『第38回日本中毒学会総会・学術集会』に参加しました。

小橋です。
7/23-/24に新潟で開催された「第38回日本中毒学会総会・学術集会」に参加してきました。
昨年(2015/7/17-/18 和歌山)は台風直撃の中開催されたこともあり、参加者はあまり多くなかったのですが、今年は大勢の方が参加されていました。

通常、私たちの参加する学会は、出席者のほとんどが医療関係者なのですが、当学会は警察・科捜研・中毒情報センターの方など医療従事者以外の方も参加・発表されており、様々な視点から中毒というものを知ることができる貴重な機会です。


今回、当科からの演題は自分のみでした。

『剖検にて頚胸髄の融解壊死を認めたクロルフェナピル中毒の一例』

「今までもクロルフェナピルの服用で救命できなかった症例は散見されるが、心停止の原因は不明であった。クロルフェナピルにおける心停止の原因は、心筋障害によるものというよりも、中枢神経障害によるものである可能性が高いということを示唆する所見であり、今後の治療につながる可能性がある」といった内容の口演を行いました。


今年度の学会においては、エナジードリンクが人気のためかカフェイン中毒の発表が多かったです。また、今までに世間を騒がせた様々な中毒事例(松本サリン事件、和歌山ヒ素カレー事件)などの振り返りもあり、非常に勉強になりました。
それ以上に新潟のうまい酒、魚を堪能できたことが一番の収穫だと思います。

次回は茨城県のつくば市で開催だそうです。中毒に興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか。

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