2014年6月29日日曜日

梅雨の天気はめまぐるしいです・・・

町田です。

梅雨といえばずっと雨が降り続けるというイメージでしたが、南にある梅雨前線と山の地形の影響なのかこの時期の群馬の平野部の天気はとてもめまぐるしく変わります。

この週末はドクターヘリ当番でしたが、できるだけ医療スタッフが運休で全く動けないことがないように運航クルーはずっと天気予報とにらめっこしながら、天気に合わせてヘリの待機場所を変えたりなどめまぐるしい日々でした。

<土曜日>
朝から曇天の空が広がっていましたが、群馬ヘリポート待機で平野部の出動スタンバイ。
1件出動があり、その後どんどん天気が悪化してきたためドクターヘリは運休。医療クルーは病院に戻ってドクターカースタンバイ。
15時過ぎ天候が回復してきたため、ドクターヘリが病院に飛んできて再びドクターヘリスタンバイ。
待機終了時間と同時に要請があり1件出動。

 左が曇天模様の朝、右は夕焼けも見える夕方


<日曜日>
朝から青空が広がり群馬ヘリポートで運航準備中に要請あり、立て続けに3件出動。昼前にようやく病院ヘリポートに帰還。
お昼を過ぎて急に西から雷雲が接近してきたため、群馬ヘリポートに退避してスタンバイ。
夕方になって雷雲が消えたので再び病院屋上ヘリポートに帰還しようとしたところで要請あり1件出動。
今日も待機終了時間直前に要請があり1件出動。

 朝はとてもきれいな青空
 
 雷雲発生時は群馬ヘリポートで待機(左)、夕方再び屋上ヘリポートで待機(右)
 
 
天気がすっきりしない日が続きますが、少しでも長い時間のスタンバイができるようにこれからも空とにらめっこする日々が続きます。

2014年6月28日土曜日

後期研修医募集のご案内

町田です。
紫陽花は晴れた日よりも小雨が降るような日のほうが似合うと感じる今日この頃です。

先日までは梅雨というよりも真夏の夕立のようなそらもようが続いていましたが、今週後半からはまさにどんよりとした梅雨空が広がっています。
ドクターヘリも天気とにらめっこしながらの出動になっています。久しぶりに上空から前橋市内を見ると、冬から春にかけて麦畑だったところに水が張られ、鏡のように水田が広がり始めました。群馬県は小麦と米の二毛作だということを空から学んでいます。

実は集中治療科・救急科の初期研修医、学生担当をしていますが、なにせ古い制度で育った人間でありいまだに新しいシステムを完全に理解しきれていないところがありますが、もちろん不具合がないように原澤先生をはじめ当科の若手スタッフを中心に見学に来てくれた初期研修医や学生に当救命救急センターを案内しています!毎年多くの学生や初期研修医の皆さんに見学に来ていただき心より感謝しています。

そして来年度の3年目後期研修医(現在2年目初期研修医)の募集も始まりました。集中治療科・救急科ではたくさんの仲間が増えることをスタッフ一同心待ちにしています。
ホームページの募集案内を更新しましたので、詳細はこちらをご覧ください!
⇒ 【医師対象】 http://www.gunma-redcross-icuqq.com/recruit/index.html

また現時点で後期研修医およびそれ以上の医師の皆さんについては随時募集しています。お問い合わせは当院までご連絡ください。

2014年6月26日木曜日

我らが機体という思い・・・(毎週木曜日は機体消毒の日)

町田です。

運航開始からずっと毎週木曜日は『ドクターヘリ機体消毒の日』としています。
毎朝群馬ヘリポートで運航開始前にブリーフィングを行いますが、普段であればそのあとヘリで病院屋上ヘリポートに移動しますが、今日はブリーフィング後にヘリ当番スタッフ全員でアルコール綿で機体をきれいに拭きます。

ドクターヘリは屋外での活動であるため、靴の裏の泥や患者さんの血液が機内に付着することがあります。もちろん出動のたびに目立った汚れは運航クルーの方によってきれいにしていただいていますが、週1回だけですがさらに念入りにあらゆるところを拭き上げます。特にドクターが触るところ(無線の切り替えスイッチ、引出し、扉のロックなど)は乾いた血液が残っている場合があります。
これからお世話になる機体に『今日もよろしく!』という思いできれいにしてあげることで、そのヘリへの愛着もわいてきます。




運航当初は『JA6910(ひとまるちゃん)』が群馬の専用機に近い形で、検査期間などを除いてつねにぐんまの空で活躍してくれていました。そのため特に運航開始当時からの医療スタッフもひとまるちゃんに特別な愛着をもっています。最近は出動数の増加に伴う飛行時間の延長にともない、部品の耐久性や検査のローテーションの都合もあり、機体もローテーションでを組むようになっています。

防災航空隊(防災ヘリ:JA200G)や警察航空隊(県警ヘリ:JA01GP)はそれぞれ『我らが機体』を持っていて、機体不具合があると活動できなくなってしまうため隊員の皆さんは毎日機体に愛情をこめて整備や清拭を行っている姿をよく見かけます。



ドクターヘリの機体はローテーションで時々チェンジがありますが、医療クルー(特にドクター)は来た機体それぞれに対して愛情を持って接しないといけません。早期医療接触のためにその足となってくれるヘリがないと、現場にも駆けつけることができません。機体だけでなく医療器材も、すぐに新しいものに飛びつくことなく、今利用しているものをしっかり愛情を持って使用する気持ちを忘れないでほしいです。
どの機体に対しても『我らが機体』という気持ちをもって。週1回の消毒日だけ拭けばよいというわけではなく、もし汚してもすぐその出動後にきれいにして消毒日に「拭く前からすでにピカピカ!」という状態を維持しましょう。

ドクターヘリの長期運休・・・医療クルーのヘリへの愛情と感謝の気持ちをわすれていた僕たちへの警鐘であったかもしれません。

2014年6月25日水曜日

ICU夜勤体制に少しずつなじんできました!

町田です。
サッカーW杯の日本代表の戦いは終わってしまいましたが、国の代表として遠いブラジルの地で奮闘していましたね。本当にお疲れ様でした。それにしても世界各国のレベルの高さに驚くばかりです。


今年に入ってICUの夜勤体制が始まっています。「どんなに夜中が忙しくても必ず朝から1日が始まる」リズムが染みついた体には、まだ朝起きて病院に向かわずに、夕方出勤して翌朝まで働いて、昼には帰宅できる生活リズムがなれません。
とは言いつつも、若いころは体力に任せて連続勤務ができていましたが、今はなかなかそうもいかなくなってきており、仕事中のリスクなどの軽減にも時代の流れを受け入れることはそんなにむずかしことではありませんでした。

ただし今まではICUの日勤の中からそのまま当直医がいたのと変わって、夕方から夜勤専門の医師2名が登場します。つまり日勤のスタッフの申し送りがとても大切になります。診る医師が変わっても、基本的方針は必ず同じでないといけません。いかに効率よくわかりやすく申し送りできるか、若手スタッフのプレゼンテーション力が試されています。
夜も夜勤できているスタッフは比較的体力的にも余裕があり、夜中にも今までより必要な治療を進めることができます。


余談ですが、朝の日本vs.コロンビア戦の30分前までずっとICUの重症患者の管理でベッドサイドを行ったり来たりしていました。ちょっとだけ仮眠のために横になったら、気が付いた時には試合終了15分前・・・年齢とともに徹夜ができなくなってきました。ちなみに僕が仮眠した2時間はナースと一緒に夜勤であった若手スタッフがきちんと診てくれていました!

2014年6月24日火曜日

百聞は一見にしかず!

町田です。
毎年全国の様々な病院から当院当科に多くの研修医の皆さんが見学に来ています。とてもうれしい話ですね。群馬県はやや地味なところですが、そこで熱い医療を展開しています。
昨日も遠く奈良県、沖縄県から当科に見学に来ていただきました。恒例の中野センター長自ら当センターの案内をしていました。


☆【医師対象】前橋赤十字病院高度救命救急センター 集中治療科・救急科ご案内☆

ここ数年当科に多くの仲間が集まっていただき、現在25名のスタッフで運営しています。しかし当科が担う業務は多岐にわたり、また近い将来新病棟への移転も決定しており、活動のさらなる発展のためにもっともっと仲間が集まってほしいと考えております。

様々な方々のご協力のおかげで治療成績や実績の上昇、さらに海外を含めて様々な学会、雑誌での発信も盛んに行ってくるようになりましたが、実際に群馬県にある前橋赤十字病院の集中治療科・救急科医はどのような仕事をしているのであろうと思っている方もいるかと思います。

これから夏休みシーズンになりますが(といっても医師の夏休みは不規則のことが多いのですが)、たった1日でも良いのでもし興味がある研修医(もちろん研修医以外の医師も可)の方々はぜひ当院に足を運んでみてください。


当院・当科の紹介です!~

『前橋赤十字病院 高度救命救急センター』
全国で32施設しかない高度救命救急センターの1つです
http://www.gunma-redcross-icuqq.com/index.html

☆救急外来(ER
当科管理による全次型ERです
http://www.gunma-redcross-icuqq.com/er/index.html

☆集中治療室(ICU)
当科管理による全科の重症患者が入室するClosed General ICUです
http://www.gunma-redcross-icuqq.com/icu/index.html

☆ドクターヘリ
当科運営の全国で3番目の要請数、年間800件近い出動数を誇る群馬県ドクターヘリです
http://www.gunma-redcross-icuqq.com/dr-heri/index.html

☆病棟入院管理
救急病棟および一般病棟において、主治医として救急科患者の入院管理を行います
http://www.gunma-redcross-icuqq.com/hospitalization/index.html

☆災害医療
『群馬県基幹災害医療センター』として、災害派遣、傷病者受け入れなどで中心的な役割を果たします。DMAT(初動救護班)と日赤救護班の多数有しており、災害超急性期から慢性期までたえまない支援活動を行います。
http://www.gunma-redcross-icuqq.com/disaster/dmat.html


★高度救命救急センター スタッフブログ
日常はこんな働きぶりです
http://drheli-gunma.blogspot.jp/

★まるまるほぼ一冊当科を特集した雑誌『ER magazine 93号(201209月発売、 出版社:シービーアール 2,625円税込)「別冊ERマガジン 特集:ERで役立つ全次型救急のオリジナルなプロトコール」』をみていただければどんな診療ぶりかの参考になるかと思います
http://www.amazon.co.jp/%E5%88%A5%E5%86%8AER-magazine-9%E3%83%BC3-%E4%B8%AD%E9%87%8E%E5%AE%9F/dp/490247087X

 
~当科での研修・勤務の特徴!~
1. ERICU、ドクターヘリ、病棟入院管理、災害医療を1科で1元的に学べます

2.教育コース受講の受講費、交通費、宿泊費はすべて病院負担です
http://www.gunma-redcross-icuqq.com/seminar/index.html

3.各教育コースのインストラクターが多く在籍しており、日常診療から学べます
http://www.gunma-redcross-icuqq.com/staff/index.html

4.救急外来&ドクターヘリICU、病棟入院管理の3つの勤務を全員が数週間単位でローテーションし、互いの立場を理解しながらチーム医療を行える勤務体制をとっています。

5.基本業務習得後は、麻酔管理、細菌検査、超音波診断室など院内他科短期研修、あるいは他施設の中期研修も可能です。

6.当院は救急医療、集中治療、病院前医療、災害医療、麻酔分野のほぼ全ての専門医・指導医(に準ずる)施設に指定されているため、効率よく救急・集中治療・災害医療・麻酔分野の資格取得が可能です。
http://www.gunma-redcross-icuqq.com/index.html

 
興味ある方、詳細についての質問がある方は、お気軽に前橋赤十字病院 高度救命救急センター長・集中治療室長・救急科部長の中野実までお問い合わせください。
また、百聞は一見にしかずですから、見学のご希望は大歓迎です。スタッフ一同、ご連絡お待ちしております。


(今回の見学のご案内の内容は、医師が対象となります。)

2014年6月22日日曜日

祝、世界遺産!~富岡製糸場と絹産業遺産群~

救命救急センターと直接関係のある話題ではありませんが、群馬県にとって日本にとって素晴らしいニュースのため今回書かせていただきます。

昨日群馬県富岡市と群馬県は、第38回ユネスコ世界遺産員会において「富岡製糸場と絹産業遺産群」についての審議が行なわれ、世界遺産一覧表に「記載」することが決定されたと発表しました。
日本で18番目の世界遺産の誕生となります。ちなみに今回は「世界“文化”遺産」とのことです。
世界遺産登録、おめでとうございます!
(もしチャンスがあれば、次は上空からの画像をアップします。)

すでに暫定登録の時点から世界遺産周囲の交通量や訪れる方々が急増しており、事故などの発生の増加、対応の準備不足が心配されています。
ドクターヘリの出動や救命救急センターの受け入れについても、地元消防や関係各機関との調整(心構えの強化)が急務ですね!

2014年6月21日土曜日

今できることから始めましょう!~北海道外傷研究会での講演~

町田です。

本日から2日間JATEC札幌コースが開催されています。私は都合により参加していませんが、前日に開催された「北海道外傷研究会」で講演をさせていただく機会をいただきました。

重症外傷に対して早期初期診療、それにつづく遅滞ない決定的治療が救命のためには重要になります。しかし、実際に決定機治療を行うためには様々なジレンマがあります。外傷外科医の不在、各専門科との連携の問題、さらに重症ベッド不足など理想と現実のギャップに悩まされる救命救急センターが多いのが事実です。
しかしそういっても重症外傷患者さんは残念ながら連日発生しています。そのような現実にいかに立ち向かうか・・・「今すぐできることから始めましょう!」というコンセプトでお話しさせていただきました。

 
 

  


地元に少しでもお役にたつことができるようなお話になっていれば幸いです。
今回このようなご機会を頂いた関係者の皆様に心より感謝いたします。

2014年6月19日木曜日

呼吸器内科医との連携を目指して!~ECMOプロジェクト~

鈴木です。

614日(土)、第37回北関東胸部疾患研究会に参加させて頂きました。
この研究会は呼吸器内科の先生方を中心とした伝統のある勉強会で今回、貴重なお時間を頂き演題発表をさせて頂きました。

・知っておきたい治療:体外式膜型人工肺(ECMO)
 『ECMO治療の現状と当施設の取り組み』

今回、発表の場を提供してくださいました会長の桐生厚生総合病院の宇津木先生、当院呼吸器内科の滝瀬先生、ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。

重症呼吸不全に対するECMO治療の成績向上のためには、次の4点が重要であると強調させて頂きました
①最適なECMO機材の導入
②ECMO管理と全身管理の質の向上
③正しい診断に基づく根本治療
④地域の病院間連携

ECMOは対症療法であって、根本治療ではありません。重症呼吸不全の原因疾患を正しく診断し、根本治療を行わなければ患者さんを救命することは困難です。
しかし、時に呼吸不全の原因診断に苦慮することもあり、正しい診断をするためには呼吸器内科の先生方の協力が必要不可欠だと考えています。
また、われわれ前橋日赤ECMOチームも群馬県内の呼吸器内科の先生方から重症呼吸不全患者さんの命を託してもらえるように、最適なECMO機材を導入しECMO管理と全身管理の質の向上に努めています。

群馬県内の呼吸器内科の先生方と今以上に連携を強化し、重症呼吸不全患者さんの救命率向上を目指していきたいと思います。
☆ECMO治療の病院間連携についてはこちら

 ⇒ http://drheli-gunma.blogspot.jp/2014/03/ecmo.html

当院呼吸器内科の先生方と一緒に・・・


下記のような重症呼吸不全患者さんが発生した場合にはECMO治療の適応となる可能性がありますので当院高度救命救急センター救急外来へ御連絡下さい。

<当院高度救命救急センターへの連絡の目安>
上記に該当する患者さんを診療された際は、当院救急外来までご一報いただければ幸いです。
当院集中治療科・救急科医師が対応いたします。
 

2014年6月18日水曜日

全国3番目!~ドクターヘリ要請・出動数~

町田です。

数が多ければ何でもいいというものではありませんが、2013年度の救急車受入れ件数が前年度比で10%以上増えたのに続いて、ドクターヘリの出動数も増加した結果、2013年度のドクターヘリ出動・要請件数が基地病院別では全国で3番目でした。
これは基地病院がこれだけの数に対応できているという証明であり、各機関のご協力のたまものの結果であったととらえています。群馬県ドクターヘリに関わる全ての方々に心より感謝いたします。

2013年度 基地病院別ドクターヘリ要請数


ドクターヘリは基本的には道府県の事業であり、道府県別の要請数でみると、①千葉県(2機)、②北海道(3機)、③兵庫県(2機)、④静岡県(2機)、⑤長野県(2機)、⑥群馬県、⑦鹿児島県でした。
①~⑤までは道県内に複数機を有しています。そして群馬県は重複要請による未出動が全国で2番目に多いことがわかりました。
この結果から群馬県も2機目があってもよいのではないかと感じてしまいますが、先日の運休で明らかになった運航会社へかけ続けた負担、そして2機目の基地病院の質の確保を考えると、そう簡単に2機目を入れられるわけではありません。そのぶん現在推し進めている他機関との積極的な連携がより重要であることが改めてわかりました。


2013年度都道府県別人口対10万出動数

上の図は人口10万にあたりのドクターヘリ出動数です。
救命救急センターの数などその地域の医療体制の影響を大きく受けるところがありますが、全国的にみると群馬県はドクターヘリをしっかり活用しているように感じます。


群馬県でドクターヘリの運航を開始して5年を過ぎましたが、ドクターヘリの活動はまだまだ成長過程の途中です。
群馬県の全国の中の立ち位置をこのようなデータから改めてみることで、できていること、もっと頑張らなくてはいけないことが浮かび上がってきます。
すでに今年度は左肩下がりの傾向がありますが、これが果たして正しい流れなのか、それとももっとよるべきなのかを関係各機関としっかり話し合いながら、これからも全国トップレベルの流れから遅れを取らないようにスタッフ一同気を引き締めていきます。

2014年6月16日月曜日

初めての“教職員対象”AED&エピペン講習会。

町田です。

前橋市立前橋高等学校の1年全員を対象に10年前から「救急講習」として『BLS&AED講習会』を行っていますが、今回は初めて同校で教職員を対象の『AED&エピペン講習会』を開催しました。
☆昨年度の生徒対象の「救急講習」
 ⇒ http://drheli-gunma.blogspot.jp/2013/10/34.html

生徒の命を最前線で守る責任がある教職員の皆様に、このような機会を頂けたのは教える側の僕たちにとってもとてもうれしいことです。
前橋市内の学校でも救急車到着まで平均4,5分はかかります。心停止を起こしてしまった人に、救急車が来るまでに有効な胸骨圧迫と迅速なAEDによる電気ショックによって、とくに若い人であればものすごく社会復帰する可能性が高くなります。もちろん教職員同士(急病のリスクは生徒より高いかも・・・)でも倒れた仲間に最初に手をさしのべることになります。

今回は約40名の教職員を対象に、町田が「AED」、藤塚先生が「エピペン」について指導させていただきました。
当院の資器材を準備して学校へいざ出発です。
難しい準備はいりません。
でも生徒の命を守るための大きなものが得られます!

AEDといってもその前後に行われる胸骨圧迫もとても大事です。まず最初に胸骨圧迫を全員に行っていただきました。胸骨圧迫の順番ではない先生方には胸骨圧迫が正しく行われているかしっかり評価していただきました。とてもポイントがつかむのがうまく、お互い適切なアドバイスをしあいながら質の良い胸骨圧迫が行われていました。AEDに関しても迅速でかつ胸骨圧迫をできるだけ中断しない形で行われていました。
またエピペンに関しては、「こういう症状が出たら危ない!」と教職員がスイッチを入れるべきタイミングの説明を行い、実際にエピペンの練習キットで投与の実践を行いました。
教職員の皆様の熱心さに感動しました!
生徒も教職員も全員が救命講習を受けている・・・本当に素晴らしいですね。
藤塚先生も学校での講習会のデビュー戦。
とてもわかりやすくアナフィラキシーとエピペンについて解説していました。

教職員対象は初めてでたった2人での指導となりましたが、教職員のみなさんのご協力とノリの良さに助けていただき、とても充実した1時間となりました。
また今回は前橋市内の養護教諭の皆様も集まっており、講習会終了後に 「このようなコースをもっとひろげていきたい」というお話を頂きました。

生徒対象の救命講習会でもいつも言っていますが、「命のリレーの第一走者!」は倒れた人のすぐそばにいる皆さんです。このような活動が広く長く続くことを願っています。

2014年6月14日土曜日

「雨降って地固まる」~重複同時要請への対応~

「雨降って地固まる」

昨日はドクターヘリ5件要請がありましたが、2件同時要請が2回ありました。
1回目の同時要請はドクターヘリと防災ヘリドクターヘリ的運用でそれぞれ対応。
2回目の同時要請のうち1件は多数傷病者事案で、ドクターヘリ・防災ヘリ同時出動、そしてもう1件はドクターカーで対応しました。

防災ヘリとの連携、ドクターカーでの迅速な対応は、「ドクターヘリ運休中の連携強化」が生かされた結果だと思います。もちろん合同勉強会などで顔の見える関係を深めてきたことも大切な要素です。
これからも重複要請時の対応の幅を広げていき、1件でも未出動を減らす努力を続けていきます。


CS室のホワイトボードです。赤枠内が運休期間です。
運休期間中には防災ヘリやドクターカーでの出動が多くありましたが、運休期間終了後もその関係が続いています。
重複要請への基地病院スタッフの対応もかなり良くなったことも大きな理由です。

2014年6月13日金曜日

群馬県ヘリコプター合同勉強会を開催しました。~今年度も連携はバッチリです!~

 町田です。

昨日夕方、18日ぶりにドクターヘリが出動しました。早期要請で救急隊現着後にキャンセルとなりましたが、長期運休があったにもかかわらず、運休前に早期要請の流れはそのままであることにとても安心しました。



昨日は『平成26年度第1回群馬県ヘリコプター合同勉強会』が行われました。
防災ヘリ・ドクターヘリ合同勉強会から始まったこの会もなんと8回目!業務の都合上で群馬県警察航空隊は欠席(本当に忙しそうです!)でしたが、群馬県防災航空隊、群馬県ドクターヘリ、赤十字飛行隊群馬支隊、陸上自衛隊第12旅団が当院に集まりました。また連携活動事案の検証のために管轄であった多野藤岡消防本部、そして基地病院である当院スタッフも参加しました。さらに群馬県庁医務課の方も出席していただきました。



 
平成26年度第1回(通算第8回)群馬県ヘリコプター合同勉強会 報告

1.実績報告
 ・ドクターヘリと防災・県警ヘリ連携活動実績
  救急現場でのドクターヘリ、防災ヘリの協働が増加した。
 ・2013年度 県警ヘリ、防災ヘリ、ドクターヘリの各活動実績
  昨年度もドクターヘリは要請・出動数が増加。他機関ヘリろの連携も増加。
  火災出動などにより今年度の防災ヘリの出動数が増加している。
 ・ドクターヘリ長期運休中の代替手段による対応実績
  16日の運休期間中のドクターヘリ要請40件、うち24件を代替手段で出動。
  (防災ヘリDH的運用 10件、佐久DH 2件、高崎DC 4件、前橋DC 8件)

2.事案検証
 ①防災ヘリ→ドクターヘリ
  引継場所(直近RP or 群馬HP or 病院直送)をどうするか?
  ・連絡手段の確認
   やはり管轄消防本部が要になる。
  ・ドクターヘリ要請/病院直送の判断基準
   判断基準は一つだけではないので総合的に判断が必要。
    傷病者の状態:初療優先/根治治療優先?、搬送先選定の時間、など
    ヘリ運航に関わること:燃料、気象、ドクターヘリの動き、など
   医療アドバイスが必要であれば積極的に基地病院へ情報提供を。

 ②防災ヘリドクターヘリ的運用
  防災ヘリ的運用がきわめて有効であった外傷症例!
  ・ドクターヘリ運休/防災ヘリ出動可能の場合の調整
   ドクターヘリが運航できなくても代替え手段を調整できる可能性がある。
   消防本部、防災航空隊、基地病院で必ず情報共有をする。
 
3.広域医療搬送受入訓練の感想
  『陸上自衛隊第12旅団の視点から』
  自衛隊側が各ヘリの特性を知ることができた。(スポット調整に役立つ。)
  実際に行ってみてDMAT側が想定した導線の不具合がわかった。
 など
 *尚、3.に関して、正式な検証会は近日開催予定。




当たり前のことですが、やはり情報共有の大切さ、臨機応変の判断が求められることをあらためて確認することができました。そして判断する際に迷った際は遠慮せずに相談しあう関係が持た一段と強化されたように感じます。
またDMAT訓練において、自衛隊側からの率直な感想を聞けたことはとても有意義でした。訓練の検証会でDMAT側の意見だけではなく、いろいろな視点からの気持ちを汲んだ建設的な議論ができそうです。

そしてこのような連携に最も要になる群馬県庁の担当の方々が、このような勉強会に参加していただけたのが本当にうれしい限りです。

2014年6月12日木曜日

前橋ドクターカー試行運用を開始しました。~空がだめなら陸で!~

町田です。

群馬県ドクターヘリは長期離脱から6月10日に復帰しましたが、天候不良が続き昨日まで要請にお答えすることができませんでした。

本日も朝からあいにくの空模様でしたが、午後になって雨もやみ一部エリアで雲が高くなりフライトドクター・ナースは群馬ヘリポートに移動して待機を開始しました。そして夕方になって18日ぶりに屋上ヘリポートに戻ってきました!ようやく心配していただいた病院のスタッフの皆さんにも運航再開した姿を示すことができました。


ところで今回の長期離脱中には様々な代替手段により1件でも多くの要請にお応えできるようにしました。そのなかの一つに前橋ドクターカーがあります。もともと日没によるドクターヘリ待機時間短縮の補完で2年度前より開始しましたが、今回の運休に伴い前橋市内については5月28日より前橋ドクターカーによる代替運用を開始しました。
そして6月9日より日没によるドクターヘリ待機時間短縮の時期以外でも、天候不良やその他の理由でドクターヘリが運休の時、重複要請に対する前橋市内への対応に関して、『前橋ドクターカー試行運用』が開始となりました。

ドクターヘリ同様にヘルメット着用で安全第一で現場に向かいます!
あくまでドクターヘリで対応不能時の補完事業ですが、冬期間のみならず365日運航可能になったのは大きな前進です。ドクターヘリ長期運休の中から得るものもあり、これからも一つ一つ歩みをすすめていきます。


~お詫び~

ドクターヘリ運休期間中の要請、代替手段の出動数に誤りがありました。
前橋ドクターカーによる出動がいくつか抜けていました。自分たちの足元のデータ管理の不備であり、とても情けないかぎりです。心よりお詫び申しあけます。安全運航、データ管理など、ドクターヘリ同様にこれから確実にしっかりと行っていきます。

<活動実績(訂正)>
・要請                40件(2.5件/日)
・代替え手段での出動       24件(1.5件/日)
 群馬県防災ヘリドクターヘリ的運用   10件
 佐久ドクターヘリ                 2件
 高崎ドクターカー               4件
 前橋ドクターカー                    8件

 

2014年6月11日水曜日

群馬県ドクターヘリ5月度活動実績更新のお知らせ

Web担当の伊藤です。

今日は朝からどんよりとした曇り空でした。

夕方には大降りの雨となってしまいました。
既に真夏になってしまったかのような猛暑の日々が一転して、雨続きの肌寒い日々へと変わってしまいました。
最近、体調を崩している人の姿を見かけます。
皆様は、いかがお過ごしでしょうか?


ご報告が遅くなってしまいましたが、先日、群馬県ドクターヘリ2014年5月度活動実績を更新しております。











http://www.gunma-redcross-icuqq.com/dr-heri/content05.html



明日は半年ぶりに『群馬県ヘリコプター合同勉強会』を開催する予定です。
群馬県内に在籍する災害対応や救急医療で活躍するヘリコプター関係者が集まり、おもに連携強化を目的に様々な課題についてディスカッションします。
特に今回は先日行われた「広域医療搬送受け入れ訓練」について、実際に基地を提供した陸上自衛隊の方の視点から貴重なお話しを頂く予定です。

この勉強会については後日ブログでもご報告させていただきます。

2014年6月10日火曜日

【ご報告】群馬県ドクターヘリは運航再開しました。

皆様

5月25日に発生したドクターヘリ機体不具合に伴う代替機確保困難による群馬県ドクターヘリの長期運休ですが、昨日機体が群馬ヘリポートに戻ってきて機内の医療資器材のセッティングを行い、今朝から16日(380時間30分)ぶりにスタンバイ開始となりました。しかし朝から雲が低く出動不可状態のためドクターカーなどで対応していただきましたが、10時過ぎになり一部地域に出動可能となりました。


 
半月以上にわたる長期のドクターヘリの運休は日本で初めてのことであり、群馬県および近隣県の皆様、そして関係各機関の方々に多大なるご迷惑とご負担をおかけしたことを心よりお詫びいたします。また多くの方々から激励のメッセージをいただいたことに心より感謝いたします。
 
5月25日~6月9日の運休期間中において、「群馬県ドクターヘリ通信センターへの要請」、「ドクターヘリが運休により代替え手段を要請したもの」をあわせて群馬県ドクターヘリへの要請とカウントさせていただいた(県内各消防本部・県庁に承諾済)ところ、この期間の群馬県ドクターヘリへの要請件数は36件あり、うち代替え手段で補完していただいたものは21件ありました。


~運休中の代替え手段~

【県から正式に依頼したもの】 *5/25~
①群馬県防災ヘリドクターヘリ的運用 
②北関東3県広域連携(栃木県ドクターヘリ)
【基地病院から協力をお願いしたもの】
③長野県東部ドクターヘリ(佐久ドクターヘリ) *5/27~
④高崎総合医療センタードクターカー(高崎ドクターカー) *5/27~
⑤足利赤十字病院ドクターカー(足利ドクターカー) *5/27~
⑥前橋市消防局&前橋赤十字病院ドクターカー(前橋ドクターカー) *5/28~

<活動実績>
・要請             36件(2.3件/日)
・代替え手段での出動    21件(1.3件/日)
①群馬県防災ヘリドクターヘリ的運用   10件
②栃木県ドクターヘリ
③佐久ドクターヘリ                 2件
④高崎ドクターカー               4件
⑤足利ドクターカー
⑥前橋ドクターカー               5件

運休期間中の要請数と対応

 
今回の対応において、まず県内・近隣県の3次対応病院、災害拠点病院など多くの病院に積極的な救急車の受け入れをしていただいたことに感謝いたします。また今回出動はありませんでしたが
栃木県ドクターヘリ、足利ドクターカーのスタッフの皆様には、群馬県の東毛地区のサポートのために常にスタンバイしていただき本当にありがとうございました。

今回の協力のお願いにおいては、消防機関、基地病院をはじめすべての関係各機関の皆様より「お互い様ですよ!」、「気にしないでください!」、「これから先もよろしく!」という温かい言葉をかけていただきました。5年間の活動のなかで群馬県の救急医療に不可欠なものだと感じていた時にこのような事態が起こり正直基地病院スタッフとしてはつらい日々でしたが、あらためて多くの皆様のサポートのおかげでこのドクターヘリ事業が存在していることを強く感じました。
そして今回の経験は必ず未来につなげなくてはいけません。日本のドクターヘリ事業が急成長しているとともに、もしかしたらこのようなことは日本中どこにでも起こり得るかもしれません。今回の経験を公式な場でしっかり報告するとともに、今回あらためて確認できた連携をさらに強化、永続させていくために動き出さないといけません。

失った時間は取り戻すことはできませんが、それをどう生かすかは群馬県、基地病院、運航会社にかかっています。これからも引き続き群馬県ドクターヘリ事業へのご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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