『Euroanaesthesia 2016 in London』に参加しました!

こんにちは。救急科・集中治療科 専攻医の宮﨑です。
この度ロンドンで開催されたヨーロッパ麻酔科学会(ESA)に行ってきました。

☆2年前の土方先生の参加報告はこちら・・・
http://drheli-gunma.blogspot.jp/2014/06/euroanaesthesia-2014-in-stochholm.html
 
今回は直前(5/26)に、福岡での第63回日本麻酔科学会にて演題発表を終えたその足でイギリスに飛ぶという、ちょっと弾丸スケジュールでした。



イギリスといえば、ロイヤルファミリー、ビートルズ、ハリーポッターといった世界的に大人気な著名人(?)とか、日本でも流行っているガーデニングやアフタヌーンティーなどのおしゃれな文化の発祥の地で、何より料理が美味しくな…失礼、紳士の国で有名ですよね。実際に現地の方々はとても親切で、ちょうど花の季節という事もあって街並みだけでなく公園なども非常に美しくて素敵な国でした。
 


学会会場は中心街から外れたところにあるコンベンションセンターで、当日はたまたまコスプレのイベントと重なっていたため駅や会場はやや混乱。イギリスでも日本のアニメやゲームが人気のようです。

ESAでは、自分が昨年行った臨床研究について発表してきました。演題は『小児全身麻酔後の覚醒時せん妄を予測するスコアの構築』です。

子供は大人に比べ、全身麻酔から覚める時に暴れてしまう(せん妄)ことが多いのですが、これまでその発生を予測する指標がありませんでした。せん妄が起こるか否かは麻酔科医の経験に基づいて判断され、独自の予防法が行われているのが現状です。そこで今回、事前にせん妄が起こるリスクを予測する基準となるスコアリングシステムを作りましたよ、というのが私の演題発表内容です。今後の研究や臨床現場で点数(=リスク)が高い患者さんには適切な予防策を講じたり、点数が低い患者さんに不必要に予防薬を投与しなくて良くなったりできればと思っています。直前の日本麻酔科学会でも同じ内容で優秀演題として発表させていただきました。

 
ESAはヨーロッパだけでなく世界各国から人が集まります。そこで議論されていたことが必ずしも日本で同様にできるわけではありませんし、最新で正しく良い内容とは限りません。しかし、日本で普段当たり前のように行っていたことが違う場所では全く違う方法で行われていたり、ゴールや悩みは同じでも様々な視点からアプローチされたり、改めて目を開かされることがたくさんありました。初めての海外学会+英語発表で非常にプレッシャーがかかりましたが、本当に発見が多く貴重な経験でした。母国語でない英語が苦手なのは、日本人の私だけではないと分かったことも大きな収穫です()


今私はもともと所属していた麻酔科から少し離れて、この前橋赤十字病院の救急科で毎日新しい刺激を受けています。環境が変わると一つ一つ目標は同じでも、その視点の違いにはっとさせられることが多々あります。自分がこれまで学んできたことと合わせて成長につなげ、日々の業務と今後の医療に活かしていきたいです。明日も頑張ります。

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