年に一度の「群馬ヘリポート歓迎会」に参加しました。

「群馬ヘリポート」は、群馬県の前橋市に位置する公共用ヘリポート(ヘリコプターの離着陸場)です。昭和63年の8月25日にOPENして以来、「警察活動」、「救難活動」、「消火活動」、そして「医療活動」に使用され、地域の航空拠点として利用されています。

もともと群馬県警察航空隊、群馬県防災航空隊の基地でありますが、群馬県ドクターヘリも前橋赤十字病院に格納庫、給油施設がないために、夜間・強風時の駐機や出動後の給油に毎日この群馬ヘリポートを利用しています。



群馬の皆様の命と財産を空から守る人たちが集う群馬ヘリポートですが、毎年5月に群馬ヘリポート関係者が集まって交流をさらに深めるための「群馬ヘリポート歓迎会」が開催されました。
この会は群馬ヘリポートの管理業務を行う㈱日本空港コンサルタンツが音頭を取り、㈱群馬自動車燃料販売(燃料屋さん)、群馬県庁、群馬県警察航空隊、群馬県防災航空隊、赤十字飛行隊群馬支隊、そして群馬県ドクターヘリの関係者が参加しました。

いろいろな方々とお話しさせていただいて、防災ヘリとドクターヘリのさらに強力なコラボ、県警ヘリの当院ヘリポートへの着陸など、さらなる空の連携の可能性を高めていく良い機会になりました。


2年後に新病院が完成予定です。新病院は地上ヘリポートになり、さらに格納庫、給油施設が設置されます。群馬ヘリポートへの給油のための空輸や強風時の退避がなくなるので、ドクターヘリの運用としてはとても効率的、経済的になります。しかし毎朝群馬ヘリポートで皆さんと顔を合わせて「おはようございます!今日も何かあったら一緒にがんばりましょう!」という挨拶ができなくなるのがとても寂しくなります。
これまでの年月で築き上げてきた関係があるので、群馬ヘリポートを使用する機会が激減しても各機関との連携が弱くなることは絶対ないと思っていますが、今回の歓迎会でも基地病院からの参加者が1人しかいなかったり、自分から積極的に警察航空隊、防災航空隊とコミュニケーションをとろうとするスタッフが減ってきているさびしい現実があります。現在、当院ではドクターヘリ・カーに搭乗するドクター・ナースの育成を行っていますが、他機関とのコミュニケーションも重要な能力であることを改めて指導しなくていけませんね。

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