2015年3月19日木曜日

群馬県・埼玉県ドクターヘリ広域連携事前訓練を行いました!

町田です。
群馬県ドクターヘリは北関東ドクターヘリ広域連携に基づいて栃木県と手を結んでいて、基地病院から50Km圏内を目安に“自県ヘリが出動中は隣県ヘリを要請できる”というルールがあり、空からは線が見えない県境を超えたドクターヘリ活動を行っています。


いよいよ3月25日より埼玉県ともドクターヘリ広域連携が始まることに伴い、3月16日に深谷市消防本部において『群馬県・埼玉県ドクターヘリ広域連携事前訓練』を行いました。この訓練では群馬県ドクターヘリの実機を使用し、実際に無線でのやり取り、患者の引継ぎなどを行うに当たって、より実戦的に行うために訓練の進行役を担当させていただきました。

 
本訓練会場の深谷市消防本部です。
訓練には両県庁・両基地病院担当者(埼玉医大から高本先生にご参加いただきました)、そして広域連携に関わる埼玉県内9消防本部(深谷市消防、比企広域消防、秩父消防、行田市消防、埼玉県央広域消防、熊谷市消防、児玉郡市広域消防、羽生市消防、西入間広域消防)が参加しました。


訓練は、救急隊判断でドクターヘリ要請となり消防司令から埼玉県ドクターヘリを要請するも他事案対応中のため、広域連携に基づいて群馬県ドクターヘリを要請する想定で行いました。
実際に仮想司令本部より群馬県ドクターヘリ通信センターホットラインに電話をして要請を行いました。そして実際に群馬ヘリポートから離陸してランデブーポイントに設定した深谷市消防本部まで飛行してもらいました。飛行中には実際にドクターヘリと消防指令、救急隊との無線交信を行い、管轄消防、現場活動隊、ランデブーポイント名の確認、患者情報のやりとり、そして安全確保完了の確認を行いました。
ちなみにホットラインや無線交信の内容はすべて会場内で参加者全員でモニタリングできるように準備していただいていました。


群馬県ドクターヘリを要請して10分ほどであっという間に会場に到着しました。この近さです・・・広域連携が当たり前の距離感ですね!


午前中に3件の出動があり4000件出動を終えたばかりのスタッフがドクターヘリで訓練会場に駆けつけ、実際に活動中の救急隊とのコミュニケーションの確認を行いました。特に搬送先選定に関しては埼玉県の医療状況を救急隊からアドバイスを行い、それに基づいてフライトドクターが搬送先病院に連絡する流れも確認しました。



今回の訓練の目的は『埼玉県各消防と群馬県ドクターヘリのコミュニケーションの確認』がメインでしたが、『BK117C-2の機体に触れてもらうこと』ももう一つの大きな目的でした。
埼玉県ドクターヘリはMD902を使用しているため、その機体よりダウンウォッシュがやや強くテールローターもついていることを実感していただき、より安全に活動できるように見学会を行いました。また全消防本部の方々にストレッチャーの出し入れの際のサポートについて体験していただきました。


2回の実働訓練が終了後に深谷赤十字病院屋上ヘリポートに移動して実際に患者引継ぎ訓練を行い実機による訓練は終了しました。


実機訓練が終了した深谷市消防本部では、会議室に全員集合してさらに『コミュニケーション訓練』と称して様々な想定を考慮した活動の確認を行いました。
・覚知要請、救急隊現着前要請時の情報のやり取り
・現場医療スタッフ派遣時の対応
・搬送先病院にヘリポートがない時の消防本部間の連携
・多数傷病者事案で2機要請した時の対応・・・Commandarは誰が?
・両県をまたぐ高速道路事案の対応・・・ランデブーポイントの設置は?隣県への応援要請は?
ディスカッションはかなり盛り上がり予定の1時間を超してしまいましたが、とても前向きな話し合いができました。
最後に今後この連携をより良くするために行っていくべきことを考えていくことを宿題として本訓練は終了となりました。


本訓練を開催するにあたり、訓練の企画を担当していただいた埼玉県庁、場所を提供していただいた深谷市消防本部、そして本連携を積極的に受け入れていただいた群馬県庁をはじめ関係各機関にこころより感謝いたします。

いよいよ3月25日にはじまります!

4 件のコメント :

  1. 町田先生大役お疲れ様でした。
    実機を使用した大規模な実戦的訓練ですねぇ。

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    1. 岡田さん、コメントありがとうございます。
      埼玉県は常にMD902を使用していますので、安全な活動を担保するためにもBK117C-2の実機を用いる重要性を関係各機関(特に群馬県)に理解していただき、実際に実機を用いました。もちろんその間の群馬県は防災ヘリ、ドクターカーでスタンバイしていました。

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  2. あと5キロ範囲が広ければ、自分の市にも群馬ヘリが・・・。
    群馬ドクターヘリの活躍を、埼玉にみせつけてください。
    一番の医療過疎地と言われながら、埼玉ドクヘリ基地の隣市である自分の市では、年に1.2件しか要請しません。
    ※群馬ドクヘリが、埼玉に来た時の写真過去に偶然撮影しました。
    MD902同士なのですが、飛行方向が北だったので、群馬だと思います。

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    1. コメントいただきありがとうございます。
      埼玉県と群馬県のドクターヘリが手を組むことで、お互いが刺激となりさらに活発な活動に進んでいくと思います。また群馬県が埼玉県北部のバックアップを担うことによって、基地病院と隣の町からの要請にも埼玉県ドクターヘリが行きやすくなると思いますよ。期待していてください!

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