2014年4月30日水曜日

心理的応急処置(PFA)の一日研修会に参加しました。

町田です。

4月27日に立川の国立病院機構災害医療センターで開催されたの『心理的応急処置(PFA)の一日研修会』に参加しました。
PFAとはPsychological First Aidの略で、「苦しんでいる人、支援が必要と思われる人に、同じ人間としての人道的な支援の仕方」を示しています。


今回は日本DMAT隊員養成研修インストラクター・タスク対象ということで、WHO版PFAの正規研修でありながら災害派遣に関したシチュエーションでのケースシナリオやロールプレイなども盛り込まれていました。
PFAの行動原則『P+3L』(Prepare:準備+Look:見る、Listen:聞く、Link:つなぐ)を考えながら、普段は研修で教えている者同士がそれぞれ被災者、支援者役を演じながら真剣にディスカッションをかわすことができました。

当院でも様々な災害に医療チームを派遣しましたが、被災者のみならず救援者や支援部隊のストレスケアがなかなかうまくいかず困った経験があり、とても勉強になることばかりで有意義な時間を過ごすことができました。
救急や災害対応においてマネージメントや身体的ケアだけではなく、心のケアも今まで以上にしっかり考えていこうと思います。

2014年4月29日火曜日

『関越道大型バス事故』から2年がたちました・・・

町田です。

ゴールデンウィークも4日目を迎えました。最初の2日に比べれば昨日は平日だったせいもあるのか病院は比較的落ち着いていましたが、今日はすでに朝から防災ヘリが救助に連続で出動していたり、交通事故も頻発しているようです。
ぜひ安全運転と滞在中の健康第一で、スキー、温泉、世界遺産候補と魅了あふれる群馬県に遊びにいらしてください。ちなみに観光大使は群馬県出身の中山秀行さんと井森美幸さんで、5年目を迎えた新ポスターに合わせたように富岡製糸場が世界遺産候補として推薦されました。



ところでちょうど2年前、群馬では関越道で大型観光バスの大事故が発生し、7名の尊い命がこの事故で失われました。
http://drheli-gunma.blogspot.jp/2012/04/blog-post_30.html

その時点では県内の消防、警察、病院など各機関ができる限りの力を出して対応に当たりました。しかし、早朝に起こった事故の連絡がうまく伝わらなかったことによる医療チームの派遣の遅れ、搬送先病院がうまく分散されていなかったなど、その後の検証で様々な問題点が指摘されました。
その前年の東日本大震災の災害救護では各機関とも多くのスタッフを被災地に派遣し様々な面で活躍しているつもりでいましたが、いざ自分たちの足元で起きた局地災害に対して『群馬は災害に強い』という自信がものの見事に崩されました。

その後、大きな事故があると警察や消防から基幹災害医療センターホットラインに直接第一報が入るように整備したり、各災害拠点病院にDMATが配備されるようになったり、各病院の災害対応マニュアルが完備(当院は現在作成中・・・)されたりしてきました。

実際に高速道路の事故の第一報が警察の管制センターから入り、DMAT出動やドクターヘリ出動に結びつけた事例が増えました。医師の医療介入までの時間の短縮とともに、事前情報により多数傷病者事案に対して最初から複数の医療スタッフを現場につぎ込むことができます。

平成24年7月に群馬県から発布
『県内内局所災害発生時における 群馬DMAT派遣要請について』


群馬県はいまだにドクターヘリ早期要請は全国平均レベルでとどまっていて、救急車の受け入れ困難事案もまだまだ発生しています。災害時以外にも早期医療接触のための情報のやり取り、そして各病院の受け入れ体制の強化をこれからも緩めずにすすめていかなければいけません。

2014年4月27日日曜日

ゴールデンウィークが始まりました。

町田です。

ゴールデンウィークが始まりました。今年は前半の休みが飛び飛びのため長期で休暇を取りにくいようですね。初日の26日も上空から見る限り高速道路はまだまだすいているように見えましたが、世界遺産候補の富岡製糸場、今シーズン最後のスキー場、そして温泉などに多くの方が群馬へ足を運んでいただいているようです。
鯉のぼりもたくさん見えました!


ところでゴールデンウィーク、お盆、年末年始と『日本3大長期休暇』(勝手にそう呼んでいますが)は、全国の救命救急センター、救急外来が最も忙しくなる時期になっています。当院でも救急車からの受入要請のホットライン、ドクターヘリの出動要請のホットライン(この2日間で10件要請)が鳴り響いていました。
例年交通事故や山の事故など、楽しい休みが一転悲しい休暇になってしまうことがあります。今年も高速道路や幹線道路での大きな事故や山での滑落でドクターヘリと防災ヘリが同時出動した事案もすでに数件あります。
山岳救助に防災ヘリが出動!
救助後の数分後にはドクターヘリでの初期診療が始まります!
楽しいゴールデンウィークが一転悲しい思い出にならないように十分健康、安全に気を付けてお過ごしください。またお仕事に追われている方も過労などにならないよう体調管理に十分お気を付けください。


ところでゴールデンウィークの最終日は『群馬県ドクターヘリ運航5周年講演会』が開催されます。
 
今回のメインイベントである日本医科大学千葉北総病院の松本尚先生による記念講演のタイトルが、『ドクターヘリがわが国にもたらしたもの、もたらすもの』となりました。ドクターヘリの先駆者である先生だからこそ語れる内容が満載されている思うと、まだまだ5年目である群馬県に先生のお話から何かを頂ける期待で胸が高まっています。

また有志の方より頂いた『群馬県ドクターヘリ応援動画』の上映や来場者にドクターヘリグッズの無料配布も行います。何よりもこの会場に来れば「実際にドクターヘリではどのような活動が行われているか」がすべてわかるように準備しています。
お時間があるかたはぜひ足をお運びください。スタッフ一同お待ちしています。
開場は①の旗の場所です(地図左上)。
最寄駅は新前橋駅ですが、会場に駐車場もしっかり確保してあります。

2014年4月26日土曜日

つながり!~病院前から退院まで~

町田です。
群馬県にある「富岡製糸場と絹産業遺産群」がユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録される見通しとなったというニュースが飛び込んできました。
☆富岡製糸場 ⇒ http://gunma-dc.net/tomioka-kinuisan
富岡製糸場の周囲もきれいに整備されておりますので、もしお時間がありましたら足を運んでみてください。


当直明けや夜勤入りに(自分が医師になった時は考えられなかったことですが…)、よくドクターヘリが上空を駆け抜けていきます!自分が休みの時間もいつもと変わらず救命センターは動いています。
一昨日もER当番4人で救急車3台とドクターヘリで搬送された患者さんを対応していたときにさらにもう1台が救急車がきましたが、すぐに病棟当番がERにやってきて患者さんの初療から入院まで対応してくれました。
先日も重症呼吸不全に対してERでECMOを導入する際に、ICU当番も駆けつけてICUへスムーズな引き継ぎが可能でした。

当科の勤務体制は、基本的には『ドクターヘリ』『ER』『ICU』『病棟(主治医)』の4つの勤務があります。『救急医は病院前、ER、ICUから病棟管理まで一貫して診れること』をモットーに、これらの勤務に休暇や教育コースの参加をまじえながらローテーション勤務をしています。

しかしながらどの勤務も完全に独立したものではありません。最初(病院前)から最後(退院)まで連続しているものです。だからいざというときには流動的な対応が必要です。
時代の流れに乗りすぎたのか一時期ローテーションにこだわり過ぎる傾向がありましたが、今年度は再びかなりスタッフが柔軟に対応しています。
これは当科内だけではなく、各専門科や病棟との連携、病院前での各機関との連携、そして病院・自治体を超えた医療の連携にどんどん繋げていかなくてはいけません。


つながりといえば、群馬の場合は特に各機関のヘリ同士のつながりも忘れてはいけません。
今年度もすでにドクターヘリが防災ヘリや県警ヘリから救助患者を引き継ぐことがありました。ゴールデンウィークも休みなしでみなさんの命を守るために駆け回っています!

2014年4月25日金曜日

2013年度の前橋ドクターカーの実績をまとめました。

一昨年度より『ドクターヘリ補完事業としてのドクターカー』として前橋ドクターカーの運行が始まっています。前橋市消防局からの要請に対して出動するもので、 一昨年度はドクターヘリの日没が早まった時間の補完のみでしたが、昨年度はそれに加えて天候不良でドクターヘリが出動できない場合も補完できることになりました。


☆2013年度(2013.8/31-2014.4/11) 前橋ドクターカー実績☆

・要請 30件
・出動 26件(9月5件、10月9件、11月1件、12月6件、1月2件、2月1件、3月2件)
 救急現場 23件
 キャンセル 3件

・搬送先病院
 前橋赤十字病院       22名
 群馬大学医学部付属病院   2名
 群馬中央総合病院               1名
 済生会前橋病院         1名
 前橋協立病院                    1名


10月に台風の影響でドクターヘリが運休となり3日ほど全日ドクターカースタンバイしていた時は、ドクターカーのニーズが高かったです。逆に夕方の数分~数時間のみの待機では要請するタイミングもほとんどないというのが現実のようです。
心肺停止症例ではドクターヘリ同様にドクターカーで出動した際の自己心拍再開率が高く、やはりドクターカーによる現場医療チームの派遣は患者さんの救命率、社会復帰率の向上に寄与すると確信しています。

この先はさらに出動できる条件、時間を広げていき、空からも陸からも同時に医療チームが派遣できる環境を整えていく予定で進めています。

2014年4月23日水曜日

1秒でも早く!~連続・重複要請への対応~

町田です。
気がつくと4月も月末が近づいてきています。平野部の桜の時期は過ぎましたが、上空からは菜の花、芝桜、ハナミズキなど色とりどりの花が咲き誇っている美しい景色を見ることができます。ます着陸したランデブーポイントの足元にはタンポポや名の知らない薄紫の花などが咲いています。


2014年度の群馬県ドクターヘリは昨日までで72件(1日平均3.3件)の要請を頂いていますが、実際に出動できたのは46件(1日平均2.1件)で未出動が26件とやや多くなってしまっています。
もちろん早期要請にともなう離陸前のキャンセルや時間や天候が微妙な時への積極的な要請は遠慮せずに行って問題ないのですが、11件の重複要請による未出動をもっと減らす努力をしていかないといけないですね。ちなみに1件は防災ヘリドクターヘリ的運用、1件は栃木県ドクターヘリ、1件は足利赤十字病院ドクターカーに応援出動していただきました。このように次の手段を講じて対応する方法もありますが、いかにドクターヘリが次の事案へ早く対応できるようにするか、つねに考えておかなければいけません。
重複要請時に防災ヘリドクターヘリ的運用で出動することがあります。
また多数傷病者事案では同時出動することもあります。

ここ2日間も風が強く屋上ヘリポートでドクターヘリのエンジンカットをすることができなかったため、当院へは近くの公園に着陸し救急車に乗せ換えて搬送する必要がありました。患者さんを救急車に乗せて当院についたと同時にドクターヘリのホットラインが・・・CSに「もう病院についたよ!」と連絡し患者さんの引継ぎを迅速に終わらせてすぐに屋上ヘリポートへ。タイミングよく公園から離陸したドクターヘリが屋上ヘリポートに飛来し、エンジンを回した状態のまま乗り込んで次の現場に向かいました。
2日連続で当院へ救急車搬送後の屋上ピックアップがありました。
また、ヘリポートがない病院へ搬送するときに直近のランデブーポイントが使用できず搬送先病院までに比較的距離があった場合は、要請が入ったときへの対応を一言打ち合わせしてからランデブーポイントを離れます。機長には「病院に向かっている途中に要請が入ったらセカンドスタッフを迎えにすぐ離陸しちゃってください。」と伝えていましたが、病院での引継ぎが終わってからはCSに「今からは僕たちがヘリに戻ったほうが早いのでヘリに待っててもらってください。」と伝えました。するとそのあと直ぐに次の要請が・・・あと数分でドクターヘリのいる公園に着く場所にいたので、CSに「このまま僕たちで対応します!」と宣言し、すぐに機長へ「エンジンまわし始めてください!」と連絡しました。公園に着いた時にはすでにエンジンが回っていて、ヘリに乗ってすぐに次の事案に向かうことができました。
タイムロスなくかつ騒音問題も考慮して、エンジンを回し始める
タイミングを運航クルーとともにうまく調整しています。

ドクターヘリは1秒でも早く傷病者のもとに医療チームを送るのが一番の目的です。
消防の早期要請がとても大切になってきますが、ヘリチームもその要請に1件でも多く対応できるように運航クルーとヘリクルーでコミュニケーションを強化しながらより効率的に動く必要があり、フライトスタッフにはそのマネージメントをうまく行うスキルが求められています。
昨日も現場活動時間がとれない日没ギリギリに出動し、
医療クルーのみをランデブーポイントに送り込みました。
(ヘリは日没までに帰還するルールがあるため先に戻りました。)
『ドクターヘリは医療クルーを送ることが最優先です!』

2014年4月21日月曜日

県と機関を超えた連携!~桐生市内山火事での対応~

4月15日夜に桐生市菱地区から発生した山火事は、乾燥した気候と強風によって瞬く間に大きな火災へと広がってしまいました。
お隣の足利市まで延焼したため一部地域に避難勧告が出されましたが、消防の皆さんの懸命な消火活動はまだ継続中ですが現時点ではだいぶ落ち着いてきたようです。

今回の山火事の消火活動では、群馬県とともに栃木県、茨城県、埼玉県、新潟県、福島県、山梨県の消防防災ヘリが応援に駆け付けていただきました。桐生市消防本部から水槽車で給水を受けたり、渡良瀬川などから直接水を汲んで消火活動にあたったとのことです。
群馬ヘリポートに給油にひっきりなしにやってきて、群馬ヘリポートの燃料屋さんもかなりの大忙しだったようです。
山梨県防災ヘリ『あかふじ』
新潟県防災ヘリ『はくちょう』
福島県防災ヘリ『ふくしま』
茨城県防災ヘリ『つくば』
 (ここから下は当日の写真ではないのですが・・・)
埼玉県防災ヘリ『あらかわ』
(写真は『あらかわ4』ですが、当日は『あらかわ2』が活動していました。)
栃木県防災ヘリ『おおるり』
群馬県防災ヘリ『はるな』


また今回の活動では自衛隊もヘリ10機ほどが応援に駆け付け、梅田湖などから直接水を汲んで消火活動を行ったとのことです。
(こちらも当日の写真ではないですが・・・)
自衛隊ヘリ(CH-47)
 
そのほか県警ヘリも情報収集などで活動をされていました。
(これも当日の写真ではないのですが・・・)
群馬県警ヘリ『あかぎ』

今回の山火事では今までのところ幸い被害者は発生しておらず、ドクターヘリは直接この活動にかかわることがありませんでしたが、何かあった時に県境や機関が連携して活動する姿が頼もしく感じました。
この連携に医療も仲間入りさせていただき、災害時のみならず普段の救急医療から様々な活動に発展させていきたいと思います。


2014年4月20日日曜日

“イノベーション!”~救急搬送支援システムが社会的価値をもっとうみだすために~

町田です。
数年前まで当院で歯科・嚥下外来、栄養サポートチームでお世話になっていたNPO群馬摂食・嚥下研究会の山川治先生のお誘いで、4月19日に『第1回北関東医療健康イノベーションフォーラム』に参加させていただきました。
ちなみに“イノベーション”とは“新しい社会的価値を造る”という意味とのことです。
 
まず最初は会場である群馬大学医学部附属病院の先生方の『重粒子線によるがん治療』、『腹腔鏡手術から手術支援ロボット(ダ・ヴィンチ)手術へ』のお話がありました。かなり興味深い内容で、ドクターヘリと合わせて群馬にはすでに医療にイノべーションを起こしたものが充実していることを実感しました。
続いて僕が『携帯型タブレットを活用した救急医療(ドクターヘリ)の現状』という内容でお話しさせていただきましたが、まさかのいわゆる『スティーブ・ジョブズ』風のプレゼン形式でした。

今までの学会や講演会と異なり、スライドを遠隔操作しながらピンマイクでしゃべるスタイル。
パワーポイント、動画、ネットを駆使しながら、緊張でドキドキしっぱなしの20分でした。
(もちろんスティーブ・ジョブズになれるわけはなく、最後はいつもの自分丸出しでした・・・)

 救急搬送支援システムの紹介は萩原フライトナースのとびっきりの笑顔とともに!
 
救急出動要請件数は年々右肩上がりで増えていて、前橋市は昨年14,700件の救急搬送件数があったとのことです。しかし救急搬送件数が伸びてきているのに対して、救急搬送平均時間は約1分短縮したとのことです。すべてが全救急車に配布された携帯型タブレットを用いた「救急搬送支援システム」のおかげではないと思いますが、結果が良い方向に進んでいることはうれしいことですね。各病院毎の受入数と受入不可数がはっきり出てしまい、そのために病院が容易に断らなくなった影響もあるようです。
ただし、各病院の直近24時間での救急搬送件数はわかるものの群馬県への搬送が多い埼玉県北部の搬送数が反映されていない、現時点で込み合っているのか余裕があるのかが一目でわかりにくい、そして何よりも入力項目が多すぎてリアルタイムに反映されていない(だいたいは帰署中、帰署後に入力している)など、まだまだ解決すべき問題点はたくさんあります。

とはいっても「救急搬送支援システム」の最大の目的は、傷病者をより迅速に適切な病院に搬送するサポートをすることです。
講演タイトルについている“ドクターヘリでの活用”はほとんどなされていない現状です。しかし「救急搬送支援システム」の目的を果たすために、ドクターヘリでもできることを探して行かないといけないですね。システムのバージョンアップとともに使用する側の創意工夫も大切であり、そのことで救急利用において搬送支援システムが大きなイノベーションを起こせる様な気がします。
救急搬送支援システムは間違いなく社会的価値を造りました。
でもまだまだ発展が必要・・・特にリアルタイムで救急車の位置情報がわかるようにしてほしいですね。
(図はイメージです。救急車の位置情報をいれてみました!)
 
今回のフォーラムでは、Special Sessionとして神戸大学大学院医学研究科消化器内科特命講師である杉本真樹先生より、『医療界のイノベーションをおこす10の秘訣』『医療人がイノベーターになるための10の秘訣』という貴重な講演を拝聴させていただきました。とくに後半の講演のなかのプレゼンテーションに関するお話は、自分の講演のし方を反省するとともに今後の患者さんへの病状説明、各関係機関との連携、そして学会発表などで大いに役に立つ内容でした。
その他、『在宅医療連携』、『遺伝子検査』、『栄養管理』、『介護食・嚥下食』、『糖質制限食』の講演もありました。今まではあまりゆっくり聞くことのない内容でしたがどれも普段の診療にもつながっている内容であり、かつ革新的な内容であったので新鮮な気持ちで聞かせていただきました。
最前列中央が今回主催の山川先生です。その向って右隣が杉本先生。
今回のフォーラムのスタッフの皆様、協賛した企業の方々、お招きいただきありがとうございました。
 

2014年4月19日土曜日

日々是勉強!

藤塚です
当科では、色々な勉強会を行っております

●ER勉強会(昼):中野センター長を中心に、学会報告や予演会、セミナーや課外活動報告、皆で共有すべき事項を共有する会です。

●イブニングセミナー(夜): 皆で最新知識や経験などを共有する会です。毎回担当者が変更になり発表します。また稀な症例や気になっていた症例などの検討会も行っております

 
実際にイブニングセミナーはこのような感じで行われています。
とある勉強会の様子・・・
 
◆症例検討
副部長:『失神の原因が急性大動脈解離(stanfordA型)であった症例』
ERで心嚢液貯留、ショック状態。ある程度保存的にバイタル改善認め、ちょうどその時は当院で緊急手術困難であったため転送。
⇒緊急ドレナージし搬送すべきであったか? 超緊急時はやるでしょう。このようなバイタルがある程度維持できたものについては、その後の処置対応具合(外科的followや搬送時間など)を含めて判断しましょう。
 
後期研修医:『肺炎球菌性敗血症からの間質性腎炎を発症した症例』
肺炎球菌性敗血症ショックで入院加療。経過でAKIとなり、CHDFサポート。以後培養結果陰性であるが、発熱持続を認めた。維持透析となったが、以後も微熱継続。抗菌薬治療で改善しない、発熱・炎症反応上昇が持続し、腎炎も疑われ精査したところ、Gaシンチで腎集積を認め、間質性腎炎と判断され、PLS投与開始となった。結果として腎炎治療介入が遅くなってしまった。⇒感染症治療・薬剤投与後、持続する発熱や炎症反応が持続する場合は、原病以外の膠原病や原因を考えましょう。
 
ちなみにここで出た結論が絶対というわけではありません(様々な意見があると思うので今回の結論への医学的な突込みはナシでお願いしますm(__)m)。大切なことは若手医師からベテラン医師まで様々な知識や経験、最新の文献による意見をだしあって話し合うことです。
 
◆講義
宮崎先生『高気圧酸素治療』
超大作!高気圧酸素治療の歴史から適応疾患・治療成績、普及しない理由まで、目に鱗でした。
宮崎Dr講義様子。スライドが印象的!
 
このように行っております。皆で日々レベルアップできるように勉強をしていきます。

2014年4月17日木曜日

『群馬県ドクターヘリ運航5周年講演会』(5月6日開催)の概要です。

町田です。
ここ数日あたたかい日が続いています。桜の季節が過ぎると病院の裏の通りのハナミズキが、紅白にきれいに咲き誇ります。通勤時の好きな景色の一つです。
暖かい陽気ですが現在当院をはじめインフルエンザBが大流行しています。当院の場合なぜか若いスタッフに多いようです。(おじさんは鈍感なのでしょうか??)皆さん、あたたかくなりましたが体調管理には十分お気を付けください。
 


今週に入り群馬県庁で2度目の打ち合わせを行い、5月6日に開催予定の『群馬県ドクターヘリ運航5周年講演会』のポスターが出来上がりました。
 

12時開場で講演は13時より開始です。最初に群馬県(医務課)と基地病院(前橋赤十字病院)から5年間の活動報告をさせていただき、13時50分から松本先生に約1時間のご講演をいただきます。日本のドクターヘリの先駆者からお話しをいただける貴重な機会に、いまからすでに胸が高鳴っております。
また12時の開場と同時に16時の終了までブース展示を行う予定です。渋川広域消防による東日本大震災における災害救助活動の紹介、日本赤十字社群馬県支部によるに日本赤十字社活動の紹介、前橋赤十字病院によるドクターヘリ活動の紹介をさせていただきます。ドクターヘリフライトスーツやスタッフTシャツを着ての記念撮影なども予定しています。
そして有志の方のご協力と群馬県庁、HEM-Netのご厚意により、今回来場された方の先着300名様に『ドクターヘリフライトスーツぐんまちゃんフォトカード』と『ドラえもんが案内しているドクターヘリパンフレット』をプレゼントさせていただくこととなりました。



群馬らしく最寄りの公共交通機関はほぼありませんが新前橋駅から徒歩30分(約2Km)です。もちろん駐車場はしっかり準備してありますのでマイカーでのご来場も可能です。
ゴールデンウィークの最終日ではありますが、お時間がある方、ご興味のある方は是非会場に足を運んでください。運営スタッフ一同心よりお待ちしております。

2014年4月15日火曜日

2013年度の高度救命救急センターの実績をまとめました。

町田です。
昨日は2013年度のドクターヘリの実績を本ブログで公開しました。今年度はじめも昨年度末から引き続いて強風が続いていて、ほとんど屋上ヘリポートに戻ってこられていません。ここ5日間でドクターヘリは26件の要請を頂いておりますが、実際に出動できたのが14件しかありません。うち4件は強風のためヘリが運休、また重複要請も6件ありました。セカンドスタッフの準備はできているものの、屋上にヘリが戻ってこれないために対応できなかったこともあり、上州の強風と屋上ヘリポート問題は頭の痛い問題です。
病院の移転、ドクターカーの本格運用、埼玉・佐久とのヘリ連携など、望みたいことや待ちきれないことばかりです。




2013年度の高度救命救急センター(および集中治療科・救急科)の実績がまとまりました。





 2009年度2010年度2011年度2012年度2013年度
救急外来患者数18,895名18,363名18,479名18,325名18,549名
救急車搬送台数5,100台4,964台5,043台5,116台5,703名
ドクターヘリ搬送患者数181名249名(*)248名(*)294名(*)289名(*)
防災ヘリ搬送患者数5名2名5名(*)7名(*)12名(*)
ドクターカー搬送患者数 1名 3名27名(*)
ICU入室患者数655名728名737名782名766名
救急入院患者数5,085名5,311名5,190名5,158名5,156名
集中治療科・救急科入院患者数372名354名324名412名534名
(*)ドクターヘリ、防災ヘリ、ドクターカー搬送患者数は、他県ドクターヘリ、他県防災ヘリ、他施設ドクターカーで当院に搬送された患者も含む。
 2009年度2010年度2011年度2012年度2013年度
ドクターヘリ出動数323件523件676件770件843件
防災ヘリドクターヘリ的運用出動数3件4件2件12件12件
ドクターカー出動数 1件(*) 4件(*)29件(*)
(*)ドクターカーは、特例出動、試行事業による出動。






特筆すべきことは救急車の受け入れ台数の増加とドクターヘリの出動件数の増加です。特に救急車に関してはよっぽどの事情がない限りほとんど全例受け入れています。救急車の速やかな受け入れ、ドクターヘリの出動ともに、患者さんに1分1秒でも早い医療の接触を行うことです。この部分はこれからもこだわって行かなければいけません。
またスタッフの増加に伴い、当科で引き受ける入院患者数も増えています。ただし病院のベッド満床問題はすぐには解決できる問題ではないようで、全体の救急患者の入院数やICU入室数はほぼ横ばいです。その分、当科の重症患者を救命センター病棟や一般病棟のスタッフの多大なるご協力の下で入院管理させていただいています。もちろんICUの重症度はより高くなり、ICUスタッフの方々と力を合わせて1日でも早い回復に努めています。


全体的には当科としては実績は上向きととらえてよいと思いますが、さらに当科スタッフが増えているのでもっともっと頑張って群馬県および近隣地域の救急医療にさらに貢献できるようにがんばります。




<広報>
救急搬送支援システムについて、中村先生がNHKから取材を受け、以下日程で放送予定となりました。時間がある方は是非ご覧ください。(事情により日程等が変更になる可能性があります。)
願います。
・放送予定日:平成26年4月17日(木) 18:40~19:00
・放送局:NHK(群馬ローカル)
・番組名:ほっとぐんま640


また救急搬送支援システムのドクターヘリでの活用について、町田が4月19日(土)に群馬大学で開催される『北関東医療健康イノベーションフォーラム2014』でお話しさせていただく予定です。

2014年4月14日月曜日

2013年度の群馬県ドクターヘリの実績をまとめました。

まずはこちらをご覧ください。
http://teccmc.blogspot.jp/2014/04/4122013.html?spref=fb
昨年8月に公立豊岡病院但馬救命救急センター長の小林誠人先生に来院していただき、『「攻めの救急医療」を支えるチーム医療と創意工夫』というご講演していただきました。そこでお話を伺ったことがそのまま2013年度の実績として示されています。

さらに来月5月6日には『群馬県ドクターヘリ運航5周年記念講演』として日本医科大学千葉北総病院救命救急センター教授の松本尚先生が来県いたします。ドクターヘリの先駆者として、また常に日本のドクターヘリ活動をリードしている基地病院の様々なお話を聞かせていただけると考えるだけで胸が躍ります。

このように日本トップクラスの活動に触れる機会があることに感謝し、そしてそのレベルに達するにはまだまだ努力しなくてはいけないと思い知らされる日々です。


☆☆2013年度 群馬県ドクターヘリ活動実績☆☆
 
 

2013年度 要請数:1137件、出動数:843件(救急現場出動率:92%)


今年度末4か月は右肩下がり・・・


前橋市、高崎市などの都市部でもニーズがしっかりあります。
医療介入時間短縮は1分1秒レベルでも有効です!
もう少し内因性疾患の要請が増えることを願います。
 

ドクターヘリによる初療で安定した場合は、できるだけ地元医療機関に搬送するようにしています。
医療圏を意識しながらMedical controlを行うもフライトドクターの大切な役割です。
 

1出動あたりの活動時間は年々短くなってきています。
しかし、消防覚知からドクターヘリ要請、現場活動時間のさらなり短縮が急務です。
 
消防覚知からドクターヘリ要請までのタイミングです。
消防覚知から5分以内の要請は2割強、救急隊現着前要請は5割強・・・
年々早くなってきましたがまだまだトップレベルではありません。
消防覚知から30分以内に傷病者接触ができた割合です。
群馬県全域をヘリでは20分でカバーできます。
覚知から要請時間が早ければほぼ全例30分以内に傷病者接触が可能になります。

あらためて但馬ドクターヘリの活動実績を見ると日本トップレベルのドクターヘリ活動にはまだまだ手の届かないところにある群馬県ドクターヘリです。
年4回開催されている群馬県ドクターヘリ症例検討会で、いつも口酸っぱくいってきた言葉は、『消防覚知から傷病者接触まで30分、消防覚知から病院での決定的治療まで60分』です。
最後の図表を見る限りその目標達成への歩みはまさに牛歩・・・今年から『群馬県ドクターヘリ通信指令課ワーキンググループ』も立ち上がり、まずは覚知要請基準の見直しから始めることとしました。もともと要請が早かった消防本部に加えて、4月に入ってから要請が著しく早くなった消防本部も出てきています。

重症患者さんにとって1分1秒も無駄にできることはできません。今年の各学会ではさらに積極的に群馬県ドクターヘリの成績などを公表していく予定です。
今年度も群馬県ドクターヘリ活動について関係各機関のご協力、一般市民のご理解のほどよろしくお願いいたします。

ちいさい子供から頂いたドクターヘリです。
いつまでも夢と希望とをのせたヘリであるようにスタッフ一同頑張ります!






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