2016年3月14日月曜日

医療人として大切なこととは?~ある病院での話・・・~

町田です。
一昨日に石巻での再会の集いと被災地めぐりの話題をアップさせていただきました。
今回はその中でも1ヵ所について心に強く残った話を伺う機会があったので、そのことについてちょっとだけ書かせていただきます。


皆さんは「石巻市立雄勝病院」の震災による被害のお話を知っているでしょうか?
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1114/20130103_01.html


この写真の場所に病院がありました。いまはほとんど訪れる方もかなり少なくなっているとのことです。ここでは津波により入院患者は40人全員、職員は病院にいた30人中24人が死亡または行方不明になりました。今回「語り部」をかっていただいた方の同僚もお亡くなりになったそうです。

災害医療において安全の優先順位は「1.self、2.scene、3.survivor」です。自分自身を守れないと救助者を増やすだけになってしまいます。しかし自分から災害現場に行く状況とはことなり、患者さんが目の前にいる前で危険が迫っているときに自分がどう行動するのか?この場所に来るたびに強く考えさせられます。

震災遺構に関して「残す?残さない?」の議論が様々な場所で話題に上がります。僕からどちらがいいといえる立場ではありませんが、いろいろまわった印象として何もないところには誰も来なくなってしまうことを感じました。ちなみにこの雄勝地区の人口喪失率は震災前の75%とのことです。


この場所もそれ以外の地域でも病院が大きな被害を受けたニュースは震災直後に時々話題に出ていましたが、5年たって多くの患者さんや病院スタッフの命が失われたことは時として忘れられている気がします。少なくとも同じ医療者として病院スタッフが命を落としてしまったということはとてもショッキングなことであり、また医療人として「患者さんを置いていくことはむずかしいのでは?」と悩んでしまいます。

答えはきっと出せないと思いますが、最後まで患者さんのために尽くした仲間たちがいたことを心に刻み、命あることにあらためて感謝してこれからも自分、家族、仲間、そして患者さんの命と向き合っていこうと思います。

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