ドクターヘリ訓練と特別講演のコラボレーション!@渋川市立金島小学校

町田です。

そして先週の金曜日に県内では初めてとなりますが、消防本部と学校が協力して「児童、先生、地域住民の方が参加して、ドクターヘリの離着陸の訓練&命の大切さを学ぶ講演」が行われ、僕と山本CSが参加しました(僕たちは陸路参集です)。
小学校関係者のみならず、地域の住民の方も会場にたくさんいらっしゃいました。

学校関係者や地域住民にあらためて学校への離着陸時の様子を見ていただくことで、ヘリが来る時のより安全な行動を実体験することができます。みなさん、やはりヘリの音や風には驚いていましたが、一度体験しておくことがとても重要になります。


着陸してエンジンカットをすると全校児童から大きな声で「ようこそ、金島小学校へ!」と歓迎のあいさつを頂きました。これにはこの日フライトドクターであった中村センター長をはじめスタッフ一同大感激でした。
つづけて児童、教職員の方々にヘリを実際に見ていただき、さらに協力が不可欠である地域住民の方にもゆっくり見ていただきました。学校が協力的でも地域住民の反対で使用できなくなったランデブーポイントもありますが、「ここがランデブーポイントになることで、地域全体で子供たちの命、住民のみなさんの命をまもることになる」ということを説明させていただきました。


離着陸訓練の直前にこの小学校の直近で交通事故があり、訓練と並行して現場支援隊派遣さらにこのままここをランデブーポイントにして活動しようという計画が立てられました。ちょうど救急医(僕)もいましたし。。。幸いヘリ対応になるような重傷者の発生はなかったため訓練は予定通りに無事終了し、児童の皆様の大きな声援に見送られながら帰還しました。


離着陸訓練のあとは、「命の大切さについて考える特別講演」が企画されていて、そこで30分ほどお話をさせていただきました。小学生全学年、教職員に加えて地域住民の方々、教育委員会・渋川市・群馬県庁の方々も集まっていただいたようです。


今回はドクターヘリの訓練直後ということもあり、最初にドクターヘリの簡単な説明をし、ドクターヘリの活動を「命をなぜ助けたいのか」と僕自身が感じていることをお話ししました。

「ドクターヘリで1人の命を助けるために、どれだけの人が働いていると思いますか?」
「いろいろな職業な人が集まっているなかで上手に任務を果たすために大切なことはなんでしょうか?」
などいろいろ問いかけをしてみると、児童たちが積極的にたくさんの答えをいってくれました。とてもうれしかったです。

命を助けるために「これをやらなくてはいけない」と教える必要はありません。
『困っている人に「何とかしてあげたい」と“強い思い”を持つこと』
『みんなが「何とか助けてあげたい」という“同じ思い”をもつこと。』
家族、友人が元気になって笑顔を取り戻せば、周りのみんなもまた笑顔になれますよね!みんなが何とかしようという同じ思いを強く持てば、かならずそこからできることが生まれてきます。

僕自身決して模範解答を持っているわけではありませんが、僕が実際に何年か前に小学生に教えてもらったことをいつもお話ししています。


『命をつなぐことは、周りにいるみんなの笑顔をまもること』です。


今回のように消防と学校の共催によるこのような訓練は初めてでしたが、群馬県では現在小中学校、・高等学校のうち288校がドクターヘリのランデブーポイントとして許可していただいており、いままでに151校に離着陸させていただいています。
学校のグランドなどは水撒きを要するため、タイミングによっては体育の授業を中断したりすることもありますが、ほとんどの学校で全面的にご協力を頂いています。過去にはヘリが来る前にスプリンクラーで散水をしていただいた学校もありました。
実はこの金島小学校の校長先生は、前任地の小学校がまだランデブーポイントに登録される前に「命のためなら使ってください!」とグランドへのドクターヘリ着陸許可をしてくださった方です。これをきっかけに渋川広域消防管内の学校のランデブーポイント登録が一気に増えました。このような先生の存在も児童や地域住民にとって本当にありがたいことだと感じます。(ちなみにおかし作りがとても上手な先生で、講演終了後にとてもおいしいお手製のケーキとプリンをいただきました!)
これからもランデブーポイント登録および活動へのご協力のほどよろしくお願いします。



コメント

  1. 職員の皆様方お疲れ様です。
    今日のテレビ東京でもドクヘリが北総ヘリが取り上げられてましたね。
    録画したので、後でゆっくり見ます。
    今日も埼玉ドクヘリは、16時過ぎかな飛行してました。
    基地病院から、5.6キロ圏内なので、特定のエリア方面は肉眼でも見えます。
    それに、MD902は特徴的な音なので、一層わかりますね。

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    1. コメントいただきありがとうございます。
      北総ドクターヘリは日本のドクターヘリの先駆者であり、運航開始から6年たったいまでも学ぶことがまだまだあります。そして僕たちも正しい活動内容をしっかり伝えていこうと、これからも市民目線を忘れずに広報活動をしていきたいと思います。

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