医療活動に県境はいりません!~碓氷バイパス大型バス事故から半年~

軽井沢町の国道18号の碓氷バイパスで、スキーバスが崖下に転落し15人が死亡、26人が重軽傷を負っている大きな事故が発生してから半年がたちました。多くの若者の命が奪われた本当に悲しい事故でした。
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、心に大きな傷を負った方々の1日も早い回復を心より願っております。
http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/01/blog-post_15.html


事故現場は群馬・長野県の県境からわずか1.6Km長野県寄りでした。
長野県の医療チームは全力を尽くして傷病者の対応にあたっていましたが、すぐ隣の群馬県の医療機関にはなかなか連絡が届かず、関越道大型バス事故の時と同様に医療活動の出足が遅れてしまいました。

栃木県、埼玉県とはドクターヘリ広域連携を結んでおり、日中に県境付近で大きな事故があれば県境を超えて隣県ドクターヘリが迅速に駆けつけてくる時代です。「夜中だった」、「広域連携を結んでいない」など、もう言い訳は許されません。
これからも広域連携を結べていない長野県、広域連携に向けて動き始めた新潟県、そしてすでに広域連携を結んでいる埼玉県、栃木県などと、ドクターヘリ運航時間だけではなくあらゆる時間帯・手段において医療も隣県と迅速に協働できるようにさらに働きかけていきます。
さらに福島県とも道路がつながっていませんが、尾瀬で接している隣県同士です!尾瀬での多数傷病者事案にも医療が協働できるようにこちらもそろそろ動き始めたいですね。

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