2016年2月7日日曜日

1分1秒たりとも無駄にしてはいけません!(群馬県ドクターヘリ 1月活動実績速報付)

町田です。
昨日の前橋ドクターカーに続いて今日は群馬県ドクターヘリの1月活動実績をご報告します。
しかしその前に、ここ数日はテレビのニュースがたてつづいていて、なんだか落ち着かないです。それでも冷静に情報を見極めて、必要時にはすみやかに情報収集チームや災害対策本部を設置できるように、スタッフ一同アンテナを鋭く立てながら日々の診療に臨んでいるところです。

 
ドクターヘリ活動の最大限の目的は『1人でも多くの救命・社会復帰を目指す』ことです。
しかしながらここのところ、特に時系列だけで見ると群馬県ドクターヘリ活動は、昨年度よりも「①消防覚知から傷病者接触までの時間」「②消防覚知から搬送先病院到着までの時間」が伸びてしまっています。
特に群馬県の地理上の条件から「30分ルール(①は30分以内)」「60分ルール(②は60分以内)」という努力目標をたてて行っていますが、残念ながら今年度はどんどんその達成率が落ちてきています。おまけにドクターヘリの覚知から要請までの時間に関する「救急隊現着前要請率」も・・・
ちなみに群馬県の努力目標は・・・
・救急隊現着前要請率:80%以上
・30分ルール達成率:70%以上
・60分ルール達成率:70%以上

この時間経過に伴う成績の変化は今月のドクターヘリ症例検討会で公表させていただく予定です。

消防は1秒でも早く医療チームが傷病者に接触するために、ヘリ要請のスイッチを入れること、ヘリを着陸させることにもっと専念してください。
医療は決定的治療でよりよい成績を得るために、現場滞在時間の短縮を目指しながら現場でABCの安定化のためにできることをしっかり行ってください。

『まずはスイッチを入れる!そして早期の決定的治療開始につなげる!』ためにその時出来るベストを医療も消防も尽くす努力をサボってはいけません!
重症患者さんにとって1分1秒も貴重な命の時間です。消防関係者、医療スタッフともに引き続き要請タイミング、現場滞在の時間を意識した活動をお願いします。


☆群馬県ドクターヘリ 1月活動実績☆
上から「要請・出動数」「搬送先病院」「疾患分類」
 
現着前要請率と30分・60分ルールの達成率は確実にリンクしています。早期接触、早期病着に向けて必要な要素は以下の通りです。
『早期要請』消防にすべてかかっています!
・『早期離陸』:医療スタッフ、運航会社は『5分以内に離陸』の目標を忘れないように!
・『早期着陸』:安全確保しやすいランデブーポイントをもっと増やしましょう!消防職員以外の安全確保に関しても研修準備は整っています。
『早期現場活動』医療スタッフのスキルアップにかかっています!病院の迅速な受け入れ体制も重要です。
・『早期搬送』:病院のヘリポート整備が必要かもしれません。

最後にやはり群馬県ドクターヘリの効果を客観的に数値として出していきましょう。
ドクターヘリレジストリが始まり、ドクターヘリ事案(外傷、脳卒中、心血管疾患)の全例予後調査および基地病院における救急車搬送との比較検討ができるようになります。ただしそれだけでは不十分であるため、来年度は各消防局・本部を定期的に回らせていただき、その地域の重症患者の予後調査をヘリ、陸送を比較して検証したいと考えております。(いろいろなハードルがあり達成できるかどうかわかりませんが、関係するすべての行政、消防、病院の皆様のご理解が最も必要です!)
渡良瀬川上空から赤城山を望む・・・

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