毎年恒例、花見会!~警察と医療の大事な交流の場~

町田です。

この業界で働き始めてかなり長くなってきましたが、どうしてもよくわからないことが時々あります。
「警察官と医師はあまり仲が良くない・・・」

これに関しては、死因やけがの原因究明という同じ目的でありながら、事故や死因となる事項が起こったその状況を究明する警察官と、患者さんが死亡したその病因を究明する病院側で、それぞれアプローチが違うことを理解しあっていないことが原因だと感じています。
お互いが一生懸命頑張っているからこそちょっとしたタイミングのずれや忙しさを理由に関係がぎくしゃくすることもあります。どちらかといえば病院側のほうが待たせることが多いのですが・・・


一つの大切な命の最期を、その背景、出来事、そして死因をお互いが協力して究明することで、その命をきちんと鎮魂できると感じています。
交通鑑識課、検視官、科捜研、法医学、救急医学の深い連携が絶対に必要不可欠です。
そこで毎年恒例で春の桜の時期に、顔の見える関係作りと『同じ目的意識を共有できる仲間』としての一体感を持つために『花見会』を開催しています。

センター長職を中野院長から引き継いだ中村先生から乾杯の発声!
ちなみに中村先生より花見のエピソードが・・・
もともと花見は平安時代貴族の遊びだあったが、江戸時代に八代将軍徳川吉宗が、物価上昇などで不満を募らせた庶民を相手に、無礼講の花見を公認したとのこと。


いつもはそれぞれの立場で仕事をしていますが、無礼講かどうかは抜きにしてもこのような場で交流を深めることは、実際に現場で一緒に働くときにスムーズな連携の大きな助けになります。
僕も警察の方の顔をだいぶ覚えていただけるようになり、昨年より緊張せずに楽しい時間となりました。また昨年特に何度もお世話になった法医学や科捜研のスタッフの方々ともいろいろなお話をすることができました。

群馬大学大学院医学系研究科 法医学教室の
小湊教授(右)と高橋先生(左)とともに。
今年も市民の皆様の安全を祈願して・・・

救急医療に関わっている限り、警察、消防、行政など様々な機関と一緒に仕事をする機会がとても多いです。各機関とも市民の安全を守る目的は同じです。仲良く仕事をするに越したことはありません!

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