてから30分ほどでDMATを出動させることができましたが、最終的には佐久医療センターからも医師派遣を行っていただき、同院および県内1病院の2つの病院ですべての傷病者を収容していただきました。


2つ目は、昨日に発生したと鳥取県中部地震に対してです。これは「自然災害」「(局地対応に近いですが)広域災害」「遠隔地災害」にあたります。
NHK地震速報で鳥取県で震度6弱の地震が発生したことを受けてただちに“情報収集チーム”を立ち上げました。様々なメディアやSNSの情報から派遣の可能性は少ないと判断しましたが、「DMAT自動待機基準」に当てはまっており厚生労働省DMAT事務局からの「待機指令」の通報をもって“院内災害対策本部(本部長:堀口、副本部長:町田)”を立ち上げました。
派遣メンバーの調整をしながら引き続き情報収集を行いました。鳥取県で活動中の赤十字の仲間や救命センターの先生から現地の情報を頂き、現時点では派遣の可能性は低いこと、広域医療搬送の予定がないことから本日8時35分をもって一旦災害対策本部を解散しました。
もちろん熊本地震のようにあとから本震が起こる可能性や、まだ避難者も多くいらっしゃることから、引き続き当院でも情報収集をおこなっていきます。


1つ目の災害では特に対応するスピードを重視し、2つ目の災害ではより詳しい情報収集と長期にわたる活動を予想したスタッフ配置を意識しての活動となりました。
災害対応の基本は同じですが、その災害のカテゴリーに合わせた考えや動きがとても大事になります。

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