2015年8月30日日曜日

“15分ルール”を目指して!~『富山救急医療学会』でのドクターヘリ特別講演~

町田です。
2012年に富山県のテレビ局の取材を受けたことがあります。「日本一救急搬送時間が短い県にドクターヘリは必要か?」 という質問を頂き、群馬県も同じくコンパクトサイズ「コンパクトな県だからこそより1分1秒の時間短縮にこだわったオール富山での救急医療のていきょうができるはず!」と答えさせていただきました。
そしてそれから約3年がたち、今月24日に富山県ドクターヘリが誕生しました!そしてこのたび8月29日に開催された『第33回富山救急医療学会』において、ちょうど似たようなコンパクトサイズの県での運用ということでドクターヘリに関する特別講演をさせていただく機会を頂きました。

 
群馬県は片道20分でほぼ全県をカバーできるため、「消防覚知から医師接触まで30分以内」「消防覚知から病院搬送まで60分以内」という数値を明確に掲げています。通称『30分&60分ルール』として医療・消防の共通認識として活動しています。
富山県の場合はさらにコンパクトサイズの県であり、理論上では15分以内の傷病者接触も可能であり、またドクターヘリ側も『15分ルール』を目標に掲げています。
しかし、机上では15分以内が達成できるとしても、実際にはなかなかそうはいきません。
早くドクターヘリがたどり着いてもランデブーポイントの安全確保に時間がかかることがあります。
いつでも現場の近くに降りられる状況であればよいのですが必ずしもそうとはかぎらず、いかに早くヘリコプターを着陸させるかについて消防の方に良いヒントになるように群馬の取り組みをお話しさせていただきました。
また各医療圏に重症患者に対応できる病院が配備されており、また搬送時間を考えると地域の病院を生かした活動が有利であることも群馬と似ているところです。決定的治療開始を早めるためには受け入れる側の病院にもそれなりの準備が必要であり、そのことについてもお話しさせていただきました。

また最後に今後さらなるドクターヘリ活動の幅を広げていくために、富山県近くの隣県での多数傷病者事案発生時にスムーズにドクターヘリの機動性を生かすための仕組み作りが必要か、『広域連携のすすめ!』というキーワードを残しました。今後さらに北陸でドクターヘリが広がっていくときに、富山県から積極的に隣県に働きかけることで、かならず隣県からも多くの協力を得られるようになると信じています。


多くの病院、消防の関係者の方よりたくさんのご質問を頂きありがとうございました。
講演でお話したことがこれからの富山県ドクターヘリの発展に少しでも貢献できればうれしい限りです。


ところで今回の富山出張では今年3月末まで当院で一緒に働いていた菊川先生がいろいろなところを案内してくれました。
現在菊川先生が勤務している厚生連高岡病院の新しくなった救命救急センターを見学させていただき。また夜には懇親会を準備していただいており、同院の救急スタッフの方々と楽しい時間を過ごさせていただきました。今回の学会の当番幹事で僕の講演の座長もしていただいた救命救急センター長の吉田先生もお忙しい中で駆けつけていただき、本当に心温まるおもてなしに感謝いたします。なんと当科後期研修医の内海先生の大学時代の同級生も登場し、かなり話が盛り上がりました。
厚生連高岡病院救命スタッフ皆様の
暖かいおもてなしに感謝いたします。
(後列左端が救命救急センター長 吉田先生です。)

そして学会終了後には富山県ドクターヘリ基地病院である富山県立中央病院にお邪魔させていただき、夕方のお忙しい時間にもかかわらず救命救急センター長 小倉先生、大鋸先生に病院を案内していただきました。
当院と同様で同じ屋上ヘリポートですが、給油施設が備えられていました。屋上ヘリポートから立山連峰を望みながら、この地にドクターヘリが必要とされていることをあらためて実感しました。
屋上ヘリポートで菊川先生と記念写真!
ちょうど前日の夕方に僕が取材を受けた番組で
『富山県ドクターヘリ』が取り上げられていました。
(画像中央が救命救急センター長 小倉先生です。)

新幹線の開通で群馬から富山まで2時間ほどの距離になりました。
今回の富山県の皆様の暖かいおもてなしに感謝するとともに、これからもさらに交流を深めていきたいと思います。富山の皆様、これからもよろしくお願いいたします。




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