イギリス便り④ 『ロンドンからケンブリッジへ』

皆様、お久しぶりです。小倉です。

英国でのECMO(人工心肺)修行も、だいぶ深みを増してきました。小倉はロンドンを離れ、ケンブリッジ大学のPapworth病院(Cambridge University Health Partner Papworth Hospital NHS Trust)に来ています(写真1)。
写真1
Papworth Hospitalはイギリスの重症呼吸不全センターのひとつでもありますが、心移植や肺移植を手がけるHeart & Lung Transplant センター(心肺移植センター)でもあります。ロンドンのSt. Thomas’ Hospitalとは全く違った患者層の方々が、入院しており、ECMOだけでなく、Ventricular Assist DeviceVAD)(写真2)という人工心臓を装着して心移植を待つ患者さんも、たくさん入院しています。
心臓移植や肺移植は毎週のように行われており、移植手術を受けにイギリス全土から患者さんが集まってくる大病院です。小倉は今、日本には存在しない、このケンブリッジのHeart & Lung Transplantセンターで、ECMO管理を継続しながら移植を待つ患者さんに張り付き、長期のECMO管理を勉強しています。
写真2

 
ケンブリッジの待ちに大学ができたのは13世紀のこと。オックスフォードで大学と待ちとの対立が激しさを増し、逃れてきた学者たちによって設立されたといいます。以来、ヘンリー6世やその妻マーガレットを始めとする王族や貴族たちの援助により、ケンブリッジの街には、King’s college(写真3)やTrinity collegeなどのカレッジが次々と建てられ、今に至ります。ケンブリッジ大学は、世界的権威のある大学で、英国首相を26人排出し、万有引力のアイザック・ニュートンや、進化論のチャールズ・ダーウィンなど、自然科学分野での偉人を排出しており、ノーベル賞の受賞者数は88人にのぼります。
写真3
こんなすごい街でECMOを学ぶ自分…。あな、おそろしや。ケンブリッジに行ってきたと言っても恥ずかしくない自分で帰国したいものです。。。ケンブリッジ大学。アカデミアのてっぺん。自分試しが始まっています。
 
 
しかしその一方で、「小倉はいっつも病院にいるなぁ」と心配してくださる方もいるかもしれません。確かに日本ではそうでした。が、ご安心ください。これでいて、英国生活を満喫しております。英国での生活は、当直なし!土日は休み!の天国生活です。日本では考えられないくらいに楽な生活をさせていただいており、子供もできてしました。なんという幸せ!そして先週は週末を使い、スコットランドのエディンバラに出かけてきました。
 
エディンバラといえば、ハリーポッター。はぁい!行ってきましたよ〜「エディンバラ城」!(写真4)…晴天のエディンバラ城は旅のパンフレットに良く使われていますが、この夕焼けのエディンバラ城の何と美しいこと。うっとりです。
写真4
そしてスコットランドと言えば、スコッチウィスキー(写真5)。小倉はシングルモルトウィスキーの大ファンで、特にアイラモルトをこよなく愛しています。現地ではBunnahabhainというシングルモルトをいただきました。ストレートで、「くいぃ〜っ」といくんです。染み渡る香ばしさとスモーキーな深みが…たまらんのです。そしてウィスキーのお供には、この「ハギス」(写真6)。ハギスはスコットランドの伝統料理で、羊の胃袋に、羊の内臓やオート麦、玉ねぎ、ハーブなどを詰めて茹でたものです。伝統的なパブで良く出される料理で、現地の方もやはりウィスキーやクラフトビールと供に、スターターとしていただきます。このハギスが美味いこと美味いこと。完全にハギス様にほの字でございます。小倉はスコットランドの滞在期間中に4回もハギスを食べ、クラフトビールを飲み、ウィスキーを堪能し…太りました。笑

写真5
 

 
 
海外観光地が近いので、留学中は手頃に海外旅行ができます。なんという贅沢。こんなところでも、留学にチャレンジしてよかったと感じます。
 
はい!充電完了!!仕事頑張ります!!

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