本日より『たかさき消防共同指令センター』が運用開始します。(群馬県内6消防局・本部の共同指令センター化)

皆さんは消防本部にある「通信指令室」を知っていますか?
119番をしたときに「火事ですか?救急ですか?」と対応してくれる場所です。ただ119番を受けているだけではありません。皆さんからの119番通報をもとに出動する部隊の決定、出動指示をしたり、情報収集をして出動隊へ除法提供を行います。また119番の内容や様々な状況からドクターヘリやドクターカーを要請するのもここからです。
つまりサッカーで言えば10番を背負ってピッチ内をコントロールする重要な司令塔です。(キャプテン翼の大空翼のような存在!)


群馬県には11消防局・本部がありますが、そのうち主に県北西部を管轄している6消防局・本部が本日より順次共同指令センター化となります。
共同指令センター化のメリットはいろいろありますが、特に複数の消防本部の災害情報などの情報共有が可能となり、災害対応や市町村境などで起こった事案に対して迅速な相互応援体制が確保できるようになります。
市町村を超えて活動するドクターヘリ活動にとってもかなりプラスになることが予想されます。

ちなみに各地域の消防本部・消防署はいままで通りの活動を行い、119番のかけ方・応対方法も今までと変わりはありませんのでご安心ください。


以下はドクターヘリスタッフ向けに基地病院でまとめた超簡単な概要です。
きちんとした詳細は http://takasaki-119-center.jp/center/index.html をご覧ください。

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☆☆「たかさき消防共同指令センター」の概要について☆☆
 
<共同化の目的>
指令業務(119番通報の受信、消防車や救急車の出場指令、無線通信の統制など)を共同運用し、業務の効率化と災害情報の一元化を目指す。

<組織体制>
「協議会方式」
・協議会名:高崎市・安中市消防組合ほか5一部事務組合消防指令事務協議会
・建物名:たかさき消防共同指令センター

<参加消防局・本部>
10/1 高崎市等広域消防局(6/23~新システム運用開始中)
10/1 10時~ 渋川広域消防本部
10/6 10時~ 利根沼田広域消防本部
11/9 10時~ 富岡甘楽広域消防本部
11/25 10時~ 多野藤岡広域消防本部
12/1 10時~ 吾妻広域消防本部

<無線呼称>
通常時、「タカサキシレイ」
災害時など各本部運用となったとき、「エンセイ○○ショウボウ」
*救急隊、支援隊の呼称は従来通り。

<注意点>
9/1 6消防局・本部より指令課員10名を派遣して準備を進めているが、所属している管轄外の事案の対応では土地勘が鈍く対応に手間取る可能性あり。その際はヘリ側からも積極的に情報提供をするなど全面的に協力する。
群馬県ドクターヘリ・高崎ドクターカーの要請基準もしっかり決まっていないため、同時要請が増加する可能性あり。その際もカードクターと連携して最もベストな対応を目指して調整する。
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