2014年7月31日木曜日

第36回日本中毒学会に参加しました。

岡島です。

725日(金)26日(土)、東京都板橋で開催された第36回日本中毒学会総会・学術集会に参加しました。



当院からは以下の演題を発表しました

【座長】
・中野センター長「一般演題 農薬1

【一般口演】
・中村医師「塩素系除草剤(クロルプロファム)によるメトヘモグロビン血症」
・岡島「呼吸不全に対してV-VECMOを導入し救命しえた塩化カルシウム中毒の一例」

 
救急外来では中毒の患者さんには必ず遭遇します。

処方薬剤は危険なものが大量に処方されることは減ってきましたが、時には命に係わることもあります。また、農薬・工業薬品による中毒の症例報告や、最近社会問題となっている脱法ドラッグ(最近、危険ドラッグと名称が変更されました)についての講演等々、もっと勉強せねばと思う内容ばかりでした。

今回初めての参加でしたが、知識をアップデートできました。

 
また、私の大学生時代からの恩師で、みなと赤十字病院での半年研修の際にも大変お世話になった、横浜市立みなと赤十字病院救命救急センター長の八木啓一先生にお会いしました。お昼ご飯をごちそうになりました。八木先生、ありがとうございました!!

左:筆者、中央:中村医師、左:八木啓一先生

2014年7月30日水曜日

ラリーのコースドクター!vol.2

 青山です。昨日の続きです。

 さて、ラリーは初日のSS1から順調に予定を消化し、快晴の天候のもと、大きな事故等なく、二日目のSS14を迎えました。このコースは曲がりくねった山道ながら、平均速度が120km/hを超えるという、かなりの高速ステージです。ここで我々の担当するスタート地点は突然のゲリラ豪雨に見舞われます。競技車両はドライ舗装専用の溝の少ないタイヤを装備しています。突然の豪雨でコースは川のように水があふれています。雷雨の中での競技運営スタッフの安全等を確認し、少し時間を押して競技続行となりました。

 
ドライ路面専用タイヤでこのようなヘビーウエット路面を走るのは雪道よりも滑るほどです。俗にいうハイドロプレーニング現象ですね。コースクリアを確認する先行車からは「雨で前が見えない!滑ってまっすぐ走らない!」との無線連絡。いやな予感がします…。

さあ、ステージ開始です。次々とスタートしてゆく競技車。しかし、ほどなく通過確認スタッフから「ゼッケン○○号車、通過なし!!」の無線情報。即座に緊張が走ります。チーフがてきぱきと無線で情報を集めます。行方不明の車両はコースアウトして路肩に停車している模様。クルーに怪我はなく、安全は確保されていると情報が入り、一同一安心…。医療介入は行わずに済みました。結局このステージだけで上位争いに絡む3台がクラッシュ、リタイアとなり、ラリー終盤で大荒れの展開となってしまいました。ヘビーウエット路面で一発逆転を狙ったマキシマムアタックの結果です。しかし、いずれのクルーにも大きな怪我等がなかったのは不幸中の幸いでした。天候の急変、恐るべしです。

 
こうして今回のモントレー2014 in 群馬は成功裏に幕を閉じました。今回は観客動員数も約2万人と非常に多く、このような盛大なイベントに微力ながらも貢献させていただけたのはうれしい限りです。いずれ、仮称、「スーパー・ハイブリッド・ドクターカー」なる、簡単な手術や検査、観血的な処置、レントゲン撮影なども行える装備車両等も開発、帯同できれば、ドクターヘリと併せて、さらに安全性を担保できるんだろうなぁ…などというような将来の夢を描きながら、今後もこのような経験を生かし、日常診療の中で、より迅速で的確な救急医療の提供に役立てていければと、あらためて気を引き締めなおした2日間でした。

2014年7月29日火曜日

ラリーのコースドクター!vol.1

こんにちは。初登場の青山です。

今回72627日と、群馬県嬬恋村周辺で開催された「全日本ラリー第5戦、モントレー2014 in 群馬」のコースドクターとして参加してきました。ラリー競技は一般の公道を一部封鎖して開催される、タイムアタック方式の自動車競技です。ラリーといえば群馬といわれるほど、群馬県ではラリーが盛んなのです。よく知られた走り屋漫画、「イニシャルD」も群馬県を舞台にしており、多くのファンに支持されています。日本人最速のラリードライバー、世界の新井敏弘選手も群馬県在住です。ラリーで有名な自動車メーカー、「スバル」の工場や開発拠点も群馬県内に数多くあります。群馬は昔から著名なドライバーを数多く輩出してきた、由緒正しいラリーの聖地なのです。

 

この歴史あるイベント、「モントレー」が今年から嬬恋村周辺を舞台に行われることになりました。嬬恋村周辺と言えば、当院のドクターヘリも度々、救急搬送で出動がある地域です。今回は日本の頂点のラリー競技であり、しかもハイスピードな舗装のコース。我々に課せられた責任も重大です。

我々はコースのスタート地点にFIVFirst Investigation Vehicleの略。まっさきに現場介入する車両の意味です)として待機します。救急隊員、看護師もFIVメンバーにおり、充実した布陣です。今回のラリーでは3チームのFIVが待機することとなりました。実はこの3チームの医師全員がラリー経験者なのです。搬送用の資機材もそろえ、専用無線を装備しつつ、万が一の事態に備えます。我々が担当したのは全17本のSSSpecial Stageの略:タイム計測区間のことです)のうち1日目のSS1SS4SS7SS10、二日目のSS14SS16の計6本でした。
 

 


競技車が到着すると、スタートのオフィシャルスタッフがスタートタイムを記載したカードをクルーに渡して、1分間隔で競技車をスタートさせていきます。コース内には数キロごとに通過確認のスタッフが配置されており、車両のゼッケンを確認しながら通過を無線で報告してきます。こうやって我々が競技車両の現在位置を把握することができます。
  1分ごとに次の車両がスタートしていくので、クラッシュやマシントラブルなど、もしものことがコース内で起きた場合にはもたもたしている暇はありません。迅速に判断し、次の競技車両のスタートを待たせたり、通過してゴールした車両から情報を得たりします。

競技車両には「SOS」と「OK」が大きく書かれたボードの車載が義務づけられており、救助が必要な場合は後続車に向けてSOSサインを提示することになっています。(SOSサインさえ出せないような深刻な状況もあり得るのですが…)そして必要な状況下において、我々FIVの登場となります。現場に迅速に駆けつけ、救助にあたります。それはまさに交通事故の際の院外初療活動そのものです。
 


 
ここで、競技車両は普通の車と違って、安全装備としてロールケージというジャングルジムのような棒が張り巡らされています。転倒しても車室がつぶされないようになっているのです。また、ドライバー、コドライバー(ラリーは2人乗車で競技をしています。助手席ではペースノートというコースの詳細を記載したノートを読んでドライバーをナビゲートしています。)はバケットシートという体を包み込むようなシートに、4点式以上のシートベルトでくくりつけられています。彼らはヘルメットをかぶり、難燃性のレーシングスーツに身を包んでいます。クラッシュ現場は一様ではなく、時には転倒して上下逆さまの車両からクルーを助け出さなければならないこともあります。衝突の衝撃で意識を失っている可能性もあります。ひどいクラッシュでは車から救助するだけでも大変で、車両火災や爆発の危険があったり、ドアさえ開かないこともあります。

一般的な自動車事故の場合、救急隊は頸椎保護、いわゆる首をまもりながら、車外に助け出すことが多いのですが、ラリーFIVでも同様に頸椎保護には細心の注意を払います。衝突時に首にかかる負担は想像を絶する大きさです。助け出す際に首を動かしてしまって脊髄を損傷し、麻痺を起してしまっては元も子もありません。前述のように、ロールケージが張り巡らされた狭い車内から、ヘルメットをかぶっている大きな頭のラリークルーを首を保護しつつ救助するのは実に大変なことなのです。しかも事は一刻を争います。

競技車両の安全装備は非常に効果的で、最近はヘルメットと合わせて頸椎保護デバイスを使用している選手も多いです。日本人の体格に合った日本製の頸椎保護デバイスがないのは非常に残念ですが…。しかも価格が高いんですよ。普及が遅れている一因です。

 車外に助け出したら即座に診察をしつつ重症度の判断を行い、処置を行います。必要であればドクターヘリを含めた搬送支援要請を行います。限られた資機材での現場活動より、ヘリコプターや救急車で病院搬送を急いだ方がより良い結果が得られることがしばしばあります。こんな場合に、日常からの救急隊や病院間連携のスムーズさが威力を発揮します。
  また、イベントでは競技クルーだけでなく、観戦者やスタッフにも医療支援が必要な場合があります。今回も高地でありながら予想以上に気温が上昇し、観客やスタッフにも熱中症様の症状を訴える方がいらっしゃいました。こまめな水分補給や日焼け止めの使用、日陰での体温調節等をアドバイスさせていただきました。


(Vol.2へつづく・・・)

2014年7月27日日曜日

第36回日本呼吸療法医学会に参加しました。

みなさん、こんにちは。 鈴木です。

719日(土)、20日(日)に2日間、秋田で開催された
36回日本呼吸療法医学会学術総会に参加しました。

 
 
当院から多くの演題を発表しました。
【一般口演】
・小倉医師
VV-ECMO導入により救命した急性大動脈解離合併重症呼吸不全の一例」
・鈴木
「本格始動から1年が経過した前橋日赤ECMOチームによる重症呼吸不全に対するECMO治療の実際」
・栗原看護師 
pulmonary ECMOを受け持つ看護師の不安とその解決方法の考察」
・関口看護師
「医療者と患者間でECMO治療への意識の相違を経験した一例」
・木村看護師
「当院における呼吸ケアラウンドの現状と課題〜人工呼吸器装着のままICUを退室となった患者に焦点を当てて〜」
ECMOプロジェクト委員会:症例検討】
・小倉医師
「身体的管理かつ精神的管理に難渋したLong RUN VV-ECMOの一例」
【座長】
・鈴木
「一般口演2 体位・感染」
 
壇上の小倉医師。症例検討会での1コマ。
 
思い起こせば、僕のこの学会への初参加は2009年で、その時は中野センター長と2名での参加でした。しかし、今回は過去最大!当院から8名が参加しました。
 
学会会場近くの池で。蓮の花がきれいでした。
夜には前橋日赤OBの岡森医師(右から4人目)も合流。
 
今回の学会ではECMOプロジェクトに関することだけでなく、呼吸ケアサポートチーム(RST)に関する新たな話題もあり、院内体制の充実へまた一歩前進できそうです。
 
 

2014年7月25日金曜日

灼熱地獄~熱中症に本気で注意してください!~

町田です。

梅雨を開けたとたんに灼熱の日々が続いています。
今日は岐阜県多治見市で最高気温が39度台に達したようです。群馬県でも館林市が37度台、前橋市も36度台まで上がりました。温度だけ見ると体温の話をしているみたいです・・・

今日は夜勤のため日中は私用で町の中を歩いていましたが、暑すぎて本当に苦しくなるくらいでした。「熱中症で救急搬送されるの人が増えなければいいけど」と本気で心配になりました。
今週末も前橋の予想最高気温はずっと35度です。特に救急隊やドクターヘリクルーの皆さんは本当に大変ですが、人の命を守るために休むわけにはいきません。本当に夏の暑さとの戦いに負けないようにしないといけませんね。


「日本一暑い町はどこか?」みたいな感じで一部盛り上がっているところもあるようですが、やはりこの暑さは異常としか思えません。
電気をたくさん使ってクーラーをガンガン効かせるのは地球にとって良くありませんが、地球のためと思って無理な節電で体を壊すのもおかしな話です。みなさん一人ひとりが様々なアイデアを考えて地球と自らの健康を守りながら暑い夏を乗り切っていきましょう!

2014年7月24日木曜日

局地災害対応はスピードが命です!~「八雲総合病院災害派遣医療講演会」~

町田です。
7月22日に北海道の八雲町というところに行ってきました。函館から北にJRで1時間のところです。
幼少期を函館で過ごした僕にとって、もう来年度には新幹線がつながるというのが驚きです。実際に高崎から函館まで5時間ちょっとでついたのにはびっくりしました。時の流れを感じます。



災害拠点病院で昨年度初めてDMATチームができた八雲総合病院よりお招きいただき、『災害派遣医療講演会』でお話しさせていただきました。2月の網走厚生病院に続いて(http://drheli-gunma.blogspot.jp/2014/02/blog-post_12.html)、僕にとって今年2回目の故郷での講演になりました。

今回は『局地災害対応』に的を絞ってお話しさせていただきました。僕が住んでいた20年前と違い高速道路も函館近くまで伸びています。また残念なことですがJRの事故も多く起こっています。八雲総合病院と前橋赤十字病院は、全然違うようで実は交通関係の局地災害が起こり得る環境にあるところで共通点があります。
群馬県では関越道大型バス事故の局地災害対応で様々な問題点が噴出しました。しかし、その問題点をしっかり洗い出して次は絶対に迅速に対応できるように様々なシステムを作り上げてきました。このような経験こそ皆さんと共有すべきことだと考えています。

局地災害対応は、初動が遅れると最後まで後手後手の対応になってしまいます。
情報入手、院内体制の立ち上げ、周辺協力機関との連携をスピーディーに、シンプルに行える体制をぜひ構築していただきたいと思います。そして当院もこのような機会で改めて足元を見つめて、さらなる体制強化に励まなくてはいけません。



 

平日の忙しい夕方の時間に病院5階講堂がいっぱいになるくらいの病院スタッフの皆様、近隣の病院の皆様、そして消防関係の方々など多くの方にお集まりいただきました。(ちなみに近隣といっても北海道の場合は100Kmをこす場合もあります・・・)少しでも病院の災害対応のお役にたてていれば幸いです。
網走の時と同様に病院幹部の方々、DMATチームをはじめ、これ以上ないと思うくらいの温かいおもてなしを頂きました。本当にありがとうございました。


おまけ・・・

八雲での講演の翌日に、来年2月(予定)に北海道で4機目のドクターヘリの基地病院となる市立函館病院を見学させていただきました。実はここに僕の高校時代の同級生が救急科医師としてドクターヘリの運航開始にむけて最前線で活躍しています。
1年前に当院に見学にきていて(http://drheli-gunma.blogspot.jp/2013/06/418.html)、今度はその逆です!
高校を卒業して20年、お互い救急医になるまでの道のりは全然違いますが、いまは目指すところは同じです。「お互いそれなりの年になったんだね~」という話題で持ちきりでしたが、同期と本音でいろいろ話しをできたのは本当にうれしかったです。


僕が幼少期をすごしたこの街の空をドクターヘリが飛びまわることを想像するだけでわくわくします!

2014年7月22日火曜日

キーワードで動く!~ERリーダーのマネージメント~

町田です。

ERのリーダーをしているときは、目の前のERのことばかりではなく、救急隊との連携、院内の状況を常に考えながら動かなくてはいけません。
急病の患者さんは日常の生活のなかで発生することがほとんどで、すぐそばにいる一般市民の119番通報から救急隊が動き始め、ERでの初療や決定的治療が行われて、最重症患者であれば最終的にICUでさらに治療が継続されます。

特に緊急度の高い患者さんであれば、医療介入の1分1秒の遅れが致命的になってしまうため、特に119番通報で「重症だと思われるキーワード」があれば、躊躇することなくドクターヘリを要請するようにいつも消防本部の通信指令課の方々にお願いしています。
ですがこれはドクターヘリの要請のみならず、救急隊からのホットラインを受ける立場になっても、早く病院に搬送して早期医療介入ができるような対応が必要です。救急隊からのホットラインの中で緊急度が高いキーワードがあれば、こちらから早期搬送をうながすこともあります。つまり詳細情報はあとからでも十分なのです。そしてそのキーワードをもとにERでは救急車が到着する前に必要な緊急処置の医療資器材と“ひと”の招集!そしてそれに続く決定的治療をおこなっていただく専門科、そしてICUのメンバーに連絡を入れます。

例えば、救急隊のホットラインで「接触時、心肺停止。VF(心室細動)です!病院まで5分です。」と言われたら、キーワードは『VF』と『5分』です。VFには早期除細動が有効のため、除細動は絶対に行ってもらいつつも、救急隊が行ってもよいその他の特定行為(点滴、挿管)に関しては、現場滞在時間を延ばすよりも病院での決定的治療開始を早める方が有利と判断し早期搬送を指示します。ERでも『VF』のキーワードから、心肺補助装置の準備とともに心臓血管内科にすぐに心臓カテーテルを行っていただく準備を始めてもらいます。
たった2つのキーワードでここまで動くのです。いえ、動かなくてはいけません!

いつもキーワードから予測したとおりにすべてが流れるとは限りませんが、ERに着いた瞬間から初期診療が始まり、最速で決定的治療を開始、そしてICUに引き継ぐために、ERのリーダーはキーワードからその傷病者にとってその時点でベストと思われるマネージメントを行う必要があります。
すべては1人でも多くの重症患者さんの救命&社会復帰のために・・・

2014年7月20日日曜日

夢のつづき・・・~がんばれ、初期研修医!~

町田です。
昨日の学生担当のネタに続いて初期研修医の話題です。

学生時代に当科に見学に来ていた医学部生にドクターヘリの説明をしたときに、「将来どの科に進むかは自由だけど、もしドクターヘリに一度でも乗りたいのなら、当院の初期研修医になって2年目の選択科目で当科の研修を選んだら、最後に数日だけ一緒にプレホスピタルで活動してもらうよ!」とカリキュラムについて話をしました。
そして3年後のほぼ同じ日に、その学生は僕の目の前にフライトスーツを着た医師として立っていました。あの日以来ずっと当院で初期研修医を行い、2年目に集中治療科・救急科を選択してドクターヘリに乗ることが夢見ていたとのことです。

2年目の初期研修医にとっていよいよ自分が将来進むべく道を選択する時期が迫ってきています。きっとこれからさらに進んでいく道に大きな希望が詰まっていると思いますが、当科での研修で少し夢をかなえてもらって、さらにその夢の続きに向かって大きく羽ばたいていくことを期待しています!


初期研修医といえども医師である以上は患者さんのために必要な医療を提供しなくてはいけません。命を預かっている仕事だからこそ「新人だから・・・」の言い訳は通用しません。しかしながら病院の医師の中で最も後輩の立場であり、経験を積むために毎日毎日多くのことに取り組んでいかなくてはいけません。個人的には初期研修医時代は「とことん体を動かして、多くの経験をしろ!」という古い考え方を持っていますが、そうはいっても心身ともに疲れ果ててしまっては良い仕事もできません。
ということで毎年この時期に教育研修推進室が初期研修医の息抜きに企画している『研修医ビアパーティー』に、当科から中野センター長とともに参加しました。もうすでにほとんどの初期研修医たちが「干支で一回り以上も下なんだな~」とつくづく自分が年齢を重ねてしまったことを感じながらも、初期研修医から研修中の悩みや将来の夢などいろいろな話を聞かせてもらいました。心配なことが多い日々だと思いますが、のびのびと研修ができるように責任を負ってあげることも指導医としての大切な役割であるとあらためて感じました。
たまには肩の力を抜いて若者と語り合うのもよいですね!
日付が変わるまで2次会は続きました・・・

2014年7月19日土曜日

平成26年群馬大学医学部生の実習が終了しました。

町田です。適任かどうかは別として当科の学生、初期研修医の担当をしています。

当科には毎年1~7月まで、群馬大学医学部6年生(1~3月はまだ5年生ですが)の病院実習の受入を行っています。1月の正月明け早々から2名ずつ計13組26名が、2週間ずつのローテーションで当科のスタッフとともにICU,ERでの実習を行います。

今年もあっという間に6か月にわたる受け入れ期間が終了しました。他病院に実習に来ているだけあって初日は緊張した面持ちですが、当科の学生実習に求めることは「積極性」のみであり、実習に来た医学部生には学生が許容される範囲内で患者さんにできることを積極的に行ってもらいました。ICU、ERでは1日ずつ当直実習も組んでいて、朝まで寝る暇なく当直や夜勤スタッフとともに頑張っていただきました。

実習中にはドクターヘリで搬送されてきた患者さんを、
医療スタッフと一緒に迎えに行ってもらったりもしました!

また一昨年より全グループに1,2時間かけてドクターヘリの活動についてのレクチャーを行っていて、最後は必ずドクターヘリとともに記念写真を撮って当院での実習の証明書代わりに渡しています。
しかし、気象や長期運休の影響で2週間丸々ドクターヘリが屋上ヘリポートに戻ってこなかったことがあり、3グループは記念写真が撮れずに終わってしまいました。本当にすいませんでした。
将来の初期研修で当院に興味があったり後期研修で当科で学びたい医学生の見学はいつでも大歓迎いたします。屋上で写真を撮れなかった学生さんもまた来ていただければ嬉しく思います。
今年最初の班は、代替機のMD902とともに!
長期運休中に当たってしまった班は、はじめて防災ヘリをバックに!
「一緒に写ってください」といわれると、指導者冥利に尽きますね!
もちろん機体の中もご案内!
今年も13班26名全員が無事に実習を終了しました。

将来の優秀な若手の医師を育成するためにご協力いただいた患者さん、スタッフの皆さんに心より感謝いたします。
実習に来た学生の中から将来一緒に現場に向かう仲間が1人でも増えればうれしく思います。

2014年7月17日木曜日

90分の講義。(群馬大学生はとても真面目で素晴らしい!)

町田です。
昨日は突然ブログのアクセスが2000件近くになりちょっとびっくりしましたが、一昨日の『悲惨な事故が続いています・・・』という記事に関して、多くの方々に共感していただきまたシェアしていただいたからのようです。命を守る戦いをしている仲間が同じ思いをしていることにあらためて勇気を頂きました。その時は書きませんでしたが「脱法ドラッグ」も深刻な問題です。これからも命を守るためにきちんと「ダメなものはダメ!」と言い続けていかないといけませんね。


昨年度より群馬大学教養学部の教養教育科目『地域社会実践論』という教科の講義を、当科が3コマ担当しています。昨年度は中野センター長が1人で「ドクターヘリ」、「救急医療」、「災害医療」について講義したとのことですが、今年度は藤塚先生、町田も1コマずつ担当することとなりました。
・7月15日 ドクターヘリ(担当:町田)
・7月22日 救急医療(担当:藤塚先生)
・7月29日 災害医療(担当:中野センター長)
講義を行う群馬大学荒牧キャンパスですが、大学生の時にテニスの部活の試合で1度来た時からなんと17年ぶりに足を運びました。
夕方16時とは思えない出席数です!
こっちも気合が入りました(^^)/

今回は大学1年生の授業のため、ドクターヘリのことをどれくらい知っているかわかりません。本当に基本の基本からちょっとした小ネタまで混ぜ合わせて、ドクターヘリの本質を知ってもらうようにしました。
何が一番驚いたかというと、16時から1時間半の授業にもかかわらず200人近い学生が授業に出席していたとのことです。自分が学生のころは・・・(サボるのはよくありませんが、この時間に講義に出ていた記憶はありません。)当院に実習に来る医学部生もとても真剣に取り組んでいることから、「群馬大学生はとても真面目なんだな~」と感心しました。




90分という長丁場のため動画や画像を交えながら、できるだけ飽きが来ないように話そうと努力はしましたが、個人的にはあっという間の90分でした。学生がどう感じたかはわかりませんが、上空をヘリが通った時に「あっ、ドクターヘリ!」と何か感じてくれるようになればそれだけで十分です。

2014年7月16日水曜日

第2回群馬Local-DMAT研修に参加しました。


1年ぶりです。田中です。

71213local DMAT研修に参加させていただきました。
Local-DMAT研修では特に「局地災害」への対応を学びます。

多職種合同の研修なので、各想定に自分では思いつかない視点からの意見や考えが出てきてコースのあいだ中、ワクワクしました。総合演習を終えたところで抜け殻になってしまうくらい疲れましたが、集中して考え続けた2日間でした。

当科からは昨年の菊谷先生、小倉先生に続き、今年は田中、小林先生が受講しました。
尚、中野センター長、中村先生、宮崎先生、町田先生がスタッフ参加でした。
 
災害関連の研修は約4年ぶりでした。集団災害医学会セミナーやEDLSで教わっていたからこそ東日本大震災の時、自分なりにやれた事があります。しかし、もっといい選択肢があったのではないかと思う判断や行動が多くあり、直視したくない現実として心に引っかかっていました。うまく説明できませんが、今回研修に参加したことで、いろいろな気持ちを少しリセットすることができました。
 
災害が起きないことを常に願っていますが、有事に動ける人間であるためには、日々どう過ごし、実践していけばいいのか考えながら、今後も働いていきたいと思いました。

コースで一緒に考え続け、動き続けた受講生の皆様、お世話になったスタッフの皆様、2日間ありがとうございました。また、どこかで会ったときは、よろしくお願いします。

2014年7月15日火曜日

悲惨な事故が続いています・・・(周囲の仲間の注意が大切です!)

町田です。

サッカーワールドカップの熱戦も終わりテレビからの熱気も少し覚めると思っていたら、ここ数日全国で痛ましい事故のニュースが続いていて、とても悲しい気持ちになります。飲酒運転で若い命を奪われたり、チャイルドシートに乗せずに小さい命が危険な目にさらされたり・・・

毎日現場、ER、ICUなどで命の危険にさらされている傷病者とスタッフ一丸となって戦い、時に感動があり時に悲しみの涙もある日々を送っているなかで、命の重さを考えない行動による悲しい事故のニュースを聞くと、悲しみとともに正直怒りを感じます。

しかしながら悲しいことに、お酒を飲んで運転する人、携帯電話をいじりながら運転する人、チャイルドシートに子供を乗せない人など、その人にいくら言っても全く聞く耳を持たない人が多いのも事実です。でも事故を起こして後悔してからでは遅いのです。ERでもあとで後悔している人を見ますが、正直かける言葉はありません。それよりもそのようなことで失われた命ほど悲しく感じることはありません。

本人に自覚がない以上はやはり周りの人が言い続けるしかないと思います。飲酒運転はもってのほかですが、チャイルドシートに子供を乗せていない人はかなりの数でいます。どんなに仲がよく親しい人でも、命の重さに気が付いていない人には、後悔する前に正しい行動を促すことこそ本当の仲間だと思います。

2014年7月12日土曜日

将来のお仕事!~小学校6年生への特別授業~

町田です。

台風による影響に加えてここのところ立てつづけに「緊急地震速報」が鳴り響き、なんだか落ち着かない日々が続いています。今朝の福島沖を震源とする地震では津波も発生しました、幸い大きな被害が出なかったようでほっと一安心です。
今日から2日間にわたって当院で『第2回群馬Local-DMAT研修』が開催されます。詳細は後日に本ブログでも報告いたします。


昨日はみどり市立笠懸小学校より6年生全員(約180人)に対して特別授業を行う機会を頂きました。

台風の影響で3校時からの開始でしたが、3校時目に理科『からだのしくみ』、4校時目に道徳『救急のお仕事』という内容で特別授業をさせていただきました。


3校時目の理科の授業ではもともと学校で教えてある「呼吸」、「循環」、「消化」の話を、『僕たちが生きていくためにどのように連携しているか』をお話ししました。1週前に同校で行った授業での反省を生かして、児童の皆さんが一緒に参加できるように、そして事前アンケートにあった質問に1つでも多く答えるようにしました。すこしでもみんなの興味を掻き立てることができていたらうれしい限りです。



4校時目は道徳の授業です。いつもこのような機会では『命の大切さ』についてお話しさせていただくことが多いのですが、今回は『将来のお仕事について』のお話でした。
なぜ自分がこの道に進んだのか、救急の仕事とはどのようなものなのか、そして将来自分がやりたいことを見つけるためことについて、まだまだ人生経験が甘い身でありながら小学6年生にいろいろ語りかけてみました。


救急の仕事をしていて最近特に感じることは、『命に対して真摯に取り組まなくてはいけない』、 『様々な専門科や関係機関をつなぐ役目をしなくてはいけない』ということです。(あくまで持論ですが・・・)「困った人を何とかしたい」、「いろいろな人と同じ目的でがんばりたい」という思いが、きっとこの仕事に導いてくれた気がしています。
小学6年生にも「『この仕事をした』という気持ちも大事だけど、『自分がこういうことをしてみたい、こういう人生を送ってみたい』とおもっていれば、きっとそれににあった職業がみつかるのではないかな!?」と僕なりのアドバイスをしました。


この2時間がどのように180名の児童に響いたかはわかりませんが、輝くひとみと生き生きした反応がとても僕にとっても刺激となりました。学校関係者の皆様に心より感謝いたします。
 休み時間もいっぱい質問を頂きました。給食もとてもおいしかったです!


2014年7月11日金曜日

新人看護師の一次救命処置研修が始まりました。

町田です。


昨日から台風通過に伴う災害対応の心構えをして夜を過ごしていましたが、朝になったらカーテンから木漏れ日が・・・いつの間にか関東地方は台風が通過して青空が広がっています。とはいえ、どうも台風8号はこのまま太平洋上に抜けていくと思いきや、今度は東北・北海道方面に北上していくようです。梅雨前線による大雨も伴っており、これから台風が近づく地域も過ぎた地域も水害に十分にご注意ください。


当院高度救命救急センターでは、毎月1回(4月のみ2回)のペースでBLS&AEDコースを行っています。
4月は新人初期研修医に対して開催しますが、新人看護師は7月からの各部署の配備に伴い今月より本コースの受講を何回かに分けて受講してもらうことになります。
先輩看護師(インストラクター)のデモンストレーションを
真剣なまなざしで見つめています!
実際に胸骨圧迫やAEDを用いて、一時心肺蘇生を学んでいただきました。
今日はきっと筋肉痛でしょう・・・

新人研修医であれ新人看護師であれ、患者さんにとって目の前にいるのは医師であり看護師です。状況によっては「新人だから・・・」は許されない世界です。
目の前で患者さんが急変した時の初期対応は、医療者の経験や専門性は関係ありません。正しい胸骨圧迫とAEDの使用、それを行うための緊急アラートの立ち上げは誰でも出来なくてはいけません。

患者さんが急変しないように経過を見るのが私たち医療者の大切な役割ですが、残念ながら急変してしまった時も冷静かつ迅速に対応できる医療者を育てるために、これからもこのコースを中心にスタッフの育成をしていく予定です。

☆本コースの詳細は ⇒ http://www.gunma-redcross-icuqq.com/seminar/bls_aed.html
*尚、7月よりコース指導側のシステム改定により一時的に1回のコースの受講者数の制限(20人→12人)がかかっており、なかなか受講しずらい状況になっております。関係者とただいま交渉中ですが、ご迷惑おかけしていることを心よりお詫び申し上げます。

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